ピクシーナイト(2018.5.14)-第55回スプリンターズS(GI)の勝ち馬-

Result

ピクシーナイト 牡 鹿毛 2018.5.14生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)シルクレーシング 栗東・音無 秀孝厩舎

ピクシーナイト(2018.5.14)の4代血統表
モーリス
鹿毛 2011.3.2
種付け時活性値:1.50【6】
スクリーンヒーロー
栗毛 2004.4.18
グラスワンダー
栗毛 1995.2.18
Silver Hawk 1979.4.20
Ameriflora 1989.1.29
ランニングヒロイン
鹿毛 1993.4.8
サンデーサイレンス 1986.3.25
ダイナアクトレス 1983.5.4
メジロフランシス
鹿毛 2001.3.18
カーネギー
鹿毛 1991.2.26
Sadler’s Wells 1981.4.11
Detroit 1977.2.24
メジロモントレー
黒鹿毛 1986.4.25
モガミ 1976.5.18
メジロクインシー 1981.7.1
ピクシーホロウ
鹿毛 2010.3.18
仔受胎時活性値:1.75【7】
キングヘイロー
鹿毛 1995.4.28
種付け時活性値:1.50【14】
ダンシングブレーヴ
鹿毛 1983.5.11
Lyphard 1969.5.10
Navajo Princess 1974.3.31
グッバイヘイロー
栗毛 1985.2.12
Halo 1969.2.7
Pound Foolish 1979.3.17
ラインレジーナ
栗毛 2002.2.5
仔受胎時活性値:1.75【7】
サクラバクシンオー
鹿毛 1989.4.14
種付け時活性値:1.00【12】
サクラユタカオー 1982.4.29
サクラハゴロモ 1984.4.13
シンコウエンジェル
鹿毛 1993.4.13
仔受胎時活性値:2.00【8】
オジジアン
鹿毛 1983.3.17
種付け時活性値:0.25【9】
A Kiss for Luck
黒鹿毛 1979.1.9
仔受胎時活性値:1.25【13】

<5代血統表内のクロス:Lyphard4×5、Halo4×5、ノーザンテースト5×5、Northern Dancer5×5>

ピクシーナイト(2018.5.14)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
モーリス
(Roberto系)
キングヘイロー
(Lyphard系)
サクラバクシンオー
(Princely Gift系)
オジジアン
(Damascus系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
モーリス 6.75 大叔母クィーンズバーン
(No. 3-d)
3番仔
(3連産目)

*

2021年の第55回スプリンターズS(GI。中山芝1200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 4 ピクシーナイト 牡3 55 福永 祐一 1:07.1 3-2 33.4 538
[+2]
音無 秀孝 3
2 12 レシステンシア 牝4 55 C.ルメール 1:07.4 2 4-4 33.5 506
[-2]
松下 武士 2
3 1 シヴァージ 牡6 57 吉田 隼人 1:07.4 アタマ 5-5 33.4 500
[+6]
野中 賢二 10
4 6 メイケイエール 牝3 53 池添 謙一 1:07.8 2 1/2 7-7 33.5 470
[-8]
武 英智 7
5 16 モズスーパーフレア 牝6 55 松若 風馬 1:07.8 ハナ 1-1 34.5 504
[0]
音無 秀孝 5

2021年の第55回スプリンターズS。ピクシーナイト、勝利騎手インタビューで鞍上の福永祐一騎手から発せられた通りの「横綱相撲」の競馬でした。同じ音無秀孝厩舎の先輩GI馬モズスーパーフレア(2015.4.1)が作り出したペースは最初の600mが33秒3という、前2年に比して若干緩やかな流れも、GIレースらしい淀みないペースであることには変わりなく。その中を3番手の絶好の位置から、直線も内から鋭く抜け出すと、後はピクシーナイトと福永騎手の世界。レシステンシア(2017.3.15)、シヴァージ(2015.3.27)の2着争いを尻目にピクシーナイト。中山芝1200mを1分7秒1の快時計で駆け抜けると、2着には2馬身差を着けていました。完勝を以てGI初優勝を遂げたピクシーナイト、父モーリスに産駒初のGI制覇を贈ると共に、鞍上の福永騎手、管理される音無調教師にもスプリンターズS初勝利を贈りました。そしてまた、GI昇格後のスプリンターズSにおける現年齢表記3歳馬の優勝はニシノフラワー(1989.4.19)ヒシアケボノ(1992.2.27)タイキシャトル(1994.3.23)マイネルラヴ(1995.3.8)アストンマーチャン(2004.3.5)に続いて6頭目のことでした。

