エコロブルーム(2021.4.8)&タガノエルピーダ(2021.4.20)-2024年のクラシック候補生を確認する(No.34)-

Pedigree

エコロブルーム 牡 栗毛 2021.4.8生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・原村 正紀氏 美浦・加藤 征弘厩舎

エコロブルーム(2021.4.8)の4代血統表
ダイワメジャー
栗毛 2001.4.8
種付け時活性値:0.75【19】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
スカーレットブーケ
栗毛 1988.4.11
ノーザンテースト
栗毛 1971.3.15
Northern Dancer 1961.5.27
Lady Victoria 1962.2.20
スカーレツトインク
栗毛 1971.5.5
Crimson Satan 1959.5.4
Consentida 1962.4.6
シュガーショック
栗毛 2011.3.22
仔受胎時活性値:0.25【9】
Candy Ride(ARG)
鹿毛 1999.9.27
種付け時活性値:0.625【10.5】
Ride the Rails
黒鹿毛 1991.3.5
Cryptoclearance 1984.4.9
Herbalesian 1969.4.29
Candy Girl
栗毛 1990.7.7
Candy Stripes 1982.4.12
City Girl 1982.7.18
Enthusiastically
栗毛 2007.3.1
仔受胎時活性値:0.75【3】
Distorted Humor
栗毛 1993.3.19
種付け時活性値:1.25【13】
フォーティナイナー 1985.5.11
Danzig’s Beauty 1987.3.7
Unbridled Hope
栗毛 1994.3.2
仔受胎時活性値:1.00【12】
Unbridled
鹿毛 1987.3.5
種付け時活性値:1.50【6】
D’Youville Nurse
鹿毛 1984.4.15
仔受胎時活性値:0.25【9】

<5代血統表内のクロス:Fappiano5×5(母方)>

エコロブルーム(2021.4.8)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ダイワメジャー
(サンデーサイレンス系)
Candy Ride
(Mr. Prospector系)
Distorted Humor
(Mr. Prospector系)
Unbridled
(Mr. Prospector系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Unbridled
(Unbridled Hope)
2.25
(【9】+【3】+【12】+【9】)
半兄ラーゴム
(No. 6-f)
5番仔
(5連産目)

*

2024年の第42回ニュージーランドトロフィー(GII。中山芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 7 エコロブルーム 牡3 57 横山 武史 1:34.4 3-4-4 35.0 472
[+8]
加藤 征弘 3
2 3 ボンドガール 牝3 55 武 豊 1:34.5 3/4 5-4-4 35.1 450
[-4]
手塚 貴久 1
3 4 ユキノロイヤル 牡3 57 石橋 脩 1:34.5 アタマ 1-1-1 35.6 444
[0]
小野 次郎 9
4 1 カズミクラーシュ 牡3 57 菅原 明良 1:34.6 1/2 9-7-7 35.1 482
[-10]
吉岡 辰弥 5
5 2 ドリーミングアップ 牡3 57 吉田 豊 1:34.7 1/2 14-14-12 34.6 460
[+2]
高橋 文雅 12
2024年の第42回ニュージーランドトロフィー(GII。中山芝1600m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.7 – 11.6 – 11.7 – 11.3 – 11.6 – 11.9 – 11.7 – 11.9
ラップの
累計タイム
12.7 – 24.3 – 36.0 – 47.3 – 58.9 – 1:10.8 – 1:22.5 – 1:34.4
上り 4F 47.1 – 3F 35.5

中山芝1600m、曇の稍重馬場、16頭立て。近年はGIIIへの降格も取り沙汰されることもありますが、GIIの威厳を保っているNHKマイルカップ(GI)のトライアル。

○ ニュージーランドトロフィー(GⅡ)(NHKマイルカップトライアル)
本競走は、1971 年にニュージーランドのベイオブプレンティレーシングクラブ(現レーシングタウランガ)からカップの寄贈を受けて実施された『ベイオブプレンティレーシングクラブ賞グリーンステークス』を前身とする重賞競走。1983 年に『ニュージーランドトロフィー4 歳ステークス』として重賞競走となった後、1996 年に『NHK マイルカップ』が創設されたことに伴い、同競走のトライアルレースとなった。なお、第 3 着までの馬には『NHKマイルカップ』への優先出走権が与えられる。

