National Treasure(ナショナルトレジャー) 牡 鹿毛 2020.3.17生 米国・Peter E. Blum Thoroughbreds, LLC生産 馬主・SF Racing LLC, Starlight Racing Et Al 米国・Bob Baffert厩舎
Quality Road 鹿毛 2006.3.23 種付け時活性値:1.25【13】 |
Elusive Quality 鹿毛 1993.1.27 |
★Gone West 鹿毛 1984.3.10 |
Mr. Prospector 1970.1.28 |
Secrettame 1978.3.15 | |||
Touch of Greatness 鹿毛 1986.4.30 |
Hero’s Honor 1980.4.28 | ||
Ivory Wand 1973.3.21 | |||
Kobla 鹿毛 1995.5.11 |
Strawberry Road 鹿毛 1979.9.28 |
Whiskey Road 1972.2.19 | |
Giftisa 1974.11.2 | |||
Winglet 鹿毛 1988.3.19 |
Alydar 1975.3.23 | ||
Highest Trump 1972.2.4 | |||
Treasure 鹿毛 2012.1.27 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
Medaglia d’Oro 黒鹿毛 1999.4.11 種付け時活性値:1.00【12】 |
El Prado 芦毛 1989.2.3 |
Sadler’s Wells 1981.4.11 |
Lady Capulet 1974.4.3 | |||
Cappucino Bay 鹿毛 1989.2.12 |
Bailjumper 1974.3.28 | ||
Dubbed In 1973.5.31 | |||
Proposal 栗毛 1997.2.11 仔受胎時活性値:1.50【14】 |
Mt. Livermore 栗毛 1981.4.21 種付け時活性値:1.75【15】 |
Blushing Groom 1974.4.8 | |
Flama Ardiente 1972.3.25 | |||
Lady of Choice 黒鹿毛 1992.3.30 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
Storm Bird 鹿毛 1978.4.19 種付け時活性値:1.25【13】 |
||
Chosen Lady 黒鹿毛 1987.5.15 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
<5代血統表内のクロス:Raise a Native5×5、Secretariat5×5、Northern Dancer5×5×5、Sir Ivor5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Quality Road (Mr. Prospector系) |
Medaglia d’Oro (Sadler’s Wells系) |
Mt. Livermore (Blushing Groom系) |
Storm Bird (Northern Dancer系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Mt. Livermore (Proposal) |
5.25 (【7】+【14】+【4】+【4】) |
(No. 4-c) |
4番仔? (4連産目?) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
人 気 |
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1 | 1 | National Treasure | 牡3 | 57.2 | John R Velazquez | 1:55.12 | Bob Baffert | 2 |
2 | 7 | Blazing Sevens | 牡3 | 57.2 | Irad Ortiz Jr | アタマ | Chad C Brown | 3 |
3 | 3 | Mage | 牡3 | 57.2 | Javier Castellano | 2 1/4 | Gustavo Delgado | 1 |
4 | 5 | Red Route One | 牡3 | 57.2 | Joel Rosario | 2 1/2 | Steven Asmussen | 4 |
5 | 2 | Chase The Chaos | せん3 | 57.2 | Sheldon Russell | 7 1/2 | Ed Moger Jr | 6 |
ピムリコ・ダート9.5ハロン、曇の良馬場、7頭立て。2年ぶりに米国三冠に帰って来たボブ・バファート調教師、その勝負強さはやはり「銀髪鬼」でした。
バファート師の三冠出走は21年のプリークネスSでメディーナスピリットが3着となって以来。同厩舎から今年のプリークネスSに出走するナショナルトレジャーが勝てば三冠レース通算16勝目で、プリークネスSの通算8勝は史上初となる。
2年ぶりに米三冠レース復帰のバファート師、馬主からの信頼揺らがず | JRA-VAN World – 海外競馬情報サイト
はい。調教師としてプリークネスS史上最多となる8勝目は果たされました。第122回のシルバーチャーム(1994.2.22)、第123回のReal Quiet(1995.3.7)、第126回のPoint Given(1998.3.27)、第127回のウォーエンブレム(1999.2.20)、第135回のLookin At Lucky(2007.5.27)、第140回のAmerican Pharoah(2012.2.2)、第143回のJustify(2015.3.28)、そして今回、第148回のNational Treasure。
米国の競馬は「逃げ先行馬が道中良い感じで進み直線でもバテずに頑張る」という印象もありますが、今回のプリークネスSはその最たるレースだったのかも知れません。終始ハナを譲らなかったNational Treasure、道中3、4番手で4分の3マイルあたりから良い感じで外から詰め寄ったBlazing Sevens(2020.2.19)、そのBlazing Sevensと同じような位置で構えていたケンタッキーダービー(米GI)馬Mage(2020.4.18)。
4角からピムリコ・ダートの直線382ヤード、およそ350mに向いた時には「番手の馬の感じが良い」とBlazing Sevensが勝利を収めるかに思いましたが、そうはさせなかったNational Treasure。内の水色の帽子と勝負服を背にした鹿毛に青いブリンカーのNational Treasure、外の青色の帽子と勝負服を背にしたBlazing Sevens。直線入り口からゴール地点まで20秒程の凌ぎ合いは米国が誇る名手どうしの叩き合いでもあり、National Treasureのジョン・ヴェラスケス騎手とBlazing Sevensのイラッド・オルティス・ジュニア騎手、共にプエルトリコを故郷とする先輩後輩が、互いのパートナーを鼓舞する好勝負となりました。そうして最後の最後で僅かに「アタマ」だけ抜け出したNational Treasure、グレードレース初勝利が”The Run for the Black-Eyed Susans”と相成りました。
National Treasureを第148代プリークネスS勝ち馬に導いたヴェラスケス騎手は、意外なことにプリークネスSは初制覇。通算6000勝以上を誇る「ザ・キャプテン」、ケンタッキーダービーはアニマルキングダム(2008.3.20)、Always Dreaming(2014.2.25)、Authentic(2017.5.5)で3勝、ベルモントS(米GI)はRags to Riches(2004.2.27)、Union Rags(2009.3.3)で2勝を挙げられていて、米国三冠で最後に残っていたのがプリークネスSでした。レース後、馬上でインタビューを受けられるヴェラスケス騎手のお顔を見て「あ、やっぱり歳食わはったなぁ」と感じてしまったのですが、確認してみればヴェラスケス騎手は1971年11月24日生まれで51歳。私が競馬を見始めた頃からですから、約30年間、ずっと変わらず超一線級のヴェラスケス騎手。その手腕、老練さを増してますます盛ん。サスガです。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
#National Treasureは前走サンタアニタダービー(GI)でPractical Move(2020.4.30)の4着からのプリークネスS1着となったのですが、そうなると「マンダリンヒーロー、やっぱり強ぇ」とも思います。日本馬も米国のダート競馬で見劣りすることなく走れるようになって来ていますし、これ、もうどの馬が1番強いか、ホントに分かんねえな^^;
##ヴェラスケス騎手のケンタッキーダービー優勝は、Medina Spirit(2018.4.5)の「失格」が無ければ4勝になっていました。