第48回高松宮記念(GI)の勝ち馬

Result

ファインニードル 牡 鹿毛 2013.4.26生 日高・ダーレー・ジャパン・ファーム(有)生産 馬主・ゴドルフィン 栗東・高橋義忠厩舎

ファインニードル(2013.4.26)の4代血統表
アドマイヤムーン
鹿毛 2003.2.23
種付け時活性値:0.25
エンドスウィープ
鹿毛 1991.5.31
フォーティナイナー
栗毛 1985.5.11
Mr. Prospector 1970.1.28
File 1976.4.30
Broom Dance
鹿毛 1979.4.10
Dance Spell 1973.3.29
Witching Hour 1960.3.31
マイケイティーズ
黒鹿毛 1998.5.18
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ケイティーズファースト
鹿毛 1987.3.6
▲Kris 1976.3.23
Katies 1981.4.22
ニードルクラフト
栗毛 2002.4.23
仔受胎時活性値:0.50

Mark of Esteem
鹿毛 1993.3.26
種付け時活性値:0.00
Darshaan
黒鹿毛 1981.4.18
Shirley Heights 1975.3.1
Delsy 1972.3.20
Homage
鹿毛 1989.4.4
Ajdal 1984.4.2
Home Love 1976.3.12
Sharp Point
栗毛 1992.3.24
仔受胎時活性値:0.25
ロイヤルアカデミーII
鹿毛 1987.2.21
種付け時活性値:1.00
Nijinsky 1967.2.21
Crimson Saint 1969.3.15
Nice Point
栗毛 1979.3.14
仔受胎時活性値:1.00
Sharpen Up
栗毛 1969.3.17
種付け時活性値:0.25
Alpine Niece
鹿毛 1972
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Sharpen Up5×4、Northern Dancer5×5×5>

ファインニードル(2013.4.26)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
アドマイヤムーン
(Mr. Prospector系)
★Mark of Esteem
(Mill Reef系)
ロイヤルアカデミーII
(Nijinsky系)
◆Sharpen Up
(エタン系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ロイヤルアカデミーII 3.25 母が欧州GIII2勝
(No. 10-c)
7番仔+
(7連産目+)

*

第48回高松宮記念(GI。中京芝1200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 9 ファインニードル 牡5 57 川田将雅 1:08.5    34.5 480
[-8]
高橋義忠 2
2 8 レッツゴードンキ 牝6 55 岩田康誠 1:08.5 ハナ 34.6 500
[+8]
梅田智之 3
3 7 ナックビーナス 牝5 55 三浦皇成 1:08.6 1/2 34.7 522
[-4]
杉浦宏昭 10
4 11 ダンスディレクター 牡8 57 武豊 1:08.7 1/2 34.3 442
[-2]
笹田和秀 4
5 3 ブリザード せん7 57 K.ティータン 1:08.7 クビ 34.9 502
[-8]
P.イウ 6

2018年の第48回高松宮記念。後方からの強襲を狙った1番人気のレッドファルクス(2011.4.12)は差し届かず。勝負は先行7番手あたりの位置にいた2頭の勝負。先に抜け出した内の第75代桜花賞(GI)馬レッツゴードンキ(2012.4.6)、追い掛けた外のファインニードル。決勝点、ほんの僅か、ほんの僅か先んじたのは外のファインニードル。オーナーの名義が「ゴドルフィン」に変更されてから初めて挑んだJRAGI、ロイヤルブルー、、、と言いたいところですが「青、袖水色一本輪」の勝負服が緑のターフに映えて、ファインニードル。細針が刺しきりならぬ差し切りで、JRA馬主としてのゴドルフィンと、高橋義忠調教師にGI初勝利をプレゼントしました。ファインニードルをエスコートされた川田将雅騎手もサスガの騎乗でした。そしてまた、種牡馬アドマイヤムーンにとっては、昨年2017年の第47回を制したセイウンコウセイ(2013.3.8)に続いて、産駒による連覇となりました。桶狭間の電撃の6ハロン戦、それぞれにおめでとうございました。

