King of Steel(2020.2.6)-第146回英チャンピオンS(GI)の勝ち馬+α-

Result

King of Steel(キングオブスティール) 牡 芦毛 2020.2.6生 米国・Bonne Chance Farm, LLC生産 馬主・Amo Racing Limited 英国・Roger Varian厩舎

King of Steel(2020.2.6)の4代血統表
Wootton Bassett
鹿毛 2008.2.4
種付け時活性値:0.75【11】
Iffraaj
鹿毛 2001.1.22
Zafonic
鹿毛 1990.4.1
Gone West 1984.3.10
Zaizafon 1982.1.18
Pastorale
栗毛 1988.3.22
Nureyev 1977.5.2
Park Appeal 1982.4.9
Balladonia
鹿毛 1996.4.11
Primo Dominie
鹿毛 1982.4.15
Dominion 1972
Swan Ann 1971
Susquehanna Days
黒鹿毛 1990.4.17
Chief’s Crown 1982.4.7
Gliding By 1975.5.12
Eldacar
芦毛 2012.3.26
仔受胎時活性値:1.75【7】
Verglas
芦毛 1994.4.4
種付け時活性値:0.25【17】
▲Highest Honor
芦毛 1983.6.15
Kenmare 1975.5.5
High River 1978.5.12
Rahaam
芦毛 1987.3.4
Secreto 1981.2.12
Fager’s Glory 1976.2.4
Seracina
栗毛 2003.3.25
仔受胎時活性値:2.00【8】
★Nashwan
栗毛 1986.3.1
種付け時活性値:0.00【16】
Blushing Groom 1974.4.8
Height of Fashion 1979.4.14
Seralia
栗毛 1995.3.19
仔受胎時活性値:1.75【7】
ロイヤルアカデミーII
鹿毛 1987.2.21
種付け時活性値:1.75【7】
Serafica
鹿毛 1987.1.29
仔受胎時活性値:1.75【7】

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector5×5、Northern Dancer5×5>

King of Steel(2020.2.6)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Wootton Bassett
(Mr. Prospector系)
Verglas
(ゼダーン系)
Nashwan
(Blushing Groom系)
ロイヤルアカデミーII
(Nijinsky系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ロイヤルアカデミーII 7.25
(【7】+【8】+【7】+【7】)
 
(No. 16-b)
3番仔
(3連産目)

*

2023年の第146回英チャンピオンS(GI。アスコット芝9F212y)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 8 King of Steel 牡3 58.5 Frankie Dettori 2:08.42 Roger Varian 1
2 6 Via Sistina 牝5 59 Oisin Murphy 3/4 George Boughey 4
3 7 Horizon Dore せん3 58.5 Mickael Barzalona 2 P Cottier 3
4 5 Point Lonsdale 牡4 60.3 Ryan Moore アタマ A P O’Brien 8
5 9 Royal Rhyme 牡3 58.5 Clifford Lee 2 1/4 K R Burke 7
G1英チャンピオンS、デットーリ騎乗のキングオブスティールが劇的勝利 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
G1英チャンピオンステークス(3歳以上、芝10ハロン)が現地21日にアスコット競馬場で行われ、L.デットーリ騎乗の1番人気キングオブスティールが最後方の8番手で直線に入ると、7番手から先に抜け出した

アスコット芝9ハロン212ヤード、重馬場、8頭立て。ブリティッシュ・チャンピオンズデーに行われるグループレース5連戦の掉尾を飾る英チャンピオンS。欧州10ハロン路線のGIにおいてトリをつとめる一戦でもあるこのレース、2023年の勝負を制したのは3歳牡馬King of Steel。「そりゃこれだけ勝ちまくっていて、超絶技量を見せ続けられているのに、辞められる訳、無いよね」と思った、来年2024年は米国を拠点として騎乗されるというランフランコ・デットーリ騎手が、テン乗りとなった相棒をGI初制覇に導きました。道中は最後方の内ラチ沿いに位置したKing of Steel、息を潜め、エネルギーを溜めて迎えたアスコット芝の直線550ヤード。道中同じように後方に構えていた紅一点、プリティポリーS(愛GI)勝ち馬Via Sistina(2018.3.27)の脚色がよく「勝つのはこの馬か」と思い見ていましたら、大外から駆けて来た若い芦毛、紫と白の染め分け帽に紫の勝負服を乗せた英ダービー(GI)2着馬が鋭脚を発揮。最後の最後で4分の3馬身交わし切ったところがゴール地点。右腕を突き上げられたデットーリ騎手、「サスガは千両役者」と思わせる、見事な騎乗ぶりでした。

