フェーングロッテン(2019.5.15)&カフジオクタゴン(2019.3.8)-2022年のクラシック候補生を確認する(No.33)-

Pedigree

フェーングロッテン 牡 鹿毛 2019.5.15生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・宮本 博厩舎

フェーングロッテン(2019.5.15)の4代血統表
ブラックタイド
黒鹿毛 2001.3.29
種付け時活性値:0.25【17】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
▲Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971.4.9
ピクシーホロウ
鹿毛 2010.3.18
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】
キングヘイロー
鹿毛 1995.4.28
種付け時活性値:1.50【14】
ダンシングブレーヴ
鹿毛 1983.5.11
Lyphard 1969.5.10
Navajo Princess 1974.3.31
グッバイヘイロー
栗毛 1985.2.12
Halo 1969.2.7
Pound Foolish 1979.3.17
ラインレジーナ
栗毛 2002.2.5
仔受胎時活性値:1.75【7】
サクラバクシンオー
鹿毛 1989.4.14
種付け時活性値:1.00【12】
サクラユタカオー 1982.4.29
サクラハゴロモ 1984.4.13
シンコウエンジェル
鹿毛 1993.4.13
仔受胎時活性値:2.00【8】
オジジアン
鹿毛 1983.3.17
種付け時活性値:0.25【9】
A Kiss for Luck
黒鹿毛 1979.1.9
仔受胎時活性値:1.25【13】

<5代血統表内のクロス:Halo3×4、Lyphard4×4、Sir Ivor5×5>

フェーングロッテン(2019.5.15)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ブラックタイド
(サンデーサイレンス系)
キングヘイロー
(Lyphard系)
サクラバクシンオー
(Princely Gift系)
オジジアン
(Damascus系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
キングヘイロー
(Cosmah)
7.00 or 5.00 半兄ピクシーナイト
(No. 3-d)
4番仔
(4連産目)

*

2022年の第71回ラジオNIKKEI賞(GIII。福島芝1800m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 3 フェーングロッテン 牡3 55 松若 風馬 1:46.7 6-5-4-3 35.4 466
[-4]
宮本 博 3
2 7 ショウナンマグマ 牡3 53 菅原 明良 1:46.9 3/4 1-1-1-1 36.1 506
[+8]
尾関 知人 8
3 1 サトノヘリオス 牡3 55 岩田 望来 1:46.9 クビ 8-8-9-7 35.3 460
[-12]
友道 康夫 2
4 11 ソネットフレーズ 牝3 54 津村 明秀 1:47.2 2 2-2-2-2 36.1 474
[0]
手塚 貴久 5
5 13 ゴーゴーユタカ 牡3 54 田辺 裕信 1:47.3 クビ 8-10-10-11 35.5 484
[+8]
武井 亮 7

2022年の第71回ラジオNIKKEI賞。過去の勝ち馬を辿ればゴールデンウエーブ(1951.5.5)、オンワードゼア(1954.5.29)、ベロナ(1962.5.13)、アサカオー(1965.5.12)、イチフジイサミ(1970.3.12)、マルゼンスキー(1974.5.19)ハワイアンイメージ(1977.5.22)、スズパレード(1981.3.21)、ダイナコスモス(1983.3.25)、シンコウラブリイ(1989.2.2)等の姿が見える、現在はJRAの3歳重賞で唯一のハンデ戦。

そんなラジオNIKKEI賞の2022年の一戦を制したのは、前走白百合S(L)勝ちからやって来た戦前3番人気だったフェーングロッテン。

ウインマーベル(2019.5.8)&フェーングロッテン(2019.5.15)-2022年のクラシック候補生を確認する(No.30)-
ウインマーベル 牡 栗毛 2019.5.8生 新冠町・コスモヴューファーム生産 馬主・(株)ウイン 美浦・深山 雅史厩舎フェーングロッテン 牡 鹿毛 2019.5.15生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・宮本 博厩舎

13頭立てでハンデは56kg1頭、55kg3頭、54kg3頭、53kg3頭、52kg2頭、51kg1頭。上から2番目の55kgを課せられたフェーングロッテン、終始内ラチ沿いを駆けた黄色のメンコの深いブリンカー、福島芝1800mのコーナー毎に1つずつ順位を上げて迎えた直線。逃げた8番人気のショウナンマグマ(2019.4.29)の菅原明良騎手が馬を真っ直ぐ走らせた結果、1頭分だけ出来た最内の間隙を突いたフェーングロッテンと松若風馬騎手。スルスルと伸びると最後はショウナンマグマを4分の3馬身だけ差し切ったところが決勝点。勝負に徹した松若騎手に応えたフェーングロッテン、ピクシーナイト(2018.5.14)の半弟が重賞初制覇を遂げたラジオNIKKEI賞でした。

