ベラジオオペラ(2020.4.7)&ミトノオー(2020.4.24)-2023年のクラシック候補生を確認する(No.22)-

Pedigree

ベラジオオペラ 牡 鹿毛 2020.4.7生 千歳市・社台ファーム生産 馬主・林田 祥来氏 栗東・上村 洋行厩舎

ベラジオオペラ(2020.4.7)の4代血統表
ロードカナロア
鹿毛 2008.3.11
種付け時活性値:0.75【11】
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン 1983.5.9
Pilot Bird 1983.2.9
レディブラッサム
鹿毛 1996.3.4
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
Storm Bird 1978.4.19
Terlingua 1976.2.7
サラトガデュー
鹿毛 1989.4.3
Cormorant 1974.4.21
Super Luna 1982.4.5
エアルーティーン
栗毛 2012.5.13
仔受胎時活性値:1.75【7】
ハービンジャー
鹿毛 2006.3.12
種付け時活性値:1.25【5】
Dansili
黒鹿毛 1996.1.27
デインヒル 1986.3.26
Hasili 1991.3.12
Penang Pearl
鹿毛 1996.3.11
Bering 1983.3.20
Guapa 1988.5.4
エアマグダラ
栗毛 2003.2.5
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:0.00【16】
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
エアデジャヴー
鹿毛 1995.3.27
仔受胎時活性値:1.75【7】
ノーザンテースト
栗毛 1971.3.15
種付け時活性値:1.75【23】
アイドリームドアドリーム
鹿毛 1987.3.31
仔受胎時活性値:1.75【7】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5>

ベラジオオペラ(2020.4.7)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ロードカナロア
(Mr. Prospector系)
ハービンジャー
(デインヒル系)
サンデーサイレンス
(Halo系)
ノーザンテースト
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ノーザンテースト 7.25 or 5.25
(【7】+【8】+【7】+【7】)
大伯母エアメサイア
(No. 4-r)
4番仔
(4連産目)

*

2023年の第72回フジテレビ賞スプリングS(GII。中山芝1800m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 4 ベラジオオペラ 牡3 56 横山 武史 1:48.9 7-7-7-5 35.7 500
[-4]
上村 洋行 2
2 10 ホウオウビスケッツ 牡3 56 横山 和生 1:49.1 1 1/4 3-3-2-2 36.9 494
[-2]
奥村 武 3
3 2 メタルスピード 牡3 56 津村 明秀 1:49.2 3/4 8-7-7-8 36.1 504
[-4]
斎藤 誠 8
4 1 グラニット 牡3 56 嶋田 純次 1:49.3 1/2 1-1-1-1 37.6 456
[-4]
大和田 成 13
5 14 パクスオトマニカ 牡3 56 田辺 裕信 1:49.6 1 3/4 10-10-9-5 36.3 480
[+2]
久保田 貴士 6
2023年の第72回フジテレビ賞スプリングS(GII。中山芝1800m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.3 – 11.2 – 11.9 – 11.9 – 12.1 – 12.3 – 12.4 – 12.2 – 12.6
ラップの
累計タイム
12.3 – 23.5 – 35.4 – 47.3 – 59.4 – 1:11.7 – 1:24.1 – 1:36.3 – 1:48.9
上り 4F 49.5 – 3F 37.2

中山芝1800m、晴の重馬場、16頭立て。「スプリングS」の声を聞くと皐月賞(GI)トライアルも「たけなわ」という感じがします。そんな前哨戦、終わってみれば戦前まで2戦2勝だった2頭、そして横山兄弟のワンツーフィニッシュ。先んじたのは弟・武史騎手が騎乗したベラジオオペラ。2022年11月の阪神芝1800mの新馬戦で3番人気1着-1番人気ショウナンバシット(2020.2.14)は3着-、明けて2023年1月の東京芝1800mのセントポーリア賞は1番人気1着、そして挑んだ3戦目が3月のスプリングS。それまでの2戦は番手先行からのレースを見せていたベラジオオペラ、今回は中団位置からレースを進めると、道中はじっと待機。4角から直線、馬群外から2頭目、馬場の良いところから脚を伸ばしたベラジオオペラ。黒いシャドーロールを着けた鹿毛に星1つ、黒の帽子に「赤、黄二本輪、袖黄一本輪」の勝負服が着実に前との差を詰めると、最後は内で頑張った兄・和生騎手のホウオウビスケッツ(2020.6.5)をきっちり差し切り、決勝点では1と4分の1馬身差。3戦3勝の負けなしでGII勝ちを収めたベラジオオペラ、自身初の重賞勝利は、管理される上村洋行調教師にとっても開業5年目の嬉しい重賞初制覇でもありました。2023年のクラシック戦線に名乗りを上げたロードカナロア産駒、派手さは感じないものの母系がしっかりした馬だけに、混戦を断ち切る候補の1頭となりました。

そんな訳で、ベラジオオペラの母系を確認しておきますと、

アイドリームドアドリーム 1987.3.31 2勝
|エアデジャヴー 1995.3.27 2勝 クイーンS(GIII)ほか
||エアシェイディ 2001.2.20 7勝 AJCC(JpnII)ほか
||エアメサイア 2002.2.4 4勝 秋華賞(GI) ローズS(GII)ほか
|||エアワンピース 2008.3.14 4勝
||||エアロロノア 2017.3.6 現役 六甲S(L) リゲルS(L)ほか
|||エアスピネル 2013.2.10 4勝 デイリー杯2歳S(GII) 京都金杯(GIII) 富士S(GIII)ほか
|||エアウィンザー 2014.2.15 7勝 チャレンジC(GIII)ほか
||エアマグダラ 2003.2.5 4勝
|||エアアンセム 2011.3.8 5勝 函館記念(GIII)ほか
|||エアルーティーン 2012.5.13 1勝
||||ベラジオオペラ 2020.4.7 (本馬) スプリングS(GII)
|エアシャカール 1997.2.26 4勝 菊花賞(GI) 皐月賞(GI)ほか
|エアラグーン 1998.5.25 1勝
||エアソミュール 2009.3.15 10勝 毎日王冠(GII) 鳴尾記念(GIII)ほか

