ルガル 牡 青鹿毛 2020.3.7生 浦河町・三嶋牧場生産 馬主・江馬 由将氏 栗東・杉山 晴紀厩舎
ドゥラメンテ 鹿毛 2012.3.22 種付け時活性値:1.75【7】 |
キングカメハメハ 鹿毛 2001.3.20 |
Kingmambo 鹿毛 1990.2.19 |
Mr. Prospector 1970.1.28 |
Miesque 1984.3.14 ♀ | |||
マンファス 黒鹿毛 1991.2.23 |
ラストタイクーン 1983.5.9 | ||
Pilot Bird 1983.2.9 | |||
アドマイヤグルーヴ 鹿毛 2000.4.30 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 1969.2.7 | |
Wishing Well 1975.4.12 | |||
エアグルーヴ 鹿毛 1993.4.6 |
トニービン 1983.4.7 | ||
ダイナカール 1980.5.10 | |||
アタブ 鹿毛 2012.2.8 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
New Approach 栗毛 2005.2.18 種付け時活性値:1.50【6】 |
Galileo 鹿毛 1998.3.30 |
★Sadler’s Wells 1981.4.11 |
Urban Sea 1989.2.18 | |||
Park Express 黒鹿毛 1983.3.25 |
Ahonoora 1975.4.12 | ||
Matcher 1966 | |||
Moon’s Whisper 黒鹿毛 1999 仔受胎時活性値:1.00【12】 |
Storm Cat 黒鹿毛 1983.2.27 種付け時活性値:1.75【15】 |
Storm Bird 1978.4.19 | |
Terlingua 1976.2.7 | |||
East of the Moon 黒鹿毛 1991.3.25 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
Private Account 鹿毛 1976.4.26 種付け時活性値:1.50【14】 |
||
Miesque 鹿毛 1984.3.14 ♀ 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
<5代血統表内のクロス:Miesque(♀)4×4、Northern Dancer5×5(母方)>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ドゥラメンテ (Mr. Prospector系) |
New Approach (Galileo系) |
Storm Cat (Storm Bird系) |
Private Account (Damascus系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ドゥラメンテ |
6.00 (【7】+【12】+【7】+【6】) |
高祖母GI10勝&曾祖母GI3勝 (No. 20) |
4番仔 (4連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | ルガル | 牡3 | 56 | 角田 大河 | 1:23.1 | 2-2 | 35.9 |
512 [0] |
杉山 晴紀 | 2 | |
2 | 1 | テラステラ | 牡3 | 56 | 藤岡 康太 | 1:23.9 | 5 | 4-5 | 36.3 |
474 [+2] |
矢作 芳人 | 7 |
3 | 9 | サンティーテソーロ | 牝3 | 54 | 池添 謙一 | 1:24.1 | 3/4 | 1-1 | 37.0 |
424 [0] |
栗田 徹 | 3 |
4 | 2 | エッセレンチ | 牝3 | 54 | 杉原 誠人 | 1:24.1 | クビ | 8-8 | 36.3 |
418 [0] |
蛯名 正義 | 4 |
5 | 5 | ミルトクレイモー | 牡3 | 56 | 松若 風馬 | 1:24.2 | クビ | 4-3 | 36.8 |
498 [+2] |
中村 直也 | 1 |
1F毎の ラップ |
12.2 – 10.9 – 12.0 – 12.0 – 11.6 – 11.9 – 12.5 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.2 – 23.1 – 35.1 – 47.1 – 58.7 – 1:10.6 – 1:23.1 |
上り | 4F 48.0 – 3F 36.0 |
京都芝1400m、雨の不良馬場、9頭立て。ルガル、馬名意味である「王(シュメール語)」そのままに短距離王に登り詰めるべく、橘Sで5馬身差の圧勝劇を見せました。ルガルはデビュー4戦目となった2023年1月の中京ダート1200mを3馬身半差で勝ち上がると、芝初挑戦となった4月の京都芝1400mの1勝クラスでアルーリングビュー(2020.3.3)のハナ差2着から連闘で挑んだのが橘Sでした。
ルガルのボトムラインを見れば、やはり高祖母Miesque、曾祖母East of the Moonの並びが強力ですね。言わずもがなのMiesqueはブリーダーズカップ・マイル(米GI)2回、英1000ギニー(GI)、仏1000ギニー(GI)、ジャック・ル・マロワ賞(仏GI)2回、ムーラン・ド・ロンシャン賞(仏GI)、イスパーン賞(仏GI)、マルセルブサック賞(仏GI)、サラマンドル賞(仏GI)とGI10勝の超名牝。またMiesqueの2番仔であるEast of the Moonはディアヌ賞(仏GI)、仏1000ギニー、ジャック・ル・マロワ賞とGI3勝を挙げ、母がIndian Skimmer(1984.2.12)の2着に敗れたディアヌ賞の無念を晴らしました。そしてまたルガルは直父系の曽祖父がMiesqueの初仔であるKingmamboですから、Miesque4×4の牝馬クロスが発生しています。
ルガルにはテン乗りで勝利を収めた角田大河騎手。橘Sのスタート直後、3番手あたりを追走していた時の騎乗の姿から「あぁ、やっぱり父子やな」と、父である角田晃一調教師の騎手時代を思い起こしました。川田将雅騎手もその才能の確かさを認める大河騎手、件の出来事で2023年5月13日から2023年6月11日の開催10日間の騎乗停止となりましたが、復帰後は行動と結果で巻き返して欲しいものです。
*
ユティタム 牡 栗毛 2020.4.5生 千歳市・社台ファーム生産 馬主・金子真人ホールディングス(株) 栗東・須貝 尚介厩舎
Justify 栗毛 2015.3.28 種付け時活性値:1.00【4】 |
Scat Daddy 黒鹿毛 2004.5.11 |
ヨハネスブルグ 鹿毛 1999.2.23 |
