第159回ディアナ賞(独GI)の勝ち馬

Result

Lacazar 牝 栗毛 2014.2.23生 独国・Ina Emma Zimmermann生産 馬主・Gest・ Haus Zoppenbroich 独国・Peter Schiergen厩舎

Lacazar(2014.2.23)の4代血統表
Adlerflug
栗毛 2004.3.3
種付け時活性値:0.25

In the Wings
鹿毛 1986.1.17
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
High Hawk
鹿毛 1980.3.17
Shirley Heights 1975.3.1
Sunbittern 1970
Aiyana
鹿毛 1993.4.3
▲ラストタイクーン
黒鹿毛 1983.5.9
トライマイベスト 1975.4.28
Mill Princess 1977.5.21
Alya
栗毛 1984.3.5
★Lombard 1967
Anatevka 1969
Laey Diamond
栗毛 2007.3.16
仔受胎時活性値:1.50
Dai Jin
鹿毛 2000.2.4
種付け時活性値:1.50
パントレセレブル
栗毛 1994.3.17
Nureyev 1977.5.2
Peinture Bleue 1987.4.7
Dawlah
鹿毛 1992.4.16
Shirley Heights 1975.3.1
Urjwan 1984.3.20
Linton Bay
黒鹿毛 1997.3.4
仔受胎時活性値:0.25
Funambule
栗毛 1987.1.15
種付け時活性値:0.25
Lyphard 1969.5.10
Sonoma 1978.4.8
Ludhiana
黒鹿毛 1985.2.13
仔受胎時活性値:0.75
Ti Amo
鹿毛 1978.5.12
種付け時活性値:1.50
Lumaria
鹿毛 1975
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5×5×5、Shirley Heights4×4、Mill Reef5×5×5、Special(♀)5×5>

Lacazar(2014.2.23)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Adlerflug
(Sadler’s Wells系)
Dai Jin
(Nureyev系)
Funambule
(Lyphard系)
Ti Amo
(Teddy系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Dai Jin
(Petroleuse)
2.75 伯父が独重賞4勝馬
(No. 7-b)
2番仔?
(前年産駒なし後の仔?)

*

第159回ディアナ賞(独GI。デュッセルドルフ芝2200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 8 Lacazar 牝3 58 Andrasch Starke 2:17.45 P Schiergen 2
2 3 Megera 牝3 58 Jim Crowley 3/4 A Wler 11
3 2 Wuheida 牝3 58 William Buick 4 Charlie Appleby 1
4 7 Tusked Wings 牝3 58 Filip Minarik 2 Jean-Pierre Carvalho 4
5 5 Ashiana 牝3 58 Fabrice Veron 1 1/4 P Schiergen 5

2017年の第159回ディアナ賞。3歳牝馬限定の英オークス(現GI)を範としたレースでは、北半球の主要国の中で最も遅くに行われる独国のディアナ賞。2017年の勝ち馬は麗しい栗毛の流星馬、2番人気のLacazar。道中は先行5番手の内ラチ沿いをピッタリと我慢。直線、満を持して追い出されると、先に行っていた1番人気にして2016年のマルセルブサック賞(仏GI)の勝ち馬Wuheida(2014.2.21)を競り落とし、最後は馬場中央から鋭く詰め寄った11番人気の伏兵Megera(2014.3.18)を4分の3馬身抑えたところが決勝点でした。Lacazarは距離が2000mを超えたレースで真価を発揮し、今年5月の初勝利以降いずれも2100m以上のレースで連勝を遂げ、4連勝目が第159回ディアナ賞となりました。

Lacazarの鞍上である日本でもおなじみのアンドレアシュ・シュタルケ騎手は第138回のNight Petticoat(1993.4.20)、第140回のElle Danzig(1995.4.23)、第141回のFlamingo Road(1996.2.9)、第145回のNext Gina(2000.3.2)、第150回のRosenreihe(2005.1.29)に続いて6回目、管理されるペーター・シールゲン調教師は第147回のIota(2002.3.12)、第150回のRosenreihe(前述)、第154回のサロミナ(2009.2.22)に続いて4回目のディアナ賞制覇と相成りました。

Lacazarの最優性先祖である母父Dai Jinは現役時代に4勝を挙げ、その主な勝ち鞍に第134回独ダービー(GI)、第47回クレディスイスポカル(現バイエルン大賞、独GI)、ウニオンレネン(独GII)と独グループレース3勝。第134回独ダービーはその父パントレセレブルにとって産駒のGI初勝利であり、その際の鞍上はパントレセレブルと同じオリビエ・ペリエ騎手でした。

Dai Jin(大臣?)という名前、その父パントレセレブル、鞍上ペリエ騎手と親近感を覚えるDai Jin。そんなDai Jinの種牡馬としての代表産駒には、

  1. Girolamo(2009.3.9)
    →オイロパ賞(独GI)、ゲルリンク賞(独GII)ほか。0の理論的にはその父Dai Jinが満8歳時の0交配馬
  2. Liang Kay(2005.3.29)
    →ウニオンレネン、ドクトルブッシュ記念(独GIII)、フュルシュテンベルクレネン(独GIII)、バーデンヴュルテンベルクトロフィー(独GIII)ほか
  3. Norderney(2006.3.28)
    →ヴィルトシャフト大賞(独GIII)、フランクフルト牝馬賞(独GIII)ほか
  4. Caro Jina(2006.2.26)
    →ハンブルク牝馬賞(独GIII)
  5. Budai(2006.3.25)
    →バーデン貯蓄銀行賞(独GIII)

等がいます。Dai Jinは2012年に土国(トルコ)に輸出され、現在は同国で供用中の模様。世の中には偉い方がいらして、トルコ 種牡馬ランキング(2016) – 海外競馬巡回記によりますと、Dai Jinは2016年の土国リーディングサイアーランキング13位とのこと。また、代表産駒2頭目に名前を挙げたLiang Kayは、Lacazarの伯父です。Liang KayとLacazarの母Laey Diamondは、父Dai Jin×母Linton Bayの全きょうだいですね。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

#余談。トルコ 種牡馬ランキング(2016) – 海外競馬巡回記を拝見して、2016年の土国リーディングサイアーランキング3位の「Kaneko(金子?)」という馬が気になりました。Kaneko(2001.1.15)は現役時代に11勝を挙げ、その主な勝ち鞍にエルケク・タイ・デネメ(土2000ギニー)があります。KanekoはNureyev系の軽快種牡馬Pivotal(1993.1.19)の直仔です。Dai Jinも父系としてはNureyev系ですし、両馬ともに土国で頑張って父系を伸ばして欲しいものです。

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