Ombudsman(オンブズマン。2021.4.12)-第133回プリンスオブウェールズS(英GI)の勝ち馬-

Pedigree

Ombudsman(オンブズマン) 牡 鹿毛 2021.4.12生 愛国・J. Hanly生産 馬主・Godolphin 英国・John & Thady Gosden厩舎

Ombudsman(2021.4.12)の4代血統表
Night of Thunder
栗毛 2011.3.12
種付け時活性値:0.25【9】

Dubawi
鹿毛 2002.2.7
Dubai Millennium
鹿毛 1996.3.20
Seeking the Gold 1985.4.7
Colorado Dancer 1986.2.13
Zomaradah
鹿毛 1995.2.21
Deploy 1987.5.15
Jawaher 1989.5.13
Forest Storm
栗毛 2006.2.28
Galileo
鹿毛 1998.3.30
Sadler’s Wells 1981.4.11
Urban Sea 1989.2.18
Quiet Storm
鹿毛 2000.3.10
Desert Prince 1995.3.14
Hertford Castle 1991.3.8
Syndicate
鹿毛 2014.3.14
仔受胎時活性値:1.50【6】
Dansili
黒鹿毛 1996
種付け時活性値:0.25【17】
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Hasili
鹿毛 1991.3.12
Kahyasi 1985.4.2
Kerali 1984.3.4
Indication
鹿毛 2003.3.4
仔受胎時活性値:0.50【10】
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.18
種付け時活性値:1.25【21】
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Insinuate
栗毛 1996.3.7
仔受胎時活性値:1.50【6】
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
種付け時活性値:0.25【25】
All At Sea
栗毛 1989.5.3
仔受胎時活性値:1.50【6】

<5代血統表内のクロス:Sadler’s Wells4×3、Northern Dancer5×4×5、Mr. Prospector5×4>

Ombudsman(2021.4.12)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Night of Thunder
(Mr. Prospector系)
Dansili
(デインヒル系)
Sadler’s Wells
(Northern Dancer系)
◆Mr. Prospector
(Raise a Native系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Sadler’s Wells
(Fairy Bridge)
5.00
(【6】+【10】+【6】+【6】)
高祖母が仏GI馬
(No. 8-h)
2番仔?
(2連産目?)

*

2026年の第133回プリンスオブウェールズS(英GI。アスコット芝9F212y)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 6 Ombudsman 牡5 58.1 William Buick 2:03.24 John & Thady Gosden 1
2 7 Minnie Hauk 牝4 56.7 Ryan Moore 4 A P O’Brien 4
3 3 Daryz 牡4 58.1 Mickael Barzalona 1 3/4 F-H Graffard 2
4 1 Almaqam 牡5 58.1 Kieran Shoemark 1 3/4 Ed Walker 3
5 2 Dancing Gemini 牡5 58.1 Rossa Ryan 3 3/4 Roger Teal 6
オンブズマンが英G1プリンスオブウェールズS圧勝、ミニーホークやダリズを寄せ付けず | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
現地17日、英ロイヤルアスコット開催で好メンバーが揃った注目の一戦のG1プリンスオブウェールズステークス(芝10ハロン)が行われ、W.ビュイック騎乗のオンブズマンが4馬身差の圧勝で連覇を果たした。

2026年の第133回プリンスオブウェールズS。Ombudsman、史上4頭目となるプリンスオブウェールズS連覇は圧巻のパフォーマンスを以て遂げられました。アスコット芝9ハロン212ヤード、良馬場、8頭立ての一戦はスタート直後からMississippi River(2022.3.22)が先頭に立ち、Devil’s Advocate(2022.4.1)が2番手で追走。この2頭がペースを引き上げ、Minnie Hauk(2022.4.13)が先導する後続のメイン集団を約8馬身ほど大きく引き離して逃げる展開。Ombudsmanは後方2番手の位置でじっくりと足を溜めていました。最終コーナーを回り最後の直線2.5ハロンに向くところで、Devil’s Advocateがペースの落ちたMississippi Riverを交わして先頭に立ちましたが、ここで後続集団も一気に前との差を詰めてスパートをかけ始めました。そうして残り1.5ハロンを切ったあたりで、大外に持ち出したOmbudsmanが猛烈な追い込みを開始。馬場中央から抜け出しを図ったMinnie Hauk、Daryz(2022.5.2)らとの追い比べになるかと思われましたが、末脚の違いを見せ付けるかのようにして先頭に立つと、最後はMinnie Haukに4馬身差を着けたところがゴールポスト。Ombudsman、昨年の英愛ヨークシャーの3オークス覇者Minnie Hauk、凱旋門賞(仏GI)馬Daryz、そして今年のタタソールズゴールドC(愛GI)を2馬身差で勝ったAlmaqam(2021.3.20)らをまとめて切って捨て、2026年上半期の欧州中距離王に輝いたという結末でした。

