平成の首位種牡馬を辿る(其の捌)-キングカメハメハ(2001.3.20)-

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キングカメハメハ 牡 鹿毛 2001.3.20生 早来・ノーザンファーム生産 馬主・金子真人氏 栗東・松田国英厩舎

キングカメハメハ(2001.3.20)の4代血統表
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
種付け時活性値:0.50【10】
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native
栗毛 1961.4.18
Native Dancer 1950.3.27
Raise You 1946
Gold Digger
鹿毛 1962.5.28
▲Nashua 1952.4.14
Sequence 1946
Miesque
鹿毛 1984.3.14
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28
Pasadoble
鹿毛 1979.4.1
▲Prove Out 1969.3.15
Santa Quilla 1970
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
仔受胎時活性値:0.25【9】
ラストタイクーン
黒鹿毛 1983.5.9
種付け時活性値:1.75【7】
トライマイベスト
鹿毛 1975.4.28
Northern Dancer 1961
Sex Appeal 1970.5.12
Mill Princess
鹿毛 1977.5.21
Mill Reef 1968.2.23
Irish Lass 1962
Pilot Bird
鹿毛 1983.2.9
仔受胎時活性値:1.75【7】
★Blakeney
鹿毛 1966.3.28
種付け時活性値:0.00【16】
Hethersett 1959
Windmill Girl 1961
The Dancer
鹿毛 1977.3.31
仔受胎時活性値:1.25【5】
Green Dancer
鹿毛 1972.4.14
種付け時活性値:1.00【4】
Khazaeen
鹿毛 1968
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×4>

キングカメハメハ(2001.3.20)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Kingmambo
(Mr. Prospector系)
ラストタイクーン
(Northern Dancer系)
Blakeney
(Djebel系)
Green Dancer
(Nijinsky系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ラストタイクーン
(Buckpasser)
5.25 or 3.25
(【9】+【7】+【5】+【8】)
半兄が米GI馬
(No. 22-d)
4番仔
(3連産目)

*

2004年の第9回NHKマイルカップ(GI。東京芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
推定
上り
馬体重
[増減]
調教師
1 13 キングカメハメハ 牡3 57 安藤 勝己 1:32.5 9-9 34.0 496
[+2]
松田 国英 1
2 1 コスモサンビーム 牡3 57 四位 洋文 1:33.3 5 9-9 34.7 484
[+6]
佐々木 晶三 4
3 6 メイショウボーラー 牡3 57 福永 祐一 1:33.6 1 3/4 3-3 35.4 472
[-4]
白井 寿昭 3
4 8 ダイワバンディット 牡3 57 北村 宏司 1:33.7 1/2 6-6 35.4 472
[+2]
増沢 末夫 12
5 10 ビッグファルコン 牡3 57 吉田 豊 1:34.0 2 17-16 34.9 442
[+2]
中尾 正 16
2004年の第9回NHKマイルカップ(GI。東京芝1600m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.1 – 10.7 – 11.1 – 11.7 – 12.2 – 11.6 – 11.7 – 11.4
ラップの
累計タイム
12.1 – 22.8 – 33.9 – 45.6 – 57.8 – 1:09.4 – 1:21.1 – 1:32.5
上り 4F 46.9 – 3F 34.7

*

2004年の第71回東京優駿(GI。東京芝2400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
推定
上り
馬体重
[増減]
調教師
1 12 キングカメハメハ 牡3 57 安藤 勝己 2:23.3 レコード 6-8-7-3 35.4 494
[-2]
松田 国英 1
2 5 ハーツクライ 牡3 57 横山 典弘 2:23.5 1 1/2 17-17-17-17 34.3 482
[+6]
橋口 弘次郎 5
3 17 ハイアーゲーム 牡3 57 蛯名 正義 2:23.8 1 3/4 9-10-10-3 35.9 500
[0]
大久保 洋吉 3
4 14 キョウワスプレンダ 牡3 57 佐藤 哲三 2:24.0 1 1/4 13-14-15-13 35.3 474
[0]
吉岡 八郎 13
5 13 スズカマンボ 牡3 57 武 幸四郎 2:24.0 ハナ 9-12-14-15 35.1 478
[+2]
橋田 満 15
2004年の第71回東京優駿(GI。東京芝2400m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.5 – 10.6 – 11.3 – 11.5 – 11.7 – 11.8 – 12.5 – 13.0 – 12.5 – 11.5 – 11.7 – 12.7
ラップの
累計タイム
12.5 – 23.1 – 34.4 – 45.9 – 57.6 – 1:09.4 – 1:21.9 – 1:34.9 – 1:47.4 – 1:58.9 – 2:10.6 – 2:23.3
上り 4F 48.4 – 3F 35.9