2024年度第3回中山競馬特別レース名解説

今回のレース前にも「1着馬にはレーシングタウランガ賞、ニュージーランド航空賞が贈られます」ということをラジオNIKKEI大関隼アナウンサーが伝えてくださいましたが、こういう歴史だったのですね。知らないことがたくさんあります。そんなニュージーランドTの21世紀に入ってからの勝ち馬には智国で名種牡馬となったシーキングザダイヤ(2001.3.1)カレンブラックヒル(2009.2.19)ワイドファラオ(2016.4.3)等の姿が見えます。

という訳で2024年のニュージーランドTを制したのは、戦前3番人気だったエコロブルーム。テン乗りとなった横山武史騎手に操られた栗毛に星一つ、スタート直後にやや行きたがるそぶりを見せましたが、道中は先行5番手あたりでじっと我慢。横山騎手、内のボンドガール(2021.1.19)と武豊騎手を見るような位置でレースを進められていました。逃げたユキノロイヤル(2021.3.19)と石橋脩騎手が作り出したペースは入りの600mこそ36秒0でしたが、1000m通過時には58秒9と向こう正面から3角に掛けて流れは緩まず、4角から中山芝Bコースの直線310mへ。エコロブルーム、前のユキノロイヤルとボンドガールの間隙を突こうとしましたが、そうは問屋が卸さないとスペースは開かず外に振られる格好になりました。それでも体勢を立て直したエコロブルーム、横山騎手の激励に応えると、前に行った2頭を「4分の3馬身」「アタマ」としっかり捉え切ったところが決勝点。前走シンザン記念(GIII)で1番人気に推されてノーブルロジャー(2021.5.8)の2着だったウップンをGIIの舞台で晴らしました。そうして1着エコロブルーム、2着ボンドガールと、終わってみれば16頭中2頭だけだったダイワメジャー産駒のワンツーフィニッシュという結果でした。

現行の中山芝1600mでの開催となった2000年以降のニュージーランドTの勝ち馬については、トライアルの勝ち馬と言えど、東京芝1600mの本番に直結しないイメージもあります。ただ、上述のカレンブラックヒル1頭だけがNHKマイルカップも制しました。カレンブラックヒルとエコロブルームの共通点。ええ、ダイワメジャー産駒ですね。ダイワメジャーの仔のNHKマイルカップ勝ちを確認してみますと、

  1. カレンブラックヒル(2009.2.19)
    →新馬、こぶし賞、ニュージーランドT(GII)、NHKマイルカップ(GI)と4連勝
  2. メジャーエンブレム(2013.3.26)
    →NHKマイルカップ(GI)戦前までに阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)&クイーンC(GIII)勝ち
  3. アドマイヤマーズ(2016.3.16)
    →NHKマイルカップ(GI)戦前までに朝日杯フューチュリティS(GI)&デイリー杯2歳S(GII)勝ち

リストに上がった3頭は無敗、2歳牝馬女王、2歳牡馬王者というところでしたが、エコロブルームには2023年11月の東京芝1600mの未勝利戦で4馬身差勝ちがあります。強いマイラーであれば、府中のマイル戦でこそ本領を発揮してくれるはずです。ダイワメジャー産駒ということでは、阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち馬アスコリピチェーノ(2021.2.24)はNHKマイルカップに向かうようですし、今回2着だったボンドガールの進路はどうなるんでしょうね。ボンドガールもNHKマイルカップに進むようであれば、3頭いずれかが勝ち負けしてくれそうに思いますが、果たして。しっかし、ダイワメジャーは偉いですね。エコロブルーム等2021年生まれ世代は13世代目、19歳時の種付けの仔どもたちです。

