Be My Guest(1974.4.12)-北の踊り子とその子孫を辿る(No.6)-

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Be My Guest(ビーマイゲスト) 牡 栗毛 1974.4.12生~2004.2.19没 米国・Walter Haefner生産 馬主・Diana Guest Manning 愛国・Vincent O’Brien厩舎

Be My Guest(1974.4.12)の4代血統表
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
種付け時活性値:1.00【12】
Nearctic
黒鹿毛 1954.2.11
Nearco
黒鹿毛 1935.1.24
Pharos 1920.4.4
Nogara 1928
Lady Angela
栗毛 1944
Hyperion 1930.4.18
Sister Sarah 1930
Natalma
鹿毛 1957.3.26
Native Dancer
芦毛 1950.3.27
Polynesian 1942.3.8
Geisha 1943
Almahmoud
栗毛 1947.5.18
Mahmoud 1933
Arbitrator 1937
What a Treat
黒鹿毛 1962.5.22
仔受胎時活性値:0.75【11】
Tudor Minstrel
黒鹿毛 1944.2.16
種付け時活性値:0.25【17】
Owen Tudor
黒鹿毛 1938
Hyperion 1930.4.18
Mary Tudor 1931
Sansonnet
鹿毛 1933
Sansovino 1921
Lady Juror 1919
Rare Treat
栗毛 1952
仔受胎時活性値:0.25【9】
Stymie
栗毛 1941.4.4
種付け時活性値:0.50【10】
Equestrian 1936
Stop Watch 1933
Rare Perfume
鹿毛 1947
仔受胎時活性値:1.00【4】
Eight Thirty
栗毛 1936
種付け時活性値:0.50【10】
Fragrance
鹿毛 1942
仔受胎時活性値:1.00【4】

<5代血統表内のクロス:Pharos4×5、Hyperion4×4>

Be My Guest(1974.4.12)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Northern Dancer
(Nearctic系)
Tudor Minstrel
(Owen Tudor系)
Stymie
(Himyar系)
Eight Thirty
(Rock Sand系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Northern Dancer
(Nearctic)
3.00 母が米国最優秀3歳牝馬
(No. 8-c)
5番仔?
(前年産駒なし後?)

*

1977年のブルーリバンドトライアルS(英GIII。エプソムダウンズ芝8F110y)の結果(上位5頭)

馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 Be My Guest 牡3 56.2 L. Piggott 1:46.45 Vincent O’Brien
2 Saros 牡3 56.2 P. Eddery 3 P. T. Walwyn
3 Ad Lib Ra 牡3 56.2 A. Murray  R. J. Houghton

*

1977年のデズモントS(愛GIII。カラ芝8F)の結果(上位5頭)

馬名 性齢 騎手 走破時計
・着差
調教師
1 Be My Guest 牡3 Tommy Murphy 1:40.8 Vincent O’Brien
2 Poacher’s Moon 牡4  4 
3 Stars Salute 牡3   

*

1977年のウォーターフォードクリスタルマイル(英GII。グッドウッド芝8F)の結果(上位5頭)

馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 Be My Guest 牡3 54.0 L. Piggott 1:46.28 Vincent O’Brien
2 Don 牡3 54.9 P. Eddery アタマ W. Elsey
3 Jellaby 牡4 58.1 B. Taylor 3 R. Price

*

Be My Guest。競走馬としては英愛のグループレース3勝を挙げたものの、GI勝利には届かず。それでも母What a Treatが米最優秀3歳牝馬という血統的なポテンシャルの高さは種牡馬として発揮され、1982年の英愛首位種牡馬に輝きました。しかも初年度の1979年生まれ世代、2年度の1980年生まれ世代の2世代で獲得したのですから、Be My Guest、これはサスガの繁殖能力。かのNijinsky(1967.2.21)でも英愛首位種牡馬は1986年に獲得でしたので、Nijinskyの甥The Minstrel(1974.3.11)と同じ1974年生まれ世代の、ヴィンセント・オブライエン厩舎の後進に先んじられたというところです。

Nijinsky(1967.2.21)-北の踊り子とその子孫を辿る(No.2)-
Nijinsky(ニジンスキー) 牡 鹿毛 1967.2.21生~1992.4.15没 加国・Edward P.Taylor生産 馬主・Charles W. Engelhard Jr. 愛国・Vincent O'Brien厩舎
The Minstrel(1974.3.11)-北の踊り子とその子孫を辿る(No.5)-
The Minstrel(ザミンストレル) 牡 栗毛 1974.3.11生~1990.9.3没 加国・E. P. Taylor生産 馬主・Robert Sangster 愛国・Vincent O'Brien厩舎

なお、Be My Guestが英愛首位種牡馬となった1982年は、我が国の名種牡馬ノーザンテースト(1971.3.15)が初めて全日本首位種牡馬となった年でもあります。

ノーザンテースト(1971.3.15)-北の踊り子とその子孫を辿る(No.4)-
ノーザンテースト(Northern Taste) 牡 栗毛 1971.3.15生~2004.12.11没 加国・E. P. Taylor生産 馬主・吉田善哉氏 仏国・John Cunnington, Jr.厩舎

