第65回ウッドワードS(米GI)の勝ち馬-Yoshida(2014.2.24)-

Result

Yoshida 牡 鹿毛 2014.2.24生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・China Horse Club International Ltd., WinStar Farm,LLC, Head of Plains Prtnrs LLC 米国・William I. Mott厩舎

Yoshida(2014.2.24)の4代血統表
ハーツクライ
鹿毛 2001.4.15
種付け時活性値:1.00
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
アイリッシュダンス
鹿毛 1990.3.26
トニービン
鹿毛 1983.4.7
カンパラ 1976.2.19
Severn Bridge 1965
ビユーパーダンス
黒鹿毛 1983.2.26
Lyphard 1969.5.10
My Bupers 1967.6.1
ヒルダズパッション
鹿毛 2007.3.13
仔受胎時活性値:1.50
Canadian Frontier
鹿毛 1999.2.25
種付け時活性値:1.75
Gone West
鹿毛 1984.3.10
Mr. Prospector 1970.1.28
Secrettame 1978.3.15
Borodislew
鹿毛 1990.1.19
Seattle Slew 1974.2.15
Breath Taking 1982.4.7
Executricker
鹿毛 1998.3.16
仔受胎時活性値:2.00
★El Prado
芦毛 1989.2.3
種付け時活性値:0.00
Sadler’s Wells 1981.4.11
Lady Capulet 1974.4.3
Trick Trick
鹿毛 1992.3.10
仔受胎時活性値:1.25
Clever Trick
黒鹿毛 1976.3.10
種付け時活性値:1.75
Full Virtue
芦毛 1981.2.17
仔受胎時活性値:0.50

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5>

Yoshida(2014.2.24)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ハーツクライ
(Halo系)
Canadian Frontier
(Mr. Prospector系)
El Prado
(Sadler’s Wells系)
Clever Trick
(Nearctic系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Canadian Frontier
(Borodislew)
5.25 母が米GI勝ち馬
(No. 8-h)
2番仔
(2連産目)

*

2018年の第65回ウッドワードS(米GI。サラトガ・ダート9F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 1 Yoshida(JPN) 牡4 55.3 Joel Rosario 1:48.94 William Mott 3
2 9 Gunnevera 牡4 53.5 Edgard J Zayas 2 Antonio Sano 1
3 11 Leofric 牡5 54.4 Kendrick Carmouche ハナ Brad H Cox 9
4 14 Rally Cry 牡5 53.5 Mike E Smith 1 Todd Pletcher 8
5 3 Patch 牡4 53.5 Luis Saez 3/4 Todd Pletcher 13

