デインドリーム(2008.5.7)-凱旋門賞(仏GI)が100回を迎えるに当たり(No.10)-

Special feature

デインドリーム(Danedream) 牝 鹿毛 2008.5.7生 独国・Gestut Brummerhof生産 馬主・Gestut Burg Eberstein & T.Yoshida 独国・Peter Schiergen厩舎

デインドリーム(2008.5.7)の4代血統表
Lomitas
栗毛 1988.1.31
種付け時活性値:0.75【19】
Niniski
鹿毛 1976.2.15
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer 1961.5.27
Flaming Page 1959.4.24
Virginia Hills
鹿毛 1971.3.15
★Tom Rolfe 1962.4.14
Ridin’ Easy 1967.4.5
La Colorada
栗毛 1981.2.7
Surumu
栗毛 1974.2.26
★Literat 1965.3.10
Surama 1970.3.6
La Dorada
鹿毛 1974.3.11
Kronzeuge 1961.3.14
Love In 1966
Danedrop
鹿毛 1999.4.9
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
種付け時活性値:1.00【12】
Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Razyana
鹿毛 1981.4.18
His Majesty 1968.4.15
Spring Adieu 1974.5.10
Rose Bonbon
鹿毛 1984.2.20
仔受胎時活性値:1.50【14】
High Top
鹿毛 1969
種付け時活性値:1.50【14】
Derring-Do 1961
Camenae 1961
Lady Berry
栗毛 1970.4.3
仔受胎時活性値:1.25【13】
Violon d’Ingres
鹿毛 1959.5.2
種付け時活性値:0.50【10】
Moss Rose
栗毛 1963
仔受胎時活性値:1.50【6】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×4、Natalma(♀)5×5×5、Ribot5×5>

デインドリーム(2008.5.7)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Lomitas
(Nijinsky系)
デインヒル
(Danzig系)
High Top
(Dante系)
Violon d’Ingres
(Tourbillon系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
High Top 6.25 or 4.25 キンシャサノキセキと同牝系
(No. 14)
5番仔
(5連産目)

*

2011年の第90回凱旋門賞(仏GI。ロンシャン芝2400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 15 デインドリーム 牝3 54.5 Andrasch Starke 2:24.49 P Schiergen 10
2 13 Shareta 牝3 54.5 Thierry Jarnet 5 A De Royer-Dupre 14
3 8 Snow Fairy 牝4 58 Frankie Dettori クビ Ed Dunlop 8
4 6 So You Think 牡5 59.5 Seamie Heffernan 1/2 A P O’Brien 2
5 2 St Nicholas Abbey 牡4 59.5 Joseph O’Brien 短クビ A P O’Brien 13

デインドリーム。本記事のアップ日のちょうど10年前、2011年10月2日に行われた第90回凱旋門賞。当年の7月のベルリン大賞(独GI)を5馬身差、9月のバーデン大賞(独GI)を6馬身差で制して凱旋門賞に挑んだ3歳牝馬デインドリーム。16頭立ての10番人気と戦前の人気は低かったものの強い者が勝つのではない、勝った者が強いのだというのが勝負事。図らずも独国のサッカー選手である「皇帝」フランツ・ベッケンバウアーが残した名言を引く形となりましたが、独国生まれの独国調教馬デインドリーム、独国の名手アンドレアシュ・シュタルケ騎手のエスコートに応えて、凱旋門賞も5馬身差でぶっこ抜きました。その勝ち時計2分24秒49は1997年の第76回を制したパントレセレブル(1994.3.17)が持っていた2分24秒60を破るレースレコードタイム。

日本に輸入された凱旋門賞馬を辿る(其の漆)-パントレセレブル(1994.3.17)&マリエンバード(1997.5.26)-
パントレセレブル(Peintre Celebre) 牡 栗毛 1994.3.17生 米国・Allez France Stables生産 馬主・Daniel Wildenstein 仏国・Andre Fabre厩舎マリエンバード(Marienbard) 牡 鹿毛 1997.5.26生 愛国・Saif Ali生産 馬主・Godolphin Racing 英国・Michael Jarvis厩舎→Saeed bin Suroor厩舎

また独国調教馬の凱旋門賞制覇は1975年の第54回のStar Appeal(1970.5.12)以来36年ぶりのことであり、独国生産馬の凱旋門賞制覇は史上初の出来事。そしてまた、凱旋門賞の3日前の9月29日にデインドリームの馬主権利を半分取得された吉田照哉さんの、見事な馬喰ぶりが改めて浮き彫りになったのでした。うーむ、サスガ^^;

デインドリームは凱旋門賞の次走で第31回ジャパンカップ(GI)を走り1番人気6着。翌2012年の4歳時には”キング・ジョージ”(英GI)で勝利を収め「凱旋門賞と”キング・ジョージ”の2レースを制した初めての牝馬」となりました。ついで述べれば独国調教馬による”キング・ジョージ”制覇も初めてのことでした。

