デシエルト(2019.1.17)&ビーアストニッシド(2019.2.28)-2022年のクラシック候補生を確認する(No.21)-

Pedigree

デシエルト 牡 黒鹿毛 2019.1.17生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(株)ラ・メール 栗東・安田 隆行厩舎

デシエルト(2019.1.17)の4代血統表
ドレフォン
鹿毛 2013.2.19
種付け時活性値:1.25【5】
Gio Ponti
鹿毛 2005.2.28
Tale of the Cat
黒鹿毛 1994.4.13
Storm Cat 1983.2.27
Yarn 1987.3.1
Chipeta Springs
鹿毛 1989.3.7
Alydar 1975.3.23
Salt Spring 1979.9.29
Eltimaas
鹿毛 2007.4.21
Ghostzapper
鹿毛 2000.4.6
Awesome Again 1994.3.29
Baby Zip 1991.3.24
Najecam
栗毛 1993.5.12
★Trempolino 1984.3.17
Sue Warner 1988.5.19
アドマイヤセプター
栗毛 2008.3.14
仔受胎時活性値:0.50【10】
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
種付け時活性値:1.50【6】
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン 1983.5.9
Pilot Bird 1983.2.9
アドマイヤグルーヴ
鹿毛 2000.4.30
仔受胎時活性値:1.75【7】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:1.25【13】
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
エアグルーヴ
鹿毛 1993.4.6
仔受胎時活性値:1.50【6】
トニービン
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:0.25【9】
ダイナカール
鹿毛 1980.5.10
仔受胎時活性値:1.00【12】

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×5、Raise a Native5×5>

デシエルト(2019.1.17)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ドレフォン
(Storm Cat系)
キングカメハメハ
(Mr. Prospector系)
サンデーサイレンス
(Halo系)
トニービン
(ゼダーン系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
キングカメハメハ
(アドマイヤセプター)
4.75 叔父ドゥラメンテ
(No. 8-f パロクサイド系)
4番仔
(4連産目)

*

2022年の若葉S(L。阪神芝2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 6 デシエルト 牡3 56 岩田 康誠 2:00.2   1-1-1-1 35.3 510
[+4]
安田 隆行 2
2 4 ヴェローナシチー 牡3 56 酒井 学 2:00.7 3 5-5-5-5 35.1 502
[-6]
佐々木 晶三 4
3 3 フィデル 牡3 56 川田 将雅 2:00.8 1/2 3-3-3-3 35.4 474
[-2]
友道 康夫 1
4 2 メイショウラナキラ 牡3 56 秋山 真一郎 2:00.9 クビ 3-3-3-3 35.6 438
[0]
南井 克巳 10
5 8 メイショウウネビ 牡3 56 富田 暁 2:00.9 クビ 7-8-8-8 35.1 462
[0]
本田 優 9

若葉S。過去の勝ち馬を辿ればシリウスシンボリ(1982.3.26)トウカイテイオー(1988.4.20)ビワハヤヒデ(1990.3.10)オフサイドトラップ(1991.4.21)ジェニュイン(1992.4.28)アドマイヤグルーヴ(2000.4.30)ハーツクライ(2001.4.15)ヴィクトリー(2004.4.3)等の姿が見える、現在は阪神芝2000mで行われる皐月賞(GI)トライアルのリステッドレース。

そんな若葉Sの2022年の一戦を制したのは、祖母アドマイヤグルーヴに続いた、戦前2番人気のデシエルト。2021年12月の阪神ダート1800mの新馬戦、明けて2022年1月の3歳1勝クラスの中京ダート1800mのダート戦と、デビュー2戦はダートであり3戦目の阪神芝2000mの若葉Sが初めての芝でした。10頭立てを6枠6番から逃げの手に出たデシエルトと岩田康誠騎手、最初の1000mを60秒8のマイペースに持ち込むと、初芝も何のその、最後は中団位置から差し込んだヴェローナシチー(2019.3.25)を3馬身差振り切っての完勝。3戦3勝で皐月賞への名乗りを上げました。

デシエルトは母方が目もくらむような超良血。叔父ドゥラメンテ(2012.3.22)、祖母アドマイヤグルーヴ、大叔父ルーラーシップ(2007.5.15)、曾祖母エアグルーヴ、高祖母ダイナカールという8号族f分枝系のパロクサイド(1959)系。ノーザンファームが誇る、日本近代競馬の結晶のひとつです(^^)。デシエルト、その馬名意味は「チリのオブジェ、マノデルデシエルトより」ということ。

