Ruling Court(ルーリングコート) 牡 鹿毛 2022.2.8生 米国・Nursery Place, Manfuso & Wilhite生産 馬主・Godolphin 英国・Charlie Appleby厩舎
Justify 栗毛 2015.3.28 種付け時活性値:1.50【6】 |
Scat Daddy 黒鹿毛 2004.5.11 |
ヨハネスブルグ 鹿毛 1999.2.23 |
ヘネシー 1993.3.25 |
Myth 1993.2.26 | |||
Love Style 栗毛 1999.3.22 |
Mr. Prospector 1970.1.28 | ||
Likeable Style 1990.1.30 | |||
Stage Magic 栗毛 2007.5.4 |
Ghostzapper 鹿毛 2000.4.6 |
Awesome Again 1994.3.29 | |
Baby Zip 1991.3.24 | |||
Magical Illusion 栗毛 2001.5.15 |
Pulpit 1994.2.15 | ||
Voodoo Lily 1987.3.9 | |||
Inchargeofme 黒鹿毛 2013.3.31 仔受胎時活性値:2.00【8】 |
High Chaparral 鹿毛 1999.3.1 種付け時活性値:1.25【13】 |
Sadler’s Wells 鹿毛 1981.4.11 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Fairy Bridge 1975.5.4 | |||
Kasora 鹿毛 1993.4.17 |
Darshaan 1981.4.18 | ||
Kozana 1982.2.27 | |||
Inchmina 鹿毛 2006.1.27 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
Cape Cross 黒鹿毛 1994.3.13 種付け時活性値:0.75【11】 |
Green Desert 1983.4.16 | |
Park Appeal 1982.4.9 | |||
Incheni 鹿毛 2001.2.15 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
Nashwan 栗毛 1986.3.1 種付け時活性値:1.50【14】 |
||
Inchmurrin 鹿毛 1985.1.30 仔受胎時活性値:1.75【15】 |
<5代血統表内のクロス:なし>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Justify (Storm Cat系) |
High Chaparral (Sadler’s Wells系) |
Cape Cross (Danzig系) |
Nashwan (Blushing Groom系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Justify | 6.25 (【8】+【6】+【4】+【15】) |
従兄が米GIII勝ち馬 (No. 7-a) |
2番仔? (2連産目?) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | Ruling Court | 牡3 | 58.1 | William Buick | 1:37.28 | Charlie Appleby | 2 |
2 | 3 | Field of Gold | 牡3 | 58.1 | Kieran Shoemark | 1/2 | John & Thady Gosden | 1 |
3 | 8 | Shadow of Light | 牡3 | 58.1 | Mickael Barzalona | 1/2 | Charlie Appleby | 4 |
4 | 9 | Tornado Alert | 牡3 | 58.1 | Silvestre De Sousa | 3 1/2 | Saeed bin Suroor | 9 |
5 | 10 | Wimbledon Hawkeye | 牡3 | 58.1 | Harry Davies | 1 1/2 | James Owen | 7 |

英国クラシックのスタートを飾る英2000ギニー。ニューマーケット競馬場のロウリーマイルコースで行われるレース、2025年の一戦を制したのは白の帽子にゴドルフィンブルーの勝負服をまとったウィリアム・ビュイック騎手に御されたRuling Court。11頭立てを引き連れたのは赤の帽子にゴドルフィンブルーの勝負服をまとったシルベストル・デソウサ騎手を鞍上にしたTornado Alert(2022.2.28)。馬場中央を行く同馬を見るようにしてニアサイドに構えたのがRuling Court、そしてファーサイドに構えたのが青の帽子にゴドルフィンブルーの勝負服をまとったミカエル・バルザローナ騎手を背にした2024年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬Shadow of Light(2022.2.19)。言葉は悪いですが露払い役を務めた同馬主のTornado Alertを目掛けるようにして抜け出して来た、チャーリー・アップルビー厩舎のステーブルメイト2頭。残り1.5ハロンあたりで馬場の真ん中で合流して併せ馬をするかのように伸びた2頭。内の鹿毛に星1つの左後一白、外の栗毛の四白流星。同じ厩で飼葉桶を共にする2騎の争い、内のRuling Courtが僅かに抜け出すと、最後の最後で1番人気だったクレイヴァンS(英GIII)の勝ち馬Field of Gold(2022.3.3)がさらに内から迫りましたが半馬身差まで。Shadow of Lightとの騎乗の選択を迫られたビュイック騎手が選んだRuling Court、名手の期待に応えて見事に一冠目の奪取となりました。帽子の色を書き連ねましたが、Ruling Courtが白の帽子だったということはセカンドカラー。ビュイック騎手はゴドルフィンの主戦ですので、ファーストカラーである青の帽子のShadow of Lightにも騎乗できた、というところでした。
では、以下にRuling Courtの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。
Incheni 2001.2.15 2勝 ネルグウィンS(英GIII)2着ほか |Inchmina 2006.1.27 不出走 ||Johann Strauss 2011.2.7 1勝 レーシングポストT(英GI)2着 ジェベルハッタ(UAE・GI)3着 ||Emma Spencer 2012.3.11 1勝 |||Nagirroc 2020.4.30 ベルモントフューチュリティS(米GIII) セクレタリアトS(米GII)2着ほか ||Inchargeofme 2013.3.31 3勝 ミントジュレップH(米GIII)3着 |||Ruling Court 2022.2.8 (本馬) 英2000ギニー(GI)ほか
Ruling Courtの牝系は7号族a分枝系。従兄Nagirrocが米GIII勝ち馬ですが、曾祖母Incheniからの分枝ではRuling Courtが初めてのGI勝ち馬となりました。ただ、高祖母Inchmurrinからの別分枝には英セントレジャーS(GI)勝ち馬Harbour Law(2013.3.30)、”キング・ジョージ”(英GI)勝ち馬Poet’s Word(2013.4.5)という英国の中長距離GI馬が輩出されています。


