中島国治氏関連馬(其の拾肆)-トモエリージェント(1988.4.3)-

トモエリージェント 牡 鹿毛 1988.4.3生~2014.6.17没 浦河・田中牧場生産 馬主・岡本利彦氏→村山忠弘氏(?) 川崎・河津政明厩舎→美浦・橋本輝雄厩舎→増沢末夫厩舎

トモエリージェント(1988.4.3)の4代血統表

カジユン
栗毛 1979.4.3
種付け時活性値:0.00
Red Regent
鹿毛 1972
Prince Regent
黒鹿毛 1966.3.12
Right Royal 1958
Noduleuse 1954
Redowa
栗毛 1964
Red God 1954.2.15
Sally Deans 1947
Ermyn Lass
栗毛 1963
★Ennis
鹿毛 1954
Golden Cloud 1941
First House 1939
Rye Girl
栗毛 1949
Blue Water 1942
Brosna 1945
ゴールデンパワー
鹿毛 1977.4.18
仔受胎時活性値:0.50
ダイハード
栃栗毛 1957
種付け時活性値:0.75
Never Say Die
栗毛 1951.3.26
Nasrullah 1940.3.2
Singing Grass 1944
Mixed Blessing
栗毛 1946
Brumeux 1925
Pot-pourri 1928
ゴールデンソロナ
鹿毛 1971.6.5
仔受胎時活性値:1.25
★ソロナウエー
鹿毛 1946
種付け時活性値:0.00
Solferino 1940
Anyway 1935
リユウヒカリ
黒鹿毛 1961.5.7
仔受胎時活性値:0.25
トサミドリ
鹿毛 1946.5.20
種付け時活性値:1.50
ダイニクモゼキ
黒鹿毛 1946.6.17
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Nasrullah5×4>

トモエリージェント(1988.4.3)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
カジユン
(Owen Tudor系)
ダイハード
(Never Say Die系)
★ソロナウエー
(Fairway系)
トサミドリ
(Blandford系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
トサミドリ
(Athasi)
3.50 タカマガハラと同牝系
(No. 2-r カナデアンガール系)
5番仔
(2連産目)

*

[トモエリージェントの主な競走成績]

  1. ダービー卿チャレンジT(GIII)2回、根岸S(GIII)
  2. 全日本3歳優駿(現全日本2歳優駿、JpnI)、根岸S(GIII)

通算26戦9勝、2着5回。

*

1991年の第5回根岸S(GIII。東京ダート1200m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 9 トモエリージェント 牡3 54 根本康広 1:10.0    36.2 480
[+8]
橋本輝雄 6
2 3 モガミスイス 牡4 55 菅原泰夫 1:10.6 3.1/2 36.3 472
[-2]
本郷一彦 9
3 2 ビューチフルロマン 牝5 54 蛯名正義 1:10.8 1.1/4 35.8 472
[0]
嶋田功 7
4 8 パッシングルート 牡4 57 西浦勝一 1:10.8 ハナ 35.4 500
[+4]
山内研二 1
5 7 ハスキーハニー 牝4 54 松永幹夫 1:11.0 1.1/4 37.0 526
[+6]
長浜博之 3

*

1992年の第24回ダービー卿チャレンジT(GIII。中山芝1200m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 3 トモエリージェント 牡4 56 根本康広 1:10.5    36.6 476
[-8]
橋本輝雄 5
2 8 ユウキトップラン 牡4 56 郷原洋行 1:11.0 3 37.0 504
[0]
佐山優 2
3 2 ナルシスノワール 牡6 58 柴田善臣 1:11.7 4 37.7 476
[-6]
福島信晴 1
4 1 レッドビクトリー 牝4 54 橋本広喜 1:13.0 8 38.7 462
[0]
領家政蔵 3
5 5 キタノオゴジョ 牝4 54 坂井千明 1:13.1 クビ 38.5 458
[-2]
松山康久 6

*

1993年の第25回ダービー卿チャレンジT(GIII。中山芝1200m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 4 トモエリージェント 牡5 57 根本康広 1:08.8    34.6 472
[-6]
増沢末夫 4
2 10 ウィンザーモレノ 牡5 57 田中勝春 1:08.8 アタマ 34.7 490
[-8]
橋田満 3
3 5 エーピージェット 牡4 56 的場均 1:08.9 3/4 34.5 524
[-2]
元石孝昭 1
4 2 ニホンピロラック 牡5 57 岡部幸雄 1:09.0 1/2 34.6 462
[-2]
伊藤雄二 2
5 6 パッシングルート 牡6 57 柴田善臣 1:09.6 3.1/2 34.7 492
[0]
山内研二 11

*

そのテンの馬鹿っ速さが知られた快速短距離馬、トモエリージェント。特に1991年の第25回スプリンターズS(GI)で見せたテンの3ハロン32秒2は、2018年の現在も、スプリンターズSにおけるテンの3ハロンの最速ラップとして残っています。もちろん伊達や酔狂で1991年、1992年、1993年と3年連続でJRAの重賞を勝てる訳もなく、その速さに裏打ちされた能力は確かなものなのでした。GIIIのスプリント戦ならば、芝でもダートでも良馬場でも不良馬場でも、なんでもこい。「トモエリージェントが現役の時にアイビスサマーダッシュがあれば」と思ったファンは少なくないでしょう。

そしてまた、トモエリージェントは橋本輝雄調教師と根本康弘騎手に最後の重賞勝利を、増沢末夫調教師に初勝利にして重賞初勝利を贈った馬でもありました。特に根本騎手の最後の重賞勝利かつ増沢調教師の初勝利となった1993年の第25回ダービー卿チャレンジT。「逃げてナンボ」と目されていたトモエリージェントが、先行4番手から、直線で前を追い掛けるという新境地を見せた一戦。ウインザーノット(1980.3.3)の仔であるウィンザーモレノ(1988.5.30)を外から差し切った後、フジテレビ系列の解説をされていた大川慶次郎氏が「トモエリージェントが、ああいう芸当が出来るとは」と感心されていたことを思い出します。……って、もう四半世紀前ですから、時は流れますね^_^;

トモエリージェント、中島国治氏の関連馬としては、生産がクライムカイザー(1973.5.22)と同じ浦河の田中牧場、最初に所属したのが中島氏と親交があったという川崎の河津政明厩舎と、中島氏の縁故を辿る馬でもありました。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

#余談。WEBの各種情報からトモエリージェントのオーナーは、最後は村山忠弘氏になっています。村山オーナーはトモエリージェントの主戦であった根本調教師に馬を預けられることもあるようで、村山オーナーの現在の勝負服からは「まさに根本」と思われるファンもいらっしゃるでしょう。村山オーナーの現在の勝負服は「桃、黒鋸歯形」。そう、トモエリージェントが中央転厩後に最初に所属した橋本厩舎の代表馬にして、根本騎手に「ダービージョッキー」の称号をプレゼントしたメリーナイス(1984.3.22)の服色です。メリーナイスの浦房子オーナーが馬主業から撤退された後、使用されなくなった「桃、黒鋸歯形」の服色を村山オーナーが使用されているそうです。

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