上段の冒頭で史上4頭目となるプリンスオブウェールズS連覇と記しましたが、その4頭を記しておきますと、

  1. Connaught(1965)
    →エクリプスS、プリンスオブウェールズS(2回)、キングエドワード7世S、グレートヴォルティジュールS、コロネーションS、ウエストベリーSほか。牡馬
  2. Mtoto(1983.4.1)
    →”キング・ジョージ”(英GI)、エクリプスS(英GI)2回、プリンスオブウェールズS(英GII)2回、セレクトS(英GIII)、ブリガディアジェラードS(英GIII)ほか。牡馬
  3. Muhtarram(1989.2.22)
    →愛チャンピオンS(GI)、共和国大統領賞(伊GI)、プリンスオブウェールズS(英GII)2回ほか。牡馬
  4. Ombudsman(2021.4.12)
    →プリンスオブウェールズS(英GI)2回、英インターナショナルS(GI)、ドバイターフ(UAE・GI)、ブリガディアジェラードS(英GIII)、プランスドランジュ賞(仏GIII)ほか。牡馬。本稿の主役

Connaughtの連覇時はグループ制導入前、MtotoとMuhtarramの連覇時はGIIということで、OmbudsmanはGIとなった2000年以後で初めて連覇を果たした馬となりました。またAlleged(1974.5.4)の仔であるMuhtarramはOmbudsmanと同じくジョン・ゴスデン調教師の管理馬でした。

We had a lovely horse called Muhtarram for Sheikh Hamdan, and he won it twice, but it was only a Group Two then. He was a champion horse last year, but he has shown his class again today.

Ombudsman won a second Prince of Wales’s Stakes at Royal Ascot | report, reaction & replay

また今回のプリンスオブウェールズSは好メンバーが揃い、その上でOmbudsmanが4馬身差の圧勝を収めたということで、Ombudsmanに対してBHAは「132」、Racing Post Ratingは「133」、Timeformは「134」のレーティングを与えました。あの走りを見せられては各評価機関も軒並みハイレートになるのは道理ですね^^;

そんなOmbudsmanの今後の進路は、やはり連覇を狙う英インターナショナルS(GI)が本線になる模様。Ombudsman、デビュー以来12戦9勝、2着3回という安定性と強さと速さを兼ね備えた中距離王の次戦も楽しみにしたいと思います。

*

英愛のインターミディエイト路線は5月から10月まで上手く整えられていて、

  • 5月:タタソールズゴールドC(愛GI)
    →1999年からGI昇格。その昇格初回にヘクタープロテクター(1988.3.4)の仔であるShiva(1995.4.22)が日本生産馬による海外GI初制覇を達成。愛国の主要競馬場であるカラ競馬場で開催
  • 6月:プリンスオブウェールズS(英GI)
    →2000年からGI昇格。ロイヤルアスコット開催2日目のメインレースにして、2022年にロイヤルアスコット開催初の賞金総額100万ポンドレースとなりました
  • 7月:エクリプスS(英GI)
    →1971年のグループ制導入時からGI。GI初回の勝ち馬はMill Reef(1968.2.23)。実は2021年から2025年の直近5年はずっと3歳馬が勝利を収めているのですが「3歳馬が勝利をすると出世する」とも言われる「コーラルエクリプス」はサンダウン競馬場で行われます
  • 8月:英インターナショナルS(GI)
    →1972年の創設時のレース名はベンソン&ヘッジスゴールドC(愛GI)。その創設初回でRoberto(1969.3.16)がBrigadier Gerard(1968.3.5)の連勝記録を15でストップ。ヨーク競馬場における夏のイボアフェスティバルの中核レースのひとつで、現在の賞金総額は150万ポンドの「ジャドモントインターナショナル」
  • 9月:愛チャンピオンS(GI)
    →1976年の創設時のレース名はジョーマクグラス記念S(愛GI)。創設初回の勝ち馬は輸入種牡馬マラケート(1973.4.18)。ファンタスティックライト(1996.2.13)Galileo(1998.3.30)の一騎打ちや、High Chaparral(1999.3.1)が三つ巴を制した勝利など印象に残るレースも多いです。現在はレパーズタウン競馬場で開催
  • 10月:英チャンピオンS(GI)
    →1971年のグループ制導入時からGI。GI初回の勝ち馬はBrigadier Gerard。2011年のブリティッシュ・チャンピオンズデーの設立によりニューマーケット競馬場からアスコット競馬場に開催場を移転。現在の賞金総額は130万ポンド

