Continuous(2020.3.25)-第247回英セントレジャーS(GI)の勝ち馬-

Result

Continuous(コンティニュアス) 牡 黒鹿毛 2020.3.25生 新冠町・Orpendale, Chelston Ire & Wynatt(パカパカファーム)生産 馬主・D Smith,Mrs J Magnier,M Tabor,Westerberg 愛国・A P O’Brien厩舎

Continuous(2020.3.25)の4代血統表
ハーツクライ
鹿毛 2001.4.15
種付け時活性値:0.50【18】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
アイリッシュダンス
鹿毛 1990.3.26
トニービン
鹿毛 1983.4.7
カンパラ 1976.2.19
Severn Bridge 1965
ビユーパーダンス
鹿毛 1983.2.26
Lyphard 1969.5.10
My Bupers 1967.6.1
フラッフ
鹿毛 2012.4.14
仔受胎時活性値:1.75【7】
Galileo
鹿毛 1998.3.30
種付け時活性値:1.25【13】
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Urban Sea
栗毛 1989.2.18
Miswaki 1978.2.22
Allegretta 1978.3.10
Sumora
鹿毛 2002.2.23
仔受胎時活性値:0.25【9】
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
種付け時活性値:1.75【15】
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Rain Flower
栗毛 1997.5.11
仔受胎時活性値:1.00【4】
Indian Ridge
栗毛 1985.3.22
種付け時活性値:0.75【11】
Rose of Jericho
鹿毛 1984.3.14
仔受胎時活性値:1.00【12】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5×5>

Continuous(2020.3.25)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ハーツクライ
(サンデーサイレンス系)
Galileo
(Sadler’s Wells系)
デインヒル
(Danzig系)
Indian Ridge
(Clarion系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
デインヒル
(Spring Adieu)
4.00
(【7】+【9】+【4】+【12】)
従兄Saxon Warrior
(No. 1-t)
3番仔
(3連産目)

*

2023年の第247回英セントレジャーS(GI。ドンカスター芝14F115y)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 4 Continuous 牡3 58.5 Ryan Moore 3:06.95 A P O’Brien 2
2 2 Arrest 牡3 58.5 Frankie Dettori 2 3/4 John & Thady Gosden 1
3 6 Desert Hero 牡3 58.5 Tom Marquand 1/2 William Haggas 3
4 9 Tower Of London 牡3 58.5 Jim Crowley 1/2 A P O’Brien 6
5 7 Gregory 牡3 58.5 Kieran Shoemark 1 3/4 John & Thady Gosden 4

ハーツクライ産駒コンティニュアス、G1英セントレジャー完勝で凱旋門賞に電撃参戦も | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
G1英セントレジャー(3歳、セン馬不可、芝14.5ハロン)が現地16日にドンカスター競馬場で行われ、ハーツクライ産駒のコンティニュアスが2番人気で出走。後方追走から直線半ばで早々と抜け出し、2着の1

ハーツクライの仔Continuous、世界最古のクラシックレースを見事に制しました。今年2023年の英セントレジャーSは「英国王の所有馬、46年ぶりの英国クラシック制覇となるか」「ランフランコ・デットーリ騎手、最後の英国クラシック騎乗で勝利となるか」と期待されました。しかしながらそれぞれの夢を乗せたDesert Hero(2020.1.29)、Arrest(2020.4.12)に先んじたのは、日本は北海道の新冠町で生まれたContinuous。9頭立ての一戦、「デリック・スミス氏の勝負服が4頭もいて、どの馬がContinuousか分からない」という感じでしたが、4頭の内最上位の人気だったContinuousは紫の帽子。Continuous、内枠2番ゲートから発進すると道中は前にArrest、内にDesert Heroを見るような形で後方3番手を追走。隊列が定まってしまえば大きな動きは見せない欧州の競馬、淡々とした流れでドンカスター芝の直線5ハロンに突入すると、横に広がりを見せた馬群の中で、Continuousは内に進路を取りました。残り3ハロンで激しく動き出した馬人たち、その中でも冴えた末脚で抜け出して来たのがContinuousとライアン・ムーア騎手。残り2ハロンの地点で敢然と先頭に立つと、後続との差は詰まること無く最後まで鋭進。Continuous、ドンカスター芝14ハロン115ヤードのゴールポストでは2着のArrestに2と4分の3馬身差を着けての快勝。8月のヨーク芝11ハロン188ヤードのグレートヴォルティジュールS(英GII)に続く連勝を以て、日本産馬による初めての英セントレジャーS制覇を遂げました。

しかし、恐るべしは2020年生まれ世代の日本産馬たち。ディープインパクト(2002.3.25)産駒のAuguste Rodin(2020.1.26)が英ダービー(GI)、愛ダービー(GI)の「ダービーダブル」を果たして見せれば、ハーツクライ産駒のContinuousが英セントレジャーSを優勝。もちろん優秀な種を求めた常勝クールモアの慧眼が素晴らしいのですが、それに応えた日本の種牡馬も素晴らしい。日本近代競馬の結晶ディープインパクト、そして競走馬ディープインパクトに初めての敗北を与えたハーツクライ。2頭の走り、そして仔どもたちの走りをライブで見られた私は、競馬者として幸せ者ですね(^^)

