Pennyweka(2019.9.19)-第55回ニュージーランドオークス(GI)の勝ち馬-

Result

Pennyweka(ペニーウェカ) 牝 鹿毛 2019.9.19生 新国・J V & L D Wallace生産 馬主・The Galloping Wekas Jazweka Syndicate 新国・Jim Wallace厩舎

Pennyweka(2019.9.19)の4代血統表
サトノアラジン
鹿毛 2011.2.16
種付け時活性値:1.875【7.5】

ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao 1980.2.28
Burghclere 1977.4.26
マジックストーム
黒鹿毛 1999.2.3
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
Storm Bird 1978.4.19
Terlingua 1976.2.7
Foppy Dancer
鹿毛 1990.6.3
Fappiano 1977.5.19
Water Dance 1977.2.2
Threepence(NZ)
青鹿毛 2007.8.31
仔受胎時活性値:0.75【11】
ペンタイア(GB)
鹿毛 1992.4.12
種付け時活性値:1.625【14.5】
Be My Guest
栗毛 1974.4.12
Northern Dancer 1961.5.27
What a Treat 1962.5.22
Gull Nook
鹿毛 1983.5.10
Mill Reef 1968.2.23
Bempton 1976.2.10
Our Sophie(NZ)
青鹿毛 1989.10.16
仔受胎時活性値:0.25【17】
Kaapstad(NZ)
黒鹿毛 1984.10.23
種付け時活性値:1.00【4】
Sir Tristram 1971.4.7
Eight Carat 1975.3.7
Skip(NZ)
鹿毛 1982.9.21
仔受胎時活性値:1.50【6】
English Harbour(GB)
鹿毛 1975
種付け時活性値:1.625【6.5】
Agree(NZ)
栗毛 1969.8.31
仔受胎時活性値:1.00【12】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×4(母方)、Mill Reef4×5(母方)>

Pennyweka(2019.9.19)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
サトノアラジン
(サンデーサイレンス系)
ペンタイア
(Northern Dancer系)
Kaapstad
(Sir Tristram系)
English Harbour
(Mill Reef系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
サトノアラジン 3.50
(【11】+【17】+【6】+【12】)
伯父が新GI馬
(No. 4-k)
5番仔
(空胎後)

*

2023年の第55回ニュージーランドオークス(GI。トレンサム芝2400m)の結果(上位6頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 6 Pennyweka 牝3 56.5 Ryan Elliot 2.31.18 Jim Wallace 3
2 16 Mehzebeen 牝3 56.5 Jason Laking 3 Mark Walker 15
3 10 Mischief Managed 牝3 56.5 Jasmine Fawcett クビ Ken Rae & Krystal Williams 13
4 15 Malfy Rosa 牝3 56.5 Lynsey Satherley 2 1/4 Chris Gibbs 11
5 7 Sedaka 牝3 56.5 Sam Weatherley 3/4 Stephen Marsh 5
6 1 Sakura Girl 牝3 56.5 浅野 一哉 1 1/4 Stephen Marsh 1
サトノアラジン旋風止まず、今度はペニーウェカがG1NZオークス制覇 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
ニュージーランドオークス(3歳牝馬、芝2400m)が現地18日にトレンサム競馬場で17頭により争われ、サトノアラジン産駒の3番人気ペニーウェカが中団追走から直線入口の馬ごみを抜け出し、3馬身突き抜け

海の外から聞こえる内国産種牡馬の仔の活躍は、やはり嬉しいものです。2017年の安田記念(GI)勝ち馬サトノアラジン、つい先日もTokyo Tycoon(2020.9.11)によるシステマS(新GI)勝利の記事をお届けましたが、

Tokyo Tycoon(2020.9.11)-2023年のシステマS(新GI)の勝ち馬-
Tokyo Tycoon(トウキョウタイクーン) せん 鹿毛 2020.9.11生 新国・Rich Hill Thoroughbreds Ltd生産 馬主・Meadowbank Masters Racing & Te Akau Satono Samurai Racing 新国・Mark Walker厩舎

今度は牝駒Pennywekaによるニュージーランドオークス勝ちの報せが届きました。Pennywekaのニュージーランドオークスのレースを見れば、17頭立てを道中11番手の内ラチ沿いをキープし、トレンサム芝の直線450mの中程で抜け出すと綽々とばかりの走り。最後は鞍上のライアン・エリオット騎手が後続を振り返る余裕すら見せての3馬身差。Pennyweka、完勝でグループレース初勝利をクラシックの舞台で遂げました。

*

Pennywekaの血統表を開けば母父がペンタイアであることも泣かせます。同期にラムタラ(1992.2.2)、ピルサドスキー(1992.4.23)、Singspiel(1992.2.25)、Swain(1992.2.12)等が見える欧州の選手権距離のヴィンテージ世代。

