カルティエ賞年度代表馬を辿る(其の拾壱)-ファンタスティックライト(1996.2.13)-

Horse of the Year

ファンタスティックライト(Fantastic Light) 牡 鹿毛 1996.2.13生 米国・Gainsborough Farm Inc. 生産 馬主・Maktoum bin Rashid Al Maktoum→Godolphin Stables 英国・Sir Michael Stoute厩舎→UAE・Saeed bin Suroor厩舎

ファンタスティックライト(1996.2.13)の4代血統表
Rahy
栗毛 1985.2.18
種付け時活性値:0.50
Blushing Groom
栗毛 1974.4.8
Red God
栗毛 1954.2.15
Nasrullah 1940.3.2
Spring Run 1948
Runaway Bride
鹿毛 1962
Wild Risk 1940
Aimee 1957
Glorious Song
鹿毛 1976.4.22
Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Ballade
黒鹿毛 1972.3.10
Herbager 1956.4.19
Miss Swapsco 1965.2.25
Jood
鹿毛 1989.4.17
仔受胎時活性値:1.50
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
種付け時活性値:1.25
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Flaming Page
鹿毛 1959.4.24
Bull Page 1947
Flaring Top 1947
Kamar
鹿毛 1976.5.13
仔受胎時活性値:1.00
Key to the Mint
鹿毛 1969.3.9
種付け時活性値:1.50
Graustark 1963.4.7
Key Bridge 1959.4.10
Square Angel
鹿毛 1970.4.4
仔受胎時活性値:1.25
★Quadrangle
鹿毛 1961.4.16
種付け時活性値:0.00
Nangela
鹿毛 1965.4.19
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Nearco5×5、Menow5×5、Almahmoud(♀)5×5、Cohoes5×5、Nearctic4×5(母方)>

ファンタスティックライト(1996.2.13)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Rahy
(Blushing Groom系)
Nijinsky
(Northern Dancer系)
Key to the Mint
(Ribot系)
Quadrangle
(Blenheim系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Key to the Mint
(Key Bridge)
4.75 近親に重賞勝ち馬多数
(No. 14-c)
3番仔?
(3連産目?)

*

第42回マンノウォーS(米GI。ベルモントパーク芝11F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 1 ファンタスティックライト 牡4 57.2 J D Bailey 2:17.44 Saeed bin Suroor 1
2 8 Ela Athena 牝4 55.8 Mike E Smith 1 Michael Jarvis 7
3 3 Drama Critic 牡4 57.2 John R Velazquez クビ Mark Hennig 6
4 4 John’s Call せん9 57.2 J-L Samyn 2 Thomas H Voss 2
5 2 Gritty Sandie せん4 57.2 Edgar S Prado アタマ James J Toner 5

*

第14回香港カップ(GI。シャティン芝2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 11 ファンタスティックライト 牡4 57.2 Frankie Dettori 2:02.20 Saeed bin Suroor 1
2 3 Greek Dance 牡5 57.2 Johnny Murtagh 1 3/4 Sir Michael Stoute 3
3 7 Jim And Tonic せん6 57.2 Gerald Mosse 短アタマ F Doumen 2
4 1 Forbidden Apple 牡5 57.2 J Santos 1 1/2 Christophe Clement 6
5 14 Elle Danzig 牝5 55.8 Darryll Holland クビ A Schutz 10

*

第40回タタソールズゴールドC(愛GI。カラ芝10F110y)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 1 ファンタスティックライト 牡5 57.2 Frankie Dettori 2:13.40 Saeed bin Suroor 1
2 6 Golden Snake 牡5 57.2 Pat Eddery クビ John Dunlop 3
3 4 Kalanisi 牡5 57.2 Kieren Fallon 3 Sir Michael Stoute 2
4 5 Give The Slip 牡4 57.2 Richard Hills 1 Saeed bin Suroor 6
5 3 Bach 牡4 57.2 Mick Kinane 7 A P O’Brien 5

