ラヴェル(2020.2.14)&ゴライコウ(2020.4.4)-2023年のクラシック候補生を確認する(No.5)-

Pedigree

ラヴェル 牝 鹿毛 2020.2.14生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)キャロットファーム 栗東・矢作 芳人厩舎

ラヴェル(2020.2.14)の4代血統表
キタサンブラック
鹿毛 2012.3.10
種付け時活性値:1.75【7】
ブラックタイド
黒鹿毛 2001.3.29
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao 1980.2.28
Burghclere 1977.4.26
シュガーハート
鹿毛 2005.3.6
サクラバクシンオー
鹿毛 1989.4.14
サクラユタカオー 1982.4.29
サクラハゴロモ 1984.4.13
オトメゴコロ
栗毛 1990.4.18
ジヤツジアンジエルーチ 1983.2.22
テイズリー 1981.4.27
サンブルエミューズ
栗毛 2010.1.23
仔受胎時活性値:0.25【9】

ダイワメジャー
栗毛 2001.4.8
種付け時活性値:0.00【8】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
スカーレットブーケ
栗毛 1988.4.11
ノーザンテースト 1971.3.15
スカーレツトインク 1971.5.5
ヴィートマルシェ
鹿毛 2002.4.16
仔受胎時活性値:1.75【7】
フレンチデピュティ
栗毛 1992.1.30
種付け時活性値:0.25【9】
Deputy Minister 1979.5.17
Mitterand 1981.2.19
キョウエイマーチ
鹿毛 1994.4.19
仔受胎時活性値:1.75【7】
ダンシングブレーヴ
鹿毛 1983.5.11
種付け時活性値:0.50【10】
インターシャルマン
鹿毛 1987.3.12
仔受胎時活性値:1.50【6】

<5代血統表内のクロス:サンデーサイレンス3×3、ノーザンテースト4×5、Lyphard5×5×5>

ラヴェル(2020.2.14)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
キタサンブラック
(サンデーサイレンス系)
ダイワメジャー
(サンデーサイレンス系)
フレンチデピュティ
(Deputy Minister系)
ダンシングブレーヴ
(Lyphard系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
キタサンブラック
(アンジエリカ)
5.25
(【9】+【7】+【7】+【6】)
半姉ナミュール
(No. 7-d シユリリー系)
4番仔
(4連産目)

*

2022年の第11回アルテミスS(GIII。東京芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 10 ラヴェル 牝2 54 坂井 瑠星 1:33.8 9-9 33.0 452
[+8]
矢作 芳人 3
2 3 リバティアイランド 牝2 54 川田 将雅 1:33.9 クビ 6-6 33.3 468
[+4]
中内田 充正 1
3 6 アリスヴェリテ 牝2 54 田辺 裕信 1:33.9 クビ 1-1 33.9 454
[+4]
中竹 和也 6
4 5 デインバランス 牝2 54 戸崎 圭太 1:34.0 1/2 4-4 33.6 472
[-4]
杉山 晴紀 2
5 9 マラキナイア 牝2 54 松山 弘平 1:34.1 1/2 4-4 33.8 430
[+8]
吉岡 辰弥 4

2歳牝馬が東京芝1600mで競う重賞も気が付いたら回次が10回を超えていました。時が流れるのは速い。新しいディケイドの開始となる11回目の目玉は、7月の新潟芝1600mの新馬戦で上がり3ハロン31秒4という、いかな新潟とはいえ「速すぎるやろ」という末脚を見せたリバティアイランド(2020.2.2)。晴れの良馬場、10頭立てを単勝1.4倍という圧倒的1番人気に推されたリバティアイランドでしたが、そう簡単には勝たせないという雰囲気が醸成されていたのか、最後の直線で進路が難しくなり前が開いてから強襲するも2着まで。

そんなアルテミスSの第11回を制したのは、立ち遅れから道中9番手という後方待機策を取っていたラヴェル。出遅れて却って腹をくくって勝負をした感もあったラヴェルと坂井瑠星騎手、逃げたアリスヴェリテ(2020.4.28)が作り出したのは最初の600m35.8秒、1000m60秒のミドルペース。4角を大外から勢いよく回って来たラヴェル、半姉ナミュール(2019.3.2)同様に素晴らしい末脚の持ち主は、東京の長い直線を利して素晴らしい瞬発力で鋭脚を発揮。差し迫ったリバティアイランド、逃げ粘ったアリスヴェリテを「クビ」「クビ」と抑えたところが決勝点。ラヴェル、7月の小倉芝1800mの新馬戦に続いて、10月の東京芝1600mの重賞を連勝して2戦2勝でエリート街道に乗りました。

