キャッスルトップ(2018.4.20)-第23回ジャパンダートダービー(JpnI)の勝ち馬-

Result

キャッスルトップ 牡 黒鹿毛 2018.4.20生 新ひだか・城市公氏生産 馬主・城市公氏 船橋・渋谷信博厩舎

キャッスルトップ(2018.4.20)の4代血統表
バンブーエール
栗毛 2003.4.5
種付け時活性値:1.50【14】
アフリート
栗毛 1984.4.10
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Polite Lady
鹿毛 1977.3.13
Venetian Jester 1964.3.24
Friendly Ways 1968.5.10
レインボーウッド
栗毛 1991.4.30
Rainbow Quest
鹿毛 1981.5.15
Blushing Groom 1974.4.8
I Will Follow 1975.4.29
Priceless Fame
黒鹿毛 1975.5.2
Irish Castle 1967.5.11
Comely Nell 1962.2.8
ジーガートップラン
鹿毛 1999.4.12
仔受胎時活性値:0.50【18】
マヤノトップガン
栗毛 1992.3.24
種付け時活性値:1.50【6】
ブライアンズタイム
黒鹿毛 1985.5.28
Roberto 1969.3.16
Kelley’s Day 1977.5.11
アルプミープリーズ
栗毛 1981.1.26
Blushing Groom 1974.4.8
Swiss 1974.4.7
ジーガーターセル
鹿毛 1990.3.4
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】
ホスピタリテイ
黒鹿毛 1979.5.16
種付け時活性値:0.50【10】
★テユデナム 1970.2.21
トウコウポポ 1969.4.21
ジーガーギヤラント
黒鹿毛 1983.5.20
仔受胎時活性値:1.50【6】
タケシバオー
鹿毛 1965.4.23
種付け時活性値:0.25【17】
ジーガーニジコ
栗毛 1975.3.20
仔受胎時活性値:1.75【7】

<5代血統表内のクロス:Blushing Groom4×4>

キャッスルトップ(2018.4.20)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
バンブーエール
(Mr. Prospector系)
マヤノトップガン
(Roberto系)
ホスピタリテイ
(Owen Tudor系)
タケシバオー
(Rockefella系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
バンブーエール 5.75 or 3.75
(No. 5-g ロールユアオーン系)
9番仔
(不受胎後)

*

2021年の第23回ジャパンダートダービー(JpnI。大井ダート2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 12 キャッスルトップ 牡3 56 仲野光馬 2:05.9 1-1-1-1 38.1 442
[-11]
渋谷信博 12
2 13 ゴッドセレクション 牡3 56 中井裕二 2:05.9 アタマ 3-3-3-3 37.6 529
[+1]
今野貞一 2
3 7 ウェルドーン 牝3 54 武豊 2:05.9 アタマ 4-4-4-4 37.5 506
[+11]
角田晃一 3
4 10 スマッシャー 牡3 56 坂井瑠星 2:05.9 クビ 6-6-7-7 37.1 466
[-2]
吉岡辰弥 1
5 2 リプレーザ 牡3 56 幸英明 2:06.0 1/2 8-8-5-5 37.6 482
[-2]
大根田裕之 4

2021年の第23回ジャパンダートダービー。13頭立て12番人気、ブービー人気だったキャッスルトップ。好発からの逃げ、気持ち良さげに行った行ったキャッスルトップと仲野光馬(なかのかづま)騎手、大井外回りコースの直線386mに入ると後続が内外から次々と詰め寄り、最後はJRA勢3頭とタイム差なしの勝負となりましたが先頭は譲らず。ゴール後、仲野騎手の派手なガッツポーズも飛び出した一戦、キャッスルトップは逃げに転じてから4連勝、2021年5月11日に初勝利を収めてから僅か2ヶ月でのジーワン制覇と相成りました。

*

キャッスルトップを3歳ダートの頂点に導いた仲野騎手について確認しますと、

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南関4場と言えば高橋華代子さんのブログに行き着いてしまう訳ですが、↑の記事から引いておきますと、