ピクシーナイト(2018.5.14)-第55回スプリンターズS(GI)の勝ち馬-
ピクシーナイト 牡 鹿毛 2018.5.14生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)シルクレーシング 栗東・音無 秀孝厩舎

フェーングロッテンは昨年2021年9月に小倉芝1800mでデビューしたのですが、その際の勝ち馬がドウデュース(2019.5.7)で、フェーングロッテンは3着。となると間に挟まれた馬が気になりますが、2着はガイアフォース(2019.2.21)。デビュー以来、一貫して松山弘平騎手が手綱を取る同馬は、今年2022年7月の国東特別において、馬場が速すぎたとは言え小倉芝2000m1分56秒8のコースレコードで2着に7馬身差を着けての快勝を見せています。キタサンブラック(2012.3.10)の仔ガイアフォース、次走は父仔制覇を狙うセントライト記念(GII)になりそうですので、その走りも楽しみにしたいと思います。

#今回のラジオNIKKEI賞。本当は内を締め出してしまえば勝てたかも知れない菅原騎手。それでも彼の視野の広さが内の馬の脚色を察知したのでしょう。フェアプレーの結果の2着でした。彼のことをだいぶん買っているのですが、日本の次世代を担う騎手の1人と思います。ノットゥルノ(2019.4.16)が制したジャパンダートダービー(JpnI)でもペイシャエス(2019.3.18)で2着でしたし、近い内にジーワン勝利を収められるのではないかと思っています。

*

カフジオクタゴン 牡 芦毛 2019.3.8生 洞爺湖町・レイクヴィラファーム生産 馬主・加藤 守氏 栗東・矢作 芳人厩舎

カフジオクタゴン(2019.3.8)の4代血統表
モーリス
鹿毛 2011.3.2
種付け時活性値:1.75【7】
スクリーンヒーロー
栗毛 2004.4.18
グラスワンダー
栗毛 1995.2.18
Silver Hawk 1979.4.20
Ameriflora 1989.1.29
ランニングヒロイン
鹿毛 1993.4.8
サンデーサイレンス 1986.3.25
ダイナアクトレス 1983.5.4
メジロフランシス
鹿毛 2001.3.18
カーネギー
鹿毛 1991.2.26
Sadler’s Wells 1981.411
Detroit 1977.2.24
メジロモントレー
黒鹿毛 1986.4.25
モガミ 1976.5.18
メジロクインシー 1981.7.1
メジロマリアン
芦毛 2006.2.26
仔受胎時活性値:1.00【12】
メジロベイリー
黒鹿毛 1998.5.30
種付け時活性値:1.75【7】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
レールデユタン
鹿毛 1982.5.26
マルゼンスキー 1974.5.19
ケイツナミ 1974.5.1
メジロサンドラ
芦毛 1996.3.19
仔受胎時活性値:0.25【9】
メジロマックイーン
芦毛 1987.4.3
種付け時活性値:0.00【8】
★メジロテイターン 1978.3.22
メジロオーロラ 1978.3.8
カンパナ
鹿毛 1990.4.3
仔受胎時活性値:1.25【5】
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
種付け時活性値:0.00【8】
Two Rings
鹿毛 1970.5.8
仔受胎時活性値:0.75【19】

<5代血統表内のクロス:サンデーサイレンス3×4、Sadler’s Wells4×4>

カフジオクタゴン(2019.3.8)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
モーリス
(Roberto系)
メジロベイリー
(サンデーサイレンス系)
メジロマックイーン
(My Babu系)
Sadler’s Wells
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
モーリス 3.25 祖母がOP特別勝ち馬
(No. 17-b)
4番仔
(2連産目)

