トウシンマカオ(2019.5.1)&アルーリングウェイ(2019.2.26)-2022年のクラシック候補生を確認する(No.14)-

トウシンマカオ 牡 栗毛 2019.5.1生 新ひだか町・服部 牧場生産 馬主・(株)サトー 美浦・高柳 瑞樹厩舎

トウシンマカオ(2019.5.1)の4代血統表
ビッグアーサー
鹿毛 2011.3.18
種付け時活性値:1.75【7】
サクラバクシンオー
鹿毛 1989.4.14
サクラユタカオー
栗毛 1982.4.29
テスコボーイ 1963
アンジエリカ 1970.3.29
サクラハゴロモ
鹿毛 1984.4.13
ノーザンテースト 1971.3.15
クリアアンバー 1967.5.8
シヤボナ
鹿毛 2005.3.8
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
Relish
鹿毛 1999.3.24
Sadler’s Wells 1981.4.11
Reloy 1983.3.14
ユキノマーメイド
栗毛 2003.4.7
仔受胎時活性値:1.75【15】
スペシャルウィーク
黒鹿毛 1995.5.2
種付け時活性値:1.75【7】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
キャンペンガール
鹿毛 1987.4.19
マルゼンスキー 1974.5.19
レデイーシラオキ 1978.4.3
サスペンスクイーン
栗毛 1991.3.31
仔受胎時活性値:0.75【11】
Woodman
栗毛 1983.2.17
種付け時活性値:1.75【7】
Mr. Prospector 1970.1.28
プレイメイト 1975.4.12
Crystal Cup
栗毛 1981.3.30
仔受胎時活性値:0.25【9】
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
種付け時活性値:1.25【13】
Rose Bowl
鹿毛 1972.5.24
仔受胎時活性値:2.00【8】

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×4、Nijinsky4×5(母方)、Northern Dancer5×5×5>

トウシンマカオ(2019.5.1)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ビッグアーサー
(テスコボーイ系)
スペシャルウィーク
(サンデーサイレンス系)
Woodman
(Mr. Prospector系)
Nijinsky
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ビッグアーサー 4.75 半兄ベステンダンク
(No. 4-i)
9番仔
(9連産目)

*

2022年のクロッカスS(L。東京芝1400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 6 トウシンマカオ 牡3 56 戸崎 圭太 1:21.8 3-2 33.1 450
[0]
高柳 瑞樹 1
2 7 プルパレイ 牡3 56 M.デムーロ 1:22.0 1 1/4 9-9 32.5 492
[+2]
須貝 尚介 3
3 3 コラリン 牝3 54 C.ルメール 1:22.1 1/2 5-5 33.1 444
[+10]
木村 哲也 2
4 1 アルトシュタット 牡3 56 岩田 康誠 1:22.2 1 1-1 33.7 476
[+8]
安田 翔伍 4
5 10 リトス 牝3 54 石川 裕紀人 1:22.2 ハナ 2-2 33.6 408
[0]
高橋 裕 7

2022年のクロッカスS。2022年現在、過去の勝ち馬で後にGI馬となったのはラウダシオン(2017.2.2)のみですが、私にとってはユキノビジン(1990.3.10)フジノマッケンオー(1991.3.11)、ダンディコマンド(1993.4.12)、スピードワールド(1994.5.7)、レッドチリペッパー(1996.4.4)リトルソルジャー(1998.4.24)シーキングザダイヤ(2001.3.1)等の懐かしい馬たちの名前が見えるレース。

そんなクロッカスSの2022年の一戦を制したのはトウシンマカオ。キングエルメス(2019.2.5)と共に「母父スペシャルウィークのワンツーフィニッシュ」を決めた京王杯2歳S(GII)と同じ東京芝1400m。

キングエルメス(2019.2.5)&ウォーターナビレラ(2019.5.27)-2022年のクラシック候補生を確認する(No.6)-
キングエルメス 牡 鹿毛 2019.2.5生 新ひだか町・木村 秀則氏生産 馬主・広尾レース(株) 栗東・矢作 芳人厩舎ウォーターナビレラ 牝 青鹿毛 2019.5.27生 浦河町・伏木田牧場生産 馬主・山岡 正人氏 栗東・武 幸四郎厩舎

トウシンマカオ、今回のクロッカスSは9頭立てを先行3番手から抜け出して1番人気に応えました。トウシンマカオは2021年8月の新潟芝1600mの新馬戦勝ち、11月の京王杯2歳S2着、12月の朝日杯フューチュリティS(GI)6着、そして2022年の初戦がクロッカスS1着と、左回りではまだ連対を外していませんね。種牡馬ビッグアーサーはトウシンマカオ等を擁する2019年生まれ世代が初年度産駒。サクラユタカオー、サクラバクシンオー、ビッグアーサーと父仔3代のJRA・GI勝ちを収めている、言わば日本のドメスティックブラッドであるテスコボーイ系。父仔4代のJRA・GI勝ちはグラスワンダー(1995.2.18)スクリーンヒーロー(2004.4.18)モーリス(2011.3.2)ピクシーナイト(2018.5.14)のRoberto系による先例がありますけれど、日本で古くから継承されてきたテスコボーイ系のビッグアーサーの仔たちにも期待したいと思います。トウシンマカオ、その馬名意味は「冠名+地名」ということです。

*

アルーリングウェイ 牝 黒鹿毛 2019.2.26生 白老町・(有)社台コーポレーション白老ファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・藤岡 健一厩舎