Mano del Desierto - Wikipedia

#関西人の私はKBS京都の土曜競馬中継や日曜競馬中継で育ったクチです。そのKBS京都の競馬中継を支えてこられたアナウンサーのお一方である寺西裕一さんが、デシエルトが制した若葉Sを区切りとして、現在のKBS京都の競馬中継番組であるうまDOKIの実況を卒業なされました。若葉Sの発送前に寺西アナが語られたところに依りますと、思い出の実況は、1994年にビワハヤヒデが制した京都記念(GII)だったそうな。ビワハヤヒデが制したこともある若葉S、小さな縁かも知れませんが、不思議なめぐり合わせだと思いました。最近の競馬はちっとも思い出せないのですが、ビワハヤヒデが制した若葉Sは2着ケントニーオー(1990.5.5)、3着グロリークロス(1990.3.1)、中山芝2000mの勝ち時計2分0秒9まで思い出せるのですから、競馬者としての初期の記憶というのは薄れないものです^^;

##今回の若葉Sのレースの後。あの瞬間だけを切り取れば、「うーん……」と思いました。けれど、、、

誰も知らないと思いますが、あの後、岩田Jはインタビュアーに「つっかかって悪かった」というような感じで、謝ってこられたそうです。それがすべてではないでしょうか。

3/20(日)狙い馬と昨日の一日に思うこと-Hisanobu Kimura|Official Website-

げに、人が思いを口を通して形にするのは本当に難しいことですし、それがモノローグではなくダイアローグとなれば、なお一層。インタビューする側、される側、どちらもです。

*

ビーアストニッシド 牡 黒鹿毛 2019.2.28生 日高町・ヴェルサイユファーム(株)生産 馬主・村中 徹氏 栗東・飯田 雄三厩舎

ビーアストニッシド(2019.2.28)の4代血統表
アメリカンペイトリオット
鹿毛 2013.3.8
種付け時活性値:1.25【5】
War Front
鹿毛 2002.2.11
Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Starry Dreamer
芦毛 1994.2.26
Rubiano 1987.3.26
Lara’s Star 1981.5.10
Life Well Lived
鹿毛 2007.3.26
Tiznow
鹿毛 1997.3.12
▲Cee’s Tizzy 1987.4.21
Cee’s Song 1986.3.20
Well Dressed
黒鹿毛 1997.3.16
Notebook 1985.3.14
Trithenia 1992.2.14
マオリオ
青鹿毛 2013.3.8
仔受胎時活性値:1.25【5】
ネオユニヴァース
鹿毛 2000.5.21
種付け時活性値:1.00【12】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ポインテッドパス
栗毛 1984.4.27
Kris 1976.3.23
Silken Way 1973
ジョウノファミリー
黒鹿毛 2006.4.11
仔受胎時活性値:1.50【6】
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
種付け時活性値:1.00【4】
Kingmambo 1990.2.19
マンファス 1991.2.23
エビスファミリー
青鹿毛 1992.4.11
仔受胎時活性値:1.25【13】
ブライアンズタイム
黒鹿毛 1985.5.28
種付け時活性値:1.50【6】
エビスベローチエ
青鹿毛 1976.3.4
仔受胎時活性値:1.75【15】

<5代血統表内のクロス:なし>

ビーアストニッシド(2019.2.28)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
アメリカンペイトリオット
(Danzig系)
ネオユニヴァース
(サンデーサイレンス系)
キングカメハメハ
(Mr. Prospector系)
ブライアンズタイム
(Roberto系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ブライアンズタイム
(マオリオ)
5.75 大伯父ブルーコンコルド
(No. 7-c アストニシメント系)
3番仔
(3連産目)

*

2022年の第71回フジテレビ賞スプリングS(GII。中山芝1800m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 1 ビーアストニッシド 牡3 56 岩田 康誠 1:48.4   1-1-1-1 35.3 472
[+2]
飯田 雄三 5
2 12 アライバル 牡3 56 C.ルメール 1:48.4 ハナ 2-2-2-2 35.1 490
[-8]
栗田 徹 2
3 3 サトノヘリオス 牡3 56 岩田 望来 1:48.6 1 1/4 8-7-7-6 34.8 474
[-4]
友道 康夫 6
4 2 エンギダルマ 牡3 56 丸山 元気 1:48.7 1 4-4-4-4 35.2 506
[0]
手塚 貴久 11
5 7 ディオ 牡3 56 戸崎 圭太 1:48.7 ハナ 6-6-4-4 35.1 478
[-8]
辻野 泰之 7

