アカイイト 牝 青鹿毛 2017.4.17生 浦河町・辻牧場生産 馬主・岡 浩二氏 栗東・中竹 和也厩舎
キズナ 青鹿毛 2010.3.5 種付け時活性値:1.50【6】 |
ディープインパクト 鹿毛 2002.3.25 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 1969.2.7 |
Wishing Well 1975.4.12 | |||
ウインドインハーヘア 鹿毛 1991.2.20 |
Alzao 1980.2.28 | ||
Burghclere 1977.4.26 | |||
キャットクイル 鹿毛 1990.5.22 |
Storm Cat 黒鹿毛 1983.2.27 |
Storm Bird 1978.4.19 | |
Terlingua 1976.2.7 | |||
Pacific Princess 鹿毛 1973.5.10 |
★Damascus 1964.4.14 | ||
Fiji 1960 | |||
ウアジェト 黒鹿毛 2008.5.3 仔受胎時活性値:2.00【8】 |
★ シンボリクリスエス 黒鹿毛 1999.1.21 種付け時活性値:0.00【8】 |
Kris S. 黒鹿毛 1977.4.25 |
Roberto 1969.3.16 |
Sharp Queen 1965.4.19 | |||
Tee Kay 黒鹿毛 1991.2.9 |
★Gold Meridian 1982.4.14 | ||
Tri Argo 1982.5.18 | |||
リーチトゥピース 鹿毛 2001.3.21 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
Mud Route 栗毛 1994.2.10 種付け時活性値:1.50【6】 |
Strawberry Road 1979.9.28 | |
Our Suzette 1986.4.12 | |||
Waki Betty 鹿毛 1987.3.18 仔受胎時活性値:1.25【13】 |
★Miswaki 栗毛 1978.2.22 種付け時活性値:0.00【8】 |
||
Auntie Betty 黒鹿毛 1981.5.2 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
<5代血統表内のクロス:Hail to Reason5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
キズナ (サンデーサイレンス系) |
★シンボリクリスエス (Roberto系) |
Mud Route (Nijinsky系) |
★Miswaki (Mr. Prospector系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
キズナ | 6.00 |
高祖母が米GIII2着馬 (No. 3-j) |
3番仔 (3連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 16 | アカイイト | 牝4 | 56 | 幸 英明 | 2:12.1 | 13-13-13-7 | 35.7 |
514 [0] |
中竹 和也 | 10 | |
2 | 5 | ステラリア | 牝3 | 54 | 松山 弘平 | 2:12.4 | 2 | 7-8-8-9 | 36.1 |
490 [0] |
斉藤 崇史 | 7 |
3 | 2 | クラヴェル | 牝4 | 56 | 横山 典弘 | 2:12.5 | クビ | 14-14-13-12 | 36.1 |
456 [-4] |
安田 翔伍 | 9 |
4 | 11 | ソフトフルート | 牝4 | 56 | 岩田 望来 | 2:12.5 | クビ | 15-15-15-12 | 36.0 |
488 [0] |
斉藤 崇史 | 11 |
5 | 4 | イズジョーノキセキ | 牝4 | 56 | 和田 竜二 | 2:12.5 | ハナ | 7-7-5-7 | 36.5 |
462 [+2] |
石坂 公一 | 12 |
2021年の第46回エリザベス女王杯。いや、ビックリしました。ともあれ人気薄でもなんでも「強いものが勝つのではなく、勝ったものが強い」。それが勝負。戦前10番人気だったアカイイト、8枠16番からの発進で終始外外を回って3角から4角で中位まで進出すると、4角から直線では外から自力で勝ちに行く競馬。決勝点では2着のステラリア(2018.1.25)に2馬身差の完勝。終わってみればキズナ産駒のワンツーフィニッシュ。アカイイト、自身初の重賞勝利かつGI勝利は、キズナ産駒初めてのGI勝利でもありました。アカイイト、その馬名は「赤い糸。父名より連想」というそのままの意味ですが、岡浩二オーナーの勝負服である「白、赤十字襷、袖赤二本輪」のデザインも相まって、本当に似つかわしい名前。父譲りの青鹿毛も美しくアカイイト、細面の男前でおなじみの幸英明騎手のテン乗りのエスコートに応えて、見事なエリザベス女王杯制覇でした。
アカイイトの生産は辻牧場。辻牧場は菊花賞馬ハイレコード(1947.5.23)&ヒロキミ(1959.6.20)&ニホンピロムーテー(1968.4.6)、皐月賞馬タイセイホープ(1955.3.25)&ニホンピローエース(1963.3.25)、桜花賞とエリザベス女王杯を制したインターグロリア(1974.5.1)などを送り込んだ浦河町の老舗名門。21世紀に入ってからもアドマイヤホープ(2001.3.7)、ハッピースプリント(2011.3.6)、アンジュデジール(2014.5.1)などのジーワン馬を輩出されていましたが、中央のGI級競走ではインターグロリアの第2回エリザベス女王杯以来、44年ぶりの勝利となりました。インターグロリアからアカイイト、「エリザベス女王杯」という競走が結んだ縁もやはり赤い糸だったのでしょうか。
アカイイトの馬主の岡オーナー。今回のエリザベス女王杯挑戦について、スポーツ報知の記事における岡オーナーのコメントを引いておきますと、
―今回はヨカヨカの主戦だった幸英明騎手との初コンビです。
「みゆぴ~(幸)は、馬主になる前に知人に紹介してもらって、最初に知り合った騎手なんです。これも何かの縁ですね」
岡オーナーは今年2021年、思い出のマーニーならぬ思い出のマーニ(2016.4.26)で三津谷隼人騎手が「現役最終騎乗が重賞初勝利」となった京都ハイジャンプ(J・GII)で所有馬のJRA重賞初勝利を遂げられると、ヨカヨカ(2018.5.13)で北九州記念(GIII)を制してJRA平地重賞初制覇。そして今回のアカイイトがJRA・GI初優勝と相成りました。素晴らしい。
アカイイトを管理される中竹和也調教師は、2018年のホープフルS(GI)を制したサートゥルナーリア(2016.3.21)以来となるGI勝利ですが、角居勝彦厩舎からの一時転厩ということもあり、最初からの管理馬ということでは2009年のNHKマイルカップを制したジョーカプチーノ(2006.4.11)以来のGI制覇となりました。
そしてまたアカイイトと共に殊勲を立てた幸騎手にとっては、18年前の忘れ物を取り戻す勝利だったのではないでしょうか。スティルインラブ(2000.5.2)で牝馬三冠を達成した後の第28回エリザベス女王杯は、アドマイヤグルーヴ(2000.4.30)にハナ差の2着。幸騎手は2018年のヴィクトリアマイル(GI)を制したジュールポレール(2013.5.2)以来3年ぶりのGI勝利でした。いつまでも若々しく爽やかな幸騎手ですが、細面の男前も気が付けば御身45歳。むぅ、幸騎手と年齢がそう変わらない私は、馬齢を重ねてしまったものです^^;
GI馬の金看板を背にしたアカイイト。馬人の絆を結実させたエリザベス女王杯の後の進路は、果たしてどうなるのでしょうか。アカイイト、次走以降も楽しみにしています。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
#「キズナの娘!!」「ちがうほうのアカイが来た!!」と思わず叫ぶテレビ観戦者。