平成元年のJRAクラシック勝ち馬を辿る(番外編)-サンドピアリス(1986.5.17)-

Pedigree

(父)サンドピアリス 牝 鹿毛 1986.5.17生~2007.6.14没 静内・岡田牧場生産 馬主・(株)ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン 栗東・吉永忍厩舎

サンドピアリス(1986.5.17)の4代血統表
ハイセイコー
鹿毛 1970.3.6
種付け時活性値:1.75

チヤイナロツク
栃栗毛 1953
Rockefella
黒鹿毛 1941
Hyperion 1930.4.18
Rockfel 1935
May Wong
栗毛 1934
Rustom Pasha 1927
Wezzan 1924
ハイユウ
黒鹿毛 1961.4.1
カリム
鹿毛 1953
Nearco 1935.1.24
Skylarking 1947
ダルモーガン
黒鹿毛 1950.8.12
Beau Son 1938
Reticent 1941
イエンライト
黒鹿毛 1976.5.19
仔受胎時活性値:0.25
イエラパ
黒鹿毛 1966.3.31
種付け時活性値:0.25
▲Mossborough
栗毛 1947
Nearco 1935.1.24
All Moonshine 1941
Your Point
黒鹿毛 1955.3.11
Nirgal 1943
Your Game 1948
テツザンヒメ
栗毛 1967.4.8
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
ゲイタイム
栗毛 1949
種付け時活性値:0.25
Rockefella 1941
Daring Miss 1939
ウエーライト
栗毛 1957.3.30
仔受胎時活性値:0.25
★ハロウエー
黒鹿毛 1940
種付け時活性値:0.00
グリンライト
栗毛 1947.4.6
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Rockefella3×4、Nearco4×4、Beau Pere5×5、Selene5×5(♀)>

サンドピアリス(1986.5.17)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ハイセイコー
(Hyperion系)
イエラパ
(Nearco系)
ゲイタイム
(Hyperion系)
★ハロウエー
(Fairway系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ハイセイコー
(Apelle)
2.75 or 0.75 キタノカチドキと同牝系
(No. 3-l フロリースカツプ系)
3番仔
(3連産目)

*

1989年の第14回エリザベス女王杯(GI。京都芝2400m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 6 サンドピアリス 牝3 55 岸滋彦 2:28.8    48.9 414
[-6]
吉永忍 20
2 17 ヤマフリアル 牝3 55 村本善之 2:29.0 1 49.5 460
[0]
小林稔 10
3 8 シンビクトリー 牝3 55 角田晃一 2:29.1 1/2 48.5 466
[-10]
新川恵 14
4 14 ホウヨウファイナル 牝3 55 岡潤一郎 2:29.2 1/2 49.8 426
[-4]
庄野穂積 15
5 5 シンエイロータス 牝3 55 安田隆行 2:29.2 クビ 49.9 492
[+4]
吉岡八郎 4

父がダートで負け無しのハイセイコー、母がダートで10勝を挙げたイエンライト。この両親の間に生まれた「砂の貴婦人」は、ダートで2勝を挙げたに過ぎない一介の条件馬でした。この平成元年の第14回エリザベス女王杯を走る前までは。

いや、普通は買えませんよね。20頭立て20番人気ですもの。ところが、フタを開けてみれば、大外20番枠に入った1番人気馬は故障を発生して最下位入線、ドンジリ人気馬が誰もがビックリの差し切り勝ち。そりゃ、関西テレビの中継では「サンドピアリスに間違いない!!」って、杉本清アナウンサーに叫ばれますわよ^_^;

ともあれ、当時デビュー2年目の19歳、岸滋彦騎手のGI初勝利は、サンドピアリスによるGI初騎乗と共に、なされたのでした。岸騎手、サンドピアリス、エイシンサニー(1987.3.29)、ダイタクヘリオス(1987.4.10)により、1989年から1992年までの4年間は、必ずGI勝ちを挙げるなど、有望な若手騎手だったのです。ビワハヤヒデ(1990.3.10)の共同通信杯4歳S(GIII)2着がなぁ……。と言うのも、今は昔ですね。

閑話休題。サンドピアリスは、実は京都芝2400mコースの巧者でもありました。上述のエリザベス女王杯が20番人気1着、現年齢表記4歳秋の京都大賞典(GII)をスーパークリーク(1985.5.27)から0秒1差の5番人気3着、そして引退レースとなった現年齢表記5歳春の京都記念(GII)をプリンスシン(1987.1.29)から0秒2差の9番人気2着と、出走機会3回、いずれも馬券圏内の好走を見せたのでした。また、繁殖牝馬としても、7連勝でマーチS(GIII)を勝ち、その他にも統一GIII3勝を挙げた砂の雄、タマモストロング(1995.3.8)を送り込みました。

サンドピアリス、競走馬としても、繁殖牝馬としても、立派な貴婦人でした。

*

[サンドピアリス(1986.5.17)の主な競走成績]

  1. エリザベス女王杯(GI)
  2. 京都記念(GII)
  3. 京都大賞典(GII)

通算18戦3勝、2着1回、3着1回。

*

という訳で、

平成元年のJRAクラシック勝ち馬を辿る
番号 馬名
(生年月日)
[F No.]
母の
何番仔?
4代血統構成
母父 祖母父 曾祖母父
シャダイカグラ
(1986.3.23)

[16-a]
4番仔
(不受胎後)
リアルシヤダイ
(Roberto系)
フアバージ
(Princely Gift系)
Le Haar
(Blandford系)
Buisson Ardent
(Relic系)
ドクタースパート
(1986.4.29)

[12-g ダルモーガン系]
2番仔
(2連産目)
ホスピタリテイ
(Owen Tudor系)
タケシバオー
(Hyperion系)
ロダン
(Hurry On系)
シプリアニ
(Nasrullah系)
ライトカラー
(1986.3.27)

[9-h]
2番仔
(2連産目)
ヤマニンスキー
(Nijinsky系)
パーソロン
(My Babu系)
St. Paddy
(Aureole系)
インデイアナ
(Nearco系)
ウィナーズサークル
(1986.4.10)

[21-a]
3番仔
(2連産目)
シーホーク
(Herbager系)
グレートオンワード
(Sir Gaylord系)
Mossborough
(Nearco系)
Le Lavandou
(Djebel系)
バンブービギン
(1986.4.19)

[9-b ウエツトセール系]
初仔 バンブーアトラス
(Ribot系)
ノーザンテースト
(Northern Dancer系)
ダイハード
(Princely Gift系)
クレイマント
(Prince Chevalier系)
番外編 サンドピアリス
(1986.5.17)
[3-l フロリースカツプ]
3番仔
(3連産目)
ハイセイコー
(Hyperion系)
イエラパ
(Nearco系)
ゲイタイム
(Hyperion系)
★ハロウエー
(Fairway系)

と、辿って参りました、平成元年のJRAクラシック勝ち馬。今年2019年は第79回桜花賞(GI)と第79回皐月賞(GI)は平成最後、第80回優駿牝馬(GI)と第86回東京優駿(GI)と第80回菊花賞(GI)は新元号最初のレースとなります。それぞれにどんなドラマが待っているのか、楽しみにしたいと思います。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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