キョウエイマーチ(1994.4.19)-五十音にて名馬を辿る(No.7)-

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キョウエイマーチ 牝 鹿毛 1994.4.19生~2007.5.9没 門別町・インターナシヨナル牧場生産 馬主・松岡 正雄氏→松岡 留枝氏 栗東・野村 彰彦厩舎

キョウエイマーチ(1994.4.19)の4代血統表
ダンシングブレーヴ
鹿毛 1983.5.11
種付け時活性値:0.50【10】
Lyphard
鹿毛 1969.5.10
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Goofed
栗毛 1960.3.29
Court Martial 1942
Barra 1950
Navajo Princess
鹿毛 1974.3.31
Drone
芦毛 1966.4.1
Sir Gaylord 1959.2.12
Cap and Bells 1958.5.21
Olmec
栗毛 1966
Pago Pago 1960.10.10
Chocolate Beau 1958.3.12
インターシャルマン
鹿毛 1987.3.12
仔受胎時活性値:1.50【6】
ブレイヴエストローマン
鹿毛 1972.5.19
種付け時活性値:1.50【14】
Never Bend
鹿毛 1960.3.15
Nasrullah 1940.3.2
Lalun 1952
Roman Song
鹿毛 1955.2.24
Roman 1937
Quiz Song 1948
トキノシユリリー
栗毛 1978.4.21
仔受胎時活性値:2.00【8】
ステインテイノ
鹿毛 1967
種付け時活性値:0.50【10】
Sheshoon 1956
Cynara 1958
トミニシキ
栗毛 1967.2.21
仔受胎時活性値:0.50【10】
★ユアハイネス
栗毛 1958
種付け時活性値:0.00【8】
スズキナルビー
栗毛 1960.4.15
仔受胎時活性値:1.50【6】

<5代血統表内のクロス:Nearco5×5>

キョウエイマーチ(1994.4.19)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ダンシングブレーヴ
(Lyphard系)
ブレイヴエストローマン
(Never Bend系)
ステインテイノ
(Hurry On系)
ユアハイネス
(Hurry On系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ブレイヴエストローマン
(Quiz Song)
5.50 マルシュロレーヌ
(No. 7-d シユリリー系)
2番仔
(2連産目)

*

1997年の第31回報知杯4歳牝馬特別(GII。阪神芝1400m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 14 キョウエイマーチ 牝3 54 松永幹夫 1:21.4 2-1 35.3 474
[-8]
野村彰彦 1
2 12 シーズプリンセス 牝3 54 四位洋文 1:22.5 7 7-7 36.0 466
[+6]
伊藤修司 3
3 1 ヤマニンザナドゥ 牝3 54 熊沢重文 1:22.5 アタマ 6-5 36.1 454
[-8]
浅見秀一 15
4 8 グランシェール 牝3 54 柴田大知 1:22.5 ハナ 5-3 36.2 416
[-4]
二本柳俊一 13
5 3 グレースアドマイヤ 牝3 54 福永祐一 1:22.6 クビ 9-9 35.9 426
[-6]
小林稔 4

*

1997年の第57回桜花賞(GI。阪神芝1600m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢 騎手 走破
時計
着差 調教師
1 18 キョウエイマーチ 牝3 松永 幹夫 1:36.9 野村 彰彦 1
2 16 メジロドーベル 牝3 吉田 豊 1:37.6 4 大久保 洋吉 2
3 8 ホーネットピアス 牝3 木幡 初広 1:37.7 クビ 矢野 進 8
4 3 ワンダーステラ 牝3 石橋 守 1:38.5 5 湯浅 三郎 15
5 9 オレンジピール 牝3 河内 洋 1:38.5 ハナ 山内 研二 4

1997年の第57回桜花賞。あいにくの雨模様、不良馬場となったこの一戦。大外8枠18番となった1番人気馬は、悠然と1番最後にゲートに収まりました。スタート。1枠2番のミニスカート(1994.5.16)が好発から敢然とハナに立ち、大外から被せるようにしてキョウエイマーチが競りかけて行きました。道中。最後方のワンダーステラ(1994.3.31)を除く17頭が、比較的馬群を詰めたままの状態で流れ、半マイルを46秒9で通過。その頃にはキョウエイマーチの折り合いもつき、気分よく番手追走。3角から4角。馬群ひと塊の後方、10番手の位置にいた2番人気のメジロドーベル(1994.5.6)が外から徐々に進出を開始。

思い出の女馬を辿る(其の漆)-メジロドーベル(1994.5.6)-
メジロドーベル 牝 鹿毛 1994.5.6生 伊達・メジロ牧場生産 馬主・メジロ商事(株) 美浦・大久保洋吉厩舎