ヘネシー 1993.3.25 |
Myth 1993.2.26 | |||
Love Style 栗毛 1999.3.22 |
Mr. Prospector 1970.1.28 | ||
Likeable Style 1990.1.30 | |||
Stage Magic 栗毛 2007.5.4 |
Ghostzapper 鹿毛 2000.4.6 |
Awesome Again 1994.3.29 | |
Baby Zip 1991.3.24 ♀ | |||
Magical Illusion 栗毛 2001.5.15 |
Pulpit 1994.2.15 | ||
Voodoo Lily 1987.3.9 | |||
ジペッサ 栗毛 2012.2.22 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
City Zip 栗毛 1998.2.20 種付け時活性値:1.25【13】 |
Carson City 栗毛 1987.4.4 |
★Mr. Prospector 1970.1.28 |
Blushing Promise 1982.3.30 | |||
Baby Zip 鹿毛 1991.3.24 ♀ |
Relaunch 1976.3.16 | ||
Thirty Zip 1983.4.23 | |||
Precious Princess 鹿毛 2004.3.27 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
Horse Chestnut 栗毛 1995.8.19 種付け時活性値:1.875【7.5】 |
Fort Wood 1990.5.5 | |
London Wall 1978 | |||
Dootsie 鹿毛 1996.4.18 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
Dixieland Band 鹿毛 1980.3.20 種付け時活性値:1.75【15】 |
||
Skybox 鹿毛 1991.5.19 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
<5代血統表内のクロス:Baby Zip(♀)3×4、Mr. Prospector4×4>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Justify (Storm Cat系) |
City Zip (Mr. Prospector系) |
Horse Chestnut (Sadler’s Wells系) |
Dixieland Band (Northern Dancer系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Horse Chestnut (London Wall) |
6.25 (【7】+【7】+【7】+【4】) |
母が米GI馬 (No. 9-f) |
2番仔? |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | ユティタム | 牡3 | 56 | 川田 将雅 | 1:35.8 | 3-3 | 35.3 |
520 [0] |
須貝 尚介 | 1 | |
2 | 8 | コパノパサディナ | 牡3 | 56 | 松山 弘平 | 1:36.2 | 2 1/2 | 2-2 | 35.9 |
514 [-8] |
村山 明 | 6 |
3 | 2 | ウェイワードアクト | 牡3 | 56 | 坂井 瑠星 | 1:36.2 | ハナ | 3-3 | 35.7 |
520 [-4] |
田中 博康 | 2 |
4 | 9 | ナイトアクアリウム | 牡3 | 56 | 長岡 禎仁 | 1:36.4 | 1 1/2 | 6-5 | 35.6 |
480 [-4] |
杉山 佳明 | 7 |
5 | 7 | ジャスリー | 牡3 | 56 | 戸崎 圭太 | 1:36.6 | 1 | 7-7 | 35.6 |
526 [0] |
田島 俊明 | 4 |
1F毎の ラップ |
12.4 – 10.9 – 11.8 – 12.5 – 12.6 – 12.2 – 11.6 – 11.8 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.4 – 23.3 – 35.1 – 47.6 – 1:00.2 – 1:12.4 – 1:24.0 – 1:35.8 |
上り | 4F 48.2 – 3F 35.6 |
東京ダート1600m、曇の稍重馬場、9頭立て。2020年生まれ世代の現3歳馬たちはダート路線で楽しみな馬が多いと思うのですが、真打ち候補と思わせる1頭がまた現れました。ユティタム、2022年8月の札幌ダート1700mのデビュー戦ではペリエール(2020.2.13)の2着でしたが、12月の阪神ダート1800mの未勝利戦を8馬身差勝ち、同月の阪神ダート1800mの1勝クラスを3馬身差勝ちと来て、2023年初戦となった5月の青竜Sを2馬身半差勝ち。川田騎手の騎乗では3戦3勝と負け無し。この青竜Sも直線抜け出してからの脚が速いこと。ユティタム、逸材であることは間違いないです。
ユティタムの父Justifyは2018年の米国クラシックにおいて無敗で三冠を達成した名馬。Justifyの栗毛の流星をユティタムも受け継いでいますね。
ユティタムはJustifyの初年度産駒の1頭です。種牡馬Justify、私がデータを確認した時点ではGI勝ちを収めた仔はまだいないものの、米国のみならず愛国、豪州で芝のGレース勝ち馬を輩出しており、ダート一辺倒という感はありません。ユティタムも、走りの跳びっぷりや青竜Sの末脚の鋭さからは「芝でも走れるのでは」と思ったのですが、それもそのはずで母ジペッサが米国の芝マイルのGIレースであるファーストレディS(米GI)の勝ち馬です。あと、ユティタムの4代血統表ではBaby Zip3×4の牝馬クロスが目に付きますね。図らずではありますが、↑で述べたルガルと共に4代血統表内に牝馬クロスを持つ2頭の紹介記事となりました。
ユティタム、その馬名意味は「公正、正義(タイ語)」ということ。「正当化する」と訳されるJustifyからの連想なのでしょう。しっかし、金子真人オーナーが所有されると、どんな種牡馬の仔でも「走る」というイメージになりますね。その慧眼、恐るべしですm(_ _)m
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
#「ルガル」という馬名からルゼル(1998.5.7)を思い出したのは、若干年季の入った競馬ファンだからでしょうか。2001年の青葉賞(GII)勝ち馬、ボトムラインは42号族という珍しい馬。馬名意味は恐らく仏語で「熱意」。