Essential Quality(エッセンシャルクオリティ) 牡 芦毛 2018.4.9生 米国・Godolphin生産 馬主・Godolphin, LLC 米国・Brad H. Cox厩舎
★ Tapit 芦毛 2001.2.27 種付け時活性値:0.00【16】 |
Pulpit 鹿毛 1994.2.15 |
A.P. Indy 黒鹿毛 1989.3.31 |
Seattle Slew 1974.2.15 |
Weekend Surprise 1980.4.8 | |||
Preach 鹿毛 1989.3.26 |
Mr. Prospector 1970.1.28 | ||
Narrate 1980.4.6 | |||
Tap Your Heels 芦毛 1996.2.16 |
★Unbridled 鹿毛 1987.3.5 |
Fappiano 1977.5.19 | |
Gana Facil 1981.2.9 | |||
Ruby Slippers 芦毛 1982.3.18 |
Nijinsky 1967.2.21 | ||
Moon Glitter 1972.3.30 | |||
Delightful Quality 黒鹿毛 2009.4.2 仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】 |
Elusive Quality 鹿毛 1993.1.27 種付け時活性値:1.75【15】 |
★Gone West 鹿毛 1984.3.10 |
Mr. Prospector 1970.1.28 |
Secrettame 1978.3.15 | |||
Touch of Greatness 鹿毛 1986.4.30 |
Hero’s Honor 1980.4.28 | ||
Ivory Wand 1973.3.21 | |||
Contrive 黒鹿毛 1998.1.24 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
Storm Cat 黒鹿毛 1983.2.27 種付け時活性値:1.50【14】 |
Storm Bird 1978.4.19 | |
Terlingua 1976.2.7 | |||
Jeano 鹿毛 1988.3.12 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
◆Fappiano 鹿毛 1977.5.19 種付け時活性値:0.50【10】 |
||
バジー 鹿毛 1981.3.12 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×4×5×5、Fappiano4×4、Secretariat5×5×5、Northern Dancer5×5×5、In Reality5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
★Tapit (Seattle Slew系) |
Elusive Quality (Mr. Prospector系) |
Storm Cat (Storm Bird系) |
◆Fappiano (Mr. Prospector系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Elusive Quality (Turn-to) |
4.25 or 2.25 |
コントレイルと同牝系 (No. 1-s) |
4番仔 (4連産目) |
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着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
人 気 |
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1 | 2 | Essential Quality | 牡3 | 57.2 | Luis Saez | 2:27.11 | Brad H Cox | 1 |
2 | 4 | Hot Rod Charlie | 牡3 | 57.2 | Flavien Prat | 1 1/4 | Doug O’Neill | 2 |
3 | 3 | Rombauer | 牡3 | 57.2 | John R Velazquez | 11 1/4 | Michael McCarthy | 4 |
4 | 6 | Known Agenda | 牡3 | 57.2 | Jose L Ortiz | 3/4 | Todd Pletcher | 5 |
5 | 1 | Bourbonic | 牡3 | 57.2 | Kendrick Carmouche | 2 1/4 | Todd Pletcher | 6 |
2021年の第153回ベルモントS。前走第147回ケンタッキーダービー(米GI)では一敗地に塗れた2020年のエクリプス賞最優秀2歳牡馬Essential Quality。転んでもただでは起きないところを見せたのは、米国クラシック三冠最終戦のベルモントS。8頭立ての発馬直後は5番手あたりを進み、1マイルでは3番手の外側、9ハロンでは逃げたHot Rod Charlie(2018.4.11)を捉えに掛かり、直線では一騎打ち。2頭の叩き合いは外のEssential Qualityの脚色が勝り、最後は1と4分の1馬身差を着けたところがゴール。ベルモントパーク・ダート12ハロンの勝ち時計2分27秒11は、21世紀入ってから行われた12ハロンのベルモントSとしては、第133回のPoint Given(1998.3.27)の2分26秒56、第147回のAmerican Pharoah(2012.2.2)の2分26秒65に次いで3番目に速い好時計。Essential Quality、見事な捲土重来を見せてくれました。
Essential Qualityの馬主であるゴドルフィンにとって、2021年6月5日の土曜日は「最高の1日」になったのではないでしょうか。英国ではAdayar(2018.3.31)が第242回英ダービー(GI)を勝利。
そして米国ではEssential Qualityが第153回ベルモントSを勝利。英米で牡馬クラシック三冠の12ハロン戦を制したのですから(^^)
*
Essential Qualityは0の理論的にはその父Tapitが16歳時交配のミニモの遺伝を受けています。けれど、今回のベルモントSでは「サスガはベルモントS御用達血統のTapit系」というところを見せてくれました。第146回のTonalist(2011.2.11)、第148回のクリエイターII(2013.3.30)、第149回のTapwrit(2014.3.28)、そして第153回のEssential QualityとTapit産駒としては4頭目のベルモントS勝ち。そしてまたTapitの直孫であるTiz the Law(2017.3.19)が、不意に「三冠第一戦」となった昨年2020年の第152回を制しています。
では、以下にEssential Qualityのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。
Contrive 1998.1.24 不出走 |Folklore 2003.2.26 4勝 ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ(米GI) メイトロンS(米GI)ほか ||ロードクロサイト 2010.4.17 0勝 |||コントレイル 2017.4.1 東京優駿(GI) 皐月賞(GI) 菊花賞(GI) ホープフルS(GI)ほか |Delightful Quality 2009.4.2 2勝 ベッドオーロージズH(米GIII)3着 ||Essential Quality 2018.4.9 (本馬) ベルモントS(米GI) ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(米GI) ブリーダーズフューチュリティS(米GI)ほか
Essential Qualityの牝系は1号族s分枝系。祖母Contriveの仔FolkloreはTiznow(1997.3.12)の初年度産駒でエクリプス賞最優秀2歳牝馬、そしてFolkloreの孫に言わずと知れたコントレイル。
ごく近いところで活躍馬がポンポンと輩出された、現在メチャ活性のLa Troienne(1926)系というところです。
*
ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(米GI)の勝ち馬として初めてベルモントSを制したEssential Quality。2歳時に速さを見せ、3歳時に距離が伸びて強さを見せる。サラブレッドの理想形の「必須の品質」を具現化してみせたEssential Quality。夏を越えた後の古馬との戦いも楽しみにしたいものです。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
#フランスゴデイナ(2018.3.1)。直線で競走中止ということで心配しましたが、
特段問題なく元気そう
ということ。プリークネスS(米GI)、ベルモントSと米国クラシック三冠のうち2レースの出走、本当にお疲れ様でした。