フォーティナイナー(1985.5.11)

Obituary

フォーティナイナー(Forty Niner) 牡 栗毛 1985.5.11生~2020.5.18没 米国・Clairborne Farm生産 馬主・Claiborne Farm 米国・Woodford C. Stephens厩舎

フォーティナイナー(1985.5.11)の4代血統表
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
種付け時活性値:1.50

Raise a Native
栗毛 1961.4.18
Native Dancer
芦毛 1950.3.27
Polynesian 1942.3.8
Geisha 1943
Raise You
栗毛 1946
Case Ace 1934
Lady Glory 1934
Gold Digger
鹿毛 1962.5.28
Nashua
鹿毛 1952.4.14
Nasrullah 1940.3.2
Segula 1942
Sequence
黒鹿毛 1946
Count Fleet 1940.3.24
Miss Dogwood 1939
File
栗毛 1976.4.30
仔受胎時活性値:2.00
Tom Rolfe
鹿毛 1962.4.14
種付け時活性値:1.25
Ribot
鹿毛 1952.2.27
Tenerani 1944
Romanella 1943
Pocahontas
黒鹿毛 1955.2.19
Roman 1937
How 1948
Continue
黒鹿毛 1958.2.23
仔受胎時活性値:0.25
Double Jay
黒鹿毛 1944.4.12
種付け時活性値:1.25
Balladier 1932
Broomshot 1926
Courtesy
鹿毛 1952
仔受胎時活性値:1.25
Nasrullah
鹿毛 1940.3.2
種付け時活性値:0.75
Highway Code
鹿毛 1939
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Nasrullah4×4>

フォーティナイナー(1985.5.11)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Mr. Prospector
(Raise a Native系)
Tom Rolfe
(Ribot系)
Double Jay
(Black Toney系)
◆Nasrullah
(Nearco系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Mr. Prospector 4.50 or 2.50 従兄Swale、伯父ヤマニン
(No. 1-n)
4番仔?
(4連産目?)

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名馬フォーティナイナー死す 種牡馬としてもG1馬を輩出 | 競馬ニュース - netkeiba
公益社団法人・日本軽種馬協会は18日、北海道静内種馬場で功労馬としてけい養されていたフォーティナイナーが老衰のため死んだことを発表した。35歳だった。 同馬は現役時代に2歳G1・2勝を含む重賞4連勝… No.1競馬情報サイト「netkeib...

フォーティナイナー。35歳を迎えても存命であったことを、勉強不足で把握しておりませんでした。1987年のエクリプス賞最優秀2歳牡馬にして1996年の北米首位種牡馬。正に「名馬にして名種牡馬」のフォーティナイナーに敬意を表して、せめてもの手向けとして記事をアップしておこうと思いました。

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1988 Haskell Stakes - Forty Niner -vs- Seeking The Gold
Forty Niner and Seeking the Gold race for different stables but seem to have gone through their careers as an entry. Son...
ハスケル招待H1988
Forty Niner 1988 Travers Stakes2
トラヴァーズS1988

1998年の夏のモンマスパーク、サラトガでの戦い。2戦連続での「ハナ」差の好勝負、ぜひご覧ください。今回は自力で良いチャートを見付けられず、結果、そこは苦しい時だけの「優駿達の蹄跡」様頼み。誠に有り難うございます。

そうして、1988年のトラヴァーズS(米GI)の出走馬を見れば、1着フォーティナイナー、2着Seeking the Gold(1985.4.7)、3着ブライアンズタイム(1985.5.28)、5着Dynaformer(1985.4.1)。思わず「豪華メンバーやねぇ^^;」とつぶやいてしまいましたが、後の大種牡馬がズラリ揃ったミッドサマーダービーでした。

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では、以下にフォーティナイナーの代表産駒を挙げておきますと、、、