*

第108回プリンスオブウェールズS(英GI。アスコット芝10F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 2 ファンタスティックライト 牡5 57.2 Frankie Dettori 2:04.40 Saeed bin Suroor 2
2 9 Kalanisi 牡5 57.2 Kieren Fallon 2 1/2 Sir Michael Stoute 1
3 5 Hightori 牡4 57.2 Gerald Mosse 3/4 P Demercastel 4
4 4 Observatory 牡4 57.2 Richard Hughes 1 1/4 John Gosden 3
5 6 Give The Slip 牡4 57.2 Richard Hills 3 Saeed bin Suroor 6

*

第26回愛チャンピオンS(GI。レパーズタウン芝10F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 2 ファンタスティックライト 牡5 59.0 Frankie Dettori 2:01.80 Saeed bin Suroor 2
2 4 Galileo 牡3 55.8 Mick Kinane アタマ A P O’Brien 1
3 7 Bach 牡4 59.0 Seamie Heffernan 6 A P O’Brien 3
4 3 Give The Slip 牡4 59.0 Richard Hills 4 Saeed bin Suroor 4
5 1 Ice Dancer 牡3 55.8 P J Scallan 6 A P O’Brien 7

*

第18回ブリーダーズカップ・ターフ(米GI。ベルモントパーク芝12F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 2 ファンタスティックライト 牡5 57.2 Frankie Dettori 2:24.36 Saeed bin Suroor 1
2 12 Milan 牡3 54.9 Mick Kinane 3/4 A P O’Brien 4
3 8 Timboroa 牡5 57.2 Edgar S Prado 5 3/4 Robert Frankel 5
4 3 Blazing Fury せん3 54.9 Corey S Nakatani 3/4 James J Toner 8
5 11 Hap 牡5 57.2 J D Bailey 3 1/4 William Mott 3

*

2000年の第20回ジャパンカップ(GI)において、テイエムオペラオー(1996.3.13)の強さを「Crazy Strong!!」と称えられたランフランコ・デットーリ騎手。自身の騎乗馬も3着と頑張りましたが、その際の相棒がファンタスティックライト。

そんなファンタスティックライトとデットーリ騎手は、翌2001年の第4回ドバイシーマクラシック(当時UAE・GII。現UAE・GI)でも、ステイゴールド(1994.3.24)と武豊騎手の鬼追い込みに屈して2着。

けれど、日本馬に対する2度の敗戦がファンタスティックライトの「何か」に火を着けたのか、第4回ドバイシーマクラシックより後のレースは、ファンタスティックライト自身が、「Crazy Strong!!」と思える強さを発揮し続けました。

特に第26回愛チャンピオンSにおけるGalileo(1998.3.30)との一騎打ちは目を見張ります。最後の直線は他馬を置き去りにして完全に2頭のマッチレース。内のロイヤルブルーの勝負服と5歳の鹿毛馬、外の濃紺の勝負服と3歳の鹿毛馬より7ポンドも重い斤量もなんのその、アタマだけ振り切ったところが決勝点。どんだけ強いねん、ファンタスティックライト^_^;

押しも押されぬ超一流馬まで登り詰めたファンタスティックライト。引退レースとなった第18回ブリーダーズカップ・ターフも、第225回英セントレジャーS(GI)勝ち馬Milan(1998.3.8)を抑えて、ベルモントパーク芝12Fを2分24秒36のレコードで駆け、有終の美を飾りました。

そうして、ファンタスティックライト。2001年のカルティエ賞年度代表馬および最優秀古馬、併せてエクリプス賞最優秀芝牡馬に輝いたのでした。

 

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

*

[ファンタスティックライトの主な競走成績]

  1. ブリーダーズカップ・ターフ(米GI)、愛チャンピオンS(GI)、プリンスオブウェールズS(英GI)、マンノウォーS(米GI)、タタソールズゴールドC(愛GI)、香港カップ(GI)、グレートヴォルティジュールS(英GII)、ドバイシーマクラシック(UAE・GIII)、サンダウンクラシックトライアルS(英GIII)
  2. “キング・ジョージ”(英GI)2回、コロネーションC(英GI)、プリンスオブウェールズS(英GII)、ドバイシーマクラシック(UAE・GII)
  3. ジャパンカップ(GI)、エクリプスS(英GI)

通算25戦12勝、2着5回、3着3回。

<参考WEB>

タイトルとURLをコピーしました