ゴールドアリュール(1999.3.3)-濁音・半濁音にてGI馬を辿る(No.3)-

Series

ゴールドアリュール 牡 栗毛 1999.3.3生~2017.2.18没 追分町・追分ファーム生産 馬主・(有)社台レースホース 栗東・池江 泰郎厩舎

ゴールドアリュール(1999.3.3)の4代血統表
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:1.00【12】

Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Cosmah
鹿毛 1953.4.4
★Cosmic Bomb 1944
Almahmoud 1947.5.18 ♀
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding
栗毛 1963.2.17
★Promised Land 1954.3.31
Pretty Ways 1953.3.21
Mountain Flower
鹿毛 1964.3.23
Montparnasse 1956
Edelweiss 1959.2.15
ニキーヤ
鹿毛 1993.4.4
仔受胎時活性値:1.25【5】
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
種付け時活性値:1.75【15】
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Special
鹿毛 1969.3.28
Forli 1963.8.10
Thong 1964.4.23
Reluctant Guest
鹿毛 1986.2.21
仔受胎時活性値:1.50【6】
Hostage
鹿毛 1979.2.13
種付け時活性値:1.50【6】
Nijinsky 1967.2.21
Entente 1971.2.28
Vaguely Royal
黒鹿毛 1974.3.7
仔受胎時活性値:0.75【11】
★Vaguely Noble
鹿毛 1965.5.15
種付け時活性値:0.00【8】
Shoshanna
黒鹿毛 1968.2.23
仔受胎時活性値:1.25【5】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer3×5(母方)、Almahmoud(♀)4×5>

ゴールドアリュール(1999.3.3)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
サンデーサイレンス
(Halo系)
Nureyev
(Northern Dancer系)
Hostage
(Nijinsky系)
Vaguely Noble
(Aureole系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Nureyev
(Northern Dancer)
4.75
(【5】+【6】+【11】+【5】)
祖母が米GI馬
(No. 9-h)
2番仔
(2連産目)

*

2002年の第4回ジャパンダートダービー(統一GI。大井ダート2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 8 ゴールドアリュール 牡3 56 武豊 2:04.1 1-1-1-1 37.4 503
[+5]
池江泰郎 1
2 3 インタータイヨウ 牡3 56 秋山真一郎 2:05.4 7 15-15-13-12 36.1 458
[-4]
野村彰彦 3
3 6 プリンシパルリバー 牡3 56 石崎隆之 2:05.5 1/2 9-9-9-9 37.2 430
[+5]
栗田裕光 2
4 4 エイシンセダン 牡3 56 藤田伸二 2:05.5 ハナ 7-7-3-2 38.4 508
[+12]
湯浅三郎 10
5 9 ジェネスアリダー 牡3 56 桑島孝春 2:05.6 1/2 6-6-7-7 37.9 465
[+2]
八木正喜 4
2002年の第4回ジャパンダートダービー(統一GI。大井ダート2000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.9 – 10.7 – 12.6 – 12.9 – 12.7 – 12.7 – 12.8 – 12.9 – 11.9 – 12.0
ラップの
累計タイム
12.9 – 23.6 – 36.2 – 49.1 – 1:01.8 – 1:14.5 – 1:27.3 – 1:40.2 – 1:52.1 – 2:04.1
上り 4F 49.6 – 3F 36.8

*

2002年の第17回ダービーグランプリ(統一GI。盛岡ダート2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
馬体重
[増減]
調教師
1 5 ゴールドアリュール 牡3 56 武豊 2:08.1 1-1-1-1 491
[-12]
池江泰郎 1
2 2 スターキングマン 牡3 56 菅原勲 2:09.7 10 5-6-4-3 464
[-10]
森秀行 5
3 14 クーリンガー 牡3 56 和田竜二 2:09.8 3/4 3-3-2-2 516
[-3]
岩元市三 4
4 6 シュンサイ 牡3 56 小野次郎 2:11.5 10 6-5-5-4 475
[-7]
川村禎彦 6
5 12 トウケイキセキ 牡3 56 小林俊彦 2:11.5 クビ 8-8-9-8 454
[+1]
小西重征 9

