思い出のGI1勝馬を辿る(其の漆)-ナリタホマレ(1995.4.13)-

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ナリタホマレ 牡 黒鹿毛 1995.4.13生~2018没(?) 新冠・ヒカル牧場生産 馬主・山路秀則氏→高橋裕子氏 栗東・谷潔厩舎→北海道・若松平厩舎→荒尾・幣旗吉昭厩舎

ナリタホマレ(1995.4.13)の4代血統表

オースミシャダイ
鹿毛 1986.5.29
種付け時活性値:0.00
リアルシヤダイ
黒鹿毛 1979.5.27
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Desert Vixen
黒鹿毛 1970.4.19
In Reality 1964.3.1
Desert Trial 1963
カスタネツト
栗毛 1980.4.1
ミルジヨージ
鹿毛 1975.4.12
Mill Reef 1968.2.23
Miss Charisma 1967
ゲラン
栗毛 1964.5.30
ソロナウエー 1946
ミスブゼン 1952.9.5
ヒカリホマレ
鹿毛 1980.4.3
仔受胎時活性値:1.50

テスコボーイ
黒鹿毛 1963
種付け時活性値:0.00
Princely Gift
鹿毛 1951
Nasrullah 1940.3.2
Blue Gem 1943
Suncourt
黒鹿毛 1952
Hyperion 1930.4.18
Inquisition 1936
ヒカルオーバー
鹿毛 1974.2.5
仔受胎時活性値:1.25
セダン
鹿毛 1955.3.9
種付け時活性値:0.50
Prince Bio 1941
Staffa 1948
ホマレタカイ
鹿毛 1960.6.15
仔受胎時活性値:1.25
ハクリヨウ
鹿毛 1950.5.6
種付け時活性値:0.25
シマノオー
鹿毛 1953.5.20
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:なし>

ナリタホマレ(1995.4.13)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
★オースミシャダイ
(Roberto系)
テスコボーイ
(Princely Gift系)
セダン
(Prince Bio系)
ハクリヨウ
(Blandford系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
セダン
(ヒカルオーバー)
5.50 半姉マックスフリート
(No. 5-h 種正系)
7番仔
(3年連続不受胎後)

*

第13回ダービーグランプリ(統一GI。水沢ダート2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 馬体重
[前走比]
調教師
1 4 ナリタホマレ 牡3 56 M.ロバーツ 2:07.8 419
[-1]
谷潔 3
2 5 ウイングアロー 牡3 56 武豊 2:07.9 3/4 448
[-2]
工藤嘉見 1
3 10 マイターン 牡3 56 橋本美純 2:07.9 ハナ 514
[+6]
上田三千夫 2
4 1 マイネルクラシック 牡3 56 佐藤哲三 2:08.3 2 479
[+7]
中村均 5
5 9 ハカタビッグワン 牡3 56 安藤光彰 2:08.3 クビ 482
[+14]
飯干秀人 6

1998年の第13回ダービーグランプリ。本来は1998年11月23日の勤労感謝の日に盛岡競馬場で行われるはずだったダービーグランプリ。ところが、降雪の影響で12月14日に順延の上、水沢競馬場で行われたこの一戦。10頭立ての人気上位3頭はウイングアロー(1995.3.25)、マイターン(1995.4.18)、ナリタホマレのJRA勢。そのまま人気上位3頭で決着したものの、1着は戦前3番人気だったナリタホマレ。出走馬中最軽量の419kgの小柄な馬体が、出走馬中2番目に軽い448kgのウイングアローを4分の3馬身だけ抑えて、見事に統一GI勝ち馬となりました。

ナリタホマレの鞍上のマイケル・ロバーツ騎手は、前日の12月13日にアドマイヤコジーン(1996.4.8)を駆って第50回朝日杯3歳S(現朝日杯フューチュリティS、GI)を制していて、2日連続のGI制覇と相成りました。管理された谷潔調教師は開業4年目で嬉しいGI初勝利でした。生産のヒカル牧場については、「第65回東京ダービーの勝ち馬-ヒカリオーソ(2016.3.22)-」の記事でも触れましたが、御料牝系である5号族h分枝の種正(1920)系を大事に継承されており、ナリタホマレの曾祖母ホマレタカイの仔孫からヒカルタカイ(1964.4.9)、マックスフリート(1987.4.11)&ナリタホマレ姉弟、時が下ってマックスフリートの仔孫からミラクルオペラ(1997.3.17)、サンライズマックス(2004.4.23)&ビッグロマンス(2008.3.27)兄弟などを送り込まれています。

しっかし、ヒカル牧場さんはヒカリホマレのお相手として、よくぞオースミシャダイを選ばれたものです。オースミシャダイは現役時代に5勝を挙げ、その主な競走成績として、

  1. 阪神大賞典(GII)、日経賞(GII)
  2. 京都4歳特別(GIII)
  3. 天皇賞・春(GI)、目黒記念(GII)、金杯(GIII)

があります。今となっては「オヨヨ」と思いますが、阪神大賞典と日経賞の重賞2勝は、共に1990年の春になされています。中2週でGIIを連勝とは、体調の良さもあったのでしょうけれど、その後の第101回天皇賞・春(GI)への展望はどうだったのでしょうか。まま、相手がスーパークリーク(1985.5.27)イナリワン(1984.5.7)となれば、、、ですかね^^;。ともあれ、オースミシャダイ。種牡馬2年目に放った一発はホームランとなり、見事GI勝ち馬の父としてその名を残すことになりました。

 

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

*

[ナリタホマレ(1995.4.13)の主な競走成績]

  1. ダービーグランプリ(統一GI)、オグリキャップ記念(統一GII)
  2. ブリーダーズゴールドC(統一GII)、東海菊花賞(統一GII)
  3. ダイオライト記念(統一GII)

通算69戦6勝、2着7回、3着6回。

*

マイシンザン
マイシンザン

ナリタホマレとは、渋いところを紹介したものやね。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

このサイトの管理人、やっぱり種正系が好きなんですね。

マイシンザン
マイシンザン

俺とスプリングバンブー(1990.5.26)で決着した1995年の朝日チャレンジC(GIII)で泣いたくらいやからな。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

まま、それは兄さんの復活が嬉しかったんでしょう。

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