中島国治氏関連馬(其の拾)-ミスタールマン(1981.4.23)-

ミスタールマン 牡 黒鹿毛 1981.4.23生 新冠・明和牧場生産 馬主・ホースマン 美浦・山岡寿恵次厩舎→山岡浩久厩舎

ミスタールマン(1981.4.23)の4代血統表
インターメゾ
黒鹿毛 1966
種付け時活性値:1.50
Hornbeam
栗毛 1953
Hyperion
栗毛 1930.4.18
Gainsborough 1915.1.24
Selene 1919
Thicket
鹿毛 1947
Nasrullah 1940.3.2
Thorn Wood 1942
Plaza
鹿毛 1958
Persian Gulf
鹿毛 1940
Bahram 1932
Double Life 1926
Wild Success
黒鹿毛 1949
Niccolo Dell’Arca 1938
Lavinia 1933
クレージーキルツ
鹿毛 1970.3.3
仔受胎時活性値:0.50

Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
種付け時活性値:0.00
Nearctic
黒鹿毛 1954.2.11
Nearco 1935.1.24
Lady Angela 1944
Natalma
鹿毛 1957.3.26
Native Dancer 1950.3.27
Almahmoud 1947.5.18
Heather Noble
鹿毛 1964.4.17
仔受胎時活性値:1.25
King of the Tudors
栗毛 1950
種付け時活性値:1.25
Tudor Minstrel 1944.2.16
Glen Line 1942
Maid of Flight
黒鹿毛 1951
仔受胎時活性値:1.00
Count Fleet
黒鹿毛 1940.3.24
種付け時活性値:0.50
Maidoduntreath
黒鹿毛 1939
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Hyperion3×5、Nearco5×4、Nogara(♀)5×5>

ミスタールマン(1981.4.23)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
インターメゾ
(Hyperion系)
Northern Dancer
(Nearctic系)
King of the Tudors
(Owen Tudor系)
Count Fleet
(Sundridge系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
インターメゾ 3.50 半兄アツプセツター
(No. 20)
3番仔
(2連産目)

*

[ミスタールマンの主な競走成績]

  1. 目黒記念(GII)
  2. AJCC(GII)

通算13戦5勝、3着2回。

*

第99回目黒記念(GII)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 馬体重 調教師
1 10 ミスタールマン 牡4 54 菅原泰夫 2:34.0    456 山岡寿恵次
2 1 アバンティー 牡6 55 大崎昭一 2:34.3 1.3/4 502 山岡寿恵次
3 5 ロベルスポート 牡4 50 横田吉光 2:34.3 クビ 450 野平好男
4 7 ホッカイペガサス 牡4 53 柴田政人 2:34.3 アタマ 486 野平祐二
5 12 フジノフウウン 牡4 54 増沢末夫 2:34.7 2.1/2 472 栗田博憲

1985年の第99回目黒記念。日本中央競馬会で開催されるレースのうち、現存する最古の重賞競走かつ最古のハンデキャップ競走、目黒記念。そんな目黒記念に強い故・中島国治氏の配合馬。第91回のカツラノハイセイコ(1976.5.13)、第94回のカミノスミレ(1978.4.30)、第98回のダイセキテイ(1979.4.1)、そして第99回のミスタールマンと、知り得る限りで4頭が勝ち馬となっています。このミスタールマンが勝った第99回は、2着にも氏の配合馬アバンティー(1979.6.15)が入りました。つまりは、明和牧場生産馬かつ山岡寿恵次厩舎のワンツーフィニッシュでした。

*

ミスタールマンの最優先先祖と判断した父インターメゾは、現役時代に3勝を挙げ、第193回英セントレジャー(現GI)を制しています。

そんなインターメゾの代表産駒には

  1. グリーングラス(1973.4.5)
    →天皇賞・春(現GI)、菊花賞(現GI)、有馬記念(現GI)、日本経済賞(現日経賞、GII)、AJCC(現GII)ほか
  2. タカラテンリュウ(1979.5.9)
    →毎日王冠(現GII)、ダイヤモンドS(現GIII)、東京新聞杯(現GIII)
  3. ミスタールマン
    →本稿の紹介馬
  4. カールスバツト(1974.4.15)
    →京王杯AH(現京成杯AH、GIII)
  5. オーゴンタケル(1978.3.21)
    →小倉記念(GIII)

等がいます。代表産駒の筆頭は、青森の名門・諏訪牧場が送り込んだ「TTGの一角」グリーングラス。グリーングラスも、実は中島氏の推奨馬だったそうな(参考WEB)。

インターメゾは自身の成績も長距離砲ならば、種牡馬成績も長距離砲、そして母の父としての成績も長距離砲です。インターメゾのブルードメアサイアーとしての著名な産駒には

  1. サクラスターオー(1984.5.2)
    →皐月賞(GI)、菊花賞、弥生賞(GII)
  2. スーパークリーク(1985.5.27)
    →天皇賞・春、天皇賞・秋(GI)、菊花賞、大阪杯(当時GII、現GI)、京都大賞典(GII)2回ほか

という2頭の菊花賞馬がいます。

グリーングラス、サクラスターオー、スーパークリークとインターメゾの血を持つ3頭の菊花賞馬の名前を出して、血統を調べ始めた時分を懐かしく感じると共に、Hampton(1872)の流れを汲む血統を持つ馬は淀の舞台が良く似合うと、ずっと思っている自分がいます。

最後に。0の理論からはまったく離れますが、インターメゾのアルファベット綴りは「Intermezzo」。その綴りからは、本来は独語読みの「インテルメッツォ」か、伊語読みの「インテルメッゾ」が適当だったのでは、と思ってしまいます。「間奏曲」を意味するその馬名、オペラ歌手であった中島氏にとっても、重用したいと思わせる種牡馬だったのではないでしょうか。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

<参考WEB>

……世の中には恐ろしいWEB資源があるものですね^_^;

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