中島国治氏関連馬(其の拾玖)-ユーセイフェアリー(1987.3.23)-

中島国治氏関連馬

ユーセイフェアリー 牝 芦毛 1987.3.23生~2016.8.31没 静内・東牧場生産 馬主・(有)アサヒクラブ 栗東・日迫良一厩舎

ユーセイフェアリー(1987.3.23)の4代血統表
アズマハンター
鹿毛 1979.2.11
種付け時活性値:1.75
ダストコマンダー
栗毛 1967.2.8
Bold Commander
鹿毛 1960.4.7
Bold Ruler 1954.4.6
High Voltage 1952
Dust Storm
栗毛 1956.2.19
Windy City 1949
Challure 1948
ハンテイングボツクス
鹿毛 1970.3.27
★Quadrangle
鹿毛 1961.4.16
Cohoes 1954.4.9
Tap Day 1947
Abermaid
芦毛 1959
Abernant 1946
Dairymaid 1947
タイシンリリイ
芦毛 1981.5.27
仔受胎時活性値:1.25
ラデイガ
鹿毛 1969.5.18
種付け時活性値:0.75
Graustark
栗毛 1963.4.7
Ribot 1952.2.27
Flower Bowl 1952
Celia
黒鹿毛 1960.4.3
Swaps 1952.3.1
Pocahontas 1955.2.19
インターラーケン
芦毛 1966.2.9
仔受胎時活性値:1.50
サミーデイヴイス
黒鹿毛 1960
種付け時活性値:1.25
Whistler 1950
Samaria 1955
シルヴアーフアー
芦毛 1962
仔受胎時活性値:0.75
◆Abernant
芦毛 1946
種付け時活性値:1.75
Moyo
芦毛 1956
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Abernant4×4>

ユーセイフェアリー(1987.3.23)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
アズマハンター
(Bold Ruler系)
ラデイガ
(Ribot系)
サミーデイヴイス
(The Boss系)
Abernant
(Owen Tudor系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
アズマハンター 4.75 半弟ナリタタイシン
(No. 1-w シルヴアーフアー系)
初仔

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1992年の第35回阪神牝馬特別(GIII。阪神芝2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 3 ユーセイフェアリー 牝5 53 千田輝彦 2:06.2 49.8 414
[+4]
日迫良一 16
2 15 エルカーサリバー 牝3 55 山田泰誠 2:06.2 クビ 50.3 466
[+4]
田中良平 1
3 16 ヒガシマジョルカ 牝4 54 的場均 2:06.3 クビ 49.6 504
[0]
尾形充弘 8
4 9 ダンスダンスダンス 牝4 53 土肥幸広 2:06.7 2.1/2 49.9 450
[0]
柄崎孝 7
5 10 シスタートウショウ 牝4 57.5 角田晃一 2:07.1 2.1/2 50.1 480
[-6]
鶴留明雄 2

1992年の阪神牝馬特別。現在は4月に阪神芝1600mで行われる阪神牝馬S(GII)ですが、今は昔、暮れの阪神芝2000m開催だった頃。16頭立て16番人気、馬体も16頭中最軽量の414kgであっと言わせたのは、芦毛の5歳牝馬、ユーセイフェアリー。道中中団待機から、雨の稍重の馬場を内ラチ沿いで上手く推し進め、直線では最内で脚を伸ばすと、最後は1番人気のエルカーサリバー(1989.4.7)を「クビ」だけ封じました。鞍上の千田輝彦騎手のエスコートに応えてユーセイフェアリー、見事な重賞勝利でした。

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「同一牝系馬の連動する活躍」は、よくよく見られる現象ですけれど、ユーセイフェアリーが阪神牝馬特別を制した1週間後、3歳年下の半弟が、同じく「阪神芝2000mのGIIIレース」という舞台において、やはり出走馬中最軽量で重賞勝利を遂げました。

1992年の第9回ラジオたんぱ杯3歳S(GIII。阪神芝2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 1 ナリタタイシン 牡2 54 清水英次 2:05.8 49.7 422
[+6]
大久保正陽 5
2 4 マルカツオウジャ 牡2 54 河内洋 2:05.9 1/2 49.7 460
[+6]
田中耕太郎 2
3 6 サンエイキッド 牡2 54 安田隆行 2:06.2 2 50.0 460
[+6]
古川平 8
4 12 エアマジック 牡2 54 角田晃一 2:06.4 1.1/4 50.0 438
[-2]
渡辺栄 7
5 3 ファンドリリヴリア 牡2 54 村本善之 2:06.4 ハナ 50.4 440
[0]
高橋成忠 10

清水英次騎手の最後の重賞勝利でもあった、1992年のラジオたんぱ杯3歳S。Wikipediaの記事でも「英次の脚決めが終わった」という記述がありますが、その晩年は大久保正陽厩舎の若駒にレースを教える役目でも印象に残ります。ナリタタイシン(1990.6.10)もそうですが、ナリタブライアン(1991.5.3)のきんもくせい特別でも騎乗されていました。

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ユーセイフェアリーとナリタタイシン。0の理論的にこの姉弟に共通するのは、「5代血統表内にHyperion(1930.4.18)系種牡馬のブルー0のクロスを持つ」ということです。ただ、ユーセイフェアリーを配合された時分には、ブルー0の概念を発表されていませんでした。近時、ナリタタイシンの血統を診断された記事を閲覧する機会を得ましたので、その一部を引用しておきますと、、、

    母タイシンリリィは1勝馬で競走成績は平凡であったが、繁殖としては重賞勝ち馬のユーセイフェアリー(私の配合による種付け)

(中略)

    Alibhaiはどちらも数値がある。Alibhaiの父はハイペリオンであるが、本馬はAlibhaiのほかにハイペリオンの直仔が5代目に3頭いる。しかしKhaledがハイペリオンの”0の遺伝”を受けているので、ほかのすべてのハイペリオンを吸収し弊害を除去している。このKhaledによるハイペリオンの吸収作業によるおかげで、Alibhaiの5×5の弊害も大きなものではないと考えられる。

-KKベストセラーズ、「競馬最強の法則」1993年8月号、P127より引用-

意味合いとしては、本来は「ラディガの母父であるSwaps(1952.3.1)が、その父Khaled(1943)の0の遺伝を受けている」ということですね。ハイペリオンの吸収作業によるおかげで、Alibhaiの5×5の弊害も大きなものではないという部分の解釈の延長が、後のブルー0のクロスにつながったのでしょう。

ユーセイフェアリーが持つAbernant4×4のクロスについての解釈も伺ってみたかったものです。まま、母タイシンリリイの初仔だから、ということもあるやも知れませんね^^;

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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[ユーセイフェアリー(1987.3.23)の主な競走成績]

  1. 阪神牝馬特別(GIII)
  2. 中山牝馬S(GIII)、京都牝馬特別(GIII)
  3. 京都牝馬特別(GIII)、阪神牝馬特別(GIII)

通算34戦5勝、2着4回、3着6回。

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