*

2010年と2011年の全日本首位種牡馬、キングカメハメハ。2004年の第9回NHKマイルカップで東京芝1600mを1分32秒5のレースレコード、第71回東京優駿で東京芝2400mを2分23秒3の新装となった後のコースレコードと、変則二冠を連続レコードで達成しました。松田国英厩舎の先輩であるクロフネ(1998.3.31)タニノギムレット(1999.5.4)で果たせなかった、3歳春のマイルGIと2400mGIの連勝。成したのは、「新世紀の大王」キングカメハメハ。

そんなキングカメハメハは種牡馬としても大いに能力を発揮し、上述のとおり、2010年と2011年、2年連続で全日本首位種牡馬に輝きました。それは、1995年から2009年まで15年間続いた、サンデーサイレンス(1986.3.25)とその仔アグネスタキオン(1998.4.13)マンハッタンカフェ(1998.3.5)という、サンデーサイレンス系馬による全日本首位種牡馬の座をついに奪還するという快挙でした。が、2012年からは、金子真人オーナーが誇るもう1頭の名馬が、改めてサンデーサイレンス系の恐ろしさを見せつけることになり、現在に至ります。

それでは、キングカメハメハの代表産駒を生年順に記しますと、

  1. アパパネ(2007.4.20)
    →優駿牝馬(GI)、桜花賞(GI)、秋華賞(GI)、ヴィクトリアマイル(GI)、阪神ジュベナイルフィリーズ(JpnI)ほか
  2. ローズキングダム(2007.5.10)
    →ジャパンカップ(GI)、朝日杯フューチュリティS(JpnI)、京都大賞典(GII)、神戸新聞杯(GII)、東京スポーツ杯2歳S(JpnIII)ほか
  3. ルーラーシップ(2007.5.15)
    →クイーンエリザベス2世カップ(香GI)、AJCC(GII)、日経新春杯(GII)、金鯱賞(GII)、鳴尾記念(GIII)ほか
  4. タイセイレジェンド(2007.3.26)
    →JBCスプリント(JpnI)、東京盃(JpnII)、クラスターC(JpnIII)ほか
  5. ロードカナロア(2008.3.11)
    →安田記念(GI)、香港スプリント(GI)2回、スプリンターズS(GI)2回、高松宮記念(GI)、京阪杯(GIII)、阪急杯(GIII)、シルクロードS(GIII)ほか
  6. ベルシャザール(2008.4.25)
    →ジャパンカップダート(GI)、武蔵野S(GIII)ほか
  7. ホッコータルマエ(2009.5.26)
    →チャンピオンズカップ(GI)、東京大賞典(GI)2回、帝王賞(JpnI)2回、川崎記念(JpnI)3回、JBCクラシック(JpnI)、かしわ記念(JpnI)、アンタレスS(GIII)、レパードS(GIII)、名古屋大賞典(JpnIII)、佐賀記念(JpnIII)ほか
  8. ハタノヴァンクール(2009.5.16)
    →ジャパンダートダービー(JpnI)、川崎記念(JpnI)、ブリーダーズゴールドC(JpnII)ほか
  9. ラブリーデイ(2010.1.30)
    →天皇賞・秋(GI)、宝塚記念(GI)、京都大賞典(GII)、京都記念(GII)、中山金杯(GIII)、鳴尾記念(GIII)ほか
  10. ドゥラメンテ(2012.3.22)
    →東京優駿(GI)、皐月賞(GI)、中山記念(GII)ほか
  11. レッツゴードンキ(2012.4.6)
    →桜花賞(GI)、京都牝馬S(GIII)ほか
  12. ミッキーロケット(2013.3.3)
    →宝塚記念(GI)、日経新春杯(GII)ほか
  13. リオンディーズ(2013.1.29)
    →朝日杯フューチュリティS(GI)ほか
  14. レイデオロ(2014.2.5)
    →東京優駿(GI)、天皇賞・秋(GI)、オールカマー(GII)、神戸新聞杯(GII)、ホープフルS(GII)ほか
  15. チュウワウィザード(2015.4.19)
    →チャンピオンズカップ(GI)、JBCクラシック(JpnI)、川崎記念(JpnI)2回、ダイオライト記念(JpnII)、名古屋グランプリ(JpnII)、平安S(GIII)ほか
  16. ジュンライトボルト(2017.4.27)
    →チャンピオンズカップ(GI)、シリウスS(GIII)ほか
  17. ペプチドナイル(2018.4.24)
    →フェブラリーS(GI)ほか
  18. スタニングローズ(2019.1.18)
    →秋華賞(GI)、エリザベス女王杯(GI)、紫苑S(GIII)、フラワーC(GIII)ほか

