サトノグランツ(2020.4.3)&サヴォーナ(2020.3.6)-2023年のクラシック候補生を確認する(No.37)-

Pedigree

サトノグランツ 牡 鹿毛 2020.4.3生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・里見 治氏 栗東・友道 康夫厩舎

サトノグランツ(2020.4.3)の4代血統表
サトノダイヤモンド
鹿毛 2013.1.30
種付け時活性値:1.50【6】
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao 1980.2.28
Burghclere 1977.4.26
マルペンサ
鹿毛 2006.9.10
Orpen
鹿毛 1996.5.20
Lure 1989.5.14
Bonita Francita 1987.5.10
Marsella
黒鹿毛 1997.10.21
サザンヘイロー 1983.2.9
Riviere 1978
チェリーコレクト
鹿毛 2009.3.4
仔受胎時活性値:0.50【10】
Oratorio
鹿毛 2002.4.29
種付け時活性値:1.50【6】
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Mahrah
鹿毛 1987.5.7
Vaguely Noble 1965.5.15
Montage 1981.5.6
Holy Moon
鹿毛 2000.4.25
仔受胎時活性値:2.00【8】
Hernando
鹿毛 1990.2.8
種付け時活性値:0.25【9】
Niniski 1976.2.15
Whakilyric 1984.2.17
Centinela
栗毛 1992.4.7
仔受胎時活性値:1.75【7】
Caerleon
鹿毛 1980.3.27
種付け時活性値:0.75【11】
New Generation
鹿毛 1981.5.12
仔受胎時活性値:0.50【10】

<5代血統表内のクロス:Halo4×5(父方)、Danzig4×5、Nijinsky5×5(母方)>

サトノグランツ(2020.4.3)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
サトノダイヤモンド
(サンデーサイレンス系)
Oratorio
(デインヒル系)
Hernando
(Nijinsky系)
Caerleon
(Nijinsky系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
サトノダイヤモンド 4.75
(【10】+【8】+【7】+【10】)
半兄ワーケア
(No. 14-f)
6番仔
(6連産目)

*

2023年の第71回神戸新聞杯(GII。阪神芝2400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 3 サトノグランツ 牡3 56 川田 将雅 2:23.5 レコード 5-7-7-8 33.1 492
[+2]
友道 康夫 3
2 6 サヴォーナ 牡3 56 池添 謙一 2:23.5 アタマ 3-3-3-4 33.4 528
[+12]
中竹 和也 10
3 7 ファントムシーフ 牡3 56 武 豊 2:23.6 1/2 1-1-1-1 33.7 502
[+12]
西村 真幸 2
4 4 ロードデルレイ 牡3 56 坂井 瑠星 2:23.6 アタマ 5-5-5-4 33.5 478
[-4]
中内田 充正 4
5 13 ハーツコンチェルト 牡3 56 松山 弘平 2:23.6 ハナ 9-8-7-7 33.3 492
[-2]
武井 亮 1
2023年の第71回神戸新聞杯(GII。阪神芝2400m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.8 – 11.4 – 12.7 – 12.4 – 11.9 – 12.6 – 12.5 – 12.0 – 11.6 – 10.7 – 10.9 – 12.0
ラップの
累計タイム
12.8 – 24.2 – 36.9 – 49.3 – 1:01.2 – 1:13.8 – 1:26.3 – 1:38.3 – 1:49.9 – 2:00.6 – 2:11.5 – 2:23.5
上り 4F 45.2 – 3F 33.6

阪神芝2400m、晴の良馬場、13頭立て。2019年以来4年ぶりに阪神競馬場に戻って来た菊花賞(GI)の最終トライアル、神戸新聞杯。東京優駿(GI)で3着だったハーツコンチェルト(2020.5.5)が1番人気、皐月賞(GI)で3着だったファントムシーフ(2020.2.22)が2番人気、京都新聞杯(GII)勝ち馬サトノグランツが3番人気、3戦3勝の未知の魅力ロードデルレイ(2020.5.5)が4番人気、3連勝中のナイトインロンドン(2020.3.10)が5番人気。