高祖母アイドリームドアドリームを日本の基礎繁殖とする4号族r分枝系。冠名「エア」の(株)ラッキーフィールドのお抱え牝系とも言うべき、社台ファームの基幹牝系のひとつであり、エアシャカール、エアメサイアの2頭のGI勝ち馬を始めとして重賞勝ち馬多数の活力ある母系です。ベラジオオペラは2022年度 千葉サラブレッドセール サラブレッド 2歳において税込4851万円で落札され、同セールでは牡馬の最高価格馬でした。

私の好きな牝系から現れた馬で、なおかつ騎手時代に応援していた上村師の管理馬ということで肩入れしたくなるベラジオオペラ、その馬名意味は「冠名+歌劇」ということです。



*

ミトノオー 牡 栗毛 2020.4.24生 新ひだか町・築紫 洋氏生産 馬主・ロイヤルパーク 美浦・牧 光二厩舎

ミトノオー(2020.4.24)の4代血統表
ロゴタイプ
黒鹿毛 2010.3.10
種付け時活性値:0.25【9】

ローエングリン
栗毛 1999.6.8
Singspiel
鹿毛 1992.2.25
In The Wings 1986.1.17
Glorious Song 1976.4.22
カーリング
黒鹿毛 1992.2.17
Garde Royale 1980.3.24
Corraleja 1982.3.9
ステレオタイプ
鹿毛 2002.2.16
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
スターバレリーナ
鹿毛 1990.5.8
Risen Star 1985.3.25
ベリアーニ 1985.4.11
シダクティヴリー
鹿毛 2003.2.5
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【16】
サンダーガルチ
栗毛 1992.5.23
種付け時活性値:0.50【10】
Gulch
鹿毛 1984.4.16
Mr. Prospector 1970.1.28
Jameela 1976.3.15
Line of Thunder
鹿毛 1987.5.27
★Storm Bird 1978.4.19
Shoot a Line 1977.4.2
Torrid Affair
黒鹿毛 1997.3.8
仔受胎時活性値:1.25【5】
Alydeed
黒鹿毛 1989.3.4
種付け時活性値:1.75【7】
Shadeed 1982.3.21
Bialy 1982.5.23
Lover’s Talk
鹿毛 1984.6.12
仔受胎時活性値:1.00【12】
★Vice Regent
栗毛 1967.4.29
種付け時活性値:0.00【16】
Lover’s Walk
鹿毛 1969.4.17
仔受胎時活性値:1.50【14】

<5代血統表内のクロス:Halo4×5(父方)、Northern Dancer5×5(母方)>

ミトノオー(2020.4.24)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ロゴタイプ
(Sadler’s Wells系)
サンダーガルチ
(Mr. Prospector系)
Alydeed
(Nijinsky系)
★Vice Regent
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Alydeed
(Golden Beach)
5.75 or 3.75
(【16】+【5】+【12】+【14】)
母が加GIII2勝馬
(No. 11-f)
9番仔
(不受胎後)

*

レース結果 JRA
2023年の伏竜S(中山ダート1800m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 7 ミトノオー 牡3 56 木幡 巧也 1:51.9   1-1-1-1 38.8 492
[-6]
牧 光二 1
2 2 モックモック 牡3 56 今村 聖奈 1:52.3 2 1/2 11-11-13-12 37.8 478
[-8]
寺島 良 5
3 1 ヒーローコール 牡3 57 森 泰斗 1:52.7 2 1/2 13-13-5-4 39.0 490
[-6]
小久保 智 4
4 9 アイファーテイオー 牡3 56 藤懸 貴志 1:52.8 1/2 11-11-11-9 38.6 448
[+2]
鮫島 一歩 10
5 12 オーロイプラータ 牡3 56 石橋 脩 1:52.8 クビ 14-14-14-13 38.0 534
[+8]
宮本 博 8
2023年の伏竜S(中山ダート1800m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.6 – 11.7 – 12.3 – 12.4 – 12.2 – 11.9 – 12.3 – 12.7 – 13.8
ラップの
累計タイム
12.6 – 24.3 – 36.6 – 49.0 – 1:01.2 – 1:13.1 – 1:25.4 – 1:38.1 – 1:51.9
上り 4F 50.7 – 3F 38.8

中山ダート1800m、曇の不良馬場、14頭立て。昨晩ですね、馬柱を見た時「1番人気は…、おぉっ、ロゴタイプの仔か。これは応援したいな」と思い、4代血統表の下書きをしていたのですね^^;。予定稿を作成した時は往々にして「あぁ…」となることが多いのですが、なんのなんの、ミトノオー、13頭を引き連れ、1番人気に応えての見事な逃げ切り勝ちでした。

ミトノオーは2022年8月の新潟ダート1800mの新馬戦1着、11月の東京ダート1400mのオキザリス賞11着、明けて2023年1月の中山ダート1800mの黒竹賞1着と来て、今回の伏竜S1着。見ればダート1800mでは3戦3勝。そしてまたローエングリンの孫、ロゴタイプの仔らしさを見せてか、逃げ先行策で良い結果を出してくれています。ミトノオー、その馬名意味は「冠名+王」とのことで、シンプルにダート王に輝いてくれることを祈っています。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。