平成の首位種牡馬を辿る(其の参)-リアルシヤダイ(1979.5.27)-

Special feature


リアルシヤダイ(Real Shadai) 牡 黒鹿毛 1979.5.27生~2004.5.26没 米国・North Ridge Farm生産 馬主・吉田善哉氏 仏国・John Cunnington, Jr.厩舎

リアルシヤダイ(1979.5.27)の4代血統表
Roberto
鹿毛 1969.3.16
種付け時活性値:0.25

Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to
鹿毛 1951
★Royal Charger 1942
Source Sucree 1940
Nothirdchance
鹿毛 1948
Blue Swords 1940
Galla Colors 1943
Bramalea
黒鹿毛 1959.4.12
Nashua
鹿毛 1952.4.14
Nasrullah 1940.3.2
Segula 1942
Rarelea
鹿毛 1949
Bull Lea 1935.3.11
Bleebok 1941
Desert Vixen
黒鹿毛 1970.4.19
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
In Reality
鹿毛 1964.3.1
種付け時活性値:1.25
Intentionally
青毛 1956.4.2
Intent 1948
My Recipe 1947
My Dear Girl
栗毛 1957.2.17
★Rough’n Tumble 1948
Iltis 1947
Desert Trial
栗毛 1963.5.14
仔受胎時活性値:1.50
Moslem Chief
鹿毛 1957.3.24
種付け時活性値:1.25
Alibhai 1938
Up the Hill 1938
Scotch Verdict
栗毛 1960.5.12
仔受胎時活性値:0.50
Alsab
鹿毛 1939
種付け時活性値:1.00
Glen Arvis
栗毛 1947
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Nearco5×5(父方)、Blue Larkspur5×5(父方)、War Relic5×5(母方)>

リアルシヤダイ(1979.5.27)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Roberto
(Hail to Reason系)
In Reality
(Intent系)
Moslem Chief
(Hyperion系)
Alsab
(Himyar系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
In Reality
(Intent)
5.00 母が米GI6勝の名牝
(No. 2-c)
2番仔?

1993年の全日本首位種牡馬、リアルシヤダイ。11年連続で中央首位種牡馬を守っていたノーザンテースト(1971.5.27)からその座を奪取したのは、社台ファームの後輩種牡馬であるリアルシヤダイでした。ノーザンテーストとリアルシヤダイは、吉田善哉氏の持ち馬として仏国のジョン・カニングトン・ジュニア調教師が管理していた、というところが共通しています。

そんなリアルシヤダイの代表産駒には、

  1. ライスシャワー(1989.3.5)
    →菊花賞(GI)、天皇賞・春(GI)2回、日経賞(GII)ほか
  2. シャダイカグラ(1986.3.23)
    →桜花賞(GI)、ローズS(GII)、ペガサスS(GIII)ほか
  3. イブキマイカグラ(1988.2.24)
    →阪神3歳S(GI)、NHK杯(GII)、弥生賞(GII)ほか

という3頭のJRA・GI馬のほか、活躍馬が多く見られました。ライスシャワーに代表されますけれど、京都競馬場の長距離戦はリアルシヤダイの血という印象も強く残ります。ライスシャワーが制した2回目の天皇賞・春、1995年の第111回は1着ライスシャワー、2着ステージチャンプ(1990.5.17)、3着ハギノリアルキング(1990.4.14)と、リアルシヤダイ産駒がワンツースリーフィニッシュでした。

なお、リアルシヤダイについて、0の理論的な見解を原典より引いておきますと、

リアルシヤダイは母の父にマッチェム系のインリアリティ(In Reality)を有し、浄化された血を一代限り遺伝することができる仕掛け型の種牡馬

-KKベストセラーズ、中島国治著「血とコンプレックス」、P296より-

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

[リアルシヤダイ(1979.5.27)の主な競走成績]

  1. ドーヴィル大賞(仏GII)
  2. ジョッケクルブ賞(仏GI)
  3. サンクルー大賞(仏GI)、オカール賞(仏GII)

通算8戦2勝、2着2回、3着2回。

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