ちなみに、Northern Dancer産駒の種牡馬で父に続いて主要国の首位種牡馬に輝いたのは、1978年に仏国首位種牡馬となったLyphard(1969.5.10)が最初でした。

Lyphard(1969.5.10)-北の踊り子とその子孫を辿る(No.3)-
Lyphard(リファール) 牡 鹿毛 1969.5.10生~2005.6.10没 米国・J. O. Burgwin生産 馬主・Germaine Wertheimer 仏国・Alec Head厩舎

むぅ、若干無理かしら、今まで紹介したNorthern Dancer産駒たちを列挙した感もありますね^^;

*

閑話休題。Be My Guestの代表産駒を示しておきますと、

  1. Assert(1979.4.17)
    →ジョッケクルブ賞(仏GI)、愛ダービー(GI)、ベンソン&ヘッジズゴールドC(英GI)、ジョーマクグラス記念S(愛GI)ほか
  2. On the House(1979.3.20)
    →英1000ギニー(GI)、サセックスS(英GI)ほか。牝馬
  3. Luth Enchantee(1980.4.17)
    →ジャック・ル・マロワ賞(仏GI)、ムーラン・ド・ロンシャン賞(仏GI)ほか。牝馬
  4. Double Bed(1983.6.3)★
    →ハイアリアターフC(米GI)ほか
  5. Go and Go(1987.3.2)
    →ベルモントS(米GI)ほか。2021年現在、史上唯一の「欧州調教馬によるベルモントS制覇」を遂げた馬
  6. Pelder(1990.3.5)
    →ガネー賞(仏GI)、伊2000ギニー(GI)、伊グランクリテリウム(GI)ほか
  7. ペンタイア(1992.4.12)
    →”キング・ジョージ”(英GI)、愛チャンピオンS(GI)ほか
  8. Valentine Waltz(1996.2.14)
    →仏1000ギニー(GI)ほか。牝馬

8頭のGI勝ち馬のうち、牡馬5頭、牝馬3頭。牡馬は中距離での活躍が目立ち、牝馬はマイル戦での活躍が目立ちます。初年度産駒のAssertが制した1982年のジョッケクルブ賞の2着が、後に1993年の全日本首位種牡馬となるリアルシャダイ(1979.5.27)でした。また、上述の通りGo and Goは2021年現在、史上唯一の「欧州調教馬によるベルモントS制覇」を遂げた馬です。愛国の名伯楽ダーモット・ウェルド調教師の卓越した手腕が海外遠征で発揮され、そしてまたGo and Goもよく応えたというところです。名前を挙げた中で日本に馴染みがあるのは、やはりペンタイア。1990年代の欧州競馬における選手権距離の強者が揃った1992年生まれ世代の一角、ラムタラ(1992.2.2)、ペンタイア、Swain(1992.2.12)-連覇-により「同一世代による4年連続”キング・ジョージ”制覇」を果たした際にはその一翼を担いました。種牡馬ペンタイアは日本ではGI勝ち産駒を輩出できませんでしたが、大洋州(オセアニア)でその繁殖能力の真価を発揮し、メルボルンカップ(豪GI)を制したPrince of Penzance(2009.11.20)▲のほか10頭以上のGI勝ち産駒を送り込みました。

またBe My Guestのブルードメアサイアーとしての代表産駒には、GI7連勝の名マイラー・ロックオブジブラルタル(1999.3.8)、2007年5戦5勝でイスパーン賞(仏GI)、プリンスオブウェールズS(英GI)、ジャック・ル・マロワ賞(仏GI)とGI3連勝の独国産馬Manduro(2002.3.9)、仏2000ギニー(GI)と愛2000ギニー(GI)を制したバチアー(1997.3.8)。日本でもウインクリューガー(2000.2.12)アドマイヤホープ(2001.3.7)がいます。名前を挙げた5頭すべてがマイルのGI(統一GI含む)を制しているあたり、Be My Guestの競走馬時代を思わされます。そしてまたアドマイヤホープの名前を出せば、その弟アドマイヤフジ(2002.3.1)、アドマイヤコスモス(2007.3.3)はJRA重賞勝ち馬。尊ぶべきは賢母アドマイヤラピス(1992.4.15)というところでしょうか。アドマイヤラピスも懐かしいですね、1997年のセプテンバーS(OP)と嵐山S(OP)を連勝した長距離得意の牝馬、暮れのステイヤーズS(GII)ではメジロブライト(1994.4.19)の2着でした。最後にブルードメアサイアーにBe My Guestを持つ馬で忘れていけないのは、ビーマイナカヤマ(1994.5.25)。ガーネットS(GIII)連覇のほか統一GIIIを6勝を挙げ、1000mから1700mまでのダートGIIIを都合8勝。鹿戸雄一騎手(現調教師)といえば、ビーマイナカヤマでした。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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[Be My Guest(1974.4.12)の主な競走成績]

  1. ウォーターフォードクリスタルマイル(英GII)、デズモンドS(愛GIII)、ブルーリバンドトライアルS(英GIII)
  2. ニジンスキーS(愛GII)

通算7戦4勝、2着1回。