*

さて、ファインニードルの最優性先祖である祖母父ロイヤルアカデミーIIは、現役時代に4勝を挙げ、その主な勝ち鞍に第7回ブリーダーズカップ・マイル(米GI)、第110回ジュライC(英GI)、テトラークS(愛GIII)があります。第7回ブリーダーズカップ・マイルは、レスター・ピゴット騎手が騎手復帰後およそ10日にして勝利を収めたことで知られていますね。

ファインニードルの高松宮記念勝ちを見るようですが、測ったようにして差し切ったあたり、サスガに英ダービー(GI)9勝の名手。鞍上に応えた鞍下もお見事。そんなロイヤルアカデミーIIの種牡馬としての代表産駒を示しておきます。以下、代表産駒と共に示すGレースのレース名および格付けは、いずれも施行当時のものです。

  1. Oscar Schindler(1992.2.4)
    →愛セントレジャー(GI)2回ほか
  2. Ali-Royal(1993.2.9)
    →サセックスS(英GI)ほか
  3. Sleepytime(1994.2.20)
    →英1000ギニー(GI)
  4. Carmine Lake(1994.2.9)
    →アベイ・ド・ロンシャン賞(仏GI)ほか
  5. Zalaiyka(1995.4.13)
    →仏1000ギニー(GI)ほか
  6. Kenwood Melody(1995.11.8)
    →コーフィールドギニー(豪GI)
  7. Val Royal(1996.4.7)
    →ブリーダーズカップ・マイルほか
  8. Lavery(1996.3.14)
    →愛フェニックスS(GI)
  9. Bel Esprit(1999.8.29)
    →ドゥームベン10000(豪GI)、ブルーダイヤモンドS(豪GI)ほか。25戦25勝の世界的名牝Black Caviar(2006.8.18)の父としても知られています
  10. Bullish Luck(1999.4.3)
    →安田記念(GI)ほか
  11. Express Way(2002.9.16)
    →ケープギニー(南阿GI)
  12. Eyeofthetiger(2002)
    →ダーバンジュライ(南阿GI)
  13. Serious Speed(2004.9.25)
    →MRC1000ギニー(豪GI)ほか
  14. Ato(2007)
    →クリスフライヤー国際スプリント(星GI)
  15. ロイヤルスズカ(1993.5.13)
    →スワンS(GII)ほか
  16. イルバチオ(1997.3.28)
    →アイビスサマーダッシュ(GIII)
  17. ダブルハピネス(1997.3.14)
    →武蔵野S(GIII)ほか

世界を股に掛けて活躍したロイヤルアカデミーII、ステークスウイナーとなった産駒は160頭を超えたという名種牡馬であり、これはサスガにStorm Cat(1983.2.27)の叔父というところでしょうか。

*

では、以下にファインニードルのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Sharp Point 1992.3.24 愛2勝
|ニードルクラフト 2002.4.23 4勝 クロエ賞(仏GIII) セルジオクマニ賞(伊III)ほか
||ファインニードル 2013.4.26 (本馬) 高松宮記念(GI) セントウルS(GII) シルクロードS(GIII)
|Mayfiel 2003.4.25 仏1勝
||Gallatin 2010.8.28 豪2勝 タロックS(豪GII)
|Fractional 2009.5.7 9勝 ドラール賞(仏GII) メシドール賞(仏GIII) ラクープドメゾンラフィット(仏GIII) クインシー賞(仏GIII)ほか

母が仏伊のグループレース勝ち馬、叔父が仏グループレース4勝、従兄に豪GII勝ち馬と、近いところに活躍馬が揃う、10号族c分枝系。ファインニードルが祖母からの分枝では初めてのGI勝ち馬となりました。

*

短距離戦線で新たな王者となったファインニードル。その鋭い切っ先、これからも速さと強さを見せ続けて欲しいものです。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

タイトルとURLをコピーしました