Notable Speech(2021.3.10)-第216回英2000ギニー(GI)の勝ち馬-

Result

Notable Speech(ノータブルスピーチ) 牡 栗毛 2021.3.10生 英国・Godolphin生産 馬主・Godolphin 英国・Charlie Appleby厩舎

Notable Speech(2021.3.10)の4代血統表
Dubawi
鹿毛 2002.2.7
種付け時活性値:0.50【18】
Dubai Millennium
鹿毛 1996.3.20
Seeking the Gold
鹿毛 1985.4.7
Mr. Prospector 1970.1.28
Con Game 1974.3.20
Colorado Dancer
黒鹿毛 1986.2.13
Shareef Dancer 1980.3.3
Fall Aspen 1976.3.9
Zomaradah
鹿毛 1995.2.21
Deploy
鹿毛 1987.5.15
Shirley Heights 1975.3.1
Slightly Dangerous 1979.4.8
Jawaher
鹿毛 1989.5.13
ダンシングブレーヴ 1983.5.11
High Tern 1982.5.1
Swift Rose
鹿毛 2016.2.14
仔受胎時活性値:1.00【4】
Invincible Spirit
鹿毛 1997.2.17
種付け時活性値:0.50【18】
Green Desert
鹿毛 1983.4.16
Danzig 1977.2.12
Foreign Courier 1979.4.11
Rafha
鹿毛 1987.2.19
Kris 1976.3.23
Eljazzi 1981.4.12
Tulips
鹿毛 2009.3.26
仔受胎時活性値:1.50【6】
Pivotal
栗毛 1993.1.19
種付け時活性値:1.75【15】
Polar Falcon 1987.6.1
Fearless Revival 1987.3.3
ヒントオブスプリング
鹿毛 2004.2.12
仔受胎時活性値:1.00【4】
Seeking the Gold
鹿毛 1985.4.7
種付け時活性値:0.50【18】
チェロキーローズII
鹿毛 1991.3.1
仔受胎時活性値:1.00【12】

<5代血統表内のクロス:Seeking the Gold3×4、ダンシングブレーヴ4×5、Northern Dancer5×5>

Notable Speech(2021.3.10)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Dubawi
(Mr. Prospector系)
Invincible Spirit
(Danzig系)
Pivotal
(Nureyev系)
◆Seeking the Gold
(Mr. Prospector系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Pivotal
(Cozzene)
4.50
(【4】+【6】+【4】+【12】)
叔母が加GI馬
(No. 10-c)
初仔

*

2024年の第216回英2000ギニー(GI。ニューマーケット芝8F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 8 Notable Speech 牡3 58.1 William Buick 1:37.21 Charlie Appleby 5
2 9 Rosallion 牡3 58.1 Sean Levey 1 1/2 Richard Hannon 2
3 4 Haatem 牡3 58.1 James Doyle 1 3/4 Richard Hannon 5
4 3 Ghostwriter 牡3 58.1 Richard Kingscote 1 1/4 Clive Cox 4
5 1 Alyanaabi 牡3 58.1 Jim Crowley クビ Owen Burrows 3
ノータブルスピーチが英2000ギニーを完勝、シティーオブトロイは見せ場なく惨敗 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
英2000ギニー(3歳、セン馬不可、芝8ハロン)が現地4日にニューマーケット競馬場で行われ、ノータブルスピーチ(5番人気タイ)がスタート直後に不利を受けるも、残り2ハロンを切ってから満を持しての仕掛

ニューマーケット芝8ハロン、晴の良馬場、11頭立て。英国三冠路線の初戦となるニューマーケット競馬場のロウリーマイルコースで行われる英2000ギニー。2024年の一戦はエイダン・パトリック・オブライエン厩舎の大物、2歳時に3戦3勝でデューハーストS(英GI)を制したCity of Troy(2021.3.7)が日本風に言えば単勝1.67倍の圧倒的な1番人気に推されました。が、勝負はやってみなければ分からないもの。↑の動画であれば向かって左側、ファーサイドの馬群を引き連れたCity of Troyでしたが、全馬アクションが大きくなり始めた残り2ハロンでは脚色がアラアラとなり後退。代わりに脚勢良く抜け出して来たのは、ファーサイドのラチ側からCity of Troyを抜かしたNotable Speech。ゴドルフィンブルーの勝負服をまとったウィリアム・ビュイック騎手を背にした栗毛に星1つのNotable Speech、鞍上の右ムチ、左ムチに応えると鋭伸。ニアサイド側から迫ったジャンリュックラガルデール賞(仏GI)勝ち馬Rosallion(2021.4.14)も良い脚を使いましたが、ニューマーケット芝8ハロンのゴールポストでは1馬身半差が着いていました。2024年1月、2月、4月と前3走はすべてケンプトン・オールウェザー8ハロンのレースで勝利を収めていたNotable Speech、芝レース初出走となった英2000ギニーでも豪脚一閃とばかりに差し切り勝ちを決めて見せて4戦4勝。無敗の継続は2023年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬ではなく、ゴドルフィン軍団が送り込んだ刺客が果たしたという結末でした。