ナミュール(2019.3.2)&アスクビクターモア(2019.4.1)-2022年のクラシック候補生を確認する(No.18)-
ナミュール 牝 鹿毛 2019.3.2生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)キャロットファーム 栗東・高野 友和厩舎アスクビクターモア 牡 鹿毛 2019.4.1生 千歳市・社台ファーム生産 馬主・廣崎利洋HD(株) 美浦・田村 康仁厩舎

ラヴェルのアルテミスS勝利は種牡馬キタサンブラックにとって初めての牝馬産駒による重賞制覇となりました。キタサンブラックはラヴェルのアルテミスSの翌日にイクイノックス(2019.3.23)の天皇賞・秋(GI)制覇もあり、連日の産駒重賞勝ちとなりました。伊達や酔狂でJRAの顕彰馬に選ばれてはいないというところを見せているキタサンブラック、来年2023年は花嫁が多く集まるのでしょう。孝行娘となったラヴェル、その馬名意味は「人名より。母名より連想」ということです。

イクイノックス(2019.3.23)-第166回天皇賞・秋(GI)の勝ち馬-
イクイノックス 牡 青鹿毛 2019.3.23生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)シルクレーシング 美浦・木村 哲也厩舎

*

ゴライコウ 牡 鹿毛 2020.4.4生 新ひだか町・坂本 智広氏生産 馬主・岡 浩二氏 栗東・新谷 功一厩舎

ゴライコウ(2020.4.4)の4代血統表
ホッコータルマエ
鹿毛 2009.5.26
種付け時活性値:0.50【10】
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン 1983.5.9
Pilot Bird 1983.2.9
マダムチェロキー
鹿毛 2001.3.22
Cherokee Run
黒鹿毛 1990.3.25
▲Runaway Groom 1979.4.11
Cherokee Dame 1980.5.3
アンフォイルド
鹿毛 1995.5.7
Unbridled 1987.3.5
Bold Foil 1981.5.19
プロフェシーライツ
栗毛 2000.3.31
仔受胎時活性値:0.75【19】
アフリート
栗毛 1984.4.10
種付け時活性値:1.75【15】
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Polite Lady
鹿毛 1977.3.13
Venetian Jester 1964.3.24
Friendly Ways 1968.5.10
ストームザミント
黒鹿毛 1993.3.27
仔受胎時活性値:1.50【6】
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
種付け時活性値:0.25【9】
Storm Bird 1978.4.19
Terlingua 1976.2.7
Mint Cooler
鹿毛 1984.5.3
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】
Key to the Mint
鹿毛 1969.3.9
種付け時活性値:1.50【14】
Zippy Do
鹿毛 1969.4.15
仔受胎時活性値:1.50【14】

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector3×4>

ゴライコウ(2020.4.4)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ホッコータルマエ
(Mr. Prospector系)
アフリート
(Mr. Prospector系)
Storm Cat
(Storm Bird系)
Key to the Mint
(Ribot系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
アフリート
(Sequence)
5.75 or 3.75
(【19】+【6】+【8】+【14】)
従姉オノユウ
(No. 2-s)
14番仔
(7連産目)

*

2022年の第3回JBC2歳優駿(JpnIII。門別ダート1800m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 6 ゴライコウ 牡2 55 石川倭 1:53.5 9-9-5-1 38.8 506
[+6]
新谷功一 9
2 11 ベルピット 牡2 55 桑村真明 1:54.0 2.1/2 2-2-2-3 39.4 482
[+2]
角川秀樹 1
3 3 リアルミー 牡2 55 服部茂史 1:54.3 1.1/2 13-13-13-10 38.6 470
[+8]
田中淳司 5
4 4 オーマイグッネス 牡2 55 阿部龍 1:54.4 3/4 3-4-6-6 39.4 472
[+6]
角川秀樹 6
5 8 タイガーチャージ 牡2 55 落合玄太 1:54.7 1.1/2 12-12-12-6 39.3 488
[0]
田中淳司 10