ダイワメジャー(2001.4.8)-タイム差なしの好勝負を辿る(No.18)-
ダイワメジャー 牡 栗毛 2001.4.8生 千歳市・社台ファーム生産 馬主・大城 敬三氏 美浦・上原 博之厩舎

ニュージーランドT勝ちにより改めて確かな能力を示したエコロブルーム、その馬名意味は「冠名+開花」ということ。桜の開花に合わせたかのような重賞勝ちでしたけれど、さらなる大輪を咲かせてくれることを期待したいと思います。

#エコロブルームの馬主である原村正紀オーナーはJRA平地重賞初制覇でした。現3歳にはクラシックを狙うエコロヴァルツ(2021.2.14)ブルーバードC(JpnIII)でタイム差無しの2着だったエコロガイア(2021.4.22)等もいますので、楽しみが多いですね。なお、原村オーナーのJRA重賞初勝利は2023年の京都ハイジャンプ(J・GIII)、エコロデュエル(2019.5.4)によるものでした。そのエコロデュエルは今週の中山グランドジャンプ(J・GI)に出走予定です。うーん、勢いを感じますm(_ _)m

*

タガノエルピーダ 牝 黒鹿毛 2021.4.20生 新冠町・(有)新冠タガノファーム生産 馬主・八木 良司氏 栗東・斉藤 崇史厩舎

タガノエルピーダ(2021.4.20)の4代血統表
キズナ
青鹿毛 2010.3.5
種付け時活性値:0.50【10】
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao 1980.2.28
Burghclere 1977.4.26
キャットクイル
鹿毛 1990.5.22
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
Storm Bird 1978.4.19
Terlingua 1976.2.7
Pacific Princess
鹿毛 1973.5.10
★Damascus 1964.4.14
Fiji 1960
タガノレヴェントン
鹿毛 2006.1.6
仔受胎時活性値:1.50【14】
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
種付け時活性値:1.00【4】
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン 1983.5.9
Pilot Bird 1983.2.9
フィバリッシュ
鹿毛 2000.5.8
仔受胎時活性値:1.25【5】
トニービン
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:0.00【16】
カンパラ 1976.2.19
Severn Bridge 1965
ヘバ
鹿毛 1987.3.19
仔受胎時活性値:1.00【12】
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
種付け時活性値:0.25【9】
Likely Exchange
鹿毛 1974.3.22
仔受胎時活性値:1.00【12】

<5代血統表内のクロス:Nureyev4×5(母方)、Northern Dancer5×5>

タガノエルピーダ(2021.4.20)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
キズナ
(サンデーサイレンス系)
キングカメハメハ
(Mr. Prospector系)
トニービン
(ゼダーン系)
Nureyev
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
キングカメハメハ 4.75
(【14】+【5】+【12】+【12】)
半兄タガノエスプレッソ
(No. 9-f)
10番仔
(4連産目)

*

レース結果 JRA
2024年の忘れな草賞(L。阪神芝2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 4 タガノエルピーダ 牝3 55 川田 将雅 1:59.4 4-4-4-1 35.3 436
[-4]
斉藤 崇史 1
2 5 ステラクラウン 牝3 55 岩田 康誠 1:59.8 2 1/2 6-5-5-2 35.6 492
[-4]
上村 洋行 2
3 6 ヒヒーン 牝3 55 M.デムーロ 1:59.8 クビ 6-7-7-4 35.3 454
[-8]
須貝 尚介 4
4 8 ジョセフィーナ 牝3 55 武 豊 2:00.1 1 1/2 5-5-5-4 35.7 378
[-8]
今野 貞一 7
5 7 ウォータープイプイ 牝3 55 幸 英明 2:00.5 2 1/2 8-8-8-7 35.9 454
[0]
岡田 稲男 8
2024年の忘れな草賞(L。阪神芝2000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.5 – 10.5 – 11.5 – 11.7 – 11.9 – 12.8 – 13.1 – 11.9 – 11.4 – 12.1
ラップの
累計タイム
12.5 – 23.0 – 34.5 – 46.2 – 58.1 – 1:10.9 – 1:24.0 – 1:35.9 – 1:47.3 – 1:59.4
上り 4F 48.5 – 3F 35.4

