テーオーロイヤル(2018.3.6)-第169回天皇賞・春(GI)の勝ち馬-

Result

テーオーロイヤル 牡 鹿毛 2018.3.6生 浦河町・三嶋牧場生産 馬主・小笹 公也氏 栗東・岡田 稲男厩舎

テーオーロイヤル(2018.3.6)の4代血統表
リオンディーズ
黒鹿毛 2013.1.29
種付け時活性値:1.00【4】
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン 1983.5.9
Pilot Bird 1983.2.9
シーザリオ
青毛 2002.3.31
スペシャルウィーク
黒鹿毛 1995.5.2
サンデーサイレンス 1986.3.25
キャンペンガール 1987.4.19
キロフプリミエール
鹿毛 1990.4.15
Sadler’s Wells 1981.4.11
Querida 1975.3.14
メイショウオウヒ
黒鹿毛 2008.5.7
仔受胎時活性値:0.25【9】
マンハッタンカフェ
青鹿毛 1998.3.5
種付け時活性値:0.25【9】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
サトルチェンジ
黒鹿毛 1988.4.2
Law Society 1982.2.16
Santa Luciana 1973.4.4
アルペンローズ
黒鹿毛 1999.3.31
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】
Kris S.
黒鹿毛 1977.4.25
種付け時活性値:1.25【21】
Roberto 1969.3.16
Sharp Queen 1965.4.19
Amizette
鹿毛 1992.5.23
仔受胎時活性値:1.50【6】
フォーティナイナー
栗毛 1985.5.11
種付け時活性値:1.50【6】
Courtly Dee
黒鹿毛 1968.3.8
仔受胎時活性値:1.75【23】

<5代血統表内のクロス:サンデーサイレンス3×4、Mr. Prospector4×5>

テーオーロイヤル(2018.3.6)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
リオンディーズ
(Mr. Prospector系)
マンハッタンカフェ
(サンデーサイレンス系)
Kris S.
(Roberto系)
フォーティナイナー
(Mr. Prospector系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
フォーティナイナー
(アルペンローズ)
5.50 or 3.50
(【9】+【8】+【6】+【23】)
半兄メイショウハリオ
(No. A4)
3番仔
(2連産目)

*

2024年の第169回天皇賞・春(GI。京都芝3200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 14 テーオーロイヤル 牡6 58 菱田 裕二 3:14.2 4-4-5-2 35.0 460
[+2]
岡田 稲男 1
2 5 ブローザホーン 牡5 58 菅原 明良 3:14.5 2 12-13-12-12 34.6 424
[-2]
吉岡 辰弥 5
3 6 ディープボンド 牡7 58 幸 英明 3:14.6 1/2 2-2-2-1 35.6 508
[-2]
大久保 龍志 6
4 17 スマートファントム 牡4 58 岩田 望来 3:14.7 1/2 14-14-14-14 34.7 468
[-2]
石橋 守 14
5 4 ワープスピード 牡5 58 三浦 皇成 3:14.9 1 1/4 12-11-12-10 35.1 502
[0]
高木 登 8
2024年の第169回天皇賞・春(GI。京都芝3200m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.8 – 11.7 – 12.1 – 11.5 – 11.6 – 11.5 – 12.2 – 12.9 – 12.8 – 12.6 – 12.5 – 12.8 – 11.9 – 11.7 – 11.6 – 12.0
ラップの
累計タイム
12.8 – 24.5 – 36.6 – 48.1 – 59.7 – 1:11.2 – 1:23.4 – 1:36.3 – 1:49.1 – 2:01.7 – 2:14.2 – 2:27.0 – 2:38.9 – 2:50.6 – 3:02.2 – 3:14.2
上り 4F 47.2 – 3F 35.3

京都芝3200m、晴の良馬場、17頭立て。

○ 天皇賞・春(GⅠ)
本競走は、1905 年 5 月 6 日に横浜の日本レースクラブが、明治天皇から『菊花御紋付銀製花盛器』を下賜され創設した『エンペラーズカップ』を前身とする競走。1906 年以降は7 つの競馬倶楽部で『帝室御賞典競走』が実施されたが、1937 年に日本競馬会が誕生したのを機に、『帝室御賞典競走』は春が阪神、秋が東京と、年 2 回東西で実施されることとなり、戦争で中断される 1944 年春まで続いた。戦後の 1947 年春に『平和賞』の名で復活。同年秋から現在の『天皇賞』に改称され、春は京都、秋は東京で実施されることとなった。

2024年度第3京都競馬特別レース名解説

テーローロイヤル、「冠名+王にふさわしい」という馬名意味のとおり、王にふさわしい強さを見せ付けた一戦でした。これはテーオーロイヤル自身も、そして鞍上の菱田裕二騎手も「絶対に負けるものか」という自信が現れたレースだったと思います。単騎で行かせればやはり怖い横山典弘騎手がマテンロウレオ(2019.4.22)と共に作り出したペースは1000m通過59秒7、2000m通過2分1秒7という締まった淀みない流れ。番手追走の古豪ディープボンド(2017.2.18)、菊花賞(GI)馬の威厳を見せたいドゥレッツァ(2020.4.24)、その後に外から1番人気のテーオーロイヤル。「ライバルはコレ」とばかりに終始ドゥレッツァをマークするような位置に構えていたテーオーロイヤル、残り800mを切ってじわりじわりと前との差を詰めに掛かると、残り600mの地点でドゥレッツァは脚色がアラアラとなり後退。そうして迎えた京都芝Aコース外回りの直線403.7m、橙の帽子に「黄、赤ダイヤモンド、青袖」の勝負服を乗せた黒のメンコの鹿毛馬が、4角先頭から「4度目の正直」を狙ったディープボンドを悠々と捉えると、内ラチ沿いに進路を取って抜け出しました。その後はテーオーロイヤルと菱田騎手のふたり舞台。最後に道中後方に構えたブローザホーン(2019.5.10)が鋭く差し込みましたが、脅かすには至らず。テーオーロイヤル、2馬身差の完勝で自身初のGI勝利を遂げると共に、岡田稲男調教師と菱田騎手の師弟コンビ、そして父リオンディーズに種牡馬としての初めてのJRA・GI制覇を贈りました。

