Leading Change(リーディングチェンジ。2023.4.13)-第157回トラヴァーズS(米GI)の勝ち馬-

Result

Leading Change(リーディングチェンジ) 牡 鹿毛 2023.4.13生 米国・WinStar Farm, LLC生産 馬主・Wathnan Racing 米国・Brad H. Cox厩舎

Leading Change(2023.4.13)の4代血統表
Gun Runner
栗毛 2013.3.8
種付け時活性値:0.25【9】
Candy Ride
鹿毛 1999.9.27
Ride the Rails
黒鹿毛 1991.3.5
Cryptoclearance 1984.4.9
Herbalesian 1969.4.29
Candy Girl
栗毛 1990.7.7
Candy Stripes 1982.4.12
City Girl 1982.7.18
Quiet Giant
鹿毛 2007.4.22
Giant’s Causeway
栗毛 1997.2.14
Storm Cat 1983.2.27
Mariah’s Storm 1991.4.1
Quiet Dance
芦毛 1993.1.25
Quiet American 1986.4.29
Misty Dancer 1988.5.6
Starship Warpspeed
黒鹿毛 2008.2.17
仔受胎時活性値:1.50【14】
Congrats
鹿毛 2000.3.13
種付け時活性値:1.75【7】
A.P. Indy
黒鹿毛 1989.3.31
Seattle Slew 1974.2.15
Weekend Surprise 1980.4.8
Praise
鹿毛 1994.3.18
Mr. Prospector 1970.1.28
Wild Applause 1981.5.4
Andria’s Forest
黒鹿毛 2003.4.11
仔受胎時活性値:1.00【4】
Forestry
鹿毛 1996.5.9
種付け時活性値:1.50【6】
Storm Cat 1983.2.27
Shared Interest 1988.1.30
Andriana B.
栗毛 1988.4.4
仔受胎時活性値:1.50【14】
Far North
鹿毛 1973.3.15
種付け時活性値:1.50【14】
Sign Language
栗毛 1981.3.19
仔受胎時活性値:1.50【6】

<5代血統表内のクロス:Storm Cat4×4、Fappiano5×5(父方)、Northern Dancer5×5(母方)>

Leading Change(2023.4.13)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Gun Runner
(Mr. Prospector系)
Congrats
(A.P. Indy系)
Forestry
(Storm Cat系)
Far North
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Congrats
(Sequence)
5.50
(【14】+【4】+【14】+【6】)
半姉Shedaresthedevil
(No. 13-b)
10番仔?
(9連産目?)

*

2026年の第157回トラヴァーズS(米GI。サラトガ・ダート10F)の結果(上位5頭)
着順 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 走破時計・着差 調教師 人気
1 2 Leading Change 牡3 57.2 Manuel Franco 2:02.98 Brad Cox 5
2 3 Napoleon Solo 牡3 57.2 John Velazquez 1/2 Chad Summers 4
3 9 Golden Tempo 牡3 57.2 Jose Ortiz 1 3/4 Cherie DeVaux 1
4 4 The Puma 牡3 57.2 Javier Castellano 1 Gustavo Delgado 6
5 1 Emerging Market 牡3 57.2 Ricardo Santana Jr. 2 Chad Brown 7

2026年の第157回トラヴァーズS。ケンタッキーダービー(米GI)ベルモントS(米GI)を制した二冠馬Golden Tempo(2023.2.7)、アーカンソーダービー(米GI)とジムダンディS(米GII)の勝ち馬Renegade(2023.1.25)、カーリンS(米L)を8と4分の1馬身差で勝ち上がって来たSea Strike(2023.3.26)、プリークネスS(米GI)の勝ち馬Napoleon Solo(2023.2.17)が上位人気となった「真夏のダービー」。そうして彼らに続いて戦前5番人気に推されたのが、6月のチャーチルダウンズ・ダート7ハロンのメイドン1着、7月のインディアナポリス・ダート8.5ハロンのインディアナダービー(米GIII)とデビュー2連勝でやって来たLeading Change。

Golden Tempo(ゴールデンテンポ。2023.2.7)-第152回ケンタッキーダービー(米GI)の勝ち馬-
Golden Tempo(ゴールデンテンポ。2023.2.7)-第152回ケンタッキーダービー(米GI)の勝ち馬-
Napoleon Solo(ナポレオンソロ。2023.2.17)-第151回プリークネスS(米GI)の勝ち馬-
Napoleon Solo(ナポレオンソロ。2023.2.17)-第151回プリークネスS(米GI)の勝ち馬-
Golden Tempo(ゴールデンテンポ。2023.2.7)-第158回ベルモントS(米GI)の勝ち馬-
Golden Tempo(ゴールデンテンポ。2023.2.7)-第158回ベルモントS(米GI)の勝ち馬-