春の活躍馬と別路線からの挑戦馬の対決となった一戦。ポンと好発馬を見せたファントムシーフがそのまま逃げると、入りの3ハロン36秒9、1000m通過が1分1秒2。武豊騎手が主導権を握ると落ち着いたレースになるのでしょう。向こう正面でも緩やかに見えた流れでしたけれど、3角から4角にかけてラスト1000mを切ってからのヨーイドン。4角から阪神芝Bコース外回りの直線473.6m、1800mから2000mがレース最速ラップの10秒7、2000mから2200mが10秒9。直線坂下までのくだりを上手く利した逃げを見せた共同通信杯(GIII)勝ち馬でしたが、ラスト200mの登り坂が阪神芝2400mの厳しさ。道中3、4番手から機を伺っていた10番人気のサヴォーナ(2020.3.6)がラスト30mで先頭に躍り出たかに見えた瞬間、あっという間に迫ったのが赤い帽子に「緑、黄菱山形、袖黄縦縞」の勝負服をまとった川田将雅騎手を乗せた鹿毛に星1つ。サトノグランツ、2200mから2400mのラスト1ハロン12秒0のラップを最後は「アタマ」だけ差し切ったところが決勝点。序盤はゆっくりしたレースでしたが、終わってみればシホウ(2011.2.22)が所持していた2分24秒1を0秒6更新する2分23秒5のコースレコードによる決着でした。

サトノグランツ、祖父ディープインパクト、父サトノダイヤモンドに続く父仔3代の神戸新聞杯勝ちを遂げると共に、この後は「父仔3代の菊花賞制覇」という大偉業に挑むことになるのでしょう。新装の京都競馬場では既に京都新聞杯を制しているサトノグランツ、その名の通りの「輝き」を京都芝3000mのクラシック最終戦でも見せてくれるでしょうか。素直に次走も楽しみにしたいと思います。

*

サヴォーナ 牡 鹿毛 2020.3.6生 浦河町・高昭牧場生産 馬主・加藤 誠氏 栗東・中竹 和也厩舎

サヴォーナ(2020.3.6)の4代血統表
キズナ
青鹿毛 2010.3.5
種付け時活性値:0.25【9】
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao 1980.2.28
Burghclere 1977.4.26
キャットクイル
鹿毛 1990.5.22
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
Storm Bird 1978.4.19
Terlingua 1976.2.7
Pacific Princess
鹿毛 1973.5.10
★Damascus 1964.4.14
Fiji 1960
テイケイラピッド(JPN)
栗毛 2012.3.18
仔受胎時活性値:1.75【7】

スニッツェル(AUS)
鹿毛 2002.8.24
種付け時活性値:0.125【8.5】
Redoute’s Choice
鹿毛 1996.8.15
デインヒル 1986.3.26
Shantha’s Choice 1992.10.28
Snippets’ Lass
鹿毛 1993.9.16
★Snippets 1984.11.1
Snow Finch 1984.4.21
ラプーマ(USA)
鹿毛 1997.2.27
仔受胎時活性値:1.50【14】
Lord At War(ARG)
栗毛 1980.10.1
種付け時活性値:1.875【15.5】
General 1974.3.26
Luna de Miel 1974.9.16
Raise a Holme
黒鹿毛 1977.2.20
仔受胎時活性値:0.75【19】
★Marshua’s Dancer
鹿毛 1968.4.15
種付け時活性値:0.00【8】
Nolene
鹿毛 1965.3.22
仔受胎時活性値:0.75【11】

<5代血統表内のクロス:Storm Bird4×5>

サヴォーナ(2020.3.6)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
キズナ
(サンデーサイレンス系)
▲スニッツェル
(デインヒル系)
Lord At War
(Fair Trial系)
★Marshua’s Dancer
(Raise a Native系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Lord At War
(Jojo)
4.75
(【7】+【14】+【19】+【11】)
従姉レオパルディナ
(No. 1-n)
2番仔
(2連産目)

サヴォーナ。前走7月の福島芝2600mの2勝クラス・信夫山特別を逃げて3馬身差で勝利を収めていたものの、神戸新聞杯では10番人気。そんな低評価を地力で覆す走りは立派でした。今年2023年に入ってから京成杯(GIII)ソールオリエンス(2020.4.4)の4着、ゆりかもめ賞でスキルヴィング(2020.3.25)の2着、ゆきやなぎ賞でサトノグランツの2着、アザレア賞で1着、青葉賞(GII)でスキルヴィングの6着と、戦ってきた相手も強かった。そうして気付いてみればゆきやなぎ賞、アザレア賞と、戦前まで阪神芝2400mで2戦1勝、2着1回。今回の神戸新聞杯2着を含めると3戦1勝、2着2回。ゆきやなぎ賞で「クビ」差の0秒1差だったサトノグランツとの勝負は、「アタマ」差のタイム差なしまで縮まりました。サヴォーナ、距離がさらに伸びる淀の舞台で逆転なりますでしょうか。楽しみなキズナ産駒、その馬名意味は「イタリアの都市名」ということです。

  

という訳で神戸新聞杯の1着、2着を紹介して「2023年のクラシック候補生を確認する」記事群は終わりにしようと思ったのですが、ダート路線で楽しみな馬も見えますので、あともう1記事だけお付き合いいただければ幸いです。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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