*

2022年の第14回レパードS(GIII。新潟ダート1800m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 15 カフジオクタゴン 牡3 56 C.ホー 1:51.9 9-8-7-5 37.9 546
[+2]
矢作 芳人 7
2 2 タイセイドレフォン 牡3 56 川田 将雅 1:51.9 クビ 6-6-3-3 38.1 500
[+12]
西村 真幸 1
3 9 ハピ 牡3 56 藤岡 佑介 1:52.0 クビ 11-11-7-7 37.9 468
[-1]
大久保 龍志 2
4 6 ビヨンドザファザー 牡3 56 北村 友一 1:52.8 5 15-15-13-11 38.2 500
[-2]
藤岡 健一 8
5 10 ホウオウルーレット 牡3 56 福永 祐一 1:52.8 ハナ 11-11-10-10 38.4 494
[+2]
栗田 徹 3

2022年の第14回レパードS。過去の勝ち馬を辿ればトランセンド(2006.3.9)ミラクルレジェンド(2007.2.17)ホッコータルマエ(2009.5.26)アジアエクスプレス(2011.2.9)等の姿が見え、ハヤヤッコ(2016.2.10)がJRA史上初となる白毛馬による重賞制覇を果たしたことでも知られる3歳ダートグレード競走

そんなレパードSの2022年の一戦を制したのは、戦前7番人気だったカフジオクタゴン。15頭立ての中位人気ではありましたが、そこは矢作芳人厩舎の所属馬に香港で活躍するヴィンセント・チャクイウ・ホー騎手という組み合わせが怖かった。ええ、2021年のクイーンエリザベス2世カップ(香GI)において、ラヴズオンリーユー(2016.3.26)に海外GI初制覇をもたらした騎手こそ、今夏JRA短期騎手免許を交付されたホー騎手なのでした。

ラヴズオンリーユー(2016.3.26)-第47回クイーンエリザベス2世カップ(香GI)の勝ち馬-
ラヴズオンリーユー(唯獨愛你/Loves Only You) 牝 鹿毛 2016.3.26生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・DMMドリームクラブ(株) 栗東・矢作芳人厩舎

そんなホー騎手に御されたカフジオクタゴン、人気に合わせた訳ではないでしょうけれど、道中は中位やや後方から進むと、4角では5番手まで押し上げ、前にいた1番人気のタイセイドレフォン(2019.4.1)と一緒に伸びました。最後は2番人気のハピ(2019.3.15)も大外から伸びて来て、決勝点では「クビ」「クビ」の勝負。僅差を勝ち切ったのは3頭の真ん中から抜け出したカフジオクタゴンとホー騎手。カフジオクタゴン自身の重賞初制覇は、そのままホー騎手にとってもJRA重賞初制覇と相成りました。おめでとうございました(^^)

【レパードSレース後コメント】カフジオクタゴン C.ホー騎手ら | 競馬ニュース - netkeiba.com
新潟11Rの第14回レパードステークス(3歳GIII・ダート1800m)は7番人気カフジオクタゴン(C.ホー騎手)が勝利した。勝ちタイムは1分51秒9(良)。クビ差の2着に1番人気タイセイドレフォン、… No.1競馬情報サイト「netkei...

カフジオクタゴンの血統表を開くと「これはレイクヴィラファーム、威信の配合やなぁ」と思わず唸ってしまいます。4代血統表に現れる30頭の先祖馬のうち、9頭が冠名「メジロ」を持つ馬たちなのですから。父モーリスは母系がメジロドーベル(1994.5.6)と同じ伝来の10号族デヴオーニア(1925)系。また母方を見れば母父メジロベイリー、祖母父メジロマックイーンという組み合わせが泣かせます。祖母メジロサンドラは大阪―ハンブルクC(OP)を勝ち、万葉S(OP)2着、札幌日経オープン(OP)2着、日経新春杯(GII)3着、カブトヤマ記念(GIII)3着と中長距離を得意とした牝馬。確認してみれば、メジロ牧場が生産したメジロマックイーン産駒では1番の稼ぎ頭がメジロサンドラでした。そしてまたメジロ牧場が生産したメジロマックイーン産駒の牡馬(せん馬)でもっとも賞金を稼いだのは、メジロモントレーの仔メジロアトラス(1995.3.24)。ええ、モーリスの伯父です。

レイクヴィラファーム [公式] 北海道 生産牧場
レイクヴィラファームは、100%マーケットブリーダーとして、全ての生産馬をサラブレッドのセールに上場します。名門メジロ牧場の伝統を受け継ぎながら、優れた繁殖牝馬を導入し、新しい挑戦と創意工夫を通じて、国内外で成功する強靭な馬を育てることを目...

そんな血統背景からも応援したくなるカフジオクタゴン、その馬名意味は「冠名+八角形」ということです。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。