*

2002年の第48回東京大賞典(統一GI。大井ダート2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 4 ゴールドアリュール 牡3 55 武豊 2:05.6 1-1-1-1 38.3 506
[-2]
池江泰郎 1
2 6 ビワシンセイキ 牡4 57 横山典弘 2:05.9 1.1/2 2-2-2-2 38.4 495
[-13]
松田博資 3
3 11 リージェントブラフ 牡6 56 吉田豊 2:06.4 2.1/2 16-15-11-9 38.0 526
[+4]
大久保洋吉 2
4 10 ネームヴァリュー 牝4 55 佐藤隆 2:06.7 1.1/2 3-2-7-7 38.7 491
[-3]
川島正行 6
5 14 ベルモントアクター 牡6 56 石崎隆之 2:06.9 1 9-11-13-13 38.2 495
[-5]
出川克己 7
2002年の第48回東京大賞典(統一GI。大井ダート2000m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
13.2 – 10.7 – 13.2 – 13.4 – 12.8 – 12.3 – 12.3 – 13.0 – 12.3 – 12.4
ラップの
累計タイム
13.2 – 23.9 – 37.1 – 50.5 – 1:03.3 – 1:15.6 – 1:27.9 – 1:40.9 – 1:53.2 – 2:05.6
上り 4F 50.0 – 3F 37.7

*

2003年の第20回フェブラリーS(GI。中山ダート1800m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 5 ゴールドアリュール 牡4 56 武 豊 1:50.9 3-3-2-2 38.1 512
[+6]
池江 泰郎 1
2 8 ビワシンセイキ 牡5 57 横山 典弘 1:51.0 クビ 3-3-2-3 38.3 498
[-4]
松田 博資 3
3 7 イーグルカフェ 牡6 57 M.デムーロ 1:51.5 3 8-8-5-4 38.5 484
[-2]
小島 太 4
4 2 カネツフルーヴ 牡6 57 中舘 英二 1:51.8 2 1-1-1-1 39.3 550
[+5]
山本 正司 14
5 12 ハギノハイグレイド 牡7 57 池添 謙一 1:52.3 3 12-11-11-10 38.2 520
[-4]
松田 国英 12
2003年の第20回フェブラリーS(GI。中山ダート1800m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.3 – 11.4 – 12.3 – 12.3 – 11.9 – 12.3 – 12.4 – 12.6 – 13.4
ラップの
累計タイム
12.3 – 23.7 – 36.0 – 48.3 – 1:00.2 – 1:12.5 – 1:24.9 – 1:37.5 – 1:50.9
上り 4F 50.7 – 3F 38.4

*

ゴールドアリュール。その馬名意味を引いておきますと、”「黄金の魅力」。心をひき寄せられるような魅力溢れる競走馬となってほしい。もちろん「金」も引き寄せてほしいもの。“ということ。スゴイ、最後の1文の「金」の読み方をどうするかにもよりますけれど、めちゃくちゃ直接的。そりゃそうですよね^^;

ともあれ、ゴールドアリュール 。栗毛の流星の容姿の美しさは真に「黄金の魅力」を感じさせるものでしたし、その駆ける姿は「黄金の勇者」とも言うべきものでした。逃げ先行策から受けて立つという強い競馬を見せた、サンデーサイレンス産駒初のダートGI馬であるゴールドアリュール。その活躍の多くは↑で示したダートGI4勝にもあるように砂上の戦いによるものですけれど、私は端午S(OP)勝ちから挑んだ東京優駿(GI)5着も立派と思います。大外18番枠から先行3番手で粘り込みを見せて、勝ち馬タニノギムレット(1999.5.4)から0秒3差に踏ん張り、同厩舎の皐月賞(GI)馬ノーリーズン(1999.6.4)には先着しました。

1999年生まれ世代もタレントが多く揃っており、個性の強い面々の中でダートの強者として名を馳せたゴールドアリュール。繁殖入り後はサンデーサイレンスの2世種牡馬の中でダートを主戦場とする種牡馬の筆頭といえばゴールドアリュールでした。その主な代表産駒を列挙いたしますと、

