ソングオブウインド(2003.2.20)-五十音にて名馬を辿る(No.15)-

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ソングオブウインド 牡 青鹿毛 2003.2.20生 追分町・追分ファーム生産 馬主・(有)社台レースホース 栗東・浅見 秀一厩舎

ソングオブウインド(2003.2.20)の4代血統表
エルコンドルパサー
黒鹿毛 1995.3.17
種付け時活性値:1.75【7】
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Miesque
鹿毛 1984.3.14
Nureyev 1977.5.2
Pasadoble 1979.4.1
サドラーズギャル
鹿毛 1989.4.29
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Glenveagh
鹿毛 1986.3.9
Seattle Slew 1974.2.15
Lisadell 1971.4.9
メモリアルサマー
青毛 1998.4.7
仔受胎時活性値:1.00【4】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986
種付け時活性値:0.75【11】
★Halo
黒鹿毛 1969
Hail to Reason 1958
Cosmah 1953
Wishing Well
鹿毛 1975
Understanding 1963
Mountain Flower 1964
サマーワイン
黒鹿毛 1990.5.5
仔受胎時活性値:1.75【7】
トニービン
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:1.50【6】
カンパラ 1976.2.19
Severn Bridge 1965
シヤダイマイン
黒鹿毛 1973.4.9
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【16】
ヒツテイングアウエー
鹿毛 1958.4.9
種付け時活性値:1.50【14】
フアンシミン
芦毛 1967.4.21
仔受胎時活性値:1.25【5】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5(父方)、Special(♀)5×5(父方)>

ソングオブウインド(2003.2.20)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
エルコンドルパサー
(Mr. Prospector系)
サンデーサイレンス
(Halo系)
トニービン
(ゼダーン系)
ヒツテイングアウエー
(Tourbillon系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
エルコンドルパサー 6.00 or 4.00 ラインクラフトと同牝系
(No. 9-f フアンシミン系)
初仔

*

2006年の第67回菊花賞(GI。京都芝3000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 18 ソングオブウインド 牡3 57 武 幸四郎 3:02.7 レコード 16-16-16-8 33.5 480
[+4]
浅見 秀一 8
2 13 ドリームパスポート 牡3 57 横山 典弘 3:02.7 クビ 6-6-6-7 34.0 466
[+4]
松田 博資 2
3 5 アドマイヤメイン 牡3 57 武 豊 3:03.0 1 3/4 1-1-1-1 35.9 498
[+8]
橋田 満 3
4 12 メイショウサムソン 牡3 57 石橋 守 3:03.4 2 1/2 4-4-4-2 34.9 518
[+6]
瀬戸口 勉 1
5 15 アクシオン 牡3 57 田中 勝春 3:03.5 1/2 12-14-13-13 34.4 520
[-10]
二ノ宮 敬宇 10

2006年の第67回菊花賞。大逃げを打った兄の姿を見ながら、道中は後方3番手でじっと構えていた弟。拳を落とし手綱を緩めて御す姿を見れば、やはり兄弟。鞍上がその長身を折り曲げ、息を潜めて力を溜めた風の歌。4角で外から脚を伸ばすと、出走18頭中唯一の上がり3ハロン33秒台の鋭脚を以てして、最後は皐月賞(GI)2着、東京優駿(GI)3着、神戸新聞杯(GII)1着から菊花賞制覇を目指した2番人気馬を「クビ」だけ差し切ったところが決勝点。京都芝3000mの勝ち時計3分2秒7はセイウンスカイ(1995.4.26)が持っていた3分3秒2をコンマ5秒破る菊花賞レコード。

セイウンスカイ(1995.4.26)-五十音にて名馬を辿る(No.14)-
セイウンスカイ 牡 芦毛 1995.4.26生~2011.8.16没 鵡川町・西山牧場生産 馬主・西山牧場 美浦・保田 一隆厩舎

青鹿毛の流星がその父エルコンドルパサーに最初で最後のクラシック制覇を贈った瞬間でした。

ソングオブウインドの菊花賞勝利は、父・武邦彦、子・武豊、子・武幸四郎と、騎手による父子制覇-史上2例目。いわずもがなで父と兄が1例目-、兄弟制覇-史上初-が果たされたという結末でもありました。2021年の第82回終了時点における武家の菊花賞制覇を辿ると、

武家の菊花賞制覇(2021年の第82回終了時点)
馬名
(生年月日)
[F No.]
母の
何番仔?
4代血統構成
母父 祖母父 曾祖母父
第34回
(父・邦彦)
タケホープ
(1970.3.24)

