Lando(1990.1.23)-ジャパンカップ(GI)の勝ち馬を辿る(No.15)-

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Lando(ランド) 牡 鹿毛 1990.1.23生~2013.8.20没 独国・Gestut Hof Ittlingen生産 馬主・Gestut Haus Ittlingen 独国・H. Jentzsch厩舎

Lando(1990.1.23)の4代血統表
Acatenango
栗毛 1982.4.13
種付け時活性値:1.75【7】
Surumu
栗毛 1974.2.26
★Literat
鹿毛 1965.3.10
Birkhahn 1945.3.14
Lis 1960.2.9 ♀
Surama
黒鹿毛 1970.3.6
Reliance 1962.4.11
Suncourt 1952
Aggravate
鹿毛 1966
Aggressor
鹿毛 1955
Combat 1944
Phaetonia 1945
Raven Locks
青毛 1945
Mr. Jinks 1926
Gentlemen’s Relish 1926
Laurea
鹿毛 1983.4.10
仔受胎時活性値:1.50【6】
Sharpman
栗毛 1976.4.4
種付け時活性値:1.50【6】
Sharpen Up
栗毛 1969.3.17
エタン 1961.3.14
Rocchetta 1961
Miss Manon
鹿毛 1970.4.1
ボンモー 1963.3.12
Miss Molly 1965.4.11
Licata
鹿毛 1973.2.8
仔受胎時活性値:0.25【9】
Dschingis Khan
鹿毛 1961
種付け時活性値:0.75【11】
★Tamerlane 1952
Donna Diana 1956
Liberty
鹿毛 1966.2.22
仔受胎時活性値:1.50【6】
Birkhahn
鹿毛 1945.3.14
種付け時活性値:1.00【20】
Lis
鹿毛 1960.2.9 ♀
仔受胎時活性値:1.25【5】

<5代血統表内のクロス:Birkhahn4×4、Lis(♀)4×4>

Lando(1990.1.23)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Acatenango
(Alchimist系)
Sharpman
(エタン系)
Dschingis Khan
(Bahram系)
Birkhahn
(Alchimist系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Acatenango 4.50 半弟Larocheも独ダービー馬
(No. 7-b)
2番仔
(不受胎後)

*

1995年の第15回ジャパンカップ(GI。東京芝2400m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢 騎手 走破
時計
着差 調教師
1 4 ランド 牡5 M.ロバーツ 2:24.6   H.イエンチ 6
2 12 ヒシアマゾン 牝4 中舘 英二 2:24.8 1・1/2 中野 隆良 2
3 10 エルナンド 牡5 C.アスムッセン 2:24.8 クビ J.ハモンド 7
4 9 タイキブリザード 牡4 岡部 幸雄 2:24.8 ハナ 藤沢 和雄 4
5 13 アワッド 牡5 E.メイプル 2:25.0 1・1/4 D.ドンク 5

1995年の第15回ジャパンカップ。振り返れば、この年から「冬枯れのターフ」ではなくなりました。府中の冬枯れのターフもまた、風情があったのですが……。ともあれ、レースは世界4ヶ国を転戦してやって来た独ダービー(GI)馬Landoが、上がり3ハロン34秒8の末脚を繰り出し、独国代表馬として初めてジャパンカップを制しました。日本勢はナリタブライアン(1991.5.3)ヒシアマゾン(1991.3.26)という2枚看板でジャパンカップ4年連続勝利を目指しましたけれど、戦前まで芝2400mのGIレース6勝の強豪の前に後塵を拝してしまいました。さながら、芝2400mのプロフェッショナルともいうべきLando。鞍上のマイケル・ロバーツ騎手が「Landoは日本の芝に合うはず。ジャパンカップに行こう」と進言された結果、見事に東洋の地で芝2400mのGIレース7勝目を挙げたのでした。そんなLandoの鞍上の姿を見れば、赤の帽子に、白と赤の勝負服。独国代表なのに日の丸カラー。レース当時、妙に親近感を覚えたものでした(^^)

*

Lando。サスガに独国産馬というところ見せ、現代に生きるAlchimist系の父系継承者として、

  1. Paolini(1997.3.2)
    →ドバイデューティフリー(UAE・GI) 、ミラノ大賞(伊GI)、伊共和国大統領賞(GI)ほか
  2. Epalo(1999.4.10)
    →シンガポール国際C(GI)ほか
  3. Intendant(2001.4.4)
    →バイエリシェスツフトレネン(独GI)
  4. Gonbarda(2002.4.8)
    →オイロパ賞(独GI)、ドイツ賞(独GI)ほか。牝馬
  5. Donaldson(2002.5.3)
    →ドイツ賞(独GI)
  6. Prince Flori(2003.5.17)
    →バーデン大賞(独GI)ほか
  7. Scalo(2007.3.20)
    →オイロパ賞(独GI)ほか

と、7頭のGI馬を始めとして活躍馬を送り込みました。近年Landoの血を意識したのは、代表産駒の最後に名前を挙げたScaloの仔Laccario(2016.3.26)が2019年の独ダービー(GI)を制した時でした。

第150回独ダービー(GI)の勝ち馬-Laccario(2016.3.26)-
Laccario(ラッカリオ) 牡 黒鹿毛 2016.3.26生 独国・Gestüt Hof Ittlingen生産 馬主・Gestüt Ittlingen 独国・A Wöhler厩舎

Landoと同じくイットリンゲン牧場の生産馬であるLaccario、その曾祖母がLaureaであり大伯父Landoという、直父系からも母系からもLandoにつながる活躍馬でした。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

*

[Lando(1990.1.23)の主な競走成績]

  1. ジャパンカップ(GI)、独ダービー(GI)、バーデン大賞(独GI)2回、伊ジョッキークラブ大賞(GI)、ミラノ大賞(伊GI)、メルクフィンク銀行賞(独GI)、ハンザ賞(独GII)
  2. オイローパシャンピオナート(独GIII)
  3. ヴィルトシャフト大賞(独GII)

通算23戦10勝、2着3回、3着1回。

https://www.turf-times.de/pferd/lando-ger-1990
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