上段で欧州10ハロン路線のGIにおいてトリをつとめる一戦と記しましたが、英愛の10ハロン級のGIは、

  1. プリンスオブウェールズS(英GI)
    →6月のロイヤルアスコット開催、アスコット芝9ハロン212ヤードで行われる。2023年の総賞金は100万ポンドで勝ち馬はMostahdaf(2018.5.4)
  2. エクリプスS(英GI)
    →7月にサンダウンパーク芝9ハロン209ヤードで行われる。2023年の総賞金は75万ポンドで勝ち馬はPaddington(2020.4.2)
  3. 英インターナショナルS(GI)
    →8月のイボアフェスティバル、ヨーク芝10ハロン56ヤードで行われる。2023年の総賞金は100万ポンドで勝ち馬はMostahdaf
  4. 愛チャンピオンS(GI)
    →9月にレパーズタウン芝10ハロンで行われる。2023年の総賞金は100万ユーロで勝ち馬はAuguste Rodin(2020.1.26)
  5. 英チャンピオンS(GI)
    →10月のブリティッシュチャンピオンズデー、アスコット芝9ハロン212ヤードで行われる。2023年の総賞金は130万ポンドで勝ち馬は本稿の主役King of Steel

と、毎月GIレースが行われています。上記5レースは、毎年「世界のトップ100GI競走」に現れますし、トップ20までには入っている印象があります。私が主に意識するのは上記5レースですが、4月(もしくは5月)のガネー賞(仏GI)、5月のタタソールズ金杯(愛GI)も含めると「欧州の中距離路線はGIレースが上手く整備されているなぁ」と思います。今年2023年はプリンスオブウェールズSの記事は書けなかったのですが、来年以降は6月から10月までの10ハロンGI5戦はすべて記しておきたいと、改めて思いました。

Paddington(2020.4.2)-第126回エクリプスS(英GI)の勝ち馬-
Paddington(パディントン) 牡 鹿毛 2020.4.2生 英国・Dayton Investments Ltd生産 馬主・Tabor,Smith,Magnier,Westerberg,Brant 愛国・A P O'Brien厩舎
Mostahdaf(2018.5.4)-第52回英インターナショナルS(GI)の勝ち馬-
Mostahdaf(2018.5.4)-第52回英インターナショナルS(GI)の勝ち馬-
Auguste Rodin(2020.1.26)-第48回愛チャンピオンS(GI)の勝ち馬-
Auguste Rodin(2020.1.26)-第48回愛チャンピオンS(GI)の勝ち馬-

#「世界のトップ100GI競走」に関して、昨年2022年の順位とレーティングを確認すると、英チャンピオンSが2位(124.75)、愛チャンピオンSが7位タイ(122.5)、英インターナショナルSが11位タイ(121.5)、プリンスオブウェールズSが13位タイ(121.25)、エクリプスSが19位タイ(120.5)でした。ちなみに日本の2000mGIでは皐月賞(GI)が15位タイ(121)、天皇賞・秋(GI)が17位タイ(120.75)、大阪杯(GI)が58位タイ(117.5)でした。

*

Big Rock(ビッグロック) 牡 黒鹿毛 2020.2.8生 仏国・Yeguada Centurion生産 馬主・Yeguada Centurion SL 仏国・Christopher Head厩舎