*
↑で引いたJRA-VAN Worldの記事でも
アップルビー師も「彼はダービー馬になれると思わせる馬だったし、冬の間ずっと私たちの頭の中にはそれがあったんだ。これからダービーのプランについて、前向きで健全な議論が交わされることになるだろう」と二冠目に意欲を見せている。
ルーリングコートが英2000ギニーを快勝、ゴドルフィン陣営はダービーとの二冠に意欲 | JRA-VAN World – 海外競馬情報サイト
と記されているようにRuling Courtの進路はエプソム芝12ハロン6ヤードの英ダービー(GI)になる模様。また、現代欧州の秋の路線を思えばなかなかに難しいとは思うのですが、今年2025年の英国クラシック全5レースのスポンサーを務めるブックメーカーのBetfredは三冠達成馬に200万ポンドのボーナスを用意しています。

そしてまた、Ruling Courtが英2000ギニーを制した後のアップされたRacing Postの記事によりますと、
Betfred quote Ruling Court at 16-1 to emulate Nijinsky by coming out on top at Epsom and Doncaster, and spokesman Mark Pearson said: “We’re delighted there’s a live contender and we’d love to pay the £2 million bonus.”
ベットフレッドは、Ruling Courtがエプソムとドンカスターで勝利し、Nijinskyの偉業を再現する可能性を16-1のオッズで提示した。広報担当のマーク・ピアソン氏は『有力な挑戦者がいることを嬉しく思いますし、200万ポンドのボーナスを支払えることを楽しみにしています』と語った。
そうです。
Ruling Court、父Justifyとはサーフェイスが違いますけれど、「トリプルクラウン」を獲得するための第一関門を突破したゴドルフィンの駿馬のこれからを楽しみにしたいと思います。

*
えー、記事が長くなり過ぎて恐縮なのですが、2024年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬の4代血統表を下書きしていたままでアップ出来ていませんでしたので、本稿で併せてご紹介しておきます^^;
Shadow of Light(シャドウオブライト) 牡 栗毛 2022.2.19生 英国・Godolphin生産 馬主・Godolphin 英国・Charlie Appleby厩舎
Lope de Vega 栗毛 2007.2.19 種付け時活性値:1.50【14】 |
Shamardal 鹿毛 2002.3.27 |
Giant’s Causeway 栗毛 1997.2.14 |
Storm Cat 1983.2.27 |
Mariah’s Storm 1991.4.1 | |||
Helsinki 鹿毛 1993.5.25 |
Machiavellian 1987.1.31 | ||
Helen Street 1982.4.4 | |||
Lady Vettori 鹿毛 1997.4.5 |
Vettori 鹿毛 1992.2.18 |
Machiavellian 1987.1.31 | |
Air Distingue 1980.4.30 | |||
Lady Golconda 栗毛 1992.3.5 |
Kendor 1986.3.30 | ||
Lady Sharp 1981.5.19 | |||
Winters Moon 栗毛 2012.5.2 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
New Approach 栗毛 2005.2.18 種付け時活性値:1.50【6】 |
Galileo 鹿毛 1998.3.30 |
★Sadler’s Wells 1981.4.11 |
Urban Sea 1989.2.18 | |||
Park Express 黒鹿毛 1983.3.25 |
Ahonoora 1975.4.12 | ||
Matcher 1966 | |||
Summertime Legacy 鹿毛 1999.2.26 仔受胎時活性値:1.00【12】 |
Darshaan 黒鹿毛 1981.4.18 種付け時活性値:0.25【17】 |
Shirley Heights 1975.3.1 | |
Delsy 1972.3.20 | |||
Zawaahy 鹿毛 1989.1.28 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
El Gran Senor 鹿毛 1981.4.21 種付け時活性値:1.75【7】 |
||
Exotic Treat 栗毛 1971.5.23 仔受胎時活性値:0.25【17】 |
<5代血統表内のクロス:Machiavellian4×4(父方)、Northern Dancer5×5(母方)>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Lope de Vega (Storm Cat系) |
New Approach (Galileo系) |
Darshaan (Mill Reef系) |
El Gran Senor (Northern Dancer系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
El Gran Senor (Winters Moon) |
1.75 (【9】+【12】+【9】+【17】) |
半兄Earthlight (No. 8-c) |
5番仔? |
2024年9月のミドルパークS(英GI)と10月のデューハーストS(英GI)を中1週で制したShadow of Light。英2000ギニーはデューハーストS以来のポン駆けでしたけれど、サスガの地力を見せてくれました。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。