2018年で65回を数えたウッドワードS。かつての勝ち馬には、以下20頭の米国年度代表馬が見えます。

  1. Sword Dancer(1956.4.24)
    →1959年の第6回と1960年の第7回を連覇。1959年の米国年度代表馬
  2. Kelso(1957.4.4)
    →1961年の第8回、1962年の第9回、1963年の第10回と3連覇(!!!)。1960年から1964年まで5年連続米国年度代表馬(!!!!!)
  3. Buckpasser(1963.4.28)
    →1966年の第13回。1966年の米国年度代表馬
  4. Damascus(1964.4.14)
    →1967年の第14回。BuckpasserとDr. Fager(1964.4.6)を向こうに回して、伝説の10馬身差勝ち。1967年の米国年度代表馬
  5. Arts and Letters(1966.4.1)
    →1969年の第16回。1969年の米国年度代表馬
  6. Forego(1970.4.30)
    →1974年の第21回、1975年の第22回、1976年の第23回、1977年の第24回と4連覇(!!!!)。1974年から1976年まで3年連続米国年度代表馬(!!!)
  7. Seattle Slew(1974.2.15)
    →1978年の第25回。言わずと知れた史上10頭目の米国クラシック三冠馬。1977年の米国年度代表馬
  8. Affirmed(1975.2.21)
    →1979年の第26回。やはり言わずと知れた史上11頭目の米国クラシック三冠馬。1978年と1979年の米国年度代表馬
  9. Spectacular Bid(1976.2.17)
    →1980年の第27回。単走による勝利がそのまま引退レースとなりました。1980年の米国年度代表馬
  10. Alysheba(1984.3.3)
    →1988年の第35回。1988年の米国年度代表馬
  11. Holy Bull(1991.1.24)
    →1994年の第41回。1994年の米国年度代表馬
  12. Cigar(1990.4.18)
    →1995年の第42回と1996年の第43回を連覇。1995年と1996年の米国年度代表馬。Yoshidaと同じくウィリアム・モット調教師の管理馬でした
  13. Skip Away(1993.4.4)
    →1998年の第45回。1998年の米国年度代表馬
  14. Mineshaft(1999.5.17)
    →2003年の第50回。2003年の米国年度代表馬
  15. Ghostzapper(2000.4.6)
    →2004年の第51回。2004年の米国年度代表馬
  16. Saint Liam(2000.4.13)
    →2005年の第52回。2005年の米国年度代表馬
  17. Curlin(2004.3.25)
    →2008年の第55回。2008年の米国年度代表馬
  18. Rachel Alexandra(2006.1.29)
    →2009年の第56回。牝馬による初制覇。2009年の米国年度代表馬
  19. Havre de Grace(2007.5.12)
    →2011年の第58回。牝馬による2度目の制覇と共に父Saint Liamとの父娘制覇。2011年の米国年度代表馬
  20. Gun Runner(2013.3.8)
    →2017年の第64回。実に10馬身4分の1差の圧勝。2017年の米国年度代表馬

正に米国の王道路線の中核を担うGIのひとつである、ウッドワードS。その第65回を制したのが、日本産馬Yoshida。この王道路線のダートGIを、ダート初挑戦で射止めてしまったあたり、Yoshidaの能力の奥深さ、恐るべし。

そんなYoshidaの能力を底支えするボトムラインについて簡単に示しておきます。なお、以下の近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Trick Trick 1992.3.10 0勝
|Executricker 1998.3.16 1勝
||ヒルダズパッション 2007.3.13 8勝 バレリーナS(米GI) インサイドインフォメーションS(米GII) ヴェイグランシーH(米GII) レイヴンランS(米GII) ハリケーンバーティS(米GIII)ほか
|||Yoshida 2014.2.24 (本馬) ウッドワードS(米GI) ターフクラシックS(米GI) ヒルプリンスS(米GIII)ほか

米国から日本で継承されている8号族h分枝系。Yoshidaの母ヒルダズパッションは2011年の第33回バレリーナSを始めとして、米グレードレース5勝の名牝。ヒルダズパッションは、現役最後のレースがバレリーナSであり、そのレースを制してGI勝ち馬となりました。なお、バレリーナSは例年8月末にサラトガ・ダート7Fで行われるレースですけれど、息子も真夏のサラトガ・ダートでGI制覇を遂げました。また、ヒルダズパッションの戦績を辿ったところ、サラトガ・ダートは2戦2勝でした。

先日、第149回トラヴァーズS(米GI)を制したCatholic Boy(2015.4.12)について記した際、「二刀流」ということに触れましたが、Yoshidaも第32回ターフクラシックS(米GI)に続いて、芝とダート、異なるサーフェイスのGIレース勝ち馬となりました。今夏、東洋では第100回全国高等学校野球選手権記念大会で金足農業・吉田輝星投手のシャキーンポーズが話題になりましたけれど、西洋では馬のYoshidaが決めてくれました。

Yoshida、第65回ウッドワードSの2馬身差勝利を以て挑む先は、秋の大一番でしょう。第35回ブリーダーズカップ・クラシック(米GI)。サンデーサイレンスの孫、チャーチルダウンズ・ダート10Fの走りも楽しみにしています。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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