直線。キョウエイマーチにムチが入ると、雨ニモマケズ、不良馬場ニモマケズ、前脚を鋭くかき込む走法で先頭に立ち、あっという間に後方にいる馬たちとの差を着けました。メジロドーベルも外から必死に伸びましたが、キョウエイマーチに追いつくほどの脚色は見せられず。キョウエイマーチ、内ラチ沿いを一人旅。関西テレビの中継では馬場鉄志アナウンサーに「18番枠ものかは」と叫ばせてキョウエイマーチ。2着のメジロドーベルを4馬身差突き放して、見事に桜の女王の栄冠を蹄中に収めたのでした。

*

1997年の第15回関西テレビ放送賞ローズS(GII。阪神芝2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 8 キョウエイマーチ 牝3 54 松永幹夫 2:01.6 1-1-1-1 35.3 484
[+12]
野村彰彦 2
2 1 メイプルシロップ 牝3 54 福永祐一 2:01.7 3/4 4-4-4-4 35.1 442
[+2]
福永甲 4
3 7 シーキングザパール 牝3 54 武豊 2:01.9 1.1/2 6-8-4-4 35.3 468
[+12]
森秀行 1
4 6 ナイトクルーズ 牝3 54 南井克巳 2:02.4 3 3-3-3-2 36.0 452
[-4]
坪憲章 3
5 11 スージークーパー 牝3 54 河北通 2:02.5 3/4 9-9-9-9 35.3 422
[-16]
大久保正陽 10

*

1999年の第43回阪急杯(GIII。阪神芝1200m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 3 キョウエイマーチ 牝5 56.5 秋山真一郎 1:08.6 2-2 35.1 496
[-4]
野村彰彦 2
2 7 ブロードアピール 牝5 53 武豊 1:08.8 1 5-4 34.5 466
[+4]
松田国英 1
3 12 サウンドワールド 牡4 54 河内洋 1:08.9 3/4 1-1 35.6 470
[+2]
崎山博樹 4
4 13 ハートマン 牡6 54 加藤和宏 1:09.1 1.1/4 4-4 34.9 480
[-2]
南田美知雄 5
5 9 マイネルラヴ 牡4 58.5 吉田豊 1:09.2 1/2 9-8 34.5 506
[+2]
稲葉隆一 3

*

2000年の第38回スポーツニッポン賞京都金杯(GIII。京都芝1600m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 6 キョウエイマーチ 牝6 57 秋山 真一郎 1:33.4 2-2 34.6 502
[-4]
野村 彰彦 3
2 9 アドマイヤカイザー 牡4 56 武 豊 1:34.3 5 6-5 33.9 448
[0]
橋田 満 1
3 13 ロードアヘッド 牡6 54 高橋 亮 1:34.5 1 1/4 1-1 36.3 474
[-2]
田所 秀孝 14
4 7 ロサード 牡4 57 安藤 勝己 1:34.5 アタマ 11-10 33.6 430
[+4]
橋口 弘次郎 2
5 4 レガシーハンター 牡5 56 河内 洋 1:34.6 クビ 7-7 34.1 482
[+2]
沖 芳夫 8

*

キョウエイマーチは桜花賞の後も活躍を続けました。優駿牝馬(GI)こそ大敗してしまいましましたが、一夏を越えた後のローズS1着、秋華賞(GI)2着、マイルチャンピオンシップ(GI)2着と頑張り、桜花賞馬としてその能力の確かさを見せ付けました。また、消長の激しい牝馬ながら長く現役を続けて、現年齢表記5歳春には阪急杯制覇、6歳年初の京都金杯を1分33秒4の快時計勝ち。私、京都金杯をテレビで観戦していた時、直線後続を置き去りにしたスピードを見てあ然。『格が違うというのは、こういうことなのか』と思ったもの。1200mから2000mまでの重賞を合計で5勝。本当の名牝でした、キョウエイマーチ。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

[キョウエイマーチ(1994.4.19)の主な競走成績]

  1. 桜花賞(GI)、ローズS(GII)、報知杯4歳牝馬特別(GII)、京都金杯(GIII)、阪急杯(GIII)
  2. 秋華賞(GI)、マイルチャンピオンシップ(GI)、マイルチャンピオンシップ南部杯(統一GI)、マイラーズC(GII)
  3. マイラーズC(GII)、黒船賞(統一GIII)

通算28戦8勝、2着4回、3着3回。

*

マイシンザン
マイシンザン

キョウエイマーチは先行策からいつでも懸命に頑張る馬やったなぁ。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

速く強くそしてタフな牝馬で、このサイトの管理人も印象に残る1頭だそうです。

マイシンザン
マイシンザン

そんなキョウエイマーチの孫が2021年に大仕事をしたなぁ。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

マルシュロレーヌ(2016.2.4)、第38回ブリーダーズカップ・ディスタフ(米GI)勝利は本当にお見事でした。

マルシュロレーヌ(2016.2.4)-第38回ブリーダーズカップ・ディスタフ(米GI)の勝ち馬-
マルシュロレーヌ(Marche Lorraine) 牝 鹿毛 2016.2.4生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)キャロットファーム 栗東・矢作 芳人厩舎
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