2019年のクラシック候補生を確認する(其の弐拾肆)

Pedigree

ラインカリーナ 牝 栃栗毛 2016.3.30生 浦河・日進牧場生産 馬主・大澤繁昌氏 美浦・武藤善則厩舎

ラインカリーナ(2016.3.30)の4代血統表
パイロ
黒鹿毛 2005.2.19
種付け時活性値:0.50
Pulpit
鹿毛 1994.2.15
A.P. Indy
黒鹿毛 1989.3.31
Seattle Slew 1974.2.15
Weekend Surprise 1980.4.8
Preach
鹿毛 1989.3.26
Mr. Prospector 1970.1.28
Narrate 1980.4.6
Wild Vision
鹿毛 1998.5.16
Wild Again
黒鹿毛 1980.5.22
Icecapade 1969.4.4
Bushel-n-Peck 1958.3.21
Carol’s Wonder
芦毛 1984.3.15
Pass the Tab 1978.3.29
Carols Christmas 1977.4.10
フェールクークー
栗毛 2005.4.22
仔受胎時活性値:0.50
アラムシャー
鹿毛 2000.4.18
種付け時活性値:1.00
★Key of Luck
黒鹿毛 1991.2.23
Chief’s Crown 1982.4.7
Balbonella 1984
Alaiyda
栗毛 1991.3.19
シャーラスタニ 1983.3.27
Aliysa 1986.2.11
ウッディークー
栗毛 1995.3.12
仔受胎時活性値:0.25
Woodman
栗毛 1983.2.17
種付け時活性値:0.75
Mr. Prospector 1970.1.28
プレイメイト 1975.4.12
ブリズントゥアウィン
栗毛 1988.4.15
仔受胎時活性値:1.50
Briartic
栗毛 1968.4.18
種付け時活性値:0.75
Reasonable Win
黒鹿毛 1972.5.12
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×4、Nearctic5×5>

ラインカリーナ(2016.3.30)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
パイロ
(Seattle Slew系)
アラムシャー
(Danzig系)
Woodman
(Mr. Prospector系)
Briartic
(Nearctic系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
アラムシャー 4.00
(No. 4-r)
5番仔
(5連産目)

2019年の第55回関東オークス(JpnII)。逃げて活路を見出す。前々走の小倉ダート1700mのくすのき賞を逃げて制していた4番人気のラインカリーナ、川崎ダート2100mの舞台を大外14番枠から逃げて、4角から直線では道中中団待機から勢い良く追い駆けて来た1番人気のマドラスチェック(2016.4.22)との一騎打ち。決勝点前、追われる側がしんどいはずも、二の脚三の脚が見事に決まって、ラインカリーナ。最後はマドラスチェックに2馬身差を着けての快勝。ラインカリーナの鞍上を務めた武藤雅騎手は、嬉しい重賞初制覇を、父である武藤善則調教師の管理馬で遂げられました。ラインカリーナ、その馬名意味は「冠名+りゅうこつ座」ということです。

さて、ラインカリーナの最優性先祖と判断した母父アラムシャーは現役時代に5勝を挙げ、その主な勝ち鞍に愛ダービー(GI)、”キング・ジョージ”(英GI)、愛ダービートライアル(GII)、ベレスフォードS(愛GIII)があります。愛ダービーでは同馬主のDalakhani(2000.2.16)に生涯唯一の敗北を与え、”キング・ジョージ”ではSulamani(1999.4.9)に3馬身半差の快勝と、3歳6月から7月にかけて強いところを見せました。

https://youtu.be/TUUYzT1zeHM&start=28
https://youtu.be/DJ2J6h1Yy4c&start=26

アラムシャー。その名を英字綴の「Alamshar」でWEB検索すると、ヨットの画像や動画が多くヒットします。アガ・カーン4世、5000万ドルの最高級ヨットに、自身が所有した名馬の名前を与えられたのでした。

