タレンティドガール(1984.4.27)-GI1勝馬を辿る。再び(No. 6)-

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タレンティドガール 牝 鹿毛 1984.4.27生~2008.11.13没 静内町・千代田牧場生産 馬主・飯田 政子氏 美浦・栗田 博憲厩舎

タレンテイドガール(1984.4.27)の4代血統表
リマンド
栗毛 1965.2.16
種付け時活性値:0.50【18】

Alcide
鹿毛 1955.6.6
Alycidon
栗毛 1945.3.15
Donatello 1934
Aurora 1936
Chenille
黒鹿毛 1940
King Salmon 1930
Sweet Aloe 1935
Admonish
芦毛 1958
Palestine
芦毛 1947
Fair Trial 1932
Una 1930
Warning
栗毛 1950
Chanteur 1942
Vertencia 1945
チヨダマサコ
鹿毛 1977.4.3
仔受胎時活性値:1.50【6】
ラバージヨン
栗毛 1971.2.23
種付け時活性値:1.25【5】
Damascus
鹿毛 1964.4.14
Sword Dancer 1956.4.24
Kerala 1958.5.12
Evening Primrose
鹿毛 1964
Nashua 1952.4.14
Blue Grotto 1957.4.29
ミスオーハヤブサ
鹿毛 1973.3.11
仔受胎時活性値:0.75【3】
パーソロン
鹿毛 1960
種付け時活性値:1.00【12】
Milesian 1953
Paleo 1953
ワールドハヤブサ
栗毛 1967.3.30
仔受胎時活性値:1.25【5】
ダイハード
栃栗毛 1957
種付け時活性値:0.25【9】
オーハヤブサ
黒鹿毛 1959.3.3
仔受胎時活性値:1.75【7】

<5代血統表内のクロス:My Babu5×5(母方)>

タレンテイドガール(1984.4.27)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
リマンド
(Blenheim系)
ラバージヨン
(Damascus系)
パーソロン
(My Babu系)
ダイハード
(Never Say Die系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ラバージヨン
(Damascus)
5.25
(【6】+【3】+【5】+【7】)
半兄ニツポーテイオー
(No. 12 ビユーチフルドリーマー系)
3番仔
(3連産目)

*

1987年の第12回エリザベス女王杯(GI。京都芝2400m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
推定
上り
馬体重
[増減]
調教師
1 6 タレンティドガール 牝3 55 蛯沢 誠治 2:29.3 9-9-7-5 47.6 416
[+2]
栗田 博憲 4
2 14 マックスビューティ 牝3 55 田原 成貴 2:29.6 2 9-9-7-3 47.9 486
[-8]
伊藤 雄二 1
3 10 トップコート 牝3 55 田島 良保 2:30.3 4 1-1-1-1 49.3 454
[-4]
鶴留 明雄 5
4 12 ダイナシルエット 牝3 55 安田 富男 2:30.5 1 1/2 14-16-10-9 48.7 454
[-6]
松山 康久 2
5 7 ストロングレディー 牝3 55 的場 均 2:31.1 3 1/2 4-3-3-3 49.9 458
[0]
内藤 一雄 3
1987年の第12回エリザベス女王杯(GI。京都芝2400m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
13.0 – 11.5 – 12.3 – 13.1 – 12.9 – 12.9 – 12.7 – 12.6 – 12.0 – 12.0 – 11.9 – 12.4
ラップの
累計タイム
13.0 – 24.5 – 36.8 – 49.9 – 1:02.8 – 1:15.7 – 1:28.4 – 1:41.0 – 1:53.0 – 2:05.0 – 2:16.9 – 2:29.3
上り 4F 48.3 – 3F 36.3

【天候・馬場】1987年11月15日、京都競馬場。秋の陽光が差し込む中、芝コースは絶好の良馬場で開催されました。2400mの牝馬限定戦、出走頭数は20頭でした。1番人気は単勝1.2倍、8連勝中で圧倒的な支持を集めた6枠14番マックスビューティ(1984.5.3)(田原成貴騎手)。続いて2番人気に5枠12番 ダイナシルエット(1984.4.12)(安田富男騎手)、3番人気に3枠7番 ストロングレディー(1984.4.26)(的場均騎手)が並びました。

【スタート~道中】ゲートが開くと、ほぼ揃ったスタートから各馬が前を窺いました。先手を主張したのは4枠10番 トップコート(1984.6.16)(田島良保騎手)。迷わずハナを奪い、レースの主導権を握りました。2番手には7枠16番 エイシングレシャス(1984.4.26)(西浦勝一騎手)、3番手の内に1枠1番 シンウインド(1984.5.3)(村本善之騎手)が続きました。

注目のマックスビューティは、馬群のちょうど真ん中、中団9番手付近の好位を追走しました。その直後、女王を徹底的にマークするように位置を取ったのが、3枠6番 タレンティドガール(1984.4.27)(蛯沢誠治騎手)でした。鹿毛の馬体が、有力馬を射程圏に入れながら静かにリズムを刻みました。

