チャンスザローゼス(2020.1.29)&トップナイフ(2020.3.9)-2023年のクラシック候補生を確認する(No.4)-

チャンスザローゼス 牡 鹿毛 2020.1.29生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・藤田 晋氏 栗東・中内田 充正厩舎

チャンスザローゼス(2020.1.29)の4代血統表
エピファネイア
鹿毛 2010.2.11
種付け時活性値:0.25【9】

シンボリクリスエス
黒鹿毛 1999.1.21
Kris S.
黒鹿毛 1977.4.25
Roberto 1969.3.16
Sharp Queen 1965.4.19
Tee Kay
黒鹿毛 1991.2.9
★Gold Meridian 1982.4.14
Tri Argo 1982.5.18
シーザリオ
青毛 2002.3.31
スペシャルウィーク
黒鹿毛 1995.5.2
サンデーサイレンス 1986.3.25
キャンペンガール 1987.4.19
キロフプリミエール
鹿毛 1990.4.15
Sadler’s Wells 1981.4.11
Querida 1975.3.14
ヴィンテージローズ
栗毛 2011.4.5
仔受胎時活性値:2.00【8】
ゼンノロブロイ
黒鹿毛 2000.3.27
種付け時活性値:0.50【10】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ローミンレイチェル
鹿毛 1990.4.18
マイニング 1984.4.4
One Smart Lady 1984.5.3
ロゼカラー
鹿毛 1993.2.15
仔受胎時活性値:0.25【17】
Shirley Heights
鹿毛 1975.3.1
種付け時活性値:0.25【17】
Mill Reef 1968.2.23
Hardiemma 1969
ローザネイ
栗毛 1988.2.9
仔受胎時活性値:1.00【4】
Lyphard
鹿毛 1969.5.10
種付け時活性値:0.50【18】
Riviere Doree
栗毛 1980.4.11
仔受胎時活性値:1.75【7】

<5代血統表内のクロス:サンデーサイレンス3×4、Hail to Reason5×5、Northern Dancer5×5>

チャンスザローゼス(2020.1.29)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
エピファネイア
(Roberto系)
ゼンノロブロイ
(サンデーサイレンス系)
Shirley Heights
(Mill Reef系)
Lyphard
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ゼンノロブロイ
(ヴィンテージローズ)
5.00
(【8】+【17】+【4】+【7】)
祖母がGII勝ち馬
(No. 1-w 薔薇一族)
3番仔
(3連産目。最後の仔)

*

レース結果 JRA
2022年のアイビーS(L。東京芝1800m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 2 チャンスザローゼス 牡2 55 川田 将雅 1:47.5   1-1-1 34.6 478
[-2]
中内田 充正 1
2 1 シャンドゥレール 牡2 55 M.デムーロ 1:47.8 2 2-2-2 34.5 492
[-12]
国枝 栄 3
3 6 オープンファイア 牡2 55 C.ルメール 1:47.9 クビ 8-7-7 33.3 508
[-4]
斉藤 崇史 2
4 8 ゴールデンハインド 牝2 54 戸崎 圭太 1:48.0 1/2 4-4-4 33.8 480
[0]
武市 康男 5
5 4 サトノヴィレ 牡2 55 三浦 皇成 1:48.4 2 1/2 6-6-5 34.0 488
[+2]
鹿戸 雄一 4

「府中の千八、展開要らず」という競馬格言でおなじみの東京芝1800mで行われる2歳戦。現行の施行条件となった2014年以降の勝ち馬の名前を見るとソウルスターリング(2014.2.13)、クロノジェネシス(2016.3.6)、ドウデュース(2019.5.7)とGI2勝以上の駿馬を3頭輩出している出世レースのひとつ。

第78回優駿牝馬(GI)の勝ち馬
ソウルスターリング 牝 青鹿毛 2014.2.13生 千歳・社台ファーム生産 馬主・(有)社台レースホース 美浦・藤沢和雄厩舎 ソウルスターリング(2014.2.13)の4代血統表 Frankel 鹿毛 2008.2.11 種付け時活性値:...
クロノジェネシス(2016.3.6)-第62回宝塚記念(GI)の勝ち馬-
クロノジェネシス 牝 芦毛 2016.3.6生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・斉藤崇史厩舎
ドウデュース(2019.5.7)-第89回東京優駿(GI)の勝ち馬-
ドウデュース 牡 鹿毛 2019.5.7生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(株)キーファーズ 栗東・友道 康夫厩舎

