State of Rest(ステートオブレスト) 牡 鹿毛 2018.4.11生 愛国・Tinnakill Bloodstock Ltd生産 馬主・Teme Valley Racing 愛国・Joseph Patrick O’Brien厩舎
Starspangledbanner(AUS) 栗毛 2006.9.10 種付け時活性値:0.625【10.5】 |
Choisir 栗毛 1999.9.18 |
Danehill Dancer 鹿毛 1993.1.30 |
デインヒル 1986.3.26 |
Mira Adonde 1986.4.19 | |||
Great Selection 栗毛 1990.9.27 |
Lunchtime 1970 | ||
Pensive Mood 1983.10.26 | |||
Gold Anthem 栗毛 1999.9.25 |
Made of Gold 栗毛 1989.4.19 |
▲Green Forest 1979.2.18 | |
Vindaria 1974.4.22 | |||
National Song 栗毛 1992.11.23 |
Vain 1966.9.5 | ||
Olympic Aim 1983.10.15 | |||
Repose(USA) 鹿毛 2012.4.28 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
Quiet American(USA) 鹿毛 1986.4.29 種付け時活性値:0.25【25】 |
★Fappiano 鹿毛 1977.5.19 |
Mr. Prospector 1970.1.28 |
Killaloe 1970.3.17 | |||
Demure 鹿毛 1977.4.4 |
Dr. Fager 1964.4.6 | ||
Quiet Charm 1971.2.25 | |||
Monaassabaat(USA) 栗毛 1991.4.28 仔受胎時活性値:1.00【20】 |
Zilzal(USA) 栗毛 1986.3.31 種付け時活性値:1.00【4】 |
★Nureyev 1977.5.2 | |
French Charmer 1978.4.21 | |||
It’s in the Air(USA) 鹿毛 1976.2.10 仔受胎時活性値:1.50【14】 |
◆Mr. Prospector(USA) 鹿毛 1970.1.28 種付け時活性値:1.25【5】 |
||
A Wind Is Rising(USA) 鹿毛 1969 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×4(母方)、Dr. Fager4×5(母方)>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Starspangledbanner (デインヒル系) |
Quiet American (Mr. Prospector系) |
Zilzal (Nureyev系) |
◆Mr. Prospector (Raise a Native系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Mr. Prospector (It’s in the Air) |
5.25 |
曾祖母が米GI5勝馬 (No. 4-k) |
初仔? |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
人 気 |
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1 | 8 | State of Rest | 牡3 | 56.5 | John Allen | 2:06.97 | Joseph Patrick O’Brien | 4 |
2 | 9 | Anamoe | 牡3 | 49.5 | Craig A Williams | 0.1 | James Cummings | 1 |
3 | 6 | Verry Elleegant | 牝6 | 57 | Damian Lane | 1.1 | Chris Waller | 1 |
4 | 5 | Mo’unga | 牡4 | 57.5 | Hugh Bowman | 4.1 | Annabel Neasham | 3 |
5 | 7 | Probabeel | 牝5 | 57 | Brett Prebble | 7.1 | Jamie Richards | 5 |
2021年の第101回コックスプレート。賞金総額500万豪ドル、1着賞金300万豪ドルは日本円にすると約2億5600万円という高額賞金を賭けて競われた、ムーニーバレー芝2040mの伝統の一戦。勝利を収めたのは出走8頭中唯一の北半球産馬State of Rest。愛国のジョセフ・パトリック・オブライエン厩舎の所属馬であるState of Rest、コックスプレートの前走は今年からGIに昇格したサラトガダービー(米GI)でGレース初制覇。母国を飛び出し8月に米国でGIを勝ち、10月に豪州でGI連勝を決めました。ただ、今回のコックスプレートでは2着のコーフィールドギニー(豪GI)馬Anamoe(2018.11.16)への接触により30分程の審議となる一悶着がありました。ともあれ、厳しい競り合いを負けずに勝ち切ったState of Rest。空輸により世界は身近になっているとはいえ、短い期間で南北両半球のGI勝ちを収めたのは立派。
State of Restは愛国産馬ですが、父Starspangledbannerは豪州産馬、母方は米国産馬が名前を連ねます。血の積み重ねということでは、State of Restの米豪でのGI勝ちは道理だったのでしょう。ジョセフ師はまだ28歳という若年のトレーナーですが、既にRekindling(2014.3.23)とTwilight Payment(2013.5.6)でメルボルンカップ(豪GI)2勝、そして今回のState of Restによるコックスプレートと、豪州遠征でしっかり結果を出されており、管理馬の適正を見極められる眼力の確かさに舌を巻きます。
また、State of Restの4代血統構成では、母父Quiet Americanが25歳時という高齢交配であることと、曾祖母のIt’s in the Airに目が行きます。大種牡馬Mr. Prospectorの初年度産駒であるIt’s in the Airは北米16勝を挙げ、その主な勝ち鞍にヴァニティH(米GI)2回、アラバマS(米GI)、ラフィアンH(米GI)、デラウェアオークス(米GI)とGI5勝があり、1978年のエクリプス賞最優秀2歳牝馬に選出された名牝。今年2021年のドバイワールドカップ(UAE・GI)を制したMystic Guide(2017.2.26)の曾祖母でもあり、日本に縁があるところでは輸入種牡馬ストーミングホーム(1998.2.14)の祖母でもあります。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
*
#ストーミングホームはMr. Prospector2×3という強い近親交配馬ですが、父Machiavellian(1987.1.31)がMr. Prospector16歳時交配のミニモの遺伝を受けているため、0の理論的には弊害の無いクロスとして処理されています。ストーミングホームの日本で走った代表産駒にはクイーンS(GIII)と福島牝馬S(GIII)を制したマコトブリジャール(2010.3.23)、函館スプリントS(GIII)を制したティーハーフ(2010.4.18)がいます。ディーハーフは長い間、元気に走ってくれていましたね(^^)
##「25歳時という高齢交配」でサラッと名前を触れたQuiet Americanも「Dr. Fager3×2、Cequillo(♀)4×3」という強い近親交配馬です。Quiet Americanは↑のState of Restの血統表の通り、父Fappianoが8歳時交配のミニモの遺伝を受けており、Fappiano内のDr. Fager、Cequilloが0化されています。そしてまたミニモの遺伝ということでは、Quiet Americanが8歳時交配で送り出した名馬が米二冠馬Real Quiet(1995.3.7)。