ネームヴァリュー(1998.3.3)-五十音にて名馬を辿る(No.24)-

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ネームヴァリュー 牝 鹿毛 1998.3.3生 静内町・飛野牧場生産 馬主・(有)飛野牧場 栗東・山内 研二厩舎→船橋・川島 正行厩舎

ネームヴァリュー(1998.3.3)の4代血統表
Honour and Glory
鹿毛 1993.3.24
種付け時活性値:1.00【4】

Relaunch
芦毛 1976.3.16
In Reality
鹿毛 1964.3.1
Intentionally 1956.4.2
My Dear Girl 1957.2.17
Foggy Note
芦毛 1965.3.20
The Axe 1958.5.15
Silver Song 1957.4.2
Fair to All
鹿毛 1986.3.24
Al Nasr
黒鹿毛 1978.2.11
Lyphard 1969.5.10
Caretta 1973.5.7
Gonfalon
栗毛 1975.5.9
Francis S. 1957.4.13
Grand Splendor 1962.3.26
マジソンカウンティ
鹿毛 1991.2.26
仔受胎時活性値:1.50【6】

Seattle Slew
黒鹿毛 1974.2.15
種付け時活性値:0.00【16】
Bold Reasoning
黒鹿毛 1968.4.29
Boldnesian 1963.4.14
Reason to Earn 1963
My Charmer
鹿毛 1969.3.25
Poker 1963.3.20
Fair Charmer 1959.2.3
Steal a Kiss
鹿毛 1983.3.20
仔受胎時活性値:1.75【7】
Graustark
栗毛 1963.4.7
種付け時活性値:0.75【19】
Ribot 1952.2.27
Flower Bowl 1952
Queen’s Paradise
芦毛 1969.3.10
仔受胎時活性値:1.25【13】
★Summer Tan
鹿毛 1952
種付け時活性値:0.00【16】
Regal Seal
芦毛 1964.4.3
仔受胎時活性値:1.00【4】

<5代血統表内のクロス:なし>

ネームヴァリュー(1998.3.3)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Honour and Glory
(Intent系)
Seattle Slew
(Bold Ruler系)
Graustark
(Ribot系)
Summer Tan
(Hyperion系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Honour and Glory 5.50 祖母が米GII勝ち馬
(No. 19-b)
3番仔
(3連産目)

*

2003年の第6回TCK女王盃(GIII。ダート2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 2 ネームヴァリュー 牝5 54 佐藤隆 2:06.7 3-3-4-3 37.3 499
[+8]
川島正行 1
2 1 ビーポジティブ 牝4 53 武豊 2:07.1 2 1-1-1-1 38.1 491
[+17]
池江泰郎 2
3 12 アオバコリン 牝4 52 森下博 2:07.5 2 11-9-9-9 37.7 469
[-10]
高岩隆 7
4 8 オンワードセイント 牝7 54 勝浦正樹 2:07.5 クビ 12-12-4-3 38.1 494
[+6]
阿部新生 6
5 11 ラヴァリーフリッグ 牝4 54 石崎隆之 2:08.1 3 3-3-3-2 38.8 500
[+1]
出川克己 3

*

2003年の第26回帝王賞(統一GI。ダート2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 9 ネームヴァリュー 牝5 55 佐藤隆 2:04.6 1-1-1-1 37.8 505
[+1]
川島正行 4
2 8 ビワシンセイキ 牡5 57 横山典弘 2:05.5 4 6-7-5-5 38.1 498
[0]
松田博資 2
3 3 リージェントブラフ 牡7 57 吉田豊 2:06.0 2.1/2 13-10-12-9 37.7 528
[+6]
大久保洋吉 3
4 10 ベルモントアクター 牡7 57 石崎隆之 2:06.2 1 11-12-13-12 37.6 490
[-8]
出川克己 6
5 6 マンボツイスト 牡8 57 M.デムーロ 2:06.3 1/2 4-4-4-3 39.0 495
[-5]
古川平 5

*

ネームヴァリュー。1998年生まれ世代の名牝、忘れがたき1頭です。と言いますのも、2000年にとあるペーパーオーナメント(POG)に参加した時、4000頭の現年齢表記2歳馬の4代血統表が掲載されていた血統本から選んだ1頭だったから。……だったはずなんですが、そのPOGはサンデーサイレンス(1986.3.25)産駒など当世の流行血統馬は選択せず、マイナー血統馬を10頭チョイスする会でしたので、「むぅ、この牝馬は絶対にどなたか別の参加者の方が選ばれるやろうなぁ」と思い、被るのを避けたんですね。で、案の定、別の参加者の方が選択されていました(サスガ)。そうして、ネームヴァリューがデビューしてみれば札幌芝1800mの新馬戦とコスモス賞(OP)で連勝を果たして、「あぁ、そりゃ走るわ」と地団駄を踏んだことを思い出します^^;

#まま、そのPOGで私が選んだ1頭がサクセスストレイン(1998.4.9)であり、現年齢表記3歳春までの期間に重賞を制したのはサクセスストレインだけでしたので「( ̄^ ̄)えっへん」と思えたのですが(←自重しなさい)。

閑話休題。ともあれ、そのPOGで選ばれていた馬の中で、長じて1番の出世を果たしたネームヴァリュー。船橋の川島正行厩舎に転厩後、5歳時の2003年に帝王賞を逃げ切って、見事に統一GI勝ちを果たしたのでした。当時の月刊『優駿』誌上において、統一GI勝ち馬はJRA重賞勝ち馬と共に血統表込みで紹介されていて、「あぁ、やっぱり走る血統構成やんなぁ」と、改めて思ったものです。

コントレイル(2017.4.1)キラーアビリティ(2019.1.27)に代表されるように、近年は母方にRelauchを経由したIntent系を持つGI馬が見られます。ネームヴァリューの血統構成を見れば、ロジャーバローズ(2016.1.24)も送り出された飛野牧場さんの慧眼を思います。ネームヴァリュー、孫の代以降で、再び名が売れる活躍馬が現れることを祈っています。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

[ネームヴァリュー(1998.3.3)の主な競走成績]

  1. 帝王賞(統一GI)、TCK女王盃(統一GIII)、東京記念、大井記念、ファーストレディー賞、京成盃グランドマイラーズ
  2. ダイオライト記念(統一GII)、エンプレス杯(統一GII)

通算29戦10勝、3着3回。

*

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

このサイトの管理人「『五十音にて名馬を辿る』シリーズの企画の発端の1頭は、アブクマポーロ(1992.2.27)と共にネームヴァリュー」って言っていました。

マイシンザン
マイシンザン

『ほら、お父さんはオナーアンドグローリーで、お母さんはマジソンカウンティ。母父はシアトルスルー』って、やっぱり肝心なネームヴァリューの名前が出て来なかった、ってさ。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

こういう心理現象を「ベイカーベイカーパラドクス」と言うそうです。で、その用語を知ったのは、、、