阪神芝2000m、晴の良馬場、8頭立て。桜花賞(GI)当日のアンダーカードは優駿牝馬(GI)を展望する3歳乙女たちの舞台でもあります。

○ 忘れな草賞(L)
忘れな草(わすれなぐさ)は、ヨーロッパ原産のムラサキ科の多年草。春に尾状に巻いた花序を出し、青紫色などの小花をつける。花言葉は「真の愛」「私を忘れないで」。

2024年度第2回阪神競馬特別レース名解説

そんな忘れな草賞の21世紀に入ってからの勝ち馬にはエリンコート(2008.3.10)ミッキークイーン(2012.2.8)ラヴズオンリーユー(2016.3.26)等の姿が見えます。ええ、3頭共に優駿牝馬の勝ち馬ですね。

という訳で忘れな草賞の2024年の一戦を制したのは、戦前1番人気に推されたタガノエルピーダ。昨年2023年の朝日杯フューチュリティS(GI)、1戦1勝の身で牡馬相手に敢然と挑んでジャンタルマンタル(2021.3.21)から0秒2差の3着という素質の高さを見せていた黒鹿毛の牝馬。桜花賞の出走権を得ようと出走した前走チューリップ賞(GII)では1番人気だったもののスウィープフィート(2021.4.5)の4着と不本意な成績に終わったところで、捲土重来を期したのが忘れな草賞。レースはパレハ(2021.3.22)、プシプシーナ(2021.4.16)、オオナミコナミ(2021.4.25)という内枠3頭が雁行状態で他馬を離しての逃げ争いとなり、入りの600m34秒5、1000m通過58秒1という速い流れ。目測で10馬身ほど離れた4番手を追走していたタガノエルピーダ、流れが緩んだ1000mから1400mまでの2ハロンで差を詰めに掛かると、4角手前では既に先頭。阪神芝外回りBコースの直線476.3mに入ると、「相手はコレ」とタガノエルピーダを徹底マンマークだった外のステラクラウン(2021.3.15)が迫りましたが並ぶには至らず。最後までしっかりと伸び切ったタガノエルピーダ、決勝点では2馬身半差を着けての完勝。忘れな草の花言葉の通り「私を忘れないで」とばかりに、優駿牝馬の候補の1頭として名乗りを上げました。

タガノエルピーダの母であるタガノレヴェントンは名繁殖牝馬であり、顕著な成績を上げている仔たちを確認してみますと、

タガノレヴェントン 2006.1.6 0勝 
|タガノトネール 2010.5.12 8勝 武蔵野S(GIII) サマーチャンピオン(JpnIII)ほか
|タガノエスプレッソ 2012.2.12 9勝 デイリー杯2歳S(GII) 京都ハイジャンプ(J・GII) 京都ジャンプS(J・GIII) 阪神ジャンプS(J・GIII)ほか
|タガノディアマンテ 2016.4.20 2勝 万葉S(OP)ほか
|タガノエルピーダ 2021.4.20 (本馬) 忘れな草賞(L)ほか

産駒4頭目のオープン馬がタガノエルピーダ。東京ダート1600mを1分33秒8のコースレコードで駆けたタガノトネール、2歳時にデイリー杯2歳Sを制し長じてからジャンプ重賞3勝のタガノエスプレッソ、万葉S勝ちの他にもステイヤーズS(GII)2着、京都記念(GII)2着、きさらぎ賞(GIII)2着があるタガノディアマンテ。多様なタイプを輩出する名繁殖牝馬タガノエルピーダ、キズナとの間に出来たタガノエルピーダのこれからの成績は果たして。

素質馬が揃う2021年生まれ世代の牝馬の中でもGIで五分に戦えるであろうタガノエルピーダ、桜花賞に出られなかった借りは優駿牝馬で返したいところでしょう。タガノエルピーダ、その馬名意味は「冠名+希望(ギリシャ語)」とのこと。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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