では以下にNotable Speechの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

ヒントオブスプリング 2004.2.12 1勝
|Tulips 2009.3.26 2勝 モートリー賞(仏GIII)2着 パレロワイヤル賞(仏GIII)2着
||Swift Rose 2016.2.14 1勝 UAEオークス(GIII)2着
|||Notable Speech 2021.3.10 (本馬) 英2000ギニー(GI)
||Desert Wisdom 2018.3.7 2勝 ブルジナハール(UAE・GIII)ほか
||Wild Beauty 2019.3.11 4勝 ナタルマS(加GI) フレッドダーリンS(英GIII)ほか

英愛日で継承されている10号族c分枝系。近親にブラックタイプが見えますので活力があることが伺えます。上図の範囲外となってしまいましたが、Notable Speechの高祖母チェロキーローズIIは現役時代に5勝を挙げ、その主な勝ち鞍にスプリントC(英GI)、モーリス・ド・ゲスト賞(仏GI)、パレロワイヤル賞(仏GIII)、ポルトマイヨ賞(仏GIII)と1400mまでの英仏グループレース4勝のダンシングブレーヴ産駒のスプリンターでした。ただ、代を経て距離をこなせる子孫は出ており、チェロキーローズIIの孫Mastery(2006.2.25)は英セントレジャーS(GI)、香港ヴァーズ(GI)と2400m以上のGIレースを2勝、ひ孫Mukhadram(2009.4.6)はエクリプスS(英GI)の勝ち馬となっています。またMasteryの半兄Kirklees(2004.2.15)は伊グランクリテリウム(GI)の勝ち馬であり、ジェイドロバリー(1987.3.14)産駒唯一の国際GI勝ち馬でした。

ジャンタルマンタルがNHKマイルカップ(GI)を制した際にも記したのですが、2024年5月4日から5月5日にかけて英米日で行われた3歳GIの牡馬勝ち馬たちを並べてみますと、

2024年5月4日から5月5日にかけて英米日で行われた3歳GIの牡馬勝ち馬たち
馬名
(生年月日)
[F No.]
母の
何番仔?
[料の遺伝]
4代血統構成
母父 祖母父 曾祖母父
第216回
英2000ギニー
(GI。ニューマーケット芝8F)
Notable Speech
(2021.3.10)
[10-c]
初仔
[4.50]
Dubawi
(Mr. Prospector系)
Invincible Spirit
(Danzig系)
Pivotal
(Nureyev系)
◆Seeking the Gold
(Mr. Prospector系)
第150回
ケンタッキーダービー
(米GI。チャーチルダウンズ・ダート10ハロン)
Mystik Dan
(2021.3.4)
[4-r]
初仔?
[3.75]
Goldencents
(Storm Cat系)
Colonel John
(Intent系)
Siphon
(Prince Bio系)
Cherokee Colony
(Ribot系)
第29回
NHKマイルカップ
(GI。東京芝1600m)
ジャンタルマンタル
(2021.3.21)
[9-e]
初仔
[5.25]
パレスマリス
(Mr. Prospector系)
Wilburn
(A.P. Indy系)
Tomorrows Cat
(Storm Cat系)
El Baba
(Bold Ruler系)

ケンタッキーダービーを制したMystik Danは恐らく初仔ではありますけれど、「空胎後に名馬あり」は洋の東西を問わず、時代を問わずというところです。

Mystik Dan(2021.3.4)-第150回ケンタッキーダービー(米GI)の勝ち馬-
Mystik Dan(2021.3.4)-第150回ケンタッキーダービー(米GI)の勝ち馬-
ジャンタルマンタル(2021.3.21)-第29回NHKマイルカップ(GI)の勝ち馬-
ジャンタルマンタル(2021.3.21)-第29回NHKマイルカップ(GI)の勝ち馬-

4戦4勝で英2000ギニーを通過したNotable Speech。管理されるチャーリー・アップルビー調教師曰く、その次走については

He said: “I’d be surprised if we went beyond a mile. I would imagine it will be Royal Ascot (St James’s Palace Stakes) next, but as always we’ll let the dust settle and let everyone enjoy themselves and speak to all connections.”

Notable Speech marches to shock 2000 Guineas triumph at Newmarket | Racing News | Sky Sports

セントジェームズパレスS(英GI)になる模様。英国の無敗のクラシックホースNotable Speech、ロイヤルアスコット開催初日に行われる3歳牡馬限定の芝7ハロン213ヤードの伝統GIにおいて、さらなる連勝を重ねることが出来ますでしょうか。次のレースの走りも楽しみにしたいものです。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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