  1. Nine Keys(1990.4.6)
    →アップルブラッサムH(米GI)、ランパートH(米GII)、モンマスパークBCH(米GIII)、ハニービーH(米GIII)ほか
  2. Editor’s Note(1993.4.26)
    →ベルモントS(米GI)、スーパーダービー(米GI)、ケンタッキーCジュヴェナイルS(米GIII)ほか
  3. Gold Fever(1993.4.25)
    →NYRAマイルH(米GI)、リヴァリッジS(米GIII)、ディスカヴァリーH(米GIII)ほか
  4. コロナドズクエスト(1995.2.15)
    →トラヴァーズS(米GI)、ハスケル招待H(米GI)、ウッドメモリアルS(米GII)、リヴァリッジS(米GII)、ドゥワイアS(米GII)、レムゼンS(米GII)、カウディンS(米GII)、ナシュアS(米GIII)ほか
  5. Ecton Park(1996.2.9)
    →スーパーダービー(米GI)、ジムダンディS(米GII)ほか。Ecton Parkの母はデアリングダンジグ(1990.4.26)ですから、今をときめくデアリングタクト(2017.4.15)の近親です
  6. Marley Vale(1996.2.18)
    →テストS(米GI)、シャーリージョーンズH(米GIII)ほか
  7. マイネルセレクト(1999.5.29)
    →JBCスプリント(統一GI)、東京盃(統一GII)、ガーネットS(GIII)、シリウスS(GIII)、黒船賞(統一GIII)ほか
  8. ユートピア(2000.3.1)
    →マイルチャンピオンシップ南部杯(統一GI)2回、ダービーグランプリ(統一GI)、全日本2歳優駿(統一GI)、ゴドルフィンマイル(UAE・GII)、ユニコーンS(GIII)、ウェストチェスターH(米GIII)ほか
  9. アドマイヤホープ(2001.3.7)
    →全日本2歳優駿(統一GI)、北海道2歳優駿(統一GIII)ほか
  10. Tactical Advantage(1990.5.31)
    →サラトガスペシャルS(米GII)
  11. トワイニング(1991.5.27)
    →ピーターパンS(米GII)、ウィザーズS(米GII)ほか。ノンコノユメ(2012.3.28)、セカンドテーブル(2012.4.5)等の父
  12. On Target(1992.3.9)
    →デルマーフューチュリティ(米GII)ほか
  13. Distorted Humor(1993.3.19)
    →コモンウェルスBCS(米GII)、チャーチルダウンズH(米GII)、アクアクH(米GIII)、サルヴェイターマイル(米GIII)ほか。Funny Cide(2000.4.20)、Flower Alley(2002.5.7)、Drosselmeyer(2007.4.1)等の父。2007年の北米首位種牡馬
  14. Roar(1993.1.25)
    →ジムビームS(米GII)、スウェイルS(米GIII)ほか。Rachel Alexandra(2006.1.29)のブルードメアサイアー
  15. Banker’s Gold(1994.3.1)
    →トムフールH(米GII)、ピーターパンS(米GII)ほか
  16. テイエムサウスポー(1998.5.14)
    →京王杯3歳S(GII)ほか
  17. サンデーブレイク(1999.4.19)
    →ピーターパンS(米GII)ほか。ファレノプシス(1995.4.4)の半弟、キズナ(2010.3.5)の半兄
  18. ダイワパッション(2003.5.14)
    →フィリーズレビュー(GII)、フェアリーS(GIII)。エポカドーロ(2015.2.15)の母
  19. エンドスウィープ(1991.5.31)
    →ジャージーショアS(米GIII)ほか。サウスヴィグラス(1996.4.19)、スウェプトオーヴァーボード(1997.2.6)、スイープトウショウ(2001.5.9)ラインクラフト(2002.4.4)アドマイヤムーン(2003.2.23)等の父。名種牡馬
  20. ゴールドサンライズ(1993.2.2)
    →ゴールデンロッドS(米GIII)ほか
  21. ビワシンセイキ(1998.6.13)
    →とちぎマロニエC(統一GIII)、かきつばた記念(統一GIII)ほか
  22. キネティクス(1999.4.3)
    →富士S(GIII)ほか
  23. クーリンガー(1999.6.16)
    →マーチS(GIII)、マーキュリーC(統一GIII)、名古屋大賞典(統一GIII)2回、佐賀記念(統一GIII)、サラブレッドチャレンジC(統一GIII)ほか
  24. シャドウスケイプ(1999.4.21)
    →根岸S(GIII)、クラスターC(統一GIII)ほか
  25. ヴァンクルタテヤマ(2002.5.15)
    →プロキオンS(GIII)、サマーチャンピオン(JpnIII)2回、北海道スプリントC(JpnIII)ほか

むぅ、紛うことなく名種牡馬ですね。そしてまた「サイアー・オブ・サイアーズ」としても優秀。特に競走歴がマイナーに終わったDistorted Humor、エンドスウィープの2頭が父系継承を果たしており、21世紀現在も米国や日本でフォーティナイナーの直系仔孫がバリバリ活躍しています。

  

フォーティナイナー、空の上から、仔孫の活躍を見守っていてあげてください。合掌。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

*

[フォーティナイナー(1985.5.11)の主な競走成績]

  1. トラヴァーズS(米GI)、ハスケル招待S(米GI)、米シャンペンS(GI)、米フューチュリティS(GI)、ファウンテンオブユースS(米GII)、サンフォードS(米GII)、ブリーダーズフューチュリティ(米GII)
  2. ケンタッキーダービー(米GI)、フロリダダービー(米GI)、ウッドワードH(米GI)、レキシントンS(米GII)、ハッチソンS(米GIII)

通算19戦11勝、2着5回。

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