  1. エスポワールシチー(2005.4.22)
    →フェブラリーS(GI)、ジャパンカップダート(GI)、JBCスプリント(JpnI)、マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)3回、かしわ記念(JpnI)3回ほか
  2. スマートファルコン(2005.4.4)
    →東京大賞典(GI)、東京大賞典(JpnI)、JBCクラシック(JpnI)2回、帝王賞(JpnI)、川崎記念(JpnI)ほか
  3. オーロマイスター(2005.1.31)
    →マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)ほか
  4. コパノリッキー(2010.3.24)
    →フェブラリーS(GI)2回、東京大賞典(GI)、JBCクラシック(JpnI)2回、帝王賞(JpnI)、かしわ記念(JpnI)3回、マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)2回ほか
  5. クリソライト(2010.2.2)
    →ジャパンダートダービー(JpnI)ほか。後述のクリソベリルの全兄
  6. グレイスフルリープ(2010.5.12)
    →JBCスプリント(JpnI)ほか
  7. ララベル(2012.5.9)
    →JBCレディスクラシック(JpnI)ほか。牝馬
  8. ゴールドドリーム(2013.4.19)
    →チャンピオンズカップ(GI)、フェブラリーS(GI)、帝王賞(JpnI)、かしわ記念(JpnI)2回ほか
  9. サンライズノヴァ(2014.4.9)
    →マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)ほか
  10. クリソベリル(2016.2.10)
    →チャンピオンズカップ(GI)、JBCクラシック(JpnI)、帝王賞(JpnI)、ジャパンダートダービー(JpnI)ほか。前述のクリソライトの全弟
  11. ナランフレグ(2016.4.5)
    →高松宮記念(GI)ほか。現役

初年度産駒からジーワン9勝のエスポワールシチー、ジーワン6勝で重賞19勝のスマートファルコン、そしてそのスマートファルコンとジュニアC(OP)でワンツーを決めた時には「ゴールドアリュール産駒、芝でもイケますやん」と思わせてOROパークでジーワン馬となったオーロマイスターと3頭のジーワン馬を輩出。その後もジーワン11勝のコパノリッキー、ジーワン5勝のゴールドドリーム、ジーワン4勝のクリソベリル等、ダートの超強豪が揃いまくっていますね(^^)

エスポワールシチー(2005.4.22)-【2010年】のJRA・GI勝ち馬を辿る(No.1)-
エスポワールシチー 牡 栗毛 2005.4.22生 門別町・幾千世牧場生産 馬主・(株)友駿ホースクラブ 栗東・安達 昭夫厩舎
https://x.gd/t3utG
第63回東京大賞典(GI)の勝ち馬
コパノリッキー 牡 栗毛 2010.3.24生 日高・ヤナガワ牧場生産 馬主・小林祥晃氏 栗東・村山明厩舎 コパノリッキー(2010.3.24)の4代血統表 ゴールドアリュール 栗毛 1999.3.3 種付け時活性値:0.50 サンデーサイ...
第31回かしわ記念(JpnI)の勝ち馬-ゴールドドリーム(2013.4.19)-
ゴールドドリーム 牡 鹿毛 2013.4.19生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・吉田勝己氏 栗東・平田修厩舎
クリソベリル(2016.2.10)-第20回JBCクラシック(JpnI)の勝ち馬-
クリソベリル 牡 鹿毛 2016.2.10生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)キャロットファーム 栗東・音無秀孝厩舎

上段で「ゴールドアリュール産駒、芝でもイケますやん」と書きましたが、ゴールドアリュールの初年度産駒のJRA初勝利は新潟芝1800mの新馬戦だったのです。ええ、よく覚えていましてね。ゴールドストレイン(2005.3.20)、ペーパーオーナーゲームの指名馬であったサクセスストレイン(1998.4.9)の仔でしたから^^;。ゴールドストレイン、返す刀の新潟2歳S(JpnIII)で3着に入った時は「今後も楽しみ」と思ったのですが、まさか新馬戦が最初で最後の勝利になるとは思いませんでした。ともあれ、初年度産駒で芝馬ということではタケミカヅチ(2005.4.9)もいました。ゴールドストレインが3着だった新潟2歳Sでは1番人気6着だったものの、デイリー杯2歳S(JpnII)2着、共同通信杯(JpnIII)2着、そして皐月賞(JpnI)2着と重賞連対を果たして「最強の1勝馬」とも言われたタケミカヅチ。2勝目は、単勝6.7倍で1番人気に推された2009年のダービー卿チャレンジT(GIII)。記録が確認できる1986年以降のJRAでは、1番人気馬の最高配当で勝利を遂げたのでした。そしてまた、2023年現在の現役では鬼っ子的に現れた芝のスプリンターであるナランフレグが頑張っています。

