Soreanga(ソレアンガ。2023.5.13)-第168回ディアナ賞(独GI)の勝ち馬-

Result

Soreanga(ソレアンガ) 牝 栗毛 2023.5.13生 独国・Stiftung Gestüt Fährhof生産 馬主・Gestüt Fährhof 独国・Andreas Wöhler厩舎

Soreanga(2023.5.13)の4代血統表
Siyouni
鹿毛 2007.2.14
種付け時活性値:1.75【15】
Pivotal
栗毛 1993.1.19
Polar Falcon
黒鹿毛 1987.6.1
Nureyev 1977.5.2
Marie D’Argonne 1981.3.21
Fearless Revival
栗毛 1987.3.3
Cozzene 1980.5.8
Stufida 1981.3.12
Sichilla
鹿毛 2002.2.28
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Slipstream Queen
鹿毛 1990.6.2
Conquistador Cielo 1979.3.20
Country Queen 1975.3.26
Saltita
栗毛 2011.3.6
仔受胎時活性値:0.75【11】
Galileo
鹿毛 1998.3.30
種付け時活性値:1.00【12】
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Urban Sea
栗毛 1989.2.18
Miswaki 1978.2.22
Allegretta 1978.3.10
Salontasche
鹿毛 2000.3.12
仔受胎時活性値:0.50【10】
Dashing Blade
鹿毛 1987.3.1
種付け時活性値:1.00【12】
Elegant Air 1981.4.8
Sharp Castan 1977.4.23
Salonrolle
鹿毛 1993.3.17
仔受胎時活性値:1.50【6】
Tirol
黒鹿毛 1987.3.16
種付け時活性値:1.25【5】
Salesiana
鹿毛 1973.1.3
仔受胎時活性値:0.75【19】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5×4、Special(♀)5×5、Mr. Prospector5×5>

Soreanga(2023.5.13)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Siyouni
(Nureyev系)
Galileo
(Sadler’s Wells系)
Dashing Blade
(Mill Reef系)
Tirol
(Forli系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Siyouni
(Sichilla)
3.50
(【11】+【10】+【6】+【19】)
半兄が仏GI3着馬
(No. 16-c)
5番仔?

*

2026年の第168回ディアナ賞(独GI。デュッセルドルフ芝2200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 2 Soreanga 牝3 58 Eduardo Pedroza 2:12.42 A Wöhler 3
2 1 Lapotheose 牝3 58 Alexis Pouchin 3 1/2 Y Barberot 1
3 8 Noble Lips 牝3 58 Benjamin Marie 3 Andreas Suborics 9
4 3 Gua Lipa 牝3 58 Antoine Hamelin 1/2 Andreas Suborics 4
5 7 Lady Evi 牝3 58 David Liska ハナ A Wöhler 6

2026年の第168回ディアナ賞。北半球の競馬主要国における「オークス」のオーラスを飾るのはジャーマンオークスことディアナ賞。

デュッセルドルフ芝2200m、15頭立て。ゲートが開き、全馬一斉のスタート。1番人気のサンタラリ賞(仏GII)勝ち馬Lapotheose(2023.2.20)が好発から前を伺い、Soreangaも二の脚を使って前方へ。外からChistaやGua Lipaが押してハナを奪いに上がり、第1コーナー手前では後方集団でWintersonne(2023.2.3)やIsfana(2023.3.9)など数頭が外へ振られるごちゃつきが発生しました。

第1コーナーを回ると芦毛に白いブリンカーを着けたChista(2023.2.6)が先頭に立ちました。2番手にGua Lipa(2023.1.7)、最内の3番手をSoreangaはキープ。Soreangaの外にBelieve in Me(2023.3.25)がつけ、その直後の好位に人気馬Lapotheoseが追走。Soreangaは終始ラチ沿いの絶好位で無駄なく脚を溜める形となりました。三角形のおにぎり型のコースにおける、2つ目のコーナーから折り返しを駆けた馬群。小さな順位の入れ替わりはあるものの、大きな隊列の変化は無く、グラーフェンベルクの森の緑を左手に見ながら最終コーナーへと向かいました。

最後の直線500mに入ると、逃げたChistaに外からGua Lipaが並びかけ、さらに外からはLady Evi(2023.2.18)、Lapotheose、Night Breath(2023.4.23)が進出を開始。そうして馬群が左右に広がった瞬間、内側に1頭分だけできたスペースをSoreangaが見逃さず、そこ突いて抜け出しにかかると一気に先頭に躍り出ました。外からLapotheoseが猛追を見せましたが、完全に抜け出したSoreangaの脚色は衰えず、その差は縮まらず。完璧なレース運びを見せたSoreangaは後続を突き放し、2着のLapotheoseに3馬身差を着けたところがデュッセルドルフ芝2200mのゴールポスト。栗毛の流星の背にいた、黄色の帽子に「黄、黒袖」の勝負服をまとったエドワード・ペドロサ騎手が派手に左腕を振り下ろすアクションを見せたという結末でした。

*

Soreangaはディアナ賞がグループレース初制覇となりました。通算では5戦3勝、2着1回。鞍上のペドロサ騎手はPenelopa(2010.2.8)、ターフドンナ(2012.5.1)、セリエンホルデ(2013.3.23)、Palmas(2018.3.3)、そしてSoreangaとディアナ賞5勝。ターフドンナはエリザベスタワー(2018.1.23)の母、セリエンホルデはシュネルマイスター(2018.3.23)の母ですね。管理されるアンドレアス・ヴェーラー調教師はフィオドラ(2011.1.24)、ターフドンナ、セリエンホルデ、Palmas、トスカーナベル(2019.1.25)、そしてSoreangaとディアナ賞6勝。フィオドラで初勝利を遂げられた際の鞍上はミルコ・デムーロ騎手で、フィオドラはセントライト記念(GII)3着のレッドバンデ(2022.3.14)の母ですね。またヴェーラー師は今年の独ダービー(GI)をDardanos(2023.5.8)で制されていますので、独ダービーとディアナ賞の同一年制覇となりました。そしてオーナーブリードである独国の名門フェアホフ牧場はLeticia(1977.2.15)、Padang(1982.4.9)、Comprida(1983.5.12)、Longa(1989.4.9)、Risen Raven(1991.3.22)に続いてSoreangaが32年ぶり6勝目。ディアナ賞がGI昇格したのは2001年からですので、GIとなってからは初優勝でした。皆様、おめでとうございました。

近年、ディアナ賞勝ち馬について記しますと「大社台グループが繁殖牝馬として輸入するよね」という感も強まります。上段で紹介した馬たちを見てもフィオドラ、ターフドンナ、セリエンホルデ、トスカーナベルと4頭が繁殖牝馬として導入されています。今回のディアナ賞を制したSoreangaはボトムラインが16号族c分枝系、いわゆるシュレンダーハン牧場のSラインであり、6代母がSuleika(1954)。日本に縁が深い名前が見えますね。ビワハイジ(1993.3.7)ブエナビスタ(2006.3.14)&ジョワドヴィーヴル(2009.5.13)の母仔やマンハッタンカフェ(1998.3.5)サリオス(2017.1.23)、そして上述のセリエンホルデとシュネルマイスターの母仔もこの牝系から輩出されています。むぅ、Soreangaの牝系を思いますと、もしかしたら日本から独国にお金が動くかもしれませんね。……いや、サスガにフェアホフ牧場は手放さないでしょうか^^;

またヴェーラー師の「独ダービーとディアナ賞の同一年制覇」について上述しましたが、東西独国統一後の1991年以後に行われた独ダービーとディアナ賞において、同一年制覇を果たした調教師を確認してみますと、

独ダービーとディアナ賞の同一年制覇を果たした調教師(1991年以後)
No. 調教師 独ダービー勝ち馬 ディアナ賞勝ち馬
1 1994 ハインツ・イエンチ Laroche
(1991.4.10)
Risen Raven
(1991.3.22)
2 1995 ハロ・レンメルト All My Dreams
(1992.2.26)
Centaine
(1992.2.15)
3 1998 アンドレアス・シュッツ Robertico
(1995.4.4)
Elle Danzig
(1995.4.23)
4 2002 アンドレアス・シュッツ Next Desert
(1999.2.25)
Salve Regina
(1999.3.1)
5 2003 アンドレアス・シュッツ Dai Jin
(2000.2.4)
Next Gina
(2000.3.2)
6 2004 アンドレアス・シュッツ Shirocco
(2001.4.10)
Amarette
(2001.2.6)
7 2008 ペーター・シールゲン Kamsin
(2005.4.7)
Rosenreihe
(2005.1.29)
8 2016 アンドレアス・ヴェーラー Isfahan
(2013.3.5)
セリエンホルデ
(2013.3.23)
9 2026 アンドレアス・ヴェーラー Dardanos
(2023.5.8)
Soreanga
(2023.5.13)

いずれ違わぬ独国の名伯楽たち。4000勝調教師としておなじみのハインツ・イエンチ調教師の名前が最初に現れますが、LarocheはLando(1990.1.23)の半弟ですね。ハロ・レンメルト調教師は騎手としてもAthenagoras(1970.3.17)で独ダービーを制した名手でした。名前が4回登場するアンドレアス・シュッツ調教師は2002年から2004年の3年連続が圧巻ですね。現在は香港で調教師を務められています。ペーター・シールゲン調教師は当代の独国を代表する調教師の一角で、デインドリーム(2008.5.7)を管理されていたことでも知られています。そうしてヴェーラー師。独ダービーとディアナ賞の同一年制覇は10年ぶり2回目となりました。Isfahanの記事が残っているということで、この辺境サイトも10年やっているとなりますと、時は流れましたm(_ _)m

第147回独ダービー(GI)の勝ち馬。
Isfahan 牡 栗毛 2013.3.5生 独国・Rennstall Wohler生産 馬主・Darius Racing 独国・Andreas Wohler厩舎 Isfahan(2013.3.5)の4代血統表 Lord of Englan...
Dardanos(ダルダノス。2023.5.8)-第157回独ダービー(GI)の勝ち馬-
Dardanos(ダルダノス。2023.5.8)-第157回独ダービー(GI)の勝ち馬-

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

ソレアンガが独オークス快勝、ヴェーラー師はダービーとのダブル達成 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
現地2日、独デュッセルドルフ競馬場でG1独オークス(3歳牝馬、芝2200m)が行われ、E.ペドロサ騎乗の地元馬ソレアンガが1番人気に推されていたフランス調教馬ラポテオーズらに快勝した。 内寄りの枠か

#まったくの余談なのですが、本稿を作成していた時にたまたま流れていたYouTube、イギリス人の方が今は亡きダイアナ妃を語っていた動画でした。

タイトルとURLをコピーしました