サラトガ・ダート10ハロン、快晴の良馬場、10頭立て。ゲートが開くと2番Leading Changeが好発を決め、一旦は先頭へ。しかし最初のスタンド前で3番Napoleon Soloが前へ出ると、マヌエル・フランコ騎手は無理に競り合わず、さらに外から7番Sea StrikeがNapoleon Soloに並び掛ける形となり、Leading Changeは3番手に控えました。いっぽう9番Golden Tempoは、スタートで内へヨレてハスケルS(米GI)の勝ち馬8番Baby Vino(2023.4.20)と接触。5番Renegadeもゲートを出る際に態勢を崩したうえ、その直後に両側から挟まれる形となり、人気を集めた2頭は揃って後方からの競馬を余儀なくされました。

Napoleon Soloが刻んだラップは2ハロン通過23秒66、4ハロン通過47秒95、6ハロン通過1分12秒62。向正面ではSea Strikeが外からプレッシャーを掛け、そのすぐ後ろでLeading Changeが虎視眈々と機を窺いました。3コーナーから4コーナーにかけてもNapoleon Soloの手応えは十分で、Sea Strikeが外から食い下がる一方、Leading Changeはなお内で我慢。後方ではGolden Tempoが徐々に差を詰め、タンパベイダービー(米GIII)勝ち馬の4番The Puma(2023.2.7)も外を回って進出を開始しました。

サラトガ・ダートの直線381ヤードへ向くと、Napoleon SoloがSea Strikeを振り切って先頭をキープ。その後ろでLeading Changeを御したフランコ騎手は、内から外へ3、4頭分ほど滑るように持ち出し、Napoleon Soloを追い駆けました。内では最終コーナーをラチ沿いぎりぎりに回ったGolden Tempoも追い込み、大外からはThe Pumaが脚を伸ばしました。8ハロン通過1分37秒03の時点でも先頭だったNapoleon Solo、「サスガはプリークネスSの勝ち馬」という粘り腰を見せましたが、その外からLeading Changeが一完歩ずつ差を縮めました。最後の1/16マイル。赤の帽子に「青緑、山吹袖」の勝負服をまとったフランコ騎手に追われた鹿毛馬が、遂に芦毛馬に並び掛けると、ゴールポストでは半馬身差を着けて差し切りました。キャリア3戦目の「別路線からの挑戦者」がクラシックホース2頭を抑え、第157代のミッドサマーダービーの勝ち馬として「Leading Change」の名を刻んだという結末でした。

*

Leading Changeはデビューからわずか3戦目、無敗の3連勝でトラヴァーズSを制覇。Equibaseの記録を基にした米メディアの調査では、少なくとも1976年以降、キャリア4戦目以内で同競走を制した馬はおらず、2016年のArrogate(2013.4.11)でさえ5戦目でした。またLeading Changeは少なくとも20世紀以降では初めて、デビューから無敗のままトラヴァーズSを制した馬となりました。そんなLeading Changeは、本来2025年10月にキーンランドでデビューするはずでしたが骨挫傷でスクラッチすると、デビューが2026年6月まで延びてしまいました。そうして6月のメイドン、7月のインディアナダービー、8月のトラヴァーズSとホップ・ステップ・ジャンプで一気にGI馬に登り詰めたのでした。むぅ、サスガは半姉にケンタッキーオークス(米GI)馬Shedaresthedevil(2017.3.2)を持つ良血馬というところでしょうか。

第147回トラヴァーズS(米GI)の勝ち馬。
Arrogate 牡 芦毛 2013.4.11生 米国・Clearsky Farms生産 馬主・Juddmonte Farms, Inc 米国・Bob Baffert厩舎 Arrogate(2013.4.11)の4代血統表 Unbridle...
Shedaresthedevil(2017.3.2)-第146回ケンタッキーオークス(米GI)の勝ち馬+α-
Shedaresthedevil(シーデアーズザデビル) 牝 鹿毛 2017.3.2生 米国・WinStar Farm, LLC生産 馬主・Flurry Racing Stables LLC, Qatar Racing Limited and Big Aut Farms 米国・Brad H. Cox厩舎Swiss Skydiver(スイススカイダイバー) 牝 栗毛 2017.3.10生 米国・WinStar Farm, LLC生産 馬主・Peter J. Callahan 米国・Kenneth G. McPeek厩舎

*

“All I can say is ‘Wow,’” said Franco. (中略) the sky’s the limit for him.”

Cox said Leading Change would ship back to Kentucky after the Travers, with next-race plans to be determined.

‘He’s A True Mile And A Quarter Horse’: Leading Change Springs 10-1 Surprise In Travers – Paulick Report

「変革を主導する」という馬名意味の通り、2023年生まれ世代の米国3歳戦線の勢力図を塗り替えることも可能に思える逸材は、トラヴァーズSでテン乗りとなったフランコ騎手曰く「彼の可能性は無限」。管理されるブラッド・H.コックス調教師によると「次走のプランは未定」ということですが、Leading Change、その蹄の向かう先を楽しみにしたいと思います。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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