2018年のクラシック候補生を確認する(其の玖)

ルヴァンスレーヴ 牡 鹿毛 2015.1.26生 白老・(有)社台コーポレーション白老ファーム生産 馬主・(株)G1レーシング 美浦・萩原清厩舎

ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)の4代血統表
シンボリクリスエス
黒鹿毛 1999.1.21
種付け時活性値:1.75
Kris S.
黒鹿毛 1977.4.25
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Sharp Queen
鹿毛 1965.4.19
★Princequillo 1940
Bridgework 1955.3.23
Tee Kay
黒鹿毛 1991.2.9
★Gold Meridian
黒鹿毛 1982.4.14
Seattle Slew 1974.2.15
Queen Louie 1968.4.9
Tri Argo
黒鹿毛 1982.5.18
Tri Jet 1969.4.3
Hail Proudly 1969.3.5
マエストラーレ
鹿毛 2006.1.12
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
ネオユニヴァース
鹿毛 2000.5.21
種付け時活性値:1.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ポインテッドパス
栗毛 1984.4.27
Kris 1976.3.23
Silken Way 1973
オータムブリーズ
鹿毛 1998.2.18
仔受胎時活性値:1.75
ティンバーカントリー
栗毛 1992.4.12
種付け時活性値:1.25
★Woodman 1983.2.17
Fall Aspen 1976.3.9
セプテンバーソング
鹿毛 1991.5.5
仔受胎時活性値:1.50
リアルシヤダイ
黒鹿毛 1979.5.27
種付け時活性値:0.75
ダイナフエアリー
鹿毛 1983.4.30
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Roberto3×5、Hail to Reason4×5>

ルヴァンスレーヴ(2015.1.26)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
シンボリクリスエス
(Roberto系)
ネオユニヴァース
(Halo系)
ティンバーカントリー
(Mr. Prospector系)
リアルシヤダイ
(Roberto系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
シンボリクリスエス
(Kris S.)
7.00 or 5.00 高祖母が重賞5勝馬
(No. 9-f フアンシミン系)
2番仔
(不受胎後)

2017年の第68回全日本2歳優駿(JpnI)。出負けして後方からの競馬になったものの、徐々に押し上げ、3角から4角では外から一気の脚を見せ、直線ではヨレるところも見せながら、ゴールまでしっかりと伸び切りました。そうして単勝1.8倍の1番人気に応えたルヴァンスレーヴ、これでデビュー以来3戦3勝。ルヴァンスレーヴ、その馬名意味は「風立ちぬ(仏)」ということです。

では、以下にルヴァンスレーヴの近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

ダイナフェアリー 1983.4.30 6勝 オールカマー(GIII) 新潟記念(GIII) エプソムC(GIII) 牝馬東京タイムズ杯(GIII) 京成杯(GIII)ほか
|ダイイチリカー 1990.5.3 4勝
||ダイイチアピール 1996.3.25 1勝
|||ホクトスルタン 2004.5.11 5勝 目黒記念(GII)
|||ドリームシグナル 2005.6.4 2勝 シンザン記念(JpnIII)ほか
||ダイイチダンヒル 1998.4.25 3勝 若葉S(OP)
|セプテンバーソング 1991.5.5 3勝
||オータムブリーズ 1998.2.18 3勝
|||マエストラーレ 2006.1.12 4勝
||||ルヴァンスレーヴ 2015.1.26 (本馬) 全日本2歳優駿(JpnI)
|サマーサスピション 1992.5.27 2勝 青葉賞(GIII)
|ローゼンカバリー 1993.6.1 7勝 目黒記念 日経賞(GII) AJCC(GII) セントライト記念(GII)ほか

輸入繁殖牝馬ファンシミン(1967.4.21)を日本の牝系祖とする9号族。ルヴァンスレーヴの高祖母ダイナフェアリーは「ノーザンテースト×シーホーク牝馬」という、比較的珍しい組み合わせから送り込まれた活躍馬で、上図のとおり、オールカマー、新潟記念、エプソムC、牝馬東京タイムズ杯、京成杯と重賞5勝を挙げた名牝でした。大種牡馬ノーザンテースト(1971.3.15)は1983年生まれ世代にも傑作が見られ、第53回東京優駿(GI)と第31回有馬記念(GI)を制したダイナガリバー(1983.3.23)、やはり重賞5勝の女傑ダイナアクトレス(1983.5.4)、重戦車レジェンドテイオー(1983.4.2)、シャダイアイバー(1979.2.23)の妹ダイナオレンジ(1983.4.27)、そしてダイナフェアリーと5頭の中央重賞勝ち馬を輩出しました。

0の理論的な余談になりますが、ノーザンテーストが複数の中央重賞勝ち馬を送り込んだ世代は、 1980年生まれ世代1988年生まれ世代1989年生まれ世代の3世代が、最多の「6頭」で並んでいます。1980年生まれ世代と1988年生まれ世代は、それぞれ満8歳時、満16歳時のミニモの遺伝を受けた世代ですね。1980年生まれ世代にはギャロップダイナ(1980.4.25)、シャダイソフィア(1980.3.19)、ダイナカール(1980.5.10)-エアグルーヴ(1993.4.6)の母-という八大競走勝ち馬が、1988年生まれ世代には重賞4勝馬スカーレットブーケ(1988.4.11)-ダイワメジャー(2001.4.8)&ダイワスカーレット(2004.5.13)兄妹の母-、最優秀3歳(現2歳)牝馬に選出されたノーザンドライバー(1988.4.16)がいます。また、1989年生まれ世代にはノーザンテースト3頭目の優駿牝馬(GI)勝ち馬アドラーブル(1989.3.28)、実は全8勝中7勝が左回りだった重賞4勝のマチカネタンホイザ(1989.5.7)がいます。

ダイナフェアリーの子孫として初めてのジーワン勝ち馬となったルヴァンスレーヴ。2歳の若駒、まだまだパンとしていないようで、現在はソエが出て休養中ということ。復帰後、また元気に強いところを見せて欲しいと願います。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

タイトルとURLをコピーしました