と毎月好メンバーの揃うGIレースが行われます。特にプリンスオブウェールズSから英チャンピオンSの5レースについては、毎年「世界のトップ100GIレース」の上位にランキングされる主要な芝10ハロン級のGIです。という訳で、比較的記事にすることも多かったレース群ですが、今年2026年からはプリンスオブウェールズS、エクリプスS、英インターナショナルS、愛チャンピオンS、英チャンピオンSの5レースについては忘れずに記していこうと思っています。

ちなみに、となりますが上記レースの過去5年のレースレーティングを確認しておきますと、

英愛インターミディエイトGI6レースのレースレーティング(2021年~2025年)
レース名 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 レート平均
タタソールズゴールドC(愛GI) 113.25 118.75 116.00 115.00 121.50 116.90
プリンスオブウェールズS(英GI) 118.25 121.25 121.75 119.25 122.25 120.55
エクリプスS(英GI) 121.50 120.50 120.75 121.00 123.25 121.40
英インターナショナルS(GI) 119.00 121.50 122.25 124.25 121.25 121.65
愛チャンピオンS(GI) 121.25 122.50 123.50 122.25 121.00 122.10
英チャンピオンS(GI) 122.25 124.75 119.75 120.50 126.25 122.70

レート平均だけを見ると、開催月の順にレースレーティングが綺麗に上がっていっていますね^^;。まま2025年の英チャンピオンSはCalandagan(2021.1.27)、Ombudsman、Almaqam、Delacroix(2022.4.2)という強い馬たちの激突になり「126.25」という年間1位タイを獲得したレースとなった結果、レート平均を引き上げたという背景もありました。なお、芝10ハロン級のGIの比較対象として我が国の天皇賞・秋(GI)のレートも確認しておきますと、

天皇賞・秋(GI)のレースレーティング(2021年~2025年)
レース 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 レート平均
天皇賞・秋(GI) 123.00 120.75 123.50 119.75 122.25 121.85

過去5年の平均レートを確認すると、英チャンピオンS>愛チャンピオンS>天皇賞・秋>英インターナショナルS>エクリプスS>プリンスオブウェールズS>タタソールズゴールドCの順番ですね。ともあれ、強い馬たちが揃うのが芝10ハロン級のGIレースということが見て取れます。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

#プリンスオブウェールズS連覇の4頭のうちの1頭であるMtoto。クラシックディスタンス強者が揃う1983年生まれ世代の一角、Lando(1990.1.23)によるジャパンカップ(GI)制覇やJRA短期免許での騎乗で知られるマイケル・ロバーツ騎手との名コンビでした。Mtoto、スワヒリ語で「子ども」の単数形を意味する単語です。

##タタソールズゴールドCが関西弁で言うところの「ハミ子」みたいになってしまいましたが、来年以降は記すことになるかも知れません。近年はメンバーが揃う印象も高まっていますので。

###まったくの余談となるのですが、私が「オンブズマン」という言葉を初めて意識したのは、1990年の第14回アメリカ横断ウルトラクイズの決勝戦において、「行政に対する苦情の処理を行うオンブズマン制度を日本で唯一採用することが決まった政令都市は?」「川崎」という優勝者・佐藤光邦さんの回答からでした。なんのこっちゃ^^;

14 - Final
14 - Final ホントはバレンタインデーに上げたかったのですが…すみませんです。
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