[12 ビユーチフルドリーマー系]
2番仔
(2連産目)
[5.50]
★インデイアナ
(Nearco系)
タリヤートス
(Bois Roussel系)
ライジングフレーム
(Cyllene系)
プリメロ
(Blandford系)
第35回
(父・邦彦)
キタノカチドキ
(1971.3.27)

[3-l フロリースカツプ系]
3番仔?
(2連産目?)
[5.00]
テスコボーイ
(Princely Gift系)
ライジングフレーム
(Cyllene系)
ダイオライト
(Orby系)
プライオリーパーク
(Rock Sand系)
第39回
(父・邦彦)
インターグシケン
(1975.5.25)
[12 ビユーチフルドリーマー系]
5番仔?
(3連産目)
[3.50]
テスコボーイ
(Princely Gift系)
ウイルデイール
(Dark Ronald 系)
トシシロ
(Orby系)
シアンモア
(Sundridge系)
第49回
(子・豊)
スーパークリーク
(1985.5.27)

[1-l]
2番仔
(2連産目)
[5.00]
ノーアテンシヨン
(Nijinsky系)
インターメゾ
(Hyperion系)
Sayajirao
(Nearco系)
Rockefella
(Hyperion系)
第57回
(子・豊)
ダンスインザダーク
(1993.6.5)

[7]
7番仔
(7連産目)
[3.50]
サンデーサイレンス
(Halo系)
Nijinsky
(Northern Dancer系)
Key to the Mint
(Ribot系)
Raise a Native
(Native Dancer系)
第61回
(子・豊)
エアシャカール
(1997.2.26)

[4-r]
3番仔
(不受胎後)
[3.25]
サンデーサイレンス
(Halo系)
★Well Decorated
(Bold Ruler系)
Gleaming
(Herbager系)
Ribot
(Rabelais系)
第66回
(子・豊)
ディープインパクト
(2002.3.25)

[2-f]
7番仔
(7連産目)
[4.00]
サンデーサイレンス
(Halo系)
Alzao
(Lyphard系)
Busted
(Blenheim系)
Queen’s Hussar
(Fairway系)
第67回
(子・幸四郎)
ソングオブウインド
(2003.2.20)
[9-f フアンシミン系]
初仔
[6.00]
エルコンドルパサー
(Mr. Prospector系)
サンデーサイレンス
(Halo系)
トニービン
(ゼダーン系)
ヒツテイングアウエー
(Tourbillon系)
第80回
(子・豊)
ワールドプレミア
(2016.2.1)

[3-d]
8番仔?
(不受胎後)
[5.25]
ディープインパクト
(サンデーサイレンス系)
Acatenango
(Dark Ronald系)
Be My Guest
(Northern Dancer系)
Elektrant
(Bahram系)

82回の歴史の内、実に9回を父・邦彦(3回)、子・豊(5回)、子・幸四郎(1回)で制しています(*_*)。本稿の主役であるソングオブウインド以外に書いていない馬がインターグシケンだけというのもなかなかですが、そんなインターグシケンと幸四郎さんに関わるエピソードを引いておきますと、

誕生してから9日後 (1978年11月12日) に父・邦彦はインターグシケンで菊花賞3勝目を挙げた。このことから邦彦は「幸四郎じゃなくて『菊三 (きくぞう) 』と命名しようか」と考えたが[6]、妻から「落語家みたいな名前」と却下されたため、現在の名前に落ち着いたという[7]

武幸四郎 – Wikipedia

「ターフの魔術師」最後の八大競走がインターグシケンと共に制した第39回だった訳ですが、その勝ち時計3分6秒2も当時の菊花賞レコードでした。

むぅ、なんという名手の系譜。人の血の為せる業も思った、ソングオブウインドが制した第67回菊花賞でした。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

[ソングオブウインド(2003.2.20)の主な競走成績]

  1. 菊花賞(GI)
  2. ラジオNIKKEI賞(GIII)
  3. 神戸新聞杯(GII)

通算11戦3勝、2着4回、3着3回。

*

マイシンザン
マイシンザン

ソングオブウインドが制した第67回菊花賞の1ヶ月前、2006年9月14日に志摩直人さんが亡くなられたんよな。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

志摩さんは、詩集「風はその背にたてがみに」でも知られた詩人ですね。

マイシンザン
マイシンザン

ソングオブウインドは、正に志摩さんを送るにふさわしい名前の菊花賞馬やった。