JBCデーのジーワン3連戦のはざまに行われる2歳のダートグレード競走。門別ダート1800mに揃いし若駒はホッカイドウ競馬から8頭、JRAから5頭の13頭。地の利と戦前までの戦績より1番人気に推されたベルピット(2020.5.15)が番手追走から勝利を目指しましたが、3角から4角に掛けて虎視眈々とばかりに大外からまくった9番人気のゴライコウ。地元の石川倭騎手に巧みに御されて直線鋭く抜け出すと、しぶとく粘ったベルピットに2と2分の1馬身差を着けての快勝。決勝点を過ぎた後真夜中の門別にゴライコウが差しましたと、実況アナウンサーの方が上手くまとめられました。ゴライコウ、その馬名意味は「父名の「タルマエ」から樽前山と母名の「予言+光」より」ということ。いま確認すれば「御来光」は夏の季語なんですね。

御来光(ごらいこう)とは? 意味や使い方 - コトバンク
精選版 日本国語大辞典 - 御来光の用語解説 - 〘名〙 (「ご」は接頭語)① 高山で拝む日の出。また、その景色。御来迎。《季・夏》② 「ごらいごう(御来迎)①」と混同して用いられる。※妹背貝(1889)〈巖谷小波〉夏「此の生菩薩の御来光、...

そんな御来光が馬名となったゴライコウ、8月の小倉ダート1700mの新馬戦では「あの」ヤマニンウルス(2020.5.21)から4秒3差の2着でした。ヤマニンウルスはカトレアS(OP)を目指していたところで頓挫になったようですが、並大抵ではJRAの平地競走史上最大着差で勝つことは出来ないのですから、無事に戻って来てほしいものです。ともあれゴライコウ、9月の小倉ダート1700mの未勝利戦10着の後、中京ダート1800mの未勝利戦1着と来て、11月のJBC2歳優駿1着。1800m戦で連勝を果たして重賞制覇と相成りました。

種牡馬ホッコータルマエは2年度産駒のブリッツファング(2019.5.11)に続いて3年度産駒のゴライコウが2頭目の重賞勝ち馬。

ブリッツファング(2019.5.11)&アスクワイルドモア(2019.2.23)-2022年のクラシック候補生を確認する(No.27)-
ブリッツファング 牡 鹿毛 2019.5.11生 浦河町・山春牧場生産 馬主・西森 功氏 栗東・大久保 龍志厩舎アスクワイルドモア 牡 黒鹿毛 2019.2.23生 千歳市・社台ファーム生産 馬主・廣崎利洋HD(株) 栗東・藤原 英昭厩舎

ゴライコウと同じ2020年生まれ世代には鎌倉記念を制した浦和のヒーローコール(2020.5.2)もいます。初年度産駒のレディバグ(2018.4.28)も今年の栗東S(L)でリステッドレース勝ちを収めており、ダート戦線でコンスタントに活躍馬を輩出しています。ホッコータルマエは私と同じ5月26日生まれで現役当時から応援していたのですが、やっぱり産駒も応援してしまいます。同じく5月26日生まれの関西テレビ放送岡安譲アナウンサーもホッコータルマエ産駒はよく走ると応援されている模様。

ゴライコウ、そしてヒーローコール。3年度産駒の優駿たちも、父ホッコータルマエの名をさらに高めてくれるように頑張って欲しいと願っています。

そしてまた、ゴライコウのJBC2歳優駿の鞍上に石川騎手を据えたのは陣営の英断でした。地場をよく知る人間であればこその勝負騎乗であったと思います。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

#ゴライコウはそのまま「御来光」ですが、ブリッツファングの馬名意味は「雷光(独)+牙」なんですよね。「らいこう」の響きや意味がホッコータルマエ産駒に重賞勝利をもたらすのでしょうか。そしてまた音の響きならば、ゴライコウの母はプロフェッシーライツ、ヒーローコールの母はアインライツ(2001.4.29)。ライツを馬名に持つ母どうし、前者は「Prophecy Lights(予言+光)」、後者は「Ein Reiz(冠名+魅力(独))」です。

404 Not Found|JBISサーチ(JBIS-Search)
タイトルとURLをコピーしました