2022年の第71回フジテレビ賞スプリングS。過去の勝ち馬を辿ればタカオー(1951.4.8)、キタノオー(1953.5.15)、ヒカルメイジ(1954.3.14)、ダイゴホマレ(1955.4.28)、コダマ(1957.4.15)、メイズイ(1960.3.13)シンザン(1961.4.2)、ダイコーター(1962.6.8)、マーチス(1965.5.11)、ワイルドモア(1966.3.8)、タニノムーテイエ(1967.5.9)タイテエム(1969.4.14)ハイセイコー(1970.3.6)キタノカチドキ(1971.3.27)テンポイント(1973.4.19)、ハギノカムイオー(1979.4.1)、ミホシンザン(1982.4.16)ミホノブルボン(1989.4.25)ナリタブライアン(1991.5.3)バブルガムフェロー(1993.4.11)タニノギムレット(1999.5.4)ネオユニヴァース(2000.5.21)メイショウサムソン(2003.3.7)アンライバルド(2006.4.13)オルフェーヴル(2008.5.14)ロゴタイプ(2010.3.10)キタサンブラック(2012.3.10)ウインブライト(2014.5.12)ステルヴィオ(2015.1.15)。後のGI級レース勝ち馬をゴリゴリ輩出している、中山芝1800mにおける皐月賞トライアルのGIIレース。

そんなスプリングSの2022年の一戦を制したのは、母父ネオユニヴァースに続いた、戦前5番人気だったビーアストニッシド。2021年のラジオNIKKEI杯京都2歳S(GIII)を逃げてジャスティンロック(2019.3.24)の2着、2022年の共同通信杯(GIII)を逃げてダノンベルーガ(2019.2.7)の3着と、逃げてこそのビーアストニッシド。13頭立ての中山芝1800mを1枠1番から逃げの手に出たビーアストニッシドと岩田康誠騎手、最初の1000mを60秒8のマイペースに持ち込むと、最後は終始番手から迫ったアライバル(2019.3.31)を「ハナ」だけ凌ぎ切って、皐月賞への名乗りを上げました。飯田雄三厩舎と岩田騎手のコンビ、2022年はテイエムサウスダン(2017.1.21)の根岸S(GIII)に続いてのJRA重賞勝ちと相成りました。

ビーアストニッシドのスプリングS勝利により、父アメリカンペイトリオットは産駒のJRA重賞初制覇となりました。アメリカンペイトリオットは現役時代に5勝を挙げ、その主な勝ち鞍にメイカーズ46マイルS(米GI)、ケントS(米GIII)と米グレードレース2勝があります。非サンデーサイレンスの血を導入されるダーレー・ジャパンスタリオンコンプレックスの繋養種牡馬の一角であるアメリカンペイトリオットは、ビーアストニッシドを始めとする2019年生まれ世代が初年度産駒。

アメリカンペイトリオット | Japan

そしてまたアメリカンペイトリオットの母方を見れば、母Life Well Livedはドバイワールドカップ(UAE・GI)勝ち馬Well Armed(2003.4.4)の全妹であり、曾祖母TritheniaがTee Key(1991.2.9)の全妹ですからシンボリクリスエス(1999.1.21)と同牝系でもあります。初年度産駒から重賞勝ち馬を送り込んだアメリカンペイトリオット、今後も楽しみな種牡馬です。

ビーアストニッシドの馬名意味は「驚かされる」とのこと。驚かされるということでは、ビーアストニッシドに関しては「誕生日にまつわる不思議さ」でした。父アメリカンペイトリオットと母マオリオは共に「2013年3月8日」と生年も含めて同じ生まれ日。そして、母方を見れば近親の最大の活躍馬である大伯父ブルーコンコルド(2000.4.11)、祖母ジョウノファミリー、曾祖母エビスファミリーがいずれも「4月11日」と同じ生まれ日。余談ついでに述べればエビスファミリーの初仔であるネジェム(1999.4.11)も「4月11日」生まれ。なんということはないのですが、誕生日が気になる0の理論ユーザーとしては、「むぅ、生まれ日について考えさせられるなぁ」、と^^;

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

*

#数年前、本当にたまたま、園田競馬場と姫路競馬場で実況を担当されていたレジェンド・アナウンサーである吉田勝彦さんと、飲食の場でご一緒したことがありました。その時に吉田さんは「小牧太も、岩田康誠も、本当に良い子」と、我が子のことのように「そのだ」と「ひめじ」から巣立って行ったジョッキーお二方のことを語られていました。げに、人が思いを口を通して形にするのは本当に難しいことです。

##今回のスプリングSのインタビューでは、岩田騎手から「みさきくん」の名前も出ていましたが、これは柴田未崎騎手のことでしょう。裏方的な仕事をしてくれているジョッキーの名前も述べられているところは、忘れずにいたいと思います。

###2022年03月22日(火)追記。ビーアストニッシドの直牝系は小岩井の7号族c分枝系であるアストニシメント(1902)系。アストニシメント系の、ビーアストニッシド。牝系と馬名を見直してみて「えっ、もしかして牝系祖先のアストニシメントからビーアストニッシド?」と気付いて、だいぶんビックリしました。オーナーである村中徹氏、恐らく意識して馬名を付けられたのでしょうけれど、Astonishment、意味としては正に「驚き」です。そうして、村中オーナーは、確認できる限りではビーアストニッシドが初めての持ち馬。やっぱりビックリ^^;

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