ブリッツファング(2019.5.11)&アスクワイルドモア(2019.2.23)-2022年のクラシック候補生を確認する(No.27)-

Pedigree

ブリッツファング 牡 鹿毛 2019.5.11生 浦河町・山春牧場生産 馬主・西森 功氏 栗東・大久保 龍志厩舎

ブリッツファング(2019.5.11)の4代血統表
ホッコータルマエ
鹿毛 2009.5.26
種付け時活性値:0.25【9】
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン 1983.5.9
Pilot Bird 1983.2.9
マダムチェロキー
鹿毛 2001.3.22
▲Cherokee Run
黒鹿毛 1990.3.25
Runaway Groom 1979.4.11
Cherokee Dame 1980.5.3
アンフォイルド
鹿毛 1995.5.7
Unbridled 1987.3.5
Bold Foil 1981.5.19
リリーオブザナイル
鹿毛 2010.2.23
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】

バゴ
黒鹿毛 2001.2.3
種付け時活性値:0.00【8】
Nashwan
栗毛 1986.3.1
Blushing Groom 1974.4.8
Height of Fashion 1979.4.14
Moonlight’s Box
鹿毛 1996.2.2
Nureyev 1977.5.2
Coup de Genie 1991.5.7
メサイア
栗毛 2001.2.4
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】
エンドスウィープ
鹿毛 1991.5.31
種付け時活性値:0.25【9】
フォーティナイナー 1985.5.11
Broom Dance 1979.4.10
ミルダンス
黒鹿毛 1982.3.9
仔受胎時活性値:0.50【18】
Mill Reef
鹿毛 1968.2.23
種付け時活性値:1.25【13】
African Dancer
鹿毛 1973.3.28
仔受胎時活性値:2.00【8】

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×5×5、Blushing Groom4×5、Nureyev4×5>

ブリッツファング(2019.5.11)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ホッコータルマエ
(Mr. Prospector系)
バゴ
(Blushing Groom系)
エンドスウィープ
(Mr. Prospector系)
Mill Reef
(Never Bend系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Mill Reef 6.50 or 4.50 大伯父ランニングゲイル
(No. 7-a)
4番仔
(4連産目)

*

2022年の第23回兵庫チャンピオンシップ(JpnII。園田ダート1870m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 7 ブリッツファング 牡3 56 池添謙一 2:01.4 3-3-2-1 38.4 459
[-3]
大久保龍志 3
2 3 ノットゥルノ 牡3 56 武豊 2:02.7 8 5-6-3-3 39.5 517
[+9]
音無秀孝 2
3 9 コンシリエーレ 牡3 56 D.レーン 2:02.8 3/4 2-2-1-2 39.9 546
[0]
稲垣幸雄 4
4 12 ドライスタウト 牡3 56 戸崎圭太 2:04.3 9 5-5-4-4 41.2 534
[+14]
牧浦充徳 1
5 2 ローグネイション 牡3 56 杉浦健太 2:05.7 8 9-9-9-8 41.3 512
[+2]
田中範雄 9

2022年の第23回兵庫チャンピオンシップ。過去の勝ち馬を辿ればビッグウルフ(2000.5.12)グレイスティアラ(2003.5.11)コパノリッキー(2010.3.24)ケイティブレイブ(2013.5.11)クリソベリル(2016.2.10)等の姿が見える、園田ダート1870mで行われるJpnII格付けのダートグレード競走。

そんな兵庫チャンピオンシップの2022年の一戦を制したのは、戦前3番人気だったブリッツファング。12頭立てを道中3番手追走、三分三厘を過ぎたあたりで先頭に立ったコンシリエーレ(2019.4.7)を外から追うと、4角から直線、池添謙一騎手が満を持して追い出しに掛かると、後は突き放す一方。残り100mあたりで左ムチを一発放っただけで悠々と二人旅。ブリッツファング、最後は差し込んだノットゥルノ(2019.4.16)に8馬身差を着ける大楽勝でジーツー勝ち。ブリッツファング、今年2022年1月の中京ダート1800mの新馬戦で7馬身差勝ちを収めると、2月のヒヤシンスS(L)は1番人気に推されたもののコンバスチョン(2019.5.12)の9着、4月の阪神ダート1800mの1勝クラスを3馬身半差で勝ち上がった後の一戦が、今回の兵庫チャンピオンシップでした。