*

ブレイキングドーン 牡 黒鹿毛 2016.4.23生 浦河・高昭牧場生産 馬主・前田幸貴氏 栗東・中竹和也厩舎

ブレイキングドーン(2016.4.23)の4代血統表

ヴィクトワールピサ
黒鹿毛 2007.3.31
種付け時活性値:0.00
ネオユニヴァース
鹿毛 2000.5.21
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ポインテッドパス
栗毛 1984.4.27
Kris 1976.3.23
Silken Way 1973
ホワイトウォーターアフェア
栗毛 1993.5.3
Machiavellian
黒鹿毛 1987.1.31
Mr. Prospector 1970.1.28
Coup de Folie 1982.4.2
Much Too Risky
栗毛 1982.2.8
Bustino 1971.4.14
Short Rations 1975
アグネスサクラ
鹿毛 2006.2.13
仔受胎時活性値:0.25
ホワイトマズル
鹿毛 1990.3.21
種付け時活性値:1.75
ダンシングブレーヴ
鹿毛 1983.5.11
Lyphard 1969.5.10
Navajo Princess 1974.3.31
Fair of the Furze
鹿毛 1982.6.15
Ela-Mana-Mou 1976.2.28
Autocratic 1974.4.22
アグネスパサー
鹿毛 2001.3.13
仔受胎時活性値:1.00
エルコンドルパサー
黒鹿毛 1995.3.17
種付け時活性値:1.25
Kingmambo 1990.2.19
サドラーズギャル 1989.4.29
アグネスセレーネー
栗毛 1996.3.10
仔受胎時活性値:1.00
トニービン
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:1.00
アグネスフローラ
鹿毛 1987.6.18
仔受胎時活性値:2.00

<5代血統表内のクロス:Halo4×5(父方)、Mr. Prospector4×5>

ブレイキングドーン(2016.4.23)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ヴィクトワールピサ
(Halo系)
ホワイトマズル
(Lyphard系)
エルコンドルパサー
(Mr. Prospector系)
トニービン
(ゼダーン系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ホワイトマズル
(Anne of Essex)
4.25 高祖母が桜花賞馬
(No. 1-l ヘザーランズ系)
3番仔
(3連産目)

2019年の第68回ラジオNIKKEI賞(GIII)。JRAの3歳重賞で唯一のハンデ戦である福島芝1800mのこのレース、折からの雨により不良馬場で行われた2019年の一戦を制したのは16頭立て3番人気、ハンデも上から3番目の55kgだったブレイキングドーン。道中は馬群後方の外側に構え、3角から4角で勢い良く脚を伸ばすと直線でも鋭く駆け、ゴールでは9番人気でハンデ54kgのマイネルサーパス(2016.5.6)に4分の3馬身差を着けての勝利。鞍上の田辺裕信騎手の落ち着いた好騎乗が光りました。ブレイキングドーン、その馬名意味は「夜明け、新時代」ということです。

では、以下にブレイキングドーンの近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

アグネスフローラ 1987.6.18 5勝 桜花賞(GI)ほか
|アグネスセレーネー 1996.3.10 0勝
||アグネスパサー 2001.3.13 0勝
|||アグネスサクラ 2006.2.13 3勝
||||ブレイキングドーン 2016.4.23 (本馬) ラジオNIKKEI賞(GIII)ほか
|アグネスフライト 1997.3.2 4勝 東京優駿(GI) 京都新聞杯(GII)ほか
|アグネスタキオン 1998.4.13 4勝 皐月賞(GI) 弥生賞(GII) ラジオたんぱ杯3歳S(GIII)

ブレイキングドーンの牝系は1号族l分枝系のヘザーランズ(1957)系。高祖母アグネスフローラ、その直仔にアグネスフライト&アグネスタキオン。言わずもがなのクラシック一族、ブレイキングドーンの5代母アグネスレディー(1976.3.25)が第40回優駿牝馬(現GI)の勝ち馬であり、この牝系から菊花賞(GI)勝ち馬が輩出されると「五大クラシック完全制覇」となります。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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