アルーリングウェイ(2019.2.26)の4代血統表
ジャスタウェイ
鹿毛 2009.3.8
種付け時活性値:0.25【9】
ハーツクライ
鹿毛 2001.4.15
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
アイリッシュダンス
鹿毛 1990.3.26
トニービン 1983.4.7
ビユーパーダンス 1983.2.26
シビル
鹿毛 1999.5.16
Wild Again
黒鹿毛 1980.5.22
Icecapade 1969.4.4
Bushel-n-Peck 1958.3.21
シャロン
栗毛 1987.5.10
Mo Exception 1981.1.25
Double Wiggle 1978.2.4
アルーリングライフ
鹿毛 2007.3.16
仔受胎時活性値:0.75【11】
フレンチデピュティ
栗毛 1992.1.30
種付け時活性値:1.50【14】
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970.2.24
Mitterand
鹿毛 1981.2.19
Hold Your Peace 1969.1.24
Laredo Lass 1971.3.19
アルーリングアクト
鹿毛 1997.2.20
仔受胎時活性値:0.25【9】
エンドスウィープ
鹿毛 1991.5.31
種付け時活性値:1.25【5】
フォーティナイナー 1985.5.11
Broom Dance 1979.4.10
チャーミングファピアノ
鹿毛 1986.4.13
仔受胎時活性値:0.50【10】
★Fappiano
鹿毛 1977.5.19
種付け時活性値:0.00【8】
Charming Story
鹿毛 1974.4.14
仔受胎時活性値:0.75【11】

<5代血統表内のクロス:Hail to Reason5×5、Mr. Prospector5×5(母方)>

アルーリングウェイ(2019.2.26)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ジャスタウェイ
(サンデーサイレンス系)
フレンチデピュティ
(Deputy Minister系)
エンドスウィープ
(Mr. Prospector系)
★Fappiano
(Mr. Prospector系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
フレンチデピュティ
(Victoria Regina)
2.25 祖母がGIII勝ち馬
(No. 6-f)
5番仔
(3連産目)

*

2022年のエルフィンS(L。中京芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 6 アルーリングウェイ 牝3 54 藤岡 佑介 1:34.0 2-2-2 34.8 454
[-4]
藤岡 健一 4
2 2 ママコチャ 牝3 54 岩田 望来 1:34.2 1 1/4 2-4-4 34.8 466
[-2]
池江 泰寿 3
3 9 ルージュラテール 牝3 54 坂井 瑠星 1:34.3 3/4 9-10-10 34.5 478
[0]
矢作 芳人 1
4 5 ルピナスリード 牝3 54 池添 謙一 1:34.5 1 1/4 7-6-7 34.9 450
[0]
吉岡 辰弥 7
5 4 シンシアウィッシュ 牝3 54 菅原 明良 1:34.7 1 1/4 7-8-7 35.0 436
[-8]
吉村 圭司 6

2022年のエルフィンS。過去の勝ち馬を辿ればシャダイカグラ(1986.3.23)アグネスフローラ(1987.6.18)イソノルーブル(1988.3.13)キョウエイマーチ(1994.4.19)ファレノプシス(1995.4.4)エアメサイア(2002.2.4)ウオッカ(2004.4.4)レッドディザイア(2006.4.19)マルセリーナ(2008.2.17)デアリングタクト(2017.4.15)と綺羅星のような名牝たちを輩出している、関西の3歳牝馬の出世レース。

そんなエルフィンSの2022年の一戦を制したのはアルーリングウェイ。10頭立ての中京芝1600mを先行2番手から綺麗に抜け出しました。アルーリングウェイは2021年12月の阪神芝1200mの新馬戦を勝ち、阪神芝1400mの万両賞ではマテンロウオリオン(2019.2.20)とタイム差なしの2着。

インダストリア(2019.4.23)&マテンロウオリオン(2019.2.20)-2022年のクラシック候補生を確認する(No.11)-
インダストリア 牡 鹿毛 2019.4.23生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 美浦・宮田 敬介厩舎マテンロウオリオン 牡 黒鹿毛 2019.2.20生 新冠町・ムラカミファーム生産 馬主・寺田 千代乃氏 栗東・昆 貢厩舎

そうして3戦目がエルフィンS。1200m、1400m、1600mと200mずつ距離を伸ばし、出世レースを制してクラシック候補に名乗りを上げました。アルーリングウェイのボトムラインを見れば祖母アルーリングアクトは1999年の小倉3歳S(GIII)の勝ち馬であり、彼女が制した小倉3歳Sは印象深い一戦です。土砂降りと雷鳴の中、今は懐かしき日本ダイナースクラブの勝負服「青、鼠鋸歯形」をまとった秋山真一郎騎手と共に、小倉芝1200mを駆け抜けたのがアルーリンクアクトでした。アルーリンクアクトはその父エンドスウィープの持込馬で、私の記憶の範囲ではJRA重賞を制した最後の千葉県産馬です。おばあちゃんの思い出を綴ってしまいましたがアルーリングウェイ、その馬名意味は「魅惑的な道」とのこと。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

#図らずもビッグアーサーの仔と藤岡健一厩舎の所属馬を並べて記載する記事となったのですが、ビッグアーサーは現役時代、藤岡厩舎の所属馬でした。そしてまた余談となりますけれど、藤岡厩舎と藤岡佑介騎手の親子タッグでは、先の白富士S(L)で4連勝を決めた、モーリスの仔ジャックドール(2018.4.8)も楽しみですね。

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