ブリッツファングは兵庫チャンピオンシップの勝利により、父ホッコータルマエに種牡馬としての初めての重賞勝ちを贈りました。改めてホッコータルマエの現役時代の戦績を確認しておきますと、3歳~7歳の5年間で17勝を挙げ、その主な勝ち鞍に東京大賞典(GI)2回、チャンピオンズカップ(GI)、JBCクラシック(JpnI)、帝王賞(JpnI)2回、川崎記念(JpnI)3回、かしわ記念(JpnI)、アンタレスS(GIII)、レパードS(GIII)、名古屋大賞典(JpnIII)、佐賀記念(JpnIII)とダート重賞14勝の超活躍馬。8歳時の2017年から優駿スタリオンステーションで種牡馬入りすると、サンデーサイレンス(1986.3.25)の血を持たない血統構成も加味されたのか、現在まで人気を堅持しています。2年度産駒のブリッツファングが繁殖シーズンの真っ只中でタイミングよくインパクトの強い重賞勝ちを収めてくれましたし、今後も産駒の活躍を楽しみにしたいと思います。

ブリッツファングも父同様にサンデーサイレンスを持たない血統構成であり、現代の日本競馬では統領性を秘めた配合と言えるでしょう。0の理論的には母父バゴがミニモの遺伝を与えていますし、上手い配合と思わせます。そしてまた大伯父ランニングゲイル(1994.3.2)も泣かせます。1997年の弥生賞(GII)、武豊騎手を背にしてマクリ一発の3馬身差勝ち。これもまたランニングフリー(1983.4.20)の仔の重賞初制覇でした。なお、ブリッツファングの生産は山春牧場さんですが、ホッコータルマエの種付けは母リリーオブザナイル-アスワン(1979.5.14)の母と同名。2代目ですね-の生産所有者であった高橋農場さんがなされています。高橋農場さんはラツキールーラ(1974.2.22)、ランニングフリー&ランニングゲイル父仔等の生産者であり、種牡馬サーペンフロ(1971)を繋養されていたことでも知られる、老舗名門ですね。

閑話休題。父ホッコータルマエの孝行息子となったブリッツファング、その馬名意味は「雷光(独)+牙」ということ。この後は7月のジャパンダートダービー(JpnI)に向かうようですので、父の名をさらに高めてくれることを期待しています。


*

アスクワイルドモア 牡 黒鹿毛 2019.2.23生 千歳市・社台ファーム生産 馬主・廣崎利洋HD(株) 栗東・藤原 英昭厩舎

アスクワイルドモア(2019.2.23)の4代血統表

キズナ
青鹿毛 2010.3.5
種付け時活性値:0.00【8】
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao 1980.2.28
Burghclere 1977.4.26
キャットクイル
鹿毛 1990.5.22
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
Storm Bird 1978.4.19
Terlingua 1976.2.7
Pacific Princess
鹿毛 1973.5.10
★Damascus 1964.4.14
Fiji 1960
ラセレシオン
鹿毛 2012.5.14
仔受胎時活性値:1.50【6】
ゼンノロブロイ
黒鹿毛 2000.3.27
種付け時活性値:0.75【11】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ローミンレイチェル
鹿毛 1990.4.18
マイニング 1984.4.4
One Smart Lady 1984
アルゼンチンスター(ARG)
栗毛 1996.10.12
仔受胎時活性値:1.625【14.5】
Candy Stripes(USA)
栗毛 1982.4.12
種付け時活性値:1.375【13.5】
Blushing Groom 1974.4.8
バブルカンパニー 1977.4.5
ディフェレンテ(ARG)
栗毛 1984.10.14
仔受胎時活性値:0.75【11】
Propicio(ARG)
栗毛 1976.10.26
種付け時活性値:1.75【7】
Derepente(ARG)
栗毛 1976
仔受胎時活性値:1.75【7】

<5代血統表内のクロス:サンデーサイレンス3×3、Lyphard5×5>

アスクワイルドモア(2019.2.23)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
キズナ
(サンデーサイレンス系)
ゼンノロブロイ
(サンデーサイレンス系)
Candy Stripes
(Blushing Groom系)
Propicio
(Hyperion系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Propicio
(Commotion)
5.625 伯父ペルーサ
(No. 6-a)
初仔