*

私は馬齢を重ねてしまいましたが、グラスワンダー、スクリーンヒーロー、モーリス、そしてピクシーナイトと父仔4代のJRA・GI勝ちを見られたのは、ただただ嬉しいことでした。グラスワンダーがスペシャルウィーク(1995.5.2)をねじ伏せた1999年の宝塚記念(GI)、別路線からの挑戦者だったスクリーンヒーローが見せた2008年のジャパンカップ(GI)制覇、2015年から2016年にかけてマイル~2000mで本当に強かったモーリス。目を閉じれば、直父系の先祖たちが魅せたGIレースを思い出します。

年度代表馬の同期生を辿る(其の拾玖)-グラスワンダー(1995.2.18)-
グラスワンダー 牡 栗毛 1995.2.18生 米・Phillips Racing Partnership & John Phillips生産 馬主・半沢(有) 美浦・尾形 充弘厩舎
スクリーンヒーロー(2004.4.18)-ジャパンカップ(GI)の勝ち馬を辿る(No.28)-
スクリーンヒーロー(Screen Hero) 牡 栗毛 2004.4.18生 千歳・社台ファーム生産 馬主・吉田照哉氏 美浦・矢野進厩舎→鹿戸雄一厩舎
モーリス(2011.3.2)-五十音にて名馬を辿る(No.35)-
モーリス(Maurice) 牡 鹿毛 2011.3.2生 日高町・戸川牧場生産 馬主・吉田 和美氏 美浦・堀 宣行厩舎

そうして、グラスワンダーの曾孫のGI初優勝を母方からサポートしたのが、グラスワンダーと同じ1995年生まれ世代のキングヘイローであることも、重ねて嬉しかった。ピクシーナイトの鞍上福永騎手にとっても忘れられない馬であろう、キングヘイロー。近時はブルードメアサイアーとしての活躍が際立ちます。海の向こうで第100回凱旋門賞(仏GI)に挑戦するキズナ(2010.3.5)の仔ディープボンド(2017.2.18)の母父もキングヘイローですから、ね。

*

速く強いスプリンターとしての素質を一気に開花させたピクシーナイト。その素養の高さを見せる舞台は国内のみならず、海外へも広がるのではないでしょうか。ピクシーナイト、若き短距離王者のこれからにどうぞ幸多からんことを。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

このサイトの管理人、中山芝1200mの勝ち時計1分7秒1を見た時、『サクラバクシンオーの引退レースと同じタイムやなぁ。速い』と思ったそうです。

サクラバクシンオー(1989.4.14)-カンテレ競馬【公式】さんの良い仕事に乗る(No.1)-
サクラバクシンオー 牡 鹿毛 1989.4.14生~2011.4.30没 早来町・社台フアーム生産 馬主・(株)さくらコマース 美浦・境勝太郎厩舎
マイシンザン
マイシンザン

このタイムは確かに速くて、ロードカナロア(2008.3.11)の1分6秒7、トロットスター(1996.5.11)の1分7秒0に次いでスプリンターズS史上3番目の好時計やねんな。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

1分7秒1で勝ったのは、サクラバクシンオー(1989.4.14)さん、タワーオブロンドン(2015.2.9)、そしてピクシーナイトですね。

マイシンザン
マイシンザン

いずれ違わぬスピードやね。速さ比べは、やっぱり競馬の醍醐味のひとつやもの。


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