ジオグリフ(2019.2.25)-第82回皐月賞(GI)の勝ち馬-

Result

ジオグリフ 牡 栗毛 2019.2.25生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 美浦・木村 哲也厩舎

ジオグリフ(2019.2.25)の4代血統表
ドレフォン
鹿毛 2013.2.19
種付け時活性値:1.25【5】
Gio Ponti
鹿毛 2005.2.28
Tale of the Cat
黒鹿毛 1994.4.13
Storm Cat 1983.2.27
Yarn 1987.3.1
Chipeta Springs
鹿毛 1989.3.7
Alydar 1975.3.23
Salt Spring 1979.9.29
Eltimaas
鹿毛 2007.4.21
Ghostzapper
鹿毛 2000.4.6
Awesome Again 1994.3.29
Baby Zip 1991.3.24
Najecam
栗毛 1993.5.12
★Trempolino 1984.3.17
Sue Warner 1988.5.19
アロマティコ
栗毛 2009.5.17
仔受胎時活性値:0.25【9】
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
種付け時活性値:1.75【7】
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン 1983.5.9
Pilot Bird 1983.2.9
ナスカ
鹿毛 2003.4.9
仔受胎時活性値:1.25【5】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:0.00【16】
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
アンデスレディー
栗毛 1986.3.30
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【16】
ノーザンテースト
栗毛 1971.3.15
種付け時活性値:1.50【14】
ペルースポート
栗毛 1972.3.26
仔受胎時活性値:1.25【13】

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×5、Raise a Native5×5>

ジオグリフ(2019.2.25)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ドレフォン
(Storm Cat系)
キングカメハメハ
(Mr. Prospector系)
サンデーサイレンス
(Halo系)
ノーザンテースト
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
キングカメハメハ 4.75 or 2.75 母がオープン特別勝ち馬
(No. 19 レデイチヤツター系)
4番仔
(4連産目)

*

2022年の第82回皐月賞(GI。中山芝2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 14 ジオグリフ 牡3 57 福永 祐一 1:59.7   5-5-6-3 34.3 494
[-4]
木村 哲也 5
2 18 イクイノックス 牡3 57 C.ルメール 1:59.8 1 7-5-4-3 34.6 492
[+10]
木村 哲也 3
3 12 ドウデュース 牡3 57 武 豊 2:00.0 1 1/4 15-15-16-14 33.8 496
[-8]
友道 康夫 1
4 1 ダノンベルーガ 牡3 57 川田 将雅 2:00.0 クビ 5-5-6-3 34.6 504
[+2]
堀 宣行 2
5 2 アスクビクターモア 牡3 57 田辺 裕信 2:00.1 クビ 1-1-1-1 35.3 474
[0]
田村 康仁 6

2022年の第82回皐月賞。思わず「札幌2歳はダテではなかった!!」と決勝点で叫んでしまいました。

ジオグリフ(2019.2.25)&ナムラクレア(2019.3.30)-2022年のクラシック候補生を確認する(No.2)-
ジオグリフ 牡 栗毛 2019.2.25生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 美浦・岩戸 孝樹厩舎ナムラクレア 牝 青鹿毛 2019.3.30生 浦河町・谷川牧場生産 馬主・奈村 睦弘氏 栗東・長谷川 浩大厩舎

ドレフォンの仔ジオグリフ、テン乗りとなった福永祐一騎手が道中先行5、6番手の外目に導くと、直線では先に抜け出したステーブルメイトのイクイノックス(2019.3.23)に外から詰め寄り、決勝点において1馬身差を着けての快勝。木村哲也厩舎の所属馬のワンツーフィニッシュは、2019年生まれ世代が初年度となるドレフォン、キタサンブラック(2012.3.10)という新種牡馬の産駒どうしのワンツーフィニッシュでもありました。

では、以下にジオグリフの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

アンデスレディー 1986.3.30 1勝
|オーバーザウォール 1994.4.11 5勝 福島記念(GIII)
|フォルクローレ 1999.3.8 6勝
||アルバート 2011.2.7 9勝 ステイヤーズS(GII)3回 ダイヤモンドS(GIII)ほか
|サンバレンティン 2001.3.9 8勝 七夕賞(GIII) 福島記念(GIII)
|インティライミ 2002.4.6 5勝 京都大賞典(GII) 京都新聞杯(GII) 朝日チャレンジC(GIII)ほか
|ナスカ 2003.4.9 不出走
||レイナカスターニャ 2008.4.19 1勝
|||アンデスクイーン 2014.5.3 8勝 エンプレス杯(JpnII) レディスプレリュード(JpnII) ブリーダーズゴールドC(JpnIII)ほか
||アロマティコ 2009.5.17 6勝 巴賞(OP) クイーンS(GIII)2着 秋華賞(GI)3着 エリザベス女王杯(GI)3着 マーメイドS(GIII)3着
|||ジオグリフ 2019.2.25 (本馬) 皐月賞(GI) 札幌2歳S(GIII)ほか

ジオグリフの牝系は社台グループで継承されている19号族レデイチヤツター(1959)系。ジオグリフが札幌2歳Sを制した際にも記しましたが、ジオグリフのボトムラインはペルースポート、アンデスレディー、ナスカ、アロマティコ、そしてジオグリフと南米を連想させる馬名の継承となっています。特にジオグリフの曾祖母アンデスレディーの系統はオーバーザウォール、サンバレンティン、インティライミ、アロマティコという栗東・佐々木晶三厩舎の所属馬が印象に残ったこともあり、好きな牝系のひとつです。オーバーザウォールはドクターデヴィアス(1989.3.10)の初年度産駒で、福島記念を制した時に「おぉ、ドクターデヴィアスの仔、やりました」と思ったのは今は昔ですし、サンバレンティンとインティライミのスペシャルウィーク(1995.5.2)産駒の兄弟も頑張っていました。特にインティライミは東京優駿(GI)で戦った相手が悪かったのですが、GIひとつは勝ってもおかしくない力量馬だったように思います。アンデスレディーは今述べた直仔3頭が重賞勝ち馬となった名繁殖牝馬で、時が流れた2022年に曾孫のジオグリフが皐月賞を制覇しました。こういう昭和の時代から培われてきた牝系からもGI馬が輩出されるところが、大社台の土壌の豊かさなのでしょう。サスガ。

勝利騎手インタビューで福永騎手からも「距離が課題」という言葉が聞かれました。ジオグリフ、母方の後押しは十分にあれど、400mの距離延長がどう出るのでしょうか。そしてまた、相手関係の難しさが混戦に輪を掛けますが、5月29日の第89回東京優駿ではどのようなドラマが待っているのでしょうか。多士済々の2022年のクラシック、東京芝2400mの戦いを楽しみに待ちましょう。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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