*

2022年の第70回京都新聞杯(GII。中京芝2200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 3 アスクワイルドモア 牡3 56 岩田 望来 2:09.5 レコード 9-8-9-6 35.2 462
[-2]
藤原 英昭 8
2 11 ヴェローナシチー 牡3 56 酒井 学 2:09.6 1/2 11-11-6-3 35.4 500
[-2]
佐々木 晶三 7
3 9 ボルドグフーシュ 牡3 56 松田 大作 2:09.8 1 1/4 12-12-12-12 35.0 484
[-4]
宮本 博 5
4 2 リカンカブール 牡3 56 藤岡 康太 2:10.2 2 1/2 4-4-3-3 36.1 488
[+8]
田中 克典 12
5 10 ブラックブロッサム 牡3 56 D.レーン 2:10.3 クビ 2-3-3-3 36.2 516
[-6]
斉藤 崇史 1

2022年の第70回京都新聞杯。菊花賞の前哨戦であった時代からの過去の勝ち馬を辿れば、ウイルデイール(1956.2.5)、コレヒサ(1959.3.13)、キーストン(1962.3.15)、タニノハローモア(1965.4.23)、ニホンピロムーテー(1968.4.6)、タイテエム(1969.4.14)キタノカチドキ(1971.3.27)、コクサイプリンス(1972.3.28)、トウシヨウボーイ(1973.4.15)、プレストウコウ(1974.4.14)、ハギノカムイオー(1979.4.1)、カツラギエース(1980.4.24)ミホシンザン(1982.4.16)ヤエノムテキ(1985.4.28)バンブービギン(1986.4.19)メジロライアン(1987.4.11)ミホノブルボン(1989.4.25)ウイニングチケット(1990.3.21)ダンスインザダーク(1993.6.5)マチカネフクキタル(1994.5.22)スペシャルウィーク(1995.5.2)アドマイヤベガ(1996.3.12)アグネスフライト(1997.3.2)ハーツクライ(2001.4.15)キズナ(2010.3.5)等の姿が見える、平年は京都芝2200mで行われるGIIレース。

そんな京都新聞杯の2022年の一戦を制したのは、父キズナに続いた、戦前8番人気だったアスクワイルドモア。12頭立ての中京芝2200mで行われた東上最終便、第3回中京1日という開幕週、好天の絶好馬場で逃げたメイショウラナキラ(2019.3.14)が作り出したペースは1000m通過58秒2、1200m通過1分10秒3、1400m通過1分22秒1、1600m通過1分33秒9。速いペースを見越して道中は後方に構えていたヴェローナシチー(2019.3.25)が外から捲るように進出して直線に向かうと、1800m通過1分45秒7、2000m通過1分57秒4。この流れを最後に差し切ったのが、テン乗りとなった岩田望来騎手に御されたアスクワイルドモア。決勝点、2分の1馬身差を着けたところで叩き出したのは、芝2200mの日本レコードとなる2分9秒5。終わってみれば、ブルードメアサイアーにゼンノロブロイを持つ2頭による超抜の時計決着でした。

昨年2021年8月の札幌芝1800mの未勝利戦以来の2勝目を重賞初制覇で飾ったアスクワイルドモア、その馬名意味は「冠名+もっとワイルドに」。その馬名意味に似つかわしい動きになってしまったのか、レース後、4角でのアクションをしきりに反省されていた岩田騎手。結局、優駿牝馬(GI)の週に2日間の騎乗停止処分となりました。ともあれ、所属する藤原英昭厩舎の馬で臨む、自身初騎乗となる東京優駿(GI)。若者の挑戦に幸多からんことを。

#昨年12月の阪神芝2000mの未勝利戦勝ち以降、いつも人気よりも上の着順に来るヴェローナシチー。今は相手なりの善戦馬かも知れませんが、もうひとつ強くなりそうな予感。今回も勝ちに行く競馬でしたし、次走以降も気に掛けておきたい1頭です。「★エピファネイア×ゼンノロブロイ×クロフネ×Kaldoun」の4代血統構成、ひと夏を越えてからが楽しみと思います。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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