そんなアイビーSの2022年の一戦を制したのは、スタニングローズ(2019.1.18)の出現により、改めて脚光を浴びている薔薇一族から現れたチャンスザローゼス。ノーザンファームの生産、藤田晋オーナーの持ち馬、中内田充正厩舎、川田将雅騎手と来れば「うん、走りそう」と思ってしまいますね。良馬場の8頭立てを好発から行く気になってしまったチャンスザローゼス、川田騎手が無理に抑えずに逃げの手に出ると、1000m通過60.3秒のミドルペースで通過。東京の直線525.9mも軽快に脚を伸ばし、終わってみれば番手追走していたシャンドゥレール(2020.2.2)に2馬身差の快勝。エピファネイア産駒によるワンツーフィニッシュでした。

薔薇一族の楽しみな期待馬となったチャンスザローゼス、その馬名意味は「好機+母名より」ということです。

スタニングローズ(2019.1.18)-第27回秋華賞(GI)の勝ち馬-
スタニングローズ 牝 鹿毛 2019.1.18生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・高野 友和厩舎
逃げることは「最後の手段」──安易な逃げが競走馬にもたらすもの【In the brain】 - 川田将雅 | 競馬コラム - netkeiba
▲川田騎手がめったに逃げない理由とは (撮影:上岡伸輔)今週は、テーマを設けて川田騎手の脳内を紐解いていく「In the brain」です。7月15日に掲載した当コラム(『運命の3歳未勝利戦“普段以上… No.1競馬情報サイト「netkei...

*

トップナイフ 牡 青鹿毛 2020.3.9生 浦河町・杵臼牧場生産 馬主・安原 浩司氏 栗東・昆 貢厩舎

トップナイフ(2020.3.9)の4代血統表
デクラレーションオブウォー
鹿毛 2009.4.29
種付け時活性値:0.50【10】
War Front
鹿毛 2002.2.11
Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Starry Dreamer
芦毛 1994.2.26
Rubiano 1987.3.26
Lara’s Star 1981.5.10
Tempo West
栗毛 1999.1.21
Rahy
栗毛 1985.2.18
Blushing Groom 1974.4.8
Glorious Song 1976.4.22
Tempo
栗毛 1992.2.23
Gone West 1984.3.10
Terpsichorist 1975.3.10
ビーウインド
鹿毛 2001.4.13
仔受胎時活性値:0.50【18】
スピニングワールド
栗毛 1993.3.5
種付け時活性値:1.75【7】
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28
Imperfect Circle
黒鹿毛 1988
Riverman 1969.3.22
Aviance 1982
ビクトリーマッハ
黒鹿毛 1989.5.4
仔受胎時活性値:0.75【11】
バンブーアトラス
鹿毛 1979.4.27
種付け時活性値:0.25【9】
▲ジムフレンチ 1968.4.26
バンブーシザラ 1969.3.21
ワンスウエド
栗毛 1984.3.18
仔受胎時活性値:1.00【4】
Blushing Groom
栗毛 1974.4.8
種付け時活性値:0.25【9】
Noura
黒鹿毛 1978.3.25
仔受胎時活性値:1.25【5】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×4、Blushing Groom4×4、Forli5×5>

トップナイフ(2020.3.9)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
デクラレーションオブウォー
(Danzig系)
スピニングワールド
(Nureyev系)
バンブーアトラス
(Ribot系)
Blushing Groom
(Red God系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
スピニングワールド
(Nearctic)
3.50
(【18】+【11】+【4】+【5】)
大叔父テイエムオペラオー
(No. 4-m)
11番仔
(空胎後)

*

レース結果 JRA
2022年の萩S(L。阪神芝1800m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 3 トップナイフ 牡2 55 横山 典弘 1:46.2   2-2 33.9 484
[+2]
昆 貢 6
2 1 ナイトキャッスル 牡2 55 C.ルメール 1:46.5 2 2-3 34.1 504
[-2]
音無 秀孝 3
3 7 エレガントルビー 牝2 54 幸 英明 1:46.8 1 1/2 4-3 34.3 468
[-8]
森田 直行 5
4 4 タイセイクラージュ 牡2 55 武 豊 1:46.8 クビ 6-6 33.9 458
[+6]
矢作 芳人 1
5 2 スズカダブル 牡2 55 福永 祐一 1:46.8 クビ 1-1 34.9 494
[-2]
西村 真幸 4