ナランフレグ(2016.4.5)-第52回高松宮記念(GI)の勝ち馬-
ナランフレグ 牡 栗毛 2016.4.5生 日高町・坂戸 節子氏生産 馬主・村木 克成氏 美浦・宗像 義忠厩舎

ゴールドアリュール。その黄金の魅力は、ゴールドアリュールを知る人の心の中で生き、そしてまたサラブレッドの血統の中でも生き続けます。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

[ゴールドアリュール(1999.3.3)の主な競走成績]

  1. フェブラリーS(GI)、東京大賞典(統一GI)、ジャパンダートダービー(統一GI)、ダービーグランプリ(統一GI)、アンタレスS(GIII)

通算16戦8勝、2着1回、3着1回(内ダート戦9戦7勝)。

*

マイシンザン
マイシンザン

このサイトの管理人、「ゴールドアリュールたちの1999年生まれ世代も好き」って言っていた。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

ええ。JRA所属馬でこのサイトで紹介している馬を順にご案内しておきますと、

JRA賞年度代表馬を辿る(其の拾陸)-シンボリクリスエス(1999.1.21)-
シンボリクリスエス 牡 黒鹿毛 1999.1.21生~2020.12.8没 米国・Takahiro Wada生産 馬主・シンボリ牧場 美浦・藤沢和雄厩舎
年度代表馬の同期生を辿る(其の弐拾伍)-ファインモーション(1999.1.27)-
ファインモーション 牝 鹿毛 1999.1.27生 愛国・Barronstown Stud and Orpendale生産 馬主・伏木田達男氏 栗東・伊藤雄二厩舎
年度代表馬の同期生を辿る(其の弐拾陸)-ヒシミラクル(1999.3.31)-
ヒシミラクル 牡 芦毛 1999.3.31生 三石・大塚牧場生産 馬主・阿部雅一郎氏 栗東・佐山優厩舎
思い出の女馬を辿る(其の拾弐)-スマイルトゥモロー(1999.4.20)-
スマイルトゥモロー 牝 鹿毛 1999.4.20生~2017.7.26没 静内・千代田牧場生産 馬主・飯田正剛氏 美浦・勢司和浩厩舎
タニノギムレット(1999.5.4)-自分の生まれ日に東京優駿を制した馬を辿る(No.6)-
タニノギムレット 牡 鹿毛 1999.5.4生 静内・カントリー牧場生産 馬主・谷水雄三氏 栗東・松田国英厩舎
思い出のGI1勝馬を辿る(其の拾壱)-サニングデール(1999.4.1)-
サニングデール 牡 黒鹿毛 1999.4.1生 静内・タイヘイ牧場生産 馬主・後藤繁樹氏 栗東・瀬戸口勉厩舎
テレグノシス(1999.5.11)
テレグノシス 牡 鹿毛 1999.5.11生~2022.1.30没 千歳市・社台ファーム生産 馬主・(有)社台レースホース 美浦・杉浦 宏昭厩舎
イングランディーレ(1999.5.21)-カンテレ競馬【公式】さんの良い仕事に乗る(No.14)-
イングランディーレ 牡 鹿毛 1999.5.21生~2020.12.12没 千歳市・社台ファーム生産 馬主・吉田 千津氏 美浦・清水 美波厩舎
ノーリーズン(1999.6.4)-五十音にて名馬を辿る(No.25)-
ノーリーズン 牡 鹿毛 1999.6.4生 新冠町・ノースヒルズマネジメント生産 馬主・前田 晋二氏 栗東・池江 泰郎厩舎
アドマイヤマックス(1999.4.10)
アドマイヤマックス 牡 鹿毛 1999.4.10生~2023.2.12没 早来町・ノーザンファーム生産 馬主・近藤 利一氏 栗東・橋田 満厩舎
マイシンザン
マイシンザン

シンボリクリスエス(1999.1.21)、ファインモーション(1999.1.27)、ヒシミラクル(1999.3.31)、スマイルトゥモロー(1999.4.20)、タニノギムレット、サニングデール(1999.4.1)、テレグノシス(1999.5.11)、イングランディーレ(1999.5.21)、ノーリーズン、アドマイヤマックス(1999.4.10)、か。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

管理人が言う通り、個性の強い面々ですね。ただ「アドマイヤドン(1999.5.17)とか、このサイトで紹介できていないからなぁ」とも言っていました。

マイシンザン
マイシンザン

ゴールドアリュールとアドマイヤドン、共にこの世代を代表する砂の王やな。