テーオーロイヤルは6歳にしてGI初優勝を遂げましたが、天皇賞・春を現年齢表記6歳で制した馬を確認してみますと、

  1. カシュウチカラ(1973.5.11)
  2. アンバーシャダイ(1977.3.10)
  3. モンテファスト(1978.5.31)
  4. ライスシャワー(1989.3.5)
  5. マイネルキッツ(2003.3.18)
  6. ジャガーメイル(2004.5.8)
  7. ゴールドシップ(2009.3.6)
  8. テーオーロイヤル(2018.3.6)

テーオーロイヤル、史上8頭目の達成馬となりました。今年2024年の天皇賞・春のひとつ前のレースはライスシャワーCでしたが、ライスシャワー、ステージチャンプ(1990.5.17)、ハギノリアルキング(1990.4.14)のリアルシャダイ(1979.5.27)産駒3頭で決まった1995年の天皇賞・春から29年。向こう正面で先頭に立ってしっかり粘り切ったライスシャワーの姿をきっちりかっちり覚えています。あれから30年近く時が流れたと思うと私は馬齢を重ねました。しかし、アンバーシャダイ以降の馬はちゃんと記事にしているのですから、割合に頑張っています。そうなりますと1頭だけ、TTG世代の一角であるカシュウチカラには申し訳ないのですが^^;

岡田師はテーオーロイヤルの半兄であるメイショウハリオ(2017.2.25)で帝王賞(JpnI)連覇、かしわ記念(JpnI)勝利を果たされていましたけれど国際GI勝ちは初めて。春の盾の大舞台、一緒にGI初勝利を収めたのが自厩舎所属の弟子である菱田騎手であったことで、その喜びも一入だったでしょう。そうしてテーオーロイヤルと殊勲を立てた菱田騎手、彼が初めて競馬場に足を運んだのは2004年の天皇賞・春だったそうな。

自身初のGⅠ制覇に挑むジョッキーが、天皇賞・春に懸ける思いとエピソード(平松さとし) - エキスパート - Yahoo!ニュース
初めての競馬場が天皇賞当日 菱田裕二が生まれたのは1992年9月だから、現在31歳。京都競馬場からクルマで15分くらいのところで生まれ育ったという。 幼少時はJリーグ・京都サンガの下部組織でプレーする

2004年の天皇賞・春も2024年の天皇賞・春も、逃げた馬に乗っていたのが横山騎手だったのは奇縁だったのでしょうか。イングランディーレ(1999.5.21)の逃げ切り勝ちから20年、テーオーロイヤルと共に1番人気に応えての快勝、菱田騎手お見事でした。

テーオーロイヤルの父であるリオンディーズは種牡馬として産駒のGI初勝利となりました。デビュー2戦目の朝日杯フューチュリティS(GI)勝ちが2015年でしたから、既に9年前と思うと時の流れの速さを思います。今回の天皇賞・春は2着のブローザホーンがエピファネイア(2010.2.11)の仔でしたから、きょうだい種牡馬の仔が1着、2着だったという結果でもありました。むぅ、シーザリオ(2002.3.31)の息子たちのスゴさよ。そしてまた上段でさらっとテーオーロイヤルの半兄であるメイショウハリオで帝王賞(JpnI)連覇、かしわ記念(JpnI)勝利と書きましたが、テーオーロイヤルの母メイショウオウヒはメイショウハリオ、テーオーロイヤルと連産でGI級競走勝ち馬2頭を送り込みました。尊ぶべきは母堂であるメイショウオウヒ。シーザリオと言い、メイショウオウヒと言い、お母さんの偉大さを父方からも母方からも思う天皇賞・春でした。

栄光の天皇賞馬に登り詰めたテーオーロイヤル。2023年2月に右後脚の管骨骨折の後、復帰戦となった11月のアルゼンチン共和国杯(GII)こそ10着だったものの、12月のステイヤーズS(GII)2着の後、2024年に入って2月のダイヤモンドS(GIII)1着、3月の阪神大賞典(GII)5馬身差1着と来て、4月の天皇賞・春1着。前3走で芝3000m以上のレースを走り本番の天皇賞・春も制した馬は、1991年のメジロマックイーン(1987.4.3)以来だったとか。21世紀の現在にゴリゴリのステイヤーの成績を収める馬に出会えたのは、オールドファンに足を突っ込んでいるオッサンにとっては嬉しいことです。芝3000m以上の成績を[4-1-1-0]としたテーオーロイヤル、そのスタミナに裏打ちされた持続するスピードは、もう少し距離が短くなったとしても、改めて強さを見せてくれるのではないかと思ってしまいます。6歳にして花開いたテーオーロイヤル、また再び王にふさわしい走りを見られることを期待しています。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

ゴール後、ガッツポーズも何も無し。「ロイ君、ありがとう」と何度も声掛けする菱田騎手。最後も「本当にありがとう」。

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