初年度から4頭のジーワン勝ち馬を輩出し、現在も産駒は活躍を続けています。キングカメハメハ産駒は牡馬に活躍馬が多いこともあり、既にGI勝ち馬を送り出している後継種牡馬ロードカナロア、ルーラーシップ、ドゥラメンテ、リオンディーズ等を始めとして、非サンデーサイレンス系の種牡馬系統を伸ばして行くことになるのでしょう。キングカメハメハ、仔孫の走りを見守り続けてあげてください。

アパパネ(2007.4.20)&サンテミリオン(2007.1.30)-【2010年】のJRA・GI勝ち馬を辿る(No.8)-
アパパネ 牝 鹿毛 2007.4.20生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・金子真人ホールディングス(株) 美浦・国枝 栄厩舎サンテミリオン 牝 黒鹿毛 2007.1.30生~2024.3.4没 千歳市・社台ファーム生産 馬主・吉田 照哉氏 美浦・古賀 慎明厩舎
ローズキングダム(2007.5.10)-ジャパンカップ(GI)の勝ち馬を辿る(No.30)-
ローズキングダム(Rose Kingdom) 牡 黒鹿毛 2007.5.10生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・橋口弘次郎厩舎
ルーラーシップ(2007.5.15)-五十音にて名馬を辿る(No.41)-
ルーラーシップ 牡 鹿毛 2007.5.15生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・角居 勝彦厩舎
第47回スプリンターズS(GI)の勝ち馬。
ロードカナロア 牡 鹿毛 2008.3.11生 新ひだか・ケイアイファーム生産 馬主・(株)ロードホースクラブ 栗東・安田隆行厩舎ロードカナロア(2008.3.11)の4代血統表キングカメハメハ鹿毛 2001.3.20種付け時活性値:1.5...
ベルシャザール(2008.4.25)-濁音・半濁音にてGI馬を辿る(No.12)-
ベルシャザール 牡 青鹿毛 2008.4.25生 千歳市・社台ファーム生産 馬主・(有)社台レースホース 栗東・松田 国英厩舎
ホッコータルマエ(2009.5.26)
ホッコータルマエ(2009.5.26)ホッコータルマエ 牡 鹿毛 2009.5.26生 浦河町・市川フアーム生産 馬主・北幸商事(株) 栗東・西浦 勝一厩舎
ドゥラメンテ(2012.3.22)
ドゥラメンテ 牡 鹿毛 2012.3.22生~2021.8.31没 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 美浦・堀 宣行厩舎
第59回宝塚記念(GI)の勝ち馬-ミッキーロケット(2013.3.3)-
ミッキーロケット 牡 鹿毛 2013.3.3生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・野田みづき氏 栗東・音無秀孝厩舎ミッキーロケット(2013.3.3)の4代血統表キングカメハメハ鹿毛 2001.3.20種付け時活性値:0.75Kingmam...
第158回天皇賞・秋(GI)の勝ち馬-レイデオロ(2014.2.5)-
レイデオロ 牡 鹿毛 2014.2.5生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)キャロットファーム 美浦・藤沢和雄厩舎
チュウワウィザード(2015.4.19)-第71回川崎記念(JpnI)の勝ち馬-
チュウワウィザード 牡 青鹿毛 2015.4.19生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・中西 忍氏 栗東・大久保 龍志厩舎
ジュンライトボルト(2017.4.27)-第23回チャンピオンズカップ(GI)の勝ち馬-
ジュンライトボルト 牡 鹿毛 2017.4.27生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・河合 純二氏 栗東・友道 康夫厩舎
ペプチドナイル(2018.4.24)-第41回フェブラリーS(GI)の勝ち馬-
ペプチドナイル(2018.4.24)-第41回フェブラリーS(GI)の勝ち馬-
スタニングローズ(2019.1.18)-第49回エリザベス女王杯(GI)の勝ち馬-
スタニングローズ(2019.1.18)-第49回エリザベス女王杯(GI)の勝ち馬-

 

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

*

[キングカメハメハ(2001.3.20)の主な競走成績]

  1. 東京優駿(GI)、NHKマイルカップ(GI)、神戸新聞杯(GII)、毎日杯(GIII)
  2. 京成杯(GIII)

通算8戦7勝、3着1回。

#2019年04月30日(火)初出、2025年08月16日(土)記事改め。

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