デインドリームは吉田さんが馬主権利を半分持たれていることもあり、現役引退後はすぐに社台ファームで繁殖牝馬入りするのかと思っていましたが、繁殖牝馬としての輸入は昨年2020年12月で今年2021年から供用されており、5月20日にLe Havre(2006.2.4)の牝駒を産んでいます。社台スタリオンステーションの優良種牡馬陣のうち、どの種牡馬がお相手として選ばれのか気になるところですけれど、良い仔が生まれるのを期待したいものです。ちなみに牝馬の凱旋門賞馬の輸入は、1972年の第51回を制したサンサン(1969.4.9)以来2頭目です。

日本に輸入された凱旋門賞馬を辿る(其の参)-サンサン(1969.4.9)&ラインゴールド(1969.5.11)-
サンサン(San San) 牝 黒鹿毛 1969.4.9生~1994.11.20没 米国・Harry F. Guggenheim生産 馬主・Countess Batthyany 仏国・Angel Penna, Sr.厩舎ラインゴールド(Rheingold) 牡 黒鹿毛 1969.5.11生~1990.3.16没 愛国・Dr. James Russell生産 馬主・Henry K. Zeisel 英国・Barry Hills厩舎

*

[デインドリーム(2008.5.7)の主な競走成績]

  1. 凱旋門賞(仏GI)、”キング・ジョージ”(英GI)、バーデン大賞(独GI)2回、ベルリン大賞(独GI)、伊オークス(GII)、バーディシェンウンターネーメン大賞(独GII)
  2. 伊ダービー(GII)、ヴィンターケーニギン賞(独GIII)

通算17戦8勝、3着4回。

*

という訳で、

凱旋門賞(仏GI)が100回を迎えるに当たり
No. 馬名
(生年月日)
[F No.]
母の
何番仔?
[料の遺伝]
4代血統構成
母父 祖母父 曾祖母父
1 Ribot
(1952.2.27)

[4-l]
5番仔?
(3連産目?)
[5.50]
Tenerani
(Rabelais系)
★El Greco
(Pharos系)
Papyrus
(Rock Sand系)
Buchan
(Sundridge系)

2

Molvedo
(1958)

[16-b]
6番仔?
(2連産目?)
[5.00]
Ribot
(Rabelais系)
Nakamuro
(Pharos系)
Pilade
(Hurry On系)
Tetrameter
(The Tetrarch系)
3 Sea-Bird
(1962.3.8)

[2-n]
3番仔?
(2連産目?)
[5.00]
Dan Cupid
(Native Dancer系)
Sicambre
(Prince Bio系)
Maurepas
(Teddy系)
Biribi
(Rabelais系)
3+α Allez France
(1970.5.24)

[1-s]
2番仔?
(2連産目?)
[4.00]
Sea-Bird
(Native Dancer系)
Hail to Reason
(Turn-to系)
War Admiral
(Man o’ War系)
Black Toney
(Himyar系)
4 Mill Reef
(1968.2.23)

[22-d]
2番仔?
[5.00]
Never Bend
(Nasrullah系)
Princequillo
(Prince Rose系)
Count Fleet
(Sundridge系)
Hyperion
(Gainsborough系)
5 Alleged
(1974.5.4)

[2-s]
初仔?
[6.00]
Hoist the Flag
(Ribot系)
Prince John
(Princequillo系)
Determine
(Hyperion系)
War Admiral
(Man o’ War系)
6 All Along
(1979.4.17)

[1-d]
5番仔?
[5.75]
ターゴワイス
(Round Table系)
Vieux Manoir
(Brantome系)
Coastal Traffic
(Hyperion系)
Prince Rose
(St. Simon系)
7 Sagace
(1980.5.26)

[16-c]
3番仔?
(3連産目?)
[5.25]
Luthier
(Clarion系)
Chaparral
(Brantome系)
Pantheon
(Teddy系)
Ticino
(Sterling系)
8 Rainbow Quest
(1981.5.15)

[14-f]
2番仔
(2連産目)
[3.75]
Blushing Groom
(Red God系)
Herbager
(Son-in-Law系)
★Raise a Native
(Native Dancer系)
Mossborough
(Nearco系)
8+α Saumarez
(1987.3.28)

[16-a]
3番仔?
(3連産目?)
[5.00 or 3.00]
Rainbow Quest
(Blushing Groom系)
Welsh Pageant
(Owen Tudor系)
Hyperion
(Gainsborough系)
◆Nasrullah
(Nearco系)

9

Urban Sea
(1989.2.18)

[9-h]
5番仔?
(5連産目?)
[4.50]
Miswaki
(Mr. Prospector系)
Lombard
(Teddy系)
Espresso
(Blenheim系)
Birkhahn
(Alchimist系)

10

デインドリーム
(2008.5.7)

[14]
5番仔
(5連産目)
[6.25]
Lomitas
(Nijinsky系)
デインヒル
(Danzig系)
High Top
(Dante系)
Violon d’Ingres
(Tourbillon系)

と辿って参りました「凱旋門賞(仏GI)が100回を迎えるに当たり」の記事群も、今回のデインドリームの記事を以て終了でございます。発作的な集中連載にお付き合いいただき、誠に有り難うございました。

第100回凱旋門賞の発走は、明日2021年10月3日の日曜日、日本時間の23時5分。果たして日本調教馬による悲願の凱旋門賞初制覇となるのか、あるいは日本生産の愛国調教馬による勝利となるのか、はたまた欧州勢の優勝となるのか。レースを本当に楽しみに待ちたいと思います(^^)

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。