Big Rock(2020.2.8)の4代血統表
ロックオブジブラルタル
鹿毛 1999.3.8
種付け時活性値:1.00【20】
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Razyana
鹿毛 1981.4.18
His Majesty 1968.4.15
Spring Adieu 1974.5.10
Offshore Boom
栗毛 1985.3.23
Be My Guest
栗毛 1974.4.12
Northern Dancer 1961.5.27
What a Treat 1962.5.22
Push a Button
黒鹿毛 1980.5.30
Bold Lad 1964
River Lady 1963.5.17
Hardiyna
栗毛 2016.2.3
仔受胎時活性値:0.75【3】
Sea The Stars
鹿毛 2006.4.6
種付け時活性値:0.25【9】
Cape Cross
黒鹿毛 1994.3.13
▲Green Desert 1983.4.16
Park Appeal 1982.4.9
Urban Sea
栗毛 1989.2.18
▲Miswaki 1978.2.22
Allegretta 1978.3.10
Harasiya
黒鹿毛 2010.2.20
仔受胎時活性値:1.25【5】
★Pivotal
栗毛 1993.1.19
種付け時活性値:0.00【16】
Polar Falcon 1987.6.1
Fearless Revival 1987.3.3
Hazariya
鹿毛 2002.4.2
仔受胎時活性値:1.75【7】
ザール
黒鹿毛 1995.3.14
種付け時活性値:1.50【6】
Hazaradjat
鹿毛 1989.5.10
仔受胎時活性値:1.00【12】

<5代血統表内のクロス:Danzig3×5、Northern Dancer4×4、Natalma(♀)5×5×5>

Big Rock(2020.2.8)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ロックオブジブラルタル
(デインヒル系)
Sea The Stars
(Danzig系)
★Pivotal
(Nureyev系)
ザール
(Mr. Prospector系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ザール
(Harasiya)
4.75
(【3】+【5】+【7】+【12】)
大叔父Harzand
(No. 21-a)
初仔

*

2023年の第68回クイーンエリザベス2世S(英GI。アスコット芝8F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 4 Big Rock 牡3 58.5 Aurelien Lemaitre 1:44.58 Christopher Head 3
2 3 Facteur Cheval せん4 59.9 Mickael Barzalona 6 J Reynier 6
3 11 Tahiyra 牝3 57.2 Chris Hayes クビ D K Weld 2
4 2 Checkandchallenge 牡4 59.9 William Buick 9 William Knight 7
5 10 Rogue Millennium 牝4 58.5 Daniel Tudhope 2 Tom Clover 9
ビッグロックが待望のG1初制覇、英クイーンエリザベス2世Sで6馬身差の圧逃 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
英アスコット競馬場で現地21日に行われたG1クイーンエリザベス2世ステークス(3歳以上、芝8ハロン)は、仏ダービー2着馬のビッグロック(3番人気タイ)が積極果敢に逃げを打ち、2着の6番人気ファクトゥ

ブリティッシュチャンピオンズデーの準メインであるクイーンエリザベス2世S。あっと驚く逃走劇でGI初制覇を遂げたのはジョッケクルブ賞(GI)Ace Impact(2020.2.13)の2着、ジャック・ル・マロワ賞(GI)でInspiral(2019.3.14)の2着、ムーラン・ド・ロンシャン賞(仏GI)でSauterne(2020.2.13)の2着と仏GIで3戦連続2着を続けていた3歳牡馬Big Rock。6馬身差というその勝ちっぷりもですが、父がロックオブジブラルタルということで「あぁ、応援したいなぁ。書いておきたいなぁ」と思ったのでした。

カルティエ賞年度代表馬を辿る(其の拾弐)-ロックオブジブラルタル(1999.3.8)-
ロックオブジブラルタル(Rock of Gibraltar) 牡 鹿毛 1999.3.8生 愛国・Joe Crowley, M/M Aidan P. O'Brien生産 馬主・Sue Magnier & Alex Ferguson 愛国・Aidan O'Brien厩舎

「ザ・ロック」が晩年に残したBig Rock、さらに勝利を重ねて父の名を高めると共に、次世代に血をつないで欲しいものです。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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