 右黒たすきは有馬記念を勝ったダイユウサクの勝負服にちなんだもの。

 「(ダイユウサクは)デビュー戦では負けていますが、有馬記念ではアッと驚かせて大きな花を咲かせました。自分も出遅れてしまいましたが、あきらめないで頑張ろうという意思表示です」(仲野騎手)。

はい。アッと驚くダイユウサク(1985.6.12)も、15頭立て14番人気ブービー人気で1991年の第36回有馬記念(GI)を制したのでした。かつて自分が書いた記事によりますと、

デビューした3歳秋。緒戦、勝ち馬から13秒0差のドン尻負け。2戦目、勝ち馬から7秒3差のドン尻負け。飛躍の4歳秋。900万条件戦・国東特別から1400万条件戦・逆瀬川Sまで5戦連続1番人気(内訳:5戦1勝、2着2回、3着1回)。充実の5歳秋。準オープン特別ムーンライトS1着、天皇賞・秋7着の後、オープン特別トパーズS、飛鳥Sを1番人気で連勝。さらに、6歳緒戦。スポニチ金杯をこれまた1番人気で勝利。この時点で、ダイユウサクはいつの間にか9勝馬となっていました。

諦めずに頑張っていれば、花開く時がやって来ます。馬も人も。

*

キャッスルトップの父バンブーエールJBISの種牡馬情報、世代・年次別によりますと、キャッスルトップは6世代目、通算の種付け頭数53頭、血統登録頭数35頭の内の1頭です。少ない産駒の中からキャッスルトップや大沼S(L)を制したダンツゴウユウ(2014.4.18)を輩出しているバンブーエール。2021年7月の確認時点でアーニングインデックスは「1.46」であり、種牡馬としてのポテンシャルの高さを見せてくれています。

またキャッスルトップの牝系は5号族g分枝系のロールユアオーン(1924)系。社台牧場が導入した牝馬であり、私が確認した限りでは、キャッスルトップは1978年の小倉記念を制したシヨウフウグリーン(1975.2.23)以来43年ぶりの重賞勝ち馬となりました。シヨウフウグリーンの小倉記念は、山内研二・元調教師が騎手時代に唯一制した重賞ですが、上述のダンツゴウユウの元々の調教師は山内師でした。

山内研二調教師と四位洋文騎手の引退に寄せて-イシノサンデー(1993.5.29)-
イシノサンデー 牡 栗毛 1993.5.29生 静内・服部和則氏生産 馬主・(株)イシノ→(株)イシジマ 栗東・山内研二厩舎

↑の山内研二調教師と四位洋文騎手の引退に寄せたイシノサンデー(1993.5.29)の記事は、弊サイトの記事の中ではよくご覧いただいております。誠に有り難うございますm(_ _)m

併せて、キャッスルトップの祖母父ホスピタリテイ、曾祖母父タケシバオーの組み合わせは、ドクタースパート(1986.4.29)を思い起こします。

平成元年のJRAクラシック勝ち馬を辿る(其の弐)-ドクタースパート(1986.4.29)-
(父)(地)ドクタースパート 牡 鹿毛 1986.4.29生~2011.10.28没 新冠・須崎光治氏生産 馬主・松岡悟氏 北海道・成田春男厩舎→美浦・柄崎孝厩舎

それもそのはずでして、キャッスルトップの母ジーガートップラン、祖母ジーガーターセル、曾祖母ジーガーギヤラントは新冠の須崎牧場の生産馬。近年は2020年のマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)を制したアルクトス(2015.5.2)の生産牧場として知られる須崎牧場は、ドクタースパートの生産牧場でもありました。

*

2021年の3歳ダート王者に輝いたキャッスルトップ。0の理論的な見解からは、父バンブーエールの産駒数の少なさ、サンデーサイレンス(1986.3.25)フリーの血統構成から、その統領性の高さでチャンピオンとして君臨し続けてもおかしくない馬です。船橋から現れた南関東の雄のこれから、楽しみにしています。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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