日本に輸入された凱旋門賞馬を辿る(其の陸)-ラムタラ(1992.2.2)&エリシオ(1993.1.24)-
ラムタラ(Lammtarra) 牡 栗毛 1992.2.2生~2014.7.7没 米国・Gainsborough Farm Inc生産 馬主・Saeed bin Maktoum al Maktoum 英国・Alex Scott厩舎→Saeed bin Suroor厩舎エリシオ(Helissio) 牡 鹿毛 1993.1.24生~2013.10.9没 仏国・Ecurie Skymarc Farm生産 馬主・Enrique Sarasola 仏国・Elie Lellouche厩舎
ピルサドスキー(1992.4.23)-ジャパンカップ(GI)の勝ち馬を辿る(No.17)-
ピルサドスキー(Pilsudski) 牡 鹿毛 1992.4.23生 愛国・Ballymacoll Stud Co生産 馬主・Lord Weinstock 英国・Sir Michael Stoute厩舎
Singspiel(1992.2.25)-ジャパンカップ(GI)の勝ち馬を辿る(No.16)-
Singspiel(シングスピール) 牡 鹿毛 1992.2.25生~2010.7.2没 愛国・Sheikh Mohammed Bin Rashid Al Maktoum生産 馬主・Sheikh Mohammed 英国・Sir Michael Stoute厩舎
Swain(1992.2.12)-折々の勝負を辿る(No.1)-
Swain(スウェイン) 牡 鹿毛 1992.2.12生 愛国・Sheikh Mohammed bin Rashid al Maktoum生産 馬主・Sheikh Mohammed→Godolphin 英国・Saeed bin Suroor厩舎

そんな1992年生まれ世代の一角であるペンタイアは現役時代に8勝を挙げ、その主な勝ち鞍に”キング・ジョージ”(英GI)、愛チャンピオンS(GI)があります。ペンタイアは種牡馬として日本でもクラフトワーク(2000.4.2)、マイネルアムンゼン(1999.3.5)、ワンモアチャッター(2000.5.11)、マイネルデュプレ(2001.4.15)、マイネルデスポット(1998.4.27)等の活躍馬を輩出しましたが、その真価は南半球で発揮され、メルボルンカップ(豪GI)勝ち馬Prince of Penzance(2009.11.20)、GI10勝(!!)のMufhasa(2004.9.7)、ニュージーランドダービー(GI)馬Xcellent(2001.11.29)等を始めとして大洋州(オセアニア)でGI勝ち馬を10頭以上送り込む大種牡馬として活躍しました。

*

私がニュージーランドオークスを最初に意識したのは、1994年のジャパンカップ(GI)を制したマーベラスクラウン(1990.3.19)の母モリタ(1978.10.30)がその勝ち馬だったから、というところでした。その後もシンコウキング(1991.4.24)産駒Bramble Rose(1999.11.17)が制したり、ジャングルポケット(1998.5.7)産駒のJungle Rocket(2005.8.27)が制したりと、日本関連の種牡馬の仔の活躍が聞こえる海外の牝馬クラシックでもありました。そうして2023年、サトノアラジンの仔Pennywekaが勝利。半球の南北は違えど、島国の馬場が合うのは道理なのでしょうか(^^)

日本のハーレムでは同系が多すぎる故かも知れませんが、サンデーサイレンスの革命的な血が活きるのは海外なのかも知れません。ともあれ、父サトノアラジンの名を高めてくれる産駒たちの新国での活躍。これからも海の外から届く良い知らせを楽しみにしたいと思います。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

#LOVERACING.NZはスタッドブックとしての役割も果たしてくれていますが、近時紹介した新GI勝ち馬3頭を確認してみれば、

近時紹介した新GI勝ち馬3頭
馬名
(生年月日)
[F No.]
母の
何番仔?
[料の遺伝]
4代血統構成
母父 祖母父 曾祖母父
2023年
システマS
(新GI。プケコヘパーク芝1200m)
Tokyo Tycoon
(2020.9.11)

[16-c]
4番仔
(空胎後)
[4.625]
サトノアラジン
(サンデーサイレンス系)
★Starcraft
(Nureyev系)
Redoute’s Choice
(デインヒル系)
Kenmare
(ゼダーン系)
第148回
ニュージーランドダービー
(GI。テラパ芝2400m)
Sharp ‘N’ Smart
(2019.9.28)
[10-c]
初仔
(不受胎後)

[4.375]
Redwood
(Sadler’s Wells系)
Swiss Ace
(Mr. Prospector系)
デインヒル
(Danzig系)
Bering
(Sea-Bird系)
第55回
ニュージーランドオークス
(GI。トレンサム芝2400m)
Pennyweka
(2019.9.19)
[4-k]
5番仔
(空胎後)
[3.50]
サトノアラジン
(サンデーサイレンス系)
ペンタイア
(Northern Dancer系)
Kaapstad
(Sir Tristram系)
English Harbour
(Mill Reef系)

洋の東西、半球の南北問わず、何処でも「空胎後に名馬あり」ですね。

*

#2023年04月10日(月)追記。Pennyweka、ニュージーランドオークスに続いてオーストラリアンオークス(GI)も制覇。素晴らしい(^^)

サトノアラジン産駒ペニーウェカ、NZオークスに続き豪オークスも制す | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
現地8日、G1オーストラリアンオークス(3歳牝馬、芝2400m)がランドウィック競馬場で15頭により争われ、3頭で1番人気を分け合う形となったD.レーン騎乗のペニーウェカが中団馬群の外から3番手に進

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