東京芝1800mが展開要らずのように、阪神芝1800mも展開要らずの力量が確かめられるコースと思います。まま、それを言い出したら京都芝1800mの「淀の坂越え」も紛れのない舞台ですが。来年2023年、新装となる京都競馬場も楽しみですね。と、余談から始まりましたけれど、過去5年の勝ち馬を見ればタイムフライヤー(2015.2.1)、サートゥルナーリア(2016.3.21)、ダノンスコーピオン(2019.2.22)、併せて述べれば昨年2022年2着のキラーアビリティ(2019.1.27)と後のGI馬を4頭輩出している出世レースのひとつ。

第34回ホープフルS(GI)の勝ち馬
タイムフライヤー 牡 鹿毛 2015.2.1生 白老・(有)社台コーポレーション白老ファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・松田国英厩舎 タイムフライヤー(2015.2.1)の4代血統表 ハーツクライ 鹿毛 2001.4.15 ...
第79回皐月賞(GI)の勝ち馬-サートゥルナーリア(2016.3.21)-
サートゥルナーリア 牡 黒鹿毛 2016.3.21生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)キャロットファーム 栗東・角居勝彦厩舎
ダノンスコーピオン(2019.2.22)-第27回NHKマイルカップ(GI)の勝ち馬-
ダノンスコーピオン 牡 鹿毛 2019.2.22生 新ひだか町・ケイアイファーム生産 馬主・(株)ダノックス 栗東・安田 隆行厩舎
キラーアビリティ(2019.1.27)-第38回ホープフルS(GI)の勝ち馬-
キラーアビリティ 牡 青鹿毛 2019.1.27生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)キャロットファーム 栗東・斉藤 崇史厩舎ジャスティンパレス 牡 青鹿毛 2019.4.12生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・三木 正浩氏 栗東・杉山 晴紀厩舎

そんな萩Sの2022年の一戦を制したのは、大叔父にテイエムオペラオー(1996.3.13)を持つトップナイフ。浦河の杵臼牧場さんの生産、安原浩司オーナーの持ち馬、昆貢厩舎、横山典弘騎手と来れば「うん、渋い」と思ってしまいますね。良馬場の7頭立てを番手先行から推し進めたトップナイフ、1000m通過60.3秒というミドルペースを悠々と追走すると、阪神芝外回りAコースの直線473.6mで鋭脚を発揮。横山騎手の左ムチに応えたトップナイフ、馬名の如くナイフのような切れ味を見せると、最後は2着のナイトキャッスル(2020.2.2)に2馬身差の快勝。その勝ち時計1分46秒2は、芝1800mの施行条件となった萩Sでは平年の京都開催も含めて最速のタイムでした。

テイエムオペラオー(1996.3.13)-カンテレ競馬【公式】さんの良い仕事に乗る(No.13)-
テイエムオペラオー 牡 栗毛 1996.3.13生~2018.5.17没 浦河・杵臼牧場生産 馬主・竹園正繼氏 栗東・岩元市三厩舎

競馬は時計がすべてではありませんが、ワンターンで直線が長くかつ坂があるコースである阪神芝1800mを速い時計で制した馬は、やはり前途が有望なのでしょう。例を出すと馬場改装後の阪神芝1800mの毎日杯(GIII)を速いタイムで勝利を収めた上位5頭はシャフリヤール(2018.4.13)ディープスカイ(2005.4.24)キズナ(2010.3.5)アルアイン(2014.5.1)ブラストワンピース(2015.4.2)なんですよね。そしてまた不意の阪神芝1800m開催となったスプリングS(GII)をレース史上最速タイムである1分46秒4で制したのはオルフェーヴル(2008.5.14)でした。むぅ、強力すぎるメンバーです^^;

まま、先例からトップナイフも相当なチカラを持っているのではないかと思ったというところです。大叔父同様に母が前年産駒なし後の仔ですし、祖母父バンブーアトラスが泣かせますし、サンデーサイレンスフリーの血統構成からも統領性が高い馬とも思いますし、杵臼牧場さんの信念が見える配合です。そんなトップナイフ、馬名意味は「超一流の技術」とのことです。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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