JRA賞年度代表馬を辿る(其の拾捌)-ディープインパクト(2002.3.25)-
ディープインパクト 牡 鹿毛 2002.3.25生 早来・ノーザンファーム生産 馬主・金子真人氏→金子真人ホールディングス(株) 栗東・池江泰郎厩舎
ハーツクライ(2001.4.15)
ハーツクライ 牡 鹿毛 2001.4.15生~2023.3.9没 千歳市・社台ファーム生産 馬主・(有)社台レースホース 栗東・橋口 弘次郎厩舎
Auguste Rodin(2020.1.26)-第244回英ダービー(GI)の勝ち馬-
Auguste Rodin(オーギュストロダン) 牡 青鹿毛 2020.1.26生 愛国・Coolmore生産 馬主・M Tabor & D Smith & Mrs J Magnier & Westerberg 愛国・A P O'Brien厩舎
Continuous(2020.3.25)-2022年のトーマスブライアン賞(仏GIII)の勝ち馬-
Continuous(コンティニュアス) 牡 黒鹿毛 2020.3.25生 新冠町・Orpendale, Chelston Ire & Wynatt(パカパカファーム)生産 馬主・D Smith,Mrs J Magnier,M Tabor,Westerberg 愛国・A P O'Brien厩舎

という訳で、今一度Continuousのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Sumora 2002.2.23 2勝
|メイビー 2009.2.9 5勝 モイグレアスタッドS(愛GI)ほか
||Saxon Warrior 2015.1.26 英2000ギニー(GI) レーシングポストT(英GI)ほか
|フラッフ 2012.4.14 1勝
||Continuous 2020.3.25 (本馬) 英セントレジャーS(GI) グレートヴォルティジュールS(英GII) トーマスブライアン賞(仏GIII)ほか
|プロミストゥビートゥルー 2014.5.18 2勝 シルバーフラッシュS(愛GIII)ほか

Continuousの従兄に英2000ギニー馬Saxon Warriorがいる1号族t分枝系。Saxon Warriorの母メイビーとContinuousの母フラッフは全姉妹です。また高祖母Rose of Jerichoの仔にドクターデヴィアス(1989.3.10)シンコウキング(1991.4.24)も見える、日本に縁がある牝系です。

そうして、英国クラシックを制したサンデーサイレンス系3頭についてまとめてみますと、

勝利した
英国クラシック
馬名
(生年月日)
[F No.]
母の
何番仔?
[料の遺伝]
4代血統構成
母父 祖母父 曾祖母父
英2000ギニー(GI) Saxon Warrior
(2015.1.26)
[1-t]
2番仔
(2連産目)
[4.75]
ディープインパクト
(サンデーサイレンス系)
Galileo
(Sadler’s Wells系)
デインヒル
(Danzig系)
Indian Ridge
(Clarion系)
英ダービー(GI) Auguste Rodin
(2020.1.26)

[3-d]
初仔
[7.25]
ディープインパクト
(サンデーサイレンス系)
Galileo
(Sadler’s Wells系)
Pivotal
(Nureyev系)
Indian Ridge
(Clarion系)
英セントレジャーS(GI) Continuous
(2020.3.25)
[1-t]
3番仔
(3連産目)
[4.00]
ハーツクライ
(サンデーサイレンス系)
Galileo
(Sadler’s Wells系)
デインヒル
(Danzig系)
Indian Ridge
(Clarion系)

やはりミラクルサイアーIndian Ridgeが良い味を出しているように思います。サスガはクールモア。気の早いお話になるのですが、クールモアグループは超長距離GIの活躍馬をナショナルハント用の種牡馬として供用するケースもまま見られるのですけれど、Continuousは自身が2歳戦の仏マイルGIIIを勝っていて、従兄がSaxon Warriorということもあり、平地向け種牡馬として供用される可能性が高いのではないでしょうか。サンデーサイレンスの血、欧州の地でも広がって行きます。

↑で引いたJRA-VAN Worldの記事にも記載がありますように、

 A.オブライエン調教師は英セントレジャー7勝目。英競馬メディア『attheraces.com』によると、オブライエン師は「凱旋門賞は2週間後で馬主たち次第だが可能性は大いにあるよ。ライアン(ムーア騎手)とも話した上で彼らがどうしたいかだね」「彼は非常に能力が高く、距離はもつし重馬場もこなす。どんなチャンスでもあるし、頑丈な馬だから2週間で回復できるかもしれない」と、馬主次第と断りながら自身には前向きな思いがあることを明かしている。

ハーツクライ産駒コンティニュアス、G1英セントレジャー完勝で凱旋門賞に電撃参戦も | JRA-VAN World – 海外競馬情報サイト

もしかしたら凱旋門賞(仏GI)に臨むかも知れないContinuous。世界で活躍するハーツクライの仔の、次のレースも心から楽しみにしています。

 

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

#Saxon WarriorとAuguste Rodinは1月26日生まれどうしで誕生日が覚えやすいです。1月26日は私の全弟の誕生日でもあり、ましてや、です^^;。Continuousは3月25日生まれで祖父サンデーサイレンスと同じ誕生日でやはり覚えやすいです。3月25日はディープインパクトの誕生日でもあり、私の甥の誕生日でもあり、ましてや、です^^;

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