Eillo(1980.2.17)-第1回ブリーダーズカップ・スプリント(米GI)の勝ち馬-

Special feature

Eillo(エイロ) 牡 栗毛 1980.2.17生~1984.12没 米国・Ollie A. Cohen生産 馬主・Crown Stable 米国・Budd Lepman厩舎

Eillo(1980.2.17)の4代血統表
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
種付け時活性値:0.25【9】

Raise a Native
栗毛 1961.4.18
Native Dancer
芦毛 1950.3.27
Polynesian 1942.3.8
Geisha 1943
Raise You
栗毛 1946
Case Ace 1934
Lady Glory 1934
Gold Digger
鹿毛 1962.5.28
▲Nashua
鹿毛 1952.4.14
Nasrullah 1940.3.2
Segula 1942
Sequence
黒鹿毛 1946
Count Fleet 1940.3.24
Miss Dogwood 1939
Barbs Dancer
栗毛 1971.2.27
仔受胎時活性値:2.00【8】
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
種付け時活性値:0.25【9】
Nearctic
黒鹿毛 1954.2.11
Nearco 1935.1.24
Lady Angela 1944
Natalma
鹿毛 1957.3.26
Native Dancer 1950.3.27
Almahmoud 1947.5.18
Periodista
鹿毛 1965
仔受胎時活性値:1.25【5】
Barbizon
黒鹿毛 1954.4.15
種付け時活性値:0.50【10】
Polynesian1942.3.8
Good Blood 1942
Swooning
鹿毛 1958.5.11
仔受胎時活性値:1.50【6】
The Doge
黒鹿毛 1942
種付け時活性値:1.75【15】
Swoon
栗毛 1942
仔受胎時活性値:1.75【15】

<5代血統表内のクロス:Native Dancer3×4、Polynesian4×4×5、Nearco4×5、Bull Dog5×5>

Eillo(1980.2.17)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Mr. Prospector
(Raise a Native系)
Northern Dancer
(Nearctic系)
Barbizon
(Sickle系)
The Doge
(Teddy系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
The Doge
(Plucky Liege)
6.50
(【8】+【5】+【6】+【15】)
近親Swoon’s Son
(No. 12-b)
3番仔?

*

1984年の第1回ブリーダーズカップ・スプリント(米GI。ハリウッドパーク・ダート6F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 5 Eillo 牡4 57.2 Craig Perret 1:10 1/5 Budd Lepman 1
2 7 Commemorate 牡3 56.2 Chris J. McCarron ハナ Lazaro S. Barrera 4
3 11 Fighting Fit 牡5 57.2 Eddie J. Delahoussaye 1 1/2 Robert J. Frankel 2
4 4 Pleasure Cay 牝4 55.8 Laffit A. Pincay, Jr. 2 1/2 Neil D. Drysdale 3
5 1 Princess Tracy (ire) 牝3 54.9 Pat Eddery 1 1/4 Michael Cunningham 10

2023年の現在に続く米国の競馬の祭典ブリーダーズカップ・ワールド・チャンピオンシップ。その初年度1984年の3番目のレースは米国スプリント王者を決める第1回ブリーダーズカップ・スプリント。ハリウッドパーク・ダート6ハロンのゴールポストで「ハナ」差のスリリングな勝負を見せたのは、逃げた1番人気のEilloと番手から迫った4番人気のCommemorate(1981.3.24)。通過を確認すれば2ハロン目22秒2/5、4ハロン目45秒3/5、5ハロン目57秒1/5、そしてゴールの6ハロン目が1分10秒1/5。好スタートから軽快に逃げた栗毛のEillo、最後の1ハロンはレース動画でも「脚が止まった」ように見えましたが、測ったように「ハナ」だけ先んじたところが決勝点。これはサスガにキャリア通算4415勝を数えた米国競馬名誉の殿堂入りの鞍上クレイグ・ペレ騎手、相棒の脚をひとつも残さず、しっかり6ハロンを走り切らせた匠の技を見ました。

Craig Perret | National Museum of Racing and Hall of Fame

そうして鞍上に応えたEilloはこのブリーダーズカップ・スプリントが自身初のグレードレース制覇となりました。しかし悲しいかなレースの4週間後、腹痛に伴う開腹手術を受けたものの、効なく4歳で早世してしまいました。大種牡馬Mr. Prospectorの快速をそのまま受け継いだ競走成績、4代母Swoonの仔Swoon’s Son(1953.2.13)は30勝を挙げた1950年代の名馬にして名牝Chris Evert(1971.2.14)の父にもなったという血統背景。

Swoon's Son (KY) | National Museum of Racing and Hall of Fame

Eillo、もし種牡馬となっていたら、どのような仔を残したのか。40年近く経った今でも「惜しい」と思わせる、ブリーダーズカップ・スプリントの初代勝ち馬にして1984年のエクリプス賞最優秀スプリンターでした。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

[Eillo(1980.2.17)の主な競走成績]

  1. ブリーダーズカップ・スプリント(米GI)

通算17戦12勝、3着1回。

#言わずもがなですが、Chris EvertはChief’s Crown(1982.4.7)の祖母でもありますね。

Chief's Crown(1982.4.7)-第1回ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(米GI)の勝ち馬-
Chief's Crown(1982.4.7)-第1回ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(米GI)の勝ち馬-

##「Eillo」という馬名は、オーナーブリーダーであったOllie A. Cohen氏のファーストネーム「Ollie」を逆さに綴ったものだそうです。

Eillo was named for owner-breeder Ollie Cohen’s first name, spelled backward.

Eillo

Eillo - Hall of Champions
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