第177回ジョッケクルブ賞(仏GI)の勝ち馬+α

Result

Brametot 牡 鹿毛 2014.2.24生 愛国・Mr H. Cardemil生産 馬主・Al Shaqab Racing & Gerard Augustin-Normand 仏国・J-C Rouget厩舎

Brametot(2014.2.24)の4代血統表
Rajsaman
芦毛 2007.2.10
種付け時活性値:1.50
Linamix
芦毛 1987.2.5
メンデス
芦毛 1981.4.2
ベリフア 1976.2.28
Miss Carina 1975.3.3
Lunadix
芦毛 1972.2.29
Breton 1967
Lutine 1966
Rose Quartz
鹿毛 1997.5.12
ラムタラ
栗毛 1992.2.2
Nijinsky 1967.2.21
Snow Bride 1986.2.28
Graphite
黒鹿毛 1984.3.30
Mr. Prospector 1970.1.28
Stellarette 1978.5.10
Morning Light
黒鹿毛 1997.1.28
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Law Society
黒鹿毛 1982.2.16
種付け時活性値:1.50
Alleged
鹿毛 1974.5.4
Hoist the Flag 1968.3.31
Princess Pout 1966.3.29
Bold Bikini
鹿毛 1969.4.11
Boldnesian 1963.4.14
Ran-Tan 1960
Mosella
鹿毛 1985.3.25
仔受胎時活性値:0.75
Surumu
栗毛 1974.2.26
種付け時活性値:0.50
★Literat 1965
Surama 1970.3.6
Monasia
鹿毛 1979
仔受胎時活性値:1.25
★Authi
鹿毛 1970.3.14
種付け時活性値:0.00
Monacensia
鹿毛 1969
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:なし>

Brametot(2014.2.24)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Rajsaman
(Lyphard系)
Law Society
(Ribot系)
Surumu
(Dark Ronald系)
Authi
(Aureole系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Rajsaman 4.25 or 2.25 伯父Monsun
(No. 8-a)
10番仔?
(8連産目?)

*

第177回ジョッケクルブ賞(仏GI。シャンティイ芝2100m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 1 Brametot 牡3 58 Cristian Demuro 2:06.51 J-C Rouget 1
2 5 Waldgeist 牡3 58 Pierre-Charles Boudot 短アタマ A Fabre 4
3 12 Recoletos 牡3 58 Olivier Peslier 1 C Laffon-Parias 2
4 2 Taj Mahal 牡3 58 Donnacha O’Brien 1/2 A P O’Brien 10
5 8 War Decree 牡3 58 Ryan Moore 1 A P O’Brien 7

2017年の第177回ジョッケクルブ賞。1番人気の仏2000ギニー(GI)勝ち馬Brametotは出負けしてしまい、最後方から。日本でもお馴染みのクリスチャン・デムーロ騎手、慌てず急がず、Brametotを宥めながら道中を進めると、直線では外に持ち出しエンジン全開。先を行った4番人気のWaldgeist(2014.2.17)とピエール=シャルル・ブドー騎手、2番人気のRecoletos(2014.4.20)とオリビエ・ペリエ騎手、決勝点前は日本でもお馴染みの騎手の勝負となり、最後の最後、BrametotがWaldgeistを「短アタマ」だけ差し切ったところが、栄光のゴール。Brametot、仏2000ギニーを「短アタマ」差で勝ち、ジョッケクルブ賞も「短アタマ」差で勝つという勝負強さを見せました。Brametotはデビュー以来7戦6勝、2着1回。7戦全て、その鞍上にはデムーロ騎手。鞍上と鞍下の信頼関係があればこそのBrametotとデムーロ騎手、見事な仏牡馬二冠達成の瞬間。デムーロ騎手は、母国の第134回伊ダービー(GII)に続いて、仏国でもクラシックの最高峰を制するという活躍ぶり。また、Brametotを管理されるジャン=クロード・ルジェ調教師は、昨年2016年の第176回のAlmanzor(2013.3.11)に続いての連覇でした。

さて、Brametotの父Rajsamanは、現役時代に6勝を挙げ、その主な勝ち鞍にダニエルウィルデンシュタイン賞(仏GII)、ミュゲ賞(仏GII)、フォンテーヌブロー賞(仏GIII)、パース賞(仏GIII)と仏国の1600mのグループレースを4勝。GIには届かなかったセカンドクラスのマイラーでしたが、2013年に種牡馬入りすると、初年度産駒からBrametotというホームランを放ちました。なお、Brametot、Rajsaman、Linumix、メンデスと辿る直父系4代、4頭共に仏2000ギニーの前哨戦であるフォンテーヌブロー賞を制しています。また、メンデスの名前を出してみれば、Rajsamanは直祖父メンデス、直曽祖父ベリファ、そして母父ラムタラと、日本に輸入された種牡馬の名前が見られますね。

Brametotの牝系は、頭文字Mで始まるボトムラインで分かるように、独国で継承されている8号族。近親の活躍馬は、なんと言っても、伯父Monsun(1990.3.4)。同馬は現役時代に12勝を挙げ、その主な勝ち鞍にオイロパ賞(独GI)2回、アラルポカル(独GI)、ゲルリンク賞(独GII)2回、ハンザ賞(独GII)、ヘルティー大賞(独GII)、シュタイゲンベルガーホテル賞(独GIII)と独国のグループレース7勝があり、第124回独ダービー(GI)では日本でもよく知られるランド(1990.1.23)の2着でした。Monsunは種牡馬として真価を発揮し、数多の活躍馬を送り込みました。そんなMonsun、今年2017年の第78回優駿牝馬(GI)を制したソウルスターリング(2014.2.13)の母父としても知られており、今回のジョッケクルブ賞で2着に入ったWaldgeistの母父でもあります。Waldgeistも頭文字Wで始まるボトムライン、ひと目で独国継承と分かる5号族です。

という訳で、勢いでWaldgeistの4代血統表も合わせてご案内しておきます。「森の精」という意味のWaldgeist、2016年のクリテリウム・ド・サンクルー(仏GI)の勝ち馬です。

Waldgeist 牡 栗毛 2014.2.17生 英国・The Waldlerche Partnership生産 馬主・Gestut Ammerland, Newsells Park Stud Et Al 仏国・A Fabre厩舎

Waldgeist(2014.2.17)の4代血統表
Galileo
鹿毛 1998.3.30
種付け時活性値:1.75

Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Fairy Bridge
鹿毛 1975.5.4
Bold Reason 1968.4.8
Special 1969.3.28
Urban Sea
栗毛 1989.2.18
Miswaki
栗毛 1978.2.22
Mr. Prospector 1970.1.28
Hopespringseternal 1971.5.27
Allegretta
栗毛 1978.3.10
Lombard 1967
Anatevka 1969
Waldlerche
栗毛 2009.3.8
仔受胎時活性値:1.00
Monsun
黒鹿毛 1990.3.4
種付け時活性値:0.50
Konigsstuhl
黒鹿毛 1976.5.17
Dschingis Khan 1961.2.8
Konigskronung 1965.1.18
Mosella
鹿毛 1985.3.25
Surumu 1974.2.26
Monasia 1979.3.3
Waldmark
栗毛 2000.4.4
仔受胎時活性値:2.00
Mark of Esteem
鹿毛 1993.3.26
種付け時活性値:1.50
Darshaan 1981.4.18
Homage 1989.4.4
Wurftaube
栗毛 1993.3.28
仔受胎時活性値:1.50
Acatenango
栗毛 1982.4.13
種付け時活性値:0.50
Wurfbahn
黒鹿毛 1987.2.26
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Surumu4×5(母方)>

Waldgeist(2014.2.17)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Galileo
(Sadler’s Wells系)
Monsun
(Blandford系)
Mark of Esteem
(Mill Reef系)
Acatenango
(Dark Ronald系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Galileo 5.75 母が仏GIII勝ち馬
(No. 5-h)
初仔?

*

好勝負を見せたBrametotとWaldgeist、仏国の3歳勢、さらなる活躍を楽しみにしたいものです。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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