【勝負どころ(3~4コーナー)】向こう正面から3コーナーの坂に差し掛かっても、トップコートが依然として先頭をキープしました。先行集団の7枠17番 メジロストーク(1984.3.26)(清水英次騎手)らが前を追う中、坂の下りでレースが動きました。外目からマックスビューティを駆る田原騎手の手が動き始め、馬群の外を回って力強く進出を開始しました。タレンティドガールもその動きを逃さず、マックスビューティのさらに外側へ進路を切り替え、抜群の手応えで最終コーナーを回りました。

【直線・結末】京都競馬場の直線、粘るトップコートに対し、馬場の真ん中からマックスビューティが襲いかかりました。残り200m付近、マックスビューティが一度は完全に先頭に躍り出ました。悲願の牝馬三冠達成が目前に迫ったかと思われたその瞬間、さらに外から強烈な脚で伸びてくる一頭がいました。タレンティドガールでした。

極限まで脚を溜めていたタレンティドガールは、逃げ粘るトップコートと、先に抜け出したマックスビューティを並ぶ間もなく交わし去りました。ゴール前では後続を引き離し、2分29秒3のタイムで先頭ゴールイン。見事に三冠阻止を果たしました。

2馬身差の2着にマックスビューティ。そこから4馬身離れた3着には、最後まで逃げ粘ったトップコートが入線しました。4着にダイナシルエット、5着にはストロングレディーが続き、上位人気馬が掲示板を確保する結果となりました。

※レース回顧パートは、AI(Gemini)を活用してレース動画から客観的に描写しています。

当時8連勝中であった「究極の美しさ」マックスビューティ、規定事実と思われた牝馬三冠を「才媛」タレンティドガールが打ち破った1987年のエリザベス女王杯。タレンティドガールの兄ニッポーテイオー(1983.4.21)が前々週に行われた天皇賞・秋(GI)を制して悲願のGI初勝利を遂げたと思ったら、2週間後に妹がGI初制覇と共に大仕事を遂げたという図式でした。

この「兄が天皇賞・秋を勝ち、2週間後に妹がエリザベス女王杯を勝つ」という例はニッポーテイオーとタレンティドガールが初めてだったのですが、翌1988年にはタマモクロス(1984.5.23)とミヤマポピー(1985.5.26)兄妹が続き、1995年にはサクラチトセオー(1990.5.11)サクラキャンドル(1992.4.9)兄妹が果たしました。

「同一牝系馬の連動する活躍」の極みのような、賢兄賢妹たちによるGI連勝劇。それを最初に成したタレンティドガール、管理された栗田博憲調教師にはGI初優勝を、鞍上の蛯沢誠治騎手には結果的にではありますが最後のGI制覇を贈ったのでした。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

[タレンテイドガール(1984.4.27)の主な競走成績]

  1. エリザベス女王杯(GI)
  2. 優駿牝馬(GI)、クイーンS(GIII)

通算11戦4勝、2着2回、3着2回。

*

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

このサイトの管理人、「兄が天皇賞・秋を勝ち、2週間後に妹がエリザベス女王杯を勝つ」という事例は強く意識に残っているそうです。

マイシンザン
マイシンザン

やっぱり「『血の勢い』って大事」と思わされるもんな。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

ええ。本シリーズの前回もミヤマポピーさんの記事にしようか迷った結果、パッシングショットさんにしたそうです。

マイシンザン
マイシンザン

そうか。このサイトの管理人曰く「ミヤマポピーは生まれ日が一緒」やって。

ニッポーテイオー(1983.4.21)
ニッポーテイオー 牡 鹿毛 1983.4.21生~2016.8.16没 静内・千代田牧場生産 馬主・山石祐一氏 美浦・久保田金造厩舎
JRA賞になって以降の年度代表馬を辿る(其の弐)-タマモクロス(1984.5.23)-。
タマモクロス 牡 芦毛 1984.5.23生~2003.4.10没 新冠・錦野牧場生産 馬主・タマモ(株) 栗東・小原伊佐美厩舎
思い出のGI1勝馬を辿る(其の弐)-サクラチトセオー(1990.5.11)&サクラキャンドル(1992.4.9)-
サクラチトセオー 牡 黒鹿毛 1990.5.11生~2014.1.30没 静内町・谷岡牧場生産 馬主・(株)さくらコマース 美浦・境 勝太郎厩舎サクラキャンドル 牝 鹿毛 1992.4.9生~2019.3.4没 静内町・谷岡牧場生産 馬主・(株)さくらコマース 美浦・境 勝太郎厩舎→小島 太厩舎
パッシングショット(1985.4.26)-GI1勝馬を辿る。再び(No. 5)-
パッシングショット 牝 鹿毛 1985.4.26生~1991.5.14没 浦河町・浦河小林牧場